一体何がどうしてこうなったんだろう。
雪菜は買い物袋から出した黒いバニースーツを見ながら、完全に途方に暮れていた。
◆◆◆
放課後、鞄を持って立ち上がった時だった。
「雪菜ちゃん! お願いがあるんだけど……」
そう言って凪沙が自分の席までやってきたのだ。
「あのね……今度の休みに古城くんの誕生日プレゼントを買いに行きたいの。でも一人で行くのは不安だからついてきて欲しいなって思って……。ダメかな?」
そうして、二人は駅前のアーケードに来ていた。
何でも揃うだろうという事でここに来たのだが、雪菜は内心戸惑っていた。
「えーと、その……凪沙ちゃん?」
「ん? なぁに雪菜ちゃん?」
「本当にこんな服をプレゼントするつもりなの?」
「もちろんだよぉ~♪ せっかく買うんだもん、可愛い方がいいじゃん」
「でもこれはちょっと恥ずかしすぎるような気がするけど……」
二人が見ているのは、所謂『コスプレ衣装』と呼ばれるものだった。
しかもただのコスプレ衣装ではない。
頭につけるウサミミと背中が大きく開いたバニースーツである。
「大丈夫だよ。きっと似合うから!」
満面の笑みを浮かべてそう言う凪沙に対し、雪菜は頬を引きつらせた。
想像してみる。
雪菜の恋人である暁古城は筋肉質で、とても女装が似合いそうなタイプではない。
それにこの衣装はかなり際どい作りになっているため、もし彼が着れば胸元や腹筋はもちろん、下半身の方も色々と見えてしまうかもしれない。
「……暁先輩が、コレを、着るの?」
「そんなワケないじゃんwww」
即答であった。
腹を抱えて笑っている友人を見て、流石の雪菜もカチンときた。
「ちょっと! なんで笑うの!?」
「いやだってw 普通そう思うでしょ? 古城くんがこの衣装を着てたら、雪菜ちゃんだって爆笑でしょ? ぷくくっ……」
「それは……まぁ確かに笑いそうだけれど……」
「ほらやっぱり~。あーお腹痛い。あ、このウサギ耳なんか可愛くて良くない? ねぇ雪菜ちゃん、古城くん、これ着てあげたら絶対喜ぶと思うよ!」
「………………着てあげたらって、誰が?」
「雪菜ちゃんが」
「わたしが!?」
思わず声を上げてしまう雪菜。
どうして自分がこんな破廉恥な服を着なければならないのか、と問い詰めると、凪沙は平然とこう言った。
「だって雪菜ちゃん、スタイルいいし絶対似合うよ! ほら、見てよこのお尻の部分。すごくエロくない? あとは尻尾をつければ完璧だね!」
「完璧じゃないわよ!」
と叫んでしまったものの、確かにその部分だけ見れば扇情的な魅力があるように思えた。
だがやはり雪菜には抵抗があった。
そもそも何故こんなものを買おうと思ったのだろう?
「ねえ、待って。じゃあ凪沙ちゃんが暁先輩にプレゼントしたいのって……」
「うん、この服を着た雪菜ちゃん」
「…………」
絶句してしまう雪菜。凪沙は雪菜の肩を掴んで揺さぶってくる。
「お願い雪菜ちゃん。凪沙一生のお願い! お願いします!」
「ちょ、やめてよ凪沙ちゃん!」
「ねぇ~良いでしょ~ 凪沙、早く零菜ちゃんに会いたいよ~」
「れ、零菜の話は止めてってばぁ!」
「えー何で? あんなに可愛い子なのに。雪菜ちゃんも気に入ってるでしょ?」
「それとこれとは話が別!」
「むぅ、雪菜ちゃんの意地悪ぅ」
唇を尖らせて不満げに呟く凪沙。
どうやら彼女は本気で古城への贈り物として買うつもりだったらしい。
(う……困った)
実を言うと、雪菜自身もこの衣装に興味がないわけではなかった。
凪沙の言う通り、この衣装を着た自分の姿を想像すると少しドキドキしてくるのだ。
(だけど、暁先輩に見られるのは恥ずかしい……。絶対にからかわれる……)
「……」
「……雪菜ちゃあん」
「……」
「……」
「……」
「雪菜ちゃんってばあ」
「……」
「雪菜ちゃん、お願いぃ~」
「……う、うう~……」
◆◆◆
五月六日。俺、暁古城の誕生日である。
雪菜の手料理を平らげ、シャワーを浴びて戻ってきた。「プレゼントがあるから待ってて」と言われたときから、正直、期待で胸がはちきれそうだった。
で。
リビングに戻った俺の目に飛び込んできたのは──
黒いバニースーツ姿の雪菜だった。
「……っ」
思考が、一瞬で停止した。
雪菜の部屋は、ファミリー向けマンションの一室だ。十畳ほどのLDKに、二人掛けのソファとローテーブル。家具は最低限しかない。でも、パステルカラーのクッションとか、窓際の小さな観葉植物とか、棚の上に飾られた俺たちのツーショット写真とか──そういう細かいところに、雪菜らしさが滲んでいる。
テレビ台の横には俺の漫画が数冊。充電器も置きっぱなしだ。いつの間にか、この部屋には俺の私物が増えていた。
間接照明だけが灯された薄暗いリビング。
窓は少しだけ開いていて、五月の夜風がカーテンを揺らしている。
その中央に、雪菜が立っていた。
──やばい。
──やばいやばいやばい。
視線が、勝手に雪菜の全身を這い回る。
まず目に入ったのは、ウサミミだった。黒いカチューシャから伸びる二本の耳が、緊張した雪菜の動きに合わせて、ぴこぴこと揺れている。
次に、顔。
頬が赤い。耳まで赤い。恥ずかしそうに眉を下げて、でも視線は逸らさずに、まっすぐ俺を見ている。
首元には、チョーカー。首輪みたいなデザインで、小さなリボンがついている。
白いうなじが、やけに色っぽく見えた。
そして──胸。
光沢のあるエナメル生地が、雪菜の胸を押し上げている。いや、押し上げているというより、零れさせている。谷間が、やばい。影が深い。柔らかそうな双丘が、今にも飛び出しそうだ。
出会った頃の雪菜は、中等部の細身の女の子だった。それが今では──こんなに。
バニースーツのカップに収まりきらない膨らみが、呼吸のたびに
腰のくびれから、視線が下に流れる。
ハイレグ。
とんでもないハイレグだった。
腰骨のはるか上まで切れ込んだデザインが、雪菜の脚を信じられないくらい長く見せている。太腿の付け根がほとんど剥き出しで、そこから黒い網タイツが伸びている。
後ろには、丸いポンポンの尻尾。
──これ、完全にプレイ用のやつじゃん。
アダルトショップで売ってるような、エロ特化の衣装だ。機能性なんて考えてない。ただひたすら、女の体をエロく見せるためだけに設計されている。
股間のあたりには、スナップボタンが見える。たぶん、脱がなくても開けられる仕様だ。
……凪沙、お前なんてもの買わせてんだ。
「……で、凪沙に押し切られたと」
「はい……すみません」
「謝ることじゃないけどな」
声を出すのがやっとだった。
喉が渇いている。心臓がうるさい。
「……ていうか凪沙の奴、俺より先に雪菜のコスプレ姿を見ようなんて、いい度胸してんじゃねぇか」
「えっと……、凪沙ちゃんも、先輩にサプライズしたかったんだと思います」
「う……そう言われると何も言えん」
頭を掻きながら苦笑する。
でも、目は雪菜から離せなかった。
改めて、じっくりと眺める。
背中が大きく開いたデザインで、華奢な肩甲骨が見えている。白い肌に、間接照明のオレンジ色が落ちて、なんとも言えない色気を醸し出していた。
バニースーツを着たままの雪菜が、恥ずかしそうに身じろぎする。その動きに合わせて、うさ耳がゆらりと揺れた。胸も、たゆん、と震えた。
……見てるだけで、下半身が反応してしまう。
まだ何も触ってないのに。
「あ、あんまり見ないでください……。先輩……、わたし、変じゃないですか?」
雪菜が、上目遣いで俺を見た。
恥ずかしそうに眉を下げて、でも、腕で胸を隠したりはしない。見せてくれている。俺に。
「い、いや全然変じゃないぞ。むしろすっごく似合ってて、綺麗だし」
「き、きれいって……、先輩って、そういうこと、よくサラッと言えちゃいますよね」
雪菜がジト目になる。でも、頬の赤みは消えていない。
むしろ、さっきより赤くなってないか?
「ま、まったくもう……、本当に仕方のない人ですね。先輩は」
雪菜が、ふう、と息を吐いた。
そして──覚悟を決めたように、顔を上げた。
「……いいですよ。今日は特別ですから、バニーさんの私をたくさん見て下さい」
その瞬間、俺の中で何かが弾けた。
遠慮なく、舐め回すように見る。
網タイツに包まれた太腿。程よく筋肉がついているのに、柔らかそうな肉付き。昔から鍛えられてきた体なのに、今はすっかり女の体になっている。
腰のラインが、やばい。砂時計みたいなくびれ。手を回したら、どれくらい細いんだろう。
胸は、見れば見るほどでかい。エナメル生地が光を反射して、艶めかしく輝いている。谷間の影が深くて、吸い込まれそうだ。
鎖骨。
首筋。
耳たぶ。
全部、白い。全部、綺麗だ。全部、エロい。
雪菜の白い肌が、薄紅色に染まっていく。俺の視線を感じているんだろう。恥ずかしそうにしながらも、手で隠したりはしない。むしろ──
「せ、先輩……、どうですか?」
雪菜が、小さく腰をくねらせた。
見せつけるように。
うさ耳が、ぴこ、と動いた。
「あ、ああ……」
「似合ってますか?」
「あ、ああっ……」
「わたしのバニー姿、可愛いですよね? 先輩は、こういうわたしは嫌いじゃないですよね?」
「う、うん……」
「ほ、本当に、可愛すぎて言葉にならないほど、興奮してくれてるんですか!?」
雪菜がヒートアップしてきた。
質問攻めだ。答えられない。
だって、あまりにも──
(なんだこの状況……)
確かに、雪菜の姿はとても魅力的だ。
いや、魅力的すぎる。直視するのが辛い。
このまま雪菜の全身を眺め続けたら、理性が完全に吹っ飛ぶ。
──いや、もう吹っ飛んでるな、これ。
(ええい、ままよ!)
「あっ……♡」
気づいたら、雪菜を押し倒していた。
ラグの上に、しどけなく倒れる雪菜。黒いバニースーツが、間接照明の光を受けて艶めかしく輝いている。
その上に覆いかぶさる。
雪菜の体温が伝わってくる。シャンプーの残り香と、かすかな汗の匂い。
窓から入る五月の夜風が、火照った肌に心地いい。
──ああ、もう我慢できない。
さっきまで押し殺していた衝動が、一気に蘇ってくる。
「先輩、いいですよ……私の好きなところを食べて下さい……♡」
雪菜が、艶っぽく微笑んだ。
そして──バニースーツの股間にあるスナップボタンに手を伸ばした。
パチン。
パチン。
二つのボタンが外れる音。
エナメル生地がめくれて、雪菜の秘所が露わになった。
──うわ。
既に、濡れていた。
透明な蜜が、太腿の内側を伝っている。網タイツの網目に、愛液が絡みついて光っていた。
俺に見られてるだけで、こんなに。
雪菜は、自分の指をくわえた。
挑発するように、舌を這わせる。指先を舐めながら、俺を見上げてくる。
唇が、妖しく光った。赤い舌が、ちろっと動く。
──反則だろ、それ。
心臓がばくばくいってる。下半身は、とっくに限界だ。
雪菜が、ゆっくりと足を開いた。
見せつけるように。
「ほら、先輩……。わたしのおまんこ、こんなになってます……♡」
自分の性器に手をやって、くぱぁ、と開いて見せた。
ピンク色の粘膜が、てらてらと濡れて光っている。小さな肉芽が、ぷっくりと勃起していた。
恥ずかしそうに頬を染めながら、でも、しっかりと見せてくれている。
「先輩、見てください。私のここがどうなってるか……ちゃんと確認して……?」
吸い寄せられるように、顔を近づけた。
雪菜の匂いが、濃くなる。
甘くて、少しだけ酸っぱい、女の子の匂い。これが雪菜の匂いだ。俺だけが知っている、雪菜だけの匂い。
両手で陰裂を広げて、中の粘膜を見せてくる。
膣口が、きゅっきゅっと収縮していた。俺を待ってる。招いてる。
──やばい。入れたい。今すぐ入れたい。
「ああっ……んんっ……んんっ……んんっ……」
雪菜が、自分でクリトリスを弄り始めた。
指先で、小さな肉芽をくりくりと刺激している。腰が浮いて、太腿が震えた。
目の前で自慰を見せられている。
バニースーツ姿の雪菜に。
俺のためだけに。
「先輩……わたしのオナニーを見て、どうですか? えっと、その……「エッチなウサギさんめ!」とか、思ってたり……しちゃいますか……? 変態だー! って……、そんなことありませんよね……? 先輩は、こういう私……嫌いじゃ、ないですもんね……」
指の動きが速くなる。
愛液が、ぐちゅぐちゅと音を立てていた。雪菜の息が荒くなって、声が甘くなって。
──もう無理。
慌ただしく服を脱ぎ捨てた。
ズボンを下ろすと、限界まで硬くなったモノが跳ね上がる。
「あ、先輩、すごい……太くて、ムキムキってしてて……♪」
雪菜が、嬉しそうに微笑んだ。
潤んだ瞳で俺を見上げながら、「来て下さい」というように手招きする。
誘われるまま、雪菜の上に覆いかぶさった。
先端を、入り口に宛がう。
熱い。濡れている。雪菜の体温が、亀頭に伝わってくる。
「先輩のカッコいいおちんちん、『エッチなウサギさん』のここに……」
ゆっくりと、押し込んだ。
「んんっ……」
亀頭が、膣口を押し広げる。
きつい。でも、とろとろに濡れているから、するっと入っていく。
カリ首が膣口を通過した瞬間、雪菜の体がびくっと震えた。
「ああぁぁっ……先輩の……入ってくる……入ってきます……♡」
そのまま、ゆっくりと奥へ。
雪菜の中が、俺を包み込んでいく。熱くて、柔らかくて、きゅうきゅうと締め付けてくる。
半分入れたところで、一度止まった。
雪菜の表情を確認する。目を閉じて、眉を寄せて、口元が緩んでいる。痛いんじゃなくて、気持ちいい顔だ。
残りを、一気に押し込んだ。
「ひあっ……♡」
根元まで入った。
雪菜の一番奥に、先端が触れている。子宮口だろうか。柔らかい壁が、亀頭を押し返してくる。
──全部、入った。
雪菜の中は、信じられないくらい気持ちよかった。
全方向から包み込まれて、締め付けられて、熱を与えられて。まるで、体全体が溶け合って一つになったみたいだ。
しばらく、動かずにいた。
雪菜の鼓動が伝わってくる。俺の心臓と、同じリズムで脈打っている。
──幸せだ。
雪菜が、切なげな声を上げた。
「あん……せんぱい……」
じっとしているのが、我慢できなくなったらしい。
雪菜は自分の胸元に手を伸ばして、バニースーツのカップを下にずらした。
ぷるん、と弾むように、白い乳房が飛び出した。
淡い桜色の乳首が、ぴんと硬く勃起している。
それを、自分で摘まみ始めた。
引っ張ったり、押し潰したり。自分で自分を責め立てるように。
──見せてくれてる。俺に。
その仕草に、見入ってしまう。
雪菜は俺の視線に気づくと、恥ずかしそうに微笑んだ。そして、見せつけるように、指先で尖った先端を捻った。
「あんっ……んっ……はぁっ……はぁ……♡ 先輩……動いて下さい……ねっ……ねっ♡……」
可愛らしいおねだり。
断れるわけがない。
腰を引いて、また押し込む。
ゆっくりと、でも深く。雪菜の一番奥まで届くように。
「あ、ああっーっっ……」
雪菜の背中が反った。
膣壁が、俺のを締め付けてくる。引くときも、押し込むときも、ずっと絡みついてくる。離したくないみたいに。
「先輩のおちん○ん……熱くて硬いです……先輩のが……わたしの中で暴れてる……やん……先輩の……すごく、硬くなってる……♡」
雪菜が、うっとりとした表情で呟いた。
そして、自分からも腰を動かし始める。
俺が押し込むタイミングに合わせて、腰を突き上げてくる。
ぱん、ぱん、と肉のぶつかる音。ぐちゅ、ぐちゅ、と水音。
雪菜の胸が、激しく揺れた。
自分で弄っていた手を離して、シーツを──じゃなくてラグを掴んでいる。白い指が、布地に食い込んでいた。
汗が滲んでいる。
白い肌に、汗の雫が浮かんで、間接照明の光を反射してきらきら光っている。
「ああっ……先輩……すごい……先輩のが……わたしの奥に当たって……すごい……こんなに……感じたことなんて……ない……です……!」
今まで聞いたことのない、甘い声。
雪菜の理性が、どんどん溶けていくのが分かる。
腰の動きを速くした。
もっと深く。もっと強く。雪菜の一番奥を、何度も何度も突き上げる。
「あっ、あっ、あっ、あっ──!」
雪菜の声が、断続的になった。
もう言葉になっていない。ただ、快感に翻弄されて、声を上げている。
膣壁の締め付けが、さっきより強くなった。
俺のを、ぎゅうぎゅう締め上げてくる。もう少しで──
「ああっ……先輩の……出る? 出ちゃいますか? いいですよ……出して下さい……」
雪菜が、潤んだ目で俺を見上げた。
「ぁあ、私も……! いく、いっくっ……!」
雪菜の体が、がくがくと震え始めた。マンコが痙攣している。締め付けて、緩んで、また締め付けて。
──その締め付けが、トドメだった。
「うおっ……おっ……雪菜、出る、出る……!」
下腹に、熱いものが込み上げてくる。
もう止められない。
どくん、どくん、と脈打ちながら、大量の精液が放出された。
雪菜の一番奥に、俺の全部を注ぎ込む。
雪菜は目を閉じて、それを受け入れていた。
幸せそうな顔で。
「先輩の……すごい……たくさん出てます……先輩の……あったかい……♡」
射精が終わっても、繋がったままだった。
二人とも、荒い息をついている。汗だくで、ぐったりして、でも、離れたくない。
雪菜が、幸せそうな顔で俺を見上げた。
「えへ……先輩、どうでしたか? 「エッチなウサギさん」、気持ち良かったですか?」
「ああ……最高だよ。雪菜は……ちゃんとイケたか?」
「……はい。とっても……よかったですよ。だから、もう一回……いいですか?」
「お、おう……でも、ちょっと待ってくれないか? 正直気持ち良すぎて、腰が抜けたっていうか、体の芯が外に出ちまったっていうか……」
「もうっ、先輩は本当に仕方のない人ですね。……えいっ」
「ぐえっ」
雪菜は結合したままコロンと横に転がると、一度俺から離れた。
何をするのかと見ていると──
ソファに両手をついて、四つん這いになった。
お尻を高く上げて、俺の方を振り返る。
バニースーツの尻尾が、ぽよんと揺れた。
股間のスナップは開いたままで、さっき俺が出したばかりの白濁が、とろりと垂れている。
「が、頑張れ頑張れ、暁先輩♡ ……うう、え、『えっちなウサギ』は、先輩のカッコよくて逞しいオチンチンを見てるだけで濡れてきま……じゃなくて、ぬ、濡れてきちゃう……ピョ、ピョン♡!」
「ゆ、雪菜……お前、それ……」
「うう……これが『えっちなウサギたん』の本性です! いつもは真面目で清楚な女の子だけど、実は先輩のことが大好きな変態娘……ピョ、ピョーンッ!!」
最早やけくそだった。
お尻を左右に振りながら、俺を誘惑してくる。
姫柊雪菜は、何事にも真面目な性格だった。
こういうプレイも、全力で取り組んでしまう。
──ああもう、可愛いな、こいつ。
「ぐぐぐ……こうなりゃヤケだ! 行くぞ雪菜! ここから先は俺の子作りだ!」
「はい! じゃなくて、いいえ先輩! 私たちの子作りです!……あ、やぁ────っ♡」
バックから挿入した瞬間、雪菜の体がびくんと跳ねた。
誕生日の夜は、まだまだ長い。
◆◆◆
「……みたいな事があって、零菜ちゃんが生まれてきたんだよね~♪ 凪沙、我ながらグッジョブ♪」
「知りたくなかった……親のそんな話、知りたくなかった……!!!」
(了)