クリスマスイブ、ラブホテルの一室。
「先輩、今日のプレゼント……見てください♡」
後輩彼女の雪菜が、中学時代のセーラー服を脱いでいく。
その下から現れたのは——赤いマイクロビキニ。
紐のように細いストラップ。布地と呼ぶには小さすぎる三角形。
獅子王機関の剣巫が、こんな過激な水着を?
「恥ずかしいけど……先輩に見てほしかったんです♡」
上気した頬。潤んだ瞳。震える声でおねだりする彼女に、
古城の理性はとっくに限界を迎えていた。
そして、聖夜の鐘が鳴る頃。
「今日は……生で、してください……♡」
イチャイチャ重点、雪菜からのクリスマスプレゼント。
中出し / 生挿入 / イチャラブ / 純愛 / 甘々 / クリスマス / サンタコス / マイクロビキニ / 制服 / ラブホ
クリスマス・イブの夜。
「せ、先輩……どう、ですか?」
恥ずかしそうに立つ雪菜が着ているのは、ライトブルーの半そでセーラー服だ。彩海学園で出会ったころ、まだ中学生だった雪菜が着ていた夏用の制服である。
そしてセミロングの黒髪の上には、赤いサンタ帽。
「な、なんで何も言わないんですか?」
「いや……その、だって、お前」
思わず本音が漏れた。
「……みっちみちだな」
「せ、先輩が着ろって言ったんじゃないですかぁっ。そもそも、四年も前に採寸した服なんですよ!?」
そう、みっちみちだ。女子高生、それも最高学年になった今の雪菜には、単純に小さいのである。
セーラー・ブラウスが胸のあたりでパンパンに張り詰めている。中学生時代から二回りは成長しただろう膨らみが、薄い布地を限界まで押し上げていた。白い生地が張り詰めて、繊維の一本一本が悲鳴を上げているように見える。
スカートも同様だった。もともと短めだったのが、ちょっぴり動くだけでお尻が見えそうなほど、雪菜の下半身に合わなくなっている。骨盤が広がって、女の脂が乗ってきた女子高生の肉感を如実に伝えていた。
「あ、やべ、鼻血……あいてっ」
「もう! もう! 先輩のバカ!」
雪菜がぽかぽかと古城の胸を叩く。元獅子王機関の剣巫が小さな拳を振るうたび、セーラー・ブラウスの縫い目が悲鳴を上げる。
「太ってません! 太ってないですからね!」
「いてて。そんなに怒んなって」
古城は雪菜の手を掴んだ。指先が冷たい……が、手首の内側に触れると、脈が速く打っている。緊張しているようだ。
「女らしくなったって意味だよ」
「……そう、ですか」
雪菜の耳朶まで朱が差していく。そうさせるのは、怒りだろうか。それとも、照れだろうか。
(ま、たぶん両方だな)
古城は雪菜の手を引き、ベッドの方へと導く。
この部屋は、クリスマス用のコンセプトルームだ。シーツは赤と白のチェック柄。サテン地の滑らかな光沢が、間接照明に照らされて艶めいている。部屋の隅では、小さなクリスマスツリーが赤と緑のイルミネーションを点滅させていた。
「ほら、ここに座れ」
「……はい」
雪菜はベッドの端に腰を下ろす。膝を揃え、スカートの裾を両手で押さえた。背筋を伸ばし、手を膝の上に置く。京都できちんとした教育を受けた雪菜らしい、美しい所作だ。
だが、その所作が逆効果なのである。背筋を伸ばすことで、胸元のボタンがさらに弾けそうに張り詰める。押さえつけようとするほどに、雪菜の成熟した身体が「わたし、食べ頃の女の子です♡ セックスするなら今が旬です♡」という主張を強めていた。
「……先輩」
「なんだよ」
「そんなに見ないでください」
「無理だって……見ずにいられねぇよ」
古城は雪菜の正面に立ち、クリスマス・イブの夜に自分のリクエストで制服コスプレ? してくれた恋人をじっくりと眺める。
頭のサンタ帽は制服と違い、黒髪セミロングの頭にぴったりだ。整った小顔の中で黄色い瞳は潤み、頬は赤く染まっている。唇はわずかに開いていて、雪菜が落ち着かない様子でぺろっと舐めると、てらりと光る。
鎖骨から胸元へと視線を下ろす。セーラー・ブラウスの隙間から白い肌が覗く。夏服用の薄い生地がはち切れそうに張り詰めたバスト。リボンタイは緩めで、谷間が覗いていた。デコルテの上を、薄っすらと汗が流れている。
「……やっぱり、きついですね。中学の時より、その……大きくなってるから……」
雪菜が両腕で胸を隠そうとする。だが、腕で押さえることで、むしろ谷間が深くなった。隠そうとすればするほど、膨らみがピチピチとあふれ出す。
「ブラ、いくつになったんだっけ」
「……もう、先輩のいじわる。知ってるでしょう?」
「教えてくれよ」
「……Cカップが、Eカップになりました」
「成長したな」
「誰のせいですか?」
雪菜が恥ずかしそうに、でもどこか嬉しそうに、まつ毛の隙間から古城を見つめる。
イルミネーションの点滅が雪菜の白い肌を赤く染め、また白に戻す。赤、白、赤、白。
サンタ衣装のような赤と白のシーツに座る、セーラー服姿の恋人。赤い帽子を被った姫柊雪菜はサンタクロースのようであり、赤い包装紙でくるまれたプレゼントのようでもあった。
「……最高だな」
暁古城以外は手にすることのできない、最高のクリスマスプレゼントである。
「よし……立ってみてくれ」
雪菜がゆっくりと立ち上がる。膝を揃えたまま……ふと「やだっ」とつぶやき、スカートの裾を押さえた。
「お尻がはみ出ちゃ……こほんっ」
「ほら、回って」
「……もぉ。ヘンタイ」
雪菜がくるりと回る。スカートがふわりと広がり、太ももの内側が一瞬だけ見えた。紺色のプリーツが動きに合わせて揺れ、布地の下で柔らかな脂肪が、その下にしなやかな筋肉が弾んでいるのが分かる。
「後ろもいいな」
「せ、先輩っ」
背中に大きく垂れたセーラー
古城は雪菜の後ろに立ち、肩に手を置く。
「んっ……」
剛いが細い肩が跳ねる。触れた瞬間、肌から体温が伝わる。布地越しでも、彼氏に後ろから触られる女子高生の熱が分かる。
「緊張してるのか?」
「……そんなこと、ないです。何回目だと思ってるんですか、こうするの」
嘘だ。雪菜の声は震えていた。肩に置いた手から、心臓の鼓動が伝わってくる。とくん、とくんと、いつもより速いリズムだ。
肩に顔を寄せてみると、首筋から上品な香りが立ち上っている。
「雪菜はいい匂いだ……」
「……それ、香水です。フローラル系の、ローズと、ピオニー」
だがその奥に、もう一つの匂いがある。シャワーを浴びたばかりの清潔な肌から漂う、石けんの残り香。そして緊張で薄っすらと浮いた汗のほのかな甘さ。
「いいや。お前の体も、いい匂いだよ」
「……♡ 耳元でぼそっと言うの、反則です」
「そうか?」
「先輩、声がすてきなんですから」
「そっか。へへ」
「笑ってないで、もっと自覚してください。この……女たらし」
雪菜は耳から首筋にまで、紅潮を広げていく。
古城は手を肩から腕へと滑らせた。袖口に入った細いラインの下に、槍を振り回す様が信じられないほど細い腕がある。
指先で触れると、産毛が逆立つ。
「腕も、前より柔らかくなったか」
「なってません」
「修行さぼったりしてないか? 俺と会うために」
「……そんなこと」
はっきりとは否定しない。雪菜のことだから鍛錬を欠かしはしないだろうけれど、アフターケアの時間をたっぷり取ったりはしているのかもしれない。
古城は雪菜の腕を掴んだまま、くるりと向き直らせた。
正面から見つめると、どこか猫を思わせる瞳が古城を見上げている。潤んだ瞳に自分の顔が映っている。
「中学の頃は、こんな身体じゃなかったな」
「……成長、してますから」
雪菜の視線が泳ぐ。自分の身体が変わったことを改めて指摘されて、恥ずかしいのだろう。
視線を落とす。
「胸も」
「っ……」
セーラー・ブラウスの隙間から覗く滑らかな肌。張り詰めた布地は今にも弾けそうで、呼吸のたびに上下する。
「腰も」
視線を腰へ。くびれたウエストにスカートのベルトが食い込んでいる。締め付けられた肌が、ベルトの上で少しだけ盛り上がっている。
「脚も」
視線を太ももへ。スカートの裾から覗く柔らかそうな肌。内ももに、うっすらと血管が透けている。
「全部、女らしくなった」
「……♡」
雪菜はうつむくが、口元は少しだけ緩んでいる。
嬉しい。恥ずかしいけど、嬉しい。その両方が、表情に出ているようだ。
「嬉しいのか?」
「……先輩に、そう言ってもらえるのは」
小さな声だが、はっきりと聞こえた。
古城は雪菜の顎に手を添え、顔を上げさせる。潤んだ瞳は黄金にも見える。少しだけ開いた唇の内側が、てらてらと濡れて光っている。
「可愛いよ、雪菜」
「……っ♡」
目が潤みを増し、まつ毛が震える。泣きそうなのか、嬉しいのか。おそらく両方だろう。
(くっそ、たまんね~)
そんな雪菜の額にキスを贈る。
「ん……♡」
肌の温もり。薄っすらと浮いた汗の、塩味。
続けて、頬に。
「んっ……♡」
ぷにっと柔らかい。頬の産毛が唇に触れる。
そして──古城は伴侶の首筋に噛みつき、血を吸いあげた。
◆◆◆
牙を離すと、雪菜が胸に顔を埋めてくる。
背筋や腰に、わずかな震えがある。第四真祖に血を吸われて、性的な恍惚を得ているのだ。
「……先輩」
「ん?」
「今日、楽しかったです……♡」
頭を撫でながら、今日のデートを思い出す。
「今日、白いワンピだったな」
「どうでしたか……?」
「可愛かったよ。今日会ったどの女の子よりも」
「嬉しい」
「コートの下から膝がちらちら見えて、眩しかった」
「やぁん……♡」
甘えるように寄りかかってくる恋人は、道を歩くだけで男たちの視線を集めていた。手をつないで歩くだけで、胸が優越感でいっぱいになったものだ。
夕食はフレンチレストランで、その後、クリスマスマーケットを歩いた。
人混みの中、つないだ手の温もり……それを思い出したくなってしまう。手をとって指を絡めると、雪菜が照れくさそうに微笑み、身をくねらせる。
「マーケット、綺麗でしたね」
「ああ」
「先輩と手を繋いで歩くの、久しぶりでした」
「最近、忙しかったからな」
「……だから、今日は特別な日にしたくて」
雪菜が顔を上げ、潤んだ瞳で古城を見つめる。
──部屋の中は、クリスマスの装飾であふれていた。小さなツリーが隅に置かれ、金と銀のオーナメントがきらめいている。壁には赤いガーランドとヒイラギの飾り。天井で雪の結晶のモビールが揺れている。
BGMには、ジャズアレンジのクリスマスソングが流れている。音量は控えめで、二人の会話を邪魔しない。
窓の外には、街のイルミネーションがかすかに見える。分厚いカーテンの隙間から漏れる光。外は十二月の冷たい空気だったが、部屋の中はエアコンで心地よい温かさだ。抱き合っていると肌が汗ばみ始め、服を脱ぎたくなる、なんとも絶妙な温度設定。
「特別な日、か」
雪菜を見下ろす。サンタ帽を被ったセーラー服姿の恋人。きつい制服に包まれた、成長した身体。
「ああ、そうだな。今日は特別だ」
「……♡」
雪菜が微笑む。まさしく雪の妖精を思わせる、黄金の輝きがあふれ出しそうな微笑みだ。
「ねえ、先輩」
「なんだ?」
「この制服、興奮しますか?」
「……えっと」
「出会った頃の私を思い出して、興奮、してますか」
「……まあな」
「あのとき、私は十四歳だったんですよ?」
「いや、でもさ、俺は十七だったし」
「いやらしい」
それこそ槍のように鋭く言われて、勘弁してくれ、と思う。「昔の制服を着た彼女」なんて状況に興奮しないわけがない。
「でも、制服だけじゃないですよ」
雪菜の声が、少しだけ低くなる。
「え?」
「この下に……」
「この下に、何かあるのか?」
「……♡」
答えはない。かつて監視役だった恋人はただ、恥ずかしそうに俯くだけ。
古城の中で、何かが疼く。
「見せてくれるのか?」
「……まだ、です」
「まだ?」
「もう少し……イチャイチャしてからじゃないと、恥ずかしくて」
黒髪の少女が顎を引いて、視線だけ上げた。期待と羞恥が入り混じった、複雑な表情だ。
──ベッドの枕元には小さなサンタ人形が座っている。雪菜と同じ赤い帽子。まるで二人の「遊び」を見守る共犯者のようだ。
天井のスピーカーからは、「The Christmas Song」のサックスが流れ始めた。窓の外では、教会の鐘が鳴った──ような気がした。あるいは、二人だけに聞こえた幻聴かもしれない。
いずれにせよ、聖夜は始まったばかりだ。
恥じらう女子高生の腰に手を回し、引き寄せる。
「じゃあ……たっぷりイチャイチャするか」
「……はい♡」
琥珀色の瞳をした少女が、首に腕を回してきた。
二人の唇が、再び重なる。
軽い口づけのつもりだったが、一度触れた唇はなかなか離れない。
「ん……っ……ちゅ……くちゅ……♡」
甘い匂いの吐息が古城の唇に触れる。さっきマウスウォッシュを使ったのだろう。ミントの爽やかさと、雪菜本来の甘さが混ざり合っている。口の中にも、その香りが流れ込んできていた。
恋人の腰に回した手に、少しだけ力を込める。
「あ……♡ はぁ……ん……もっと……深く……♡」
雪菜の身体がさらに密着する。きつい制服越しに胸の柔らかさが伝わってきた。押し付けられた感触は弾力と、その奥にある芯の硬さ。乳首がすでに立っているのが、布地越しにも分かる。
唇を離す。
「ん……♡」
後輩少女が物足りなさそうな声を漏らす。潤んだ琥珀色の瞳で、古城を見上げていた。唇がてらてらと濡れて、光を反射している。
「もう一回……♡」
小さな声だが、はっきりと聞こえた。
再び唇を重ねる。今度は、深く。
舌が触れ合う。熱く、柔らかい。舌の表面のざらつきが、なめらかな唾液が、ぎこちなく絡みついてくる。
マウスウォッシュの味の奥に、雪菜だけの味がある。少しだけ甘くて、少しだけ塩っぱい。
剣巫の舌が口内に侵入してくる。探るように、確かめるように歯に触れ、歯茎に触れ、舌の裏側を撫でていく。
「んむ……れろ……先輩の舌……熱い……♡」
ちゅ……くちゅ……♡
唾液が混ざる音がする。静かな部屋に、淫らな音が響いていた。舌と舌が絡み合い、唾液を交換していく。
後輩サンタの唾液を飲み込むと、脳に来る甘さで喉が鳴る。血と恋と戦いで結びついた娘の熱が、喉を通って身体の奥に染み込んでいく。
「ちゅっ……ん……唾液……混ざって……♡」
雪菜が古城のシャツを握りしめ、布地が引っ張られる。爪が背中に食い込みそうなほど力が入っていた。離れたくない、という意思表示だ。
(雪菜……姫柊……雪菜……)
年下の恋人の背中に手を回し、さらに抱き寄せる。セーラー服の薄い布地越しに、体温が伝わる。心臓の鼓動が胸板に響く。
とくん、とくん。速い。古城の心臓と、雪菜の心臓が、どちらが速いか、どちらがキスにより夢中かを競い合っているようだ。
「んっ……んむっ……♡ ふ……ぁ……息……できない……♡」
長いキスだった。息が苦しくなるまで続けて、ようやく唇を離す。
「ぷはっ……♡」
唇と唇との間に、唾液の橋がかかっていた。銀色の糸が、ゆっくりと伸びて──切れる。
「……先輩のキス、さっきより激しい……♡」
黒髪の少女が恥じらって呟く。頬は真っ赤で、唇は濡れて光っていた。目の潤みは、感情というより脳内麻薬への恍惚で出たものだろう。
「お前が可愛いからだ」
「……もう……♡」
虎のような力を持った娘が、子猫のように胸板へ顔を埋めてくる。耳にも、首筋にも、紅潮が広がっていた。
イルミネーションの光が、二人を照らす。赤と緑の光が交互に点滅し、雪菜の肌に色を落としている。
BGMは「Winter Wonderland」に変わっていた。ジャズアレンジの、ゆったりとした曲調。二人の呼吸が落ち着くのを待っているかのようだ。
「そろそろ、脱がせていいか?」
「え……っ」
「制服、きついだろ。楽にしてやる」
「ま、待ってください」
雪菜が古城の手を止める。小さな手が、古城の手首を掴んでいた。指先が震えている。
「どうした?」
「その……まだです」
雪菜の声が震えていた。視線が泳ぎ、古城の顔を見られないでいる。
「まだ、なんだ?」
「……心の準備が」
嘘だ。
「さっき、この下に何かあるって言ってたやつか?」
「……っ」
雪菜の肩が跳ねる。図星だ。恥じらう少女は、何かを隠している。制服の下にある何かが、そんなにもヤバいのだろうか。
「まだ見せてくれないのか?」
「……恥ずかしいんです」
「俺が相手なのに?」
「先輩だから……余計に」
京都で育てられた生真面目な少女が俯く。手は相変わらず古城の手首を掴んだままで離さない。しかし、脱がせることも許さない。
そんな雪菜の手を、そっと握る。
「……雪菜」
「はい」
「俺の目を見ろ」
琥珀色の瞳の少女が顔を上げる。
古城は視線を外さない。
一秒。
二秒。
三秒。
四秒──。
雪菜が先に視線を逸らそうとする。だが、逃がさない。後輩のスマートな顎を指でそっと固定し、視線を合わせ続ける。
「逸らすな」
「……っ♡」
雪菜の頬がさらに赤く、瞳が潤んで、呼吸が速くなる。胸元がさっきより大きく上下していた。
「なあ、雪菜」
「……はい、ぁ……」
発情していく後輩サンタの手を取り、指を絡める。胸には触れない。まだ。
「何を隠してる?」
「……な、何も」
「嘘だな」
上気した少女を懐に引き寄せ、背中に手を回して抱きしめる。
胸元には触れない。まだまだ自制だ。不老不死で年をとらない古城といえど、女を焦らして鼻血を出さないくらいには成長しているのだ。
「俺には見せてくれないのか?」
「……っ」
「なあ……お前の全部がさ、欲しいんだ……」
耳元で囁くと、雪菜の全身が震えた。腕の中で、体温が上がっていく。
少女の熱が頂点に達するタイミングを見計らって、額にキス。
「んっ……」
頬にキス。
「あ……♡」
唇に軽くキス。舌は入れない。焦らす。
「……先輩……♡」
雪菜の目がとろんとしている。抵抗する意志が少しずつ溶け、身体の力が抜けて、古城に預けられていく。
「そんなに隠すってことは」
吐息が触れるように耳元で囁く。
「俺が喜ぶものなのか?」
「……っっ」
雪菜の全身がびくんっと跳ねた。図星だ。
「俺に見せるために、用意したのか?」
「……はい……♡」
「なら、見せてくれ」
瞳を真っ直ぐに見つめる。
「俺だけに」
長い沈黙。
──BGMが切り替わる。「Silent Night」のピアノアレンジ。静かな旋律が二人を包む。
やがて、雪菜が口を開いた。
「……分かりました。見せます……先輩にだけ……♡」
古城の胸から離れ、一歩後ろに下がる雪菜の指が、セーラー服の裾に触れる。
「……見ててください」
声は小さく、震えている。
古城は頷いた。視線を逸らさない。
豊かに成長した少女が、十四歳のときに作ったセーラー服の裾を掴んだ。かぶり式のブラウスをゆっくりと持ち上げていく。
まず、腹部が見えた。引き締まったウエスト。へその形。白い肌に、うっすらと産毛が生えている。
そして──赤い紐。
「……っ」
古城は息を呑み、あわてて鼻をおさえた。
ブラウスがさらに持ち上がる。胸の下に赤い布地──いや、布地というには小さすぎる。極小の三角形が、辛うじて乳房の先端を覆っているだけ。紐の方が、布より太いくらいだ。
マイクロビキニだ。
サンタの色をした、赤いマイクロビキニ。
雪菜がブラウスを脱ぎ捨てた。黒髪が揺れてサンタ帽が少しずれ、慌てて直す。
「……どう、ですか? 変じゃ、ありませんか?」
後輩サンタは両腕で胸を隠そうとする。だが、隠しきれない。膨らみは極小の布地に収まりきっていなかった。
色づいた球体の側面が大胆に見えている。上も下も、布地からはみ出していた。三角形の布地は、乳首を隠すのが精一杯だ。濃いめピンクの乳輪すら、端がはみ出しそうになっている。
赤い紐が白い肌に食い込んで、肉を押し上げていた。紐の左右で、柔らかな脂が盛り上がっている。ブラジャーというより、飾りだ。飾りとしての紐が、剣巫の乳房に巻きついている。
汗ばんだ肌に赤い紐が張り付き、紐の下に赤い筋ができている。食い込みの痕だ。きっと、きつい。窮屈なのだろう。でも、それが逆に、天使になったこともある女の欲肉を強調している。
「……すごいな」
古城の声が掠れた。
「布より、紐の方が目立ってる」
「……言わないでください……♡」
雪菜の頬が真っ赤に染まるが、隠す手は少しずつ下がっていく。
──恥ずかしいです先輩。
──でも、先輩に見せたいんです。
そんな葛藤が、仕草ににじんでいる。
「下も……見せてくれ」
「……はい……♡」
震える指がスカートのホックに触れ、外してファスナーを下ろす。ゆっくりと……スカートがずり落ちて、床に落ちた。
古城の目の前に、雪菜の下半身が晒される。
Vストリング。
赤い紐が、腰骨の左右で蝶のように結ばれている。引っ張れば、するりと解けるだろう。恥骨の形をなぞるように細い紐が這っている。布地は申し訳程度の小さな三角形。縦に長く、横に狭い。ほとんど何も隠していないに等しい。
「……これが……先輩へのプレゼントです……♡」
恥じらう血の伴侶は両手を身体の前で組み、しかし隠すことはしない。
赤いマイクロビキニ。白い肌。サンタ帽。
まるで──いや、まさに、サンタからの贈り物だ。
「ゆき……雪菜……」
「はい、古城さん」
「言っていいか?」
「はい。あなたなら、何でも」
「……いやらしい」
「当然です。私は先輩の伴侶ですから」
「でも、最高のプレゼントだ」
古城は雪菜を抱き寄せた。今度こそ胸元に手を伸ばし、マイクロビキニの紐を指でなぞる。
「メリークリスマス、雪菜」
「……メリークリスマス、古城さん……♡」
◆◆◆
ベッドに押し倒す。雪菜の身体が、サテン地のシーツの上に沈んだ。赤と白のチェック柄が、白い肌を際立たせる。
「せんぱい」
名前を呼ぶ声がひどく甘い。クリスマスイブの夜だからか。それとも、この格好のせいか。
赤いマイクロビキニが小柄な身体に食い込んでいる。よく育った形のいい乳房が三角形の布地を押し上げ、縁からこぼれ落ちそうにだ。ふるりと重力で左右に広がる動きに視線が、吸い込まれて仕方ない。
古城は上から覆いかぶさり、唇を重ねる。
「んっ……♡」
最初は軽く、触れるだけのキス。
次に、少し深く。唇を開いて、舌先で唇を舐める。
「んん……♡」
雪菜が鼻息を漏らし、それから唇を開いて、古城の舌を迎え入れた。
初めて唇を重ねた日から、何百回と繰り返してきたキス。どちらが主導するでもなく、自然に絡み合う。唾液が混じり合い、甘い水音が響く。
「キス、上手くなったな」
「先輩が……教えてくれたから。ぁ、あっ」
雪菜の頬から首筋へ、手を滑らせる。触れるか触れないかのタッチだ。
シャンプーの残り香と、その下に隠れた雪菜の匂いが立ち上る。興奮すると、この匂いが強くなって、猛烈に性欲を刺激するのだ。
鎖骨の窪みを指でなぞると、雪菜の肩がかすかに揺れた。鳥肌が立つのを、指先で感じる。
そのまま手を下ろし、マイクロビキニの紐に指をかける。赤い布地を引っ張ると、女子高生のおっぱいがふるんと揺れた。
古城は一瞬、息を止める。何度見ても見惚れてしまう。お椀型に張り出した雪菜の双丘は昔と違い、もう古城の片手には収まりきらない。触れる前から、柔らかさが伝わってくるような曲線美がある。
小柄な身体に不釣り合いなほどのバストだ。一方で乳輪は薄いピンク色、乳首は小ぶりで上向き。若さと清らかさのアピールに余念がない。
「やっぱり、最高だな……お前の胸」
「恥ずかしいです……そんなにじっと見ないで」
顔を赤らめて腕で隠そうとするので、手首を掴み、ベッドに押し付ける。
「隠すな、お前はクリスマスプレゼントだろ。俺のもんだ、全部見せろって」
「先輩の、いじわる」
恥ずかしさに身をよじらせながらも、雪菜は琥珀色の目を潤ませている。羞恥が快感に変わる瞬間をもう知っているからだ。古城の視線から逃げずに見られることで身体の奥が疼く……と、前にもベッドの中で教えてくれた。
古城の指が、おっぱいの周りを撫で始めた。ゆっくりと円を描くように、乳首には触れないまま周辺の乳腺を挑発していく。
「ぁ、あっ」
乳首を避けて乳輪のふちだけ撫でると、雪菜の背中が反る。それでも焦らす。触れそうで触れない。
「先輩……そこじゃなくて」
「どこだ? 言ってみろ」
恋人の頬がさらに赤く染まる。
おっぱい快楽を煽る古城の指は、相変わらず乳首の周りをぐるぐると撫でる。
「あ、そこ、んっ、ち、乳首の周り……触らないで、焦らさないで」
懇願する声を聞いて、古城は指を乳首に近づけては離す動作を繰り返した。充血して立ちあがった乳頭の先端に、触れそうで触れない。根元に指を近づけて、タッチしそうですぐに離れる。
「あっ、直接、触って……♡」
雪菜の指が、シーツを掴もうとした。でも、すぐに離す。掴んでしまったら、負けだとでも思っているのか。
しかし、足の方は正直だった。
白い足指が、きゅっと丸まっている。
「相変わらず、体は正直だな」
「ひゃっ、あ、乳首、あっ、つまんで、んっ」
たっぷり焦らしてから、小ぶりな突起にタッチした。
すでに硬く勃起したものを優しくつまむ。親指で乳頭をくりくりと転がすたびに、雪菜の白い喉が小さく鳴る。ぷっくりと膨らんだ突起を、指で挟んで引っ張ると──。
「あっ、それ♡ もっと強く、あっ、転がしてっ♡」
雪菜のかん高いオネダリに応えて、古城は刺激を強めた。知っている。左の乳首の方が感じやすいことも、どのくらいの強さが好きなのかも。
自慢じゃないが、剣巫の乳首については世界で一番詳しいつもりだ。その気になれば、胸だけでイかせる自信がある。雪菜が古城のペニスで男の味を覚えたように、古城も雪菜の胸で敏感な美乳おっぱいの触り方を学んだのだ。
「あっ、あっ、乳首だけで、こんな……んっ、下、濡れてきちゃってます」
しなやかさの上にジューシーさをまとった太ももが恥じらうように閉じる。
その寸前、マイクロビキニの際どい内側に手を滑り込ませた。
「やあ……」
Vストリングの布地に触れる。薄い布は、すでにぐっしょりと濡れていた。
「濡れるの、だんだん早くなってきてるな」
「先輩が……そうさせるんです」
布地をずらすと、透明な蜜がとろりと溢れた。さらに紐を引っ張り、姫柊雪菜の
恥丘がふっくらと盛り上がっている。マイクロビキニを着るためだろうか、限界ギリギリまで薄く整えられた黒い毛。その下で、ピンク色の秘裂がてらてらと光っていた。
「やっべ……こういうの弱いんだよ」
声がわずかに震えるのを止められない。冷静を装っているが、雪菜の身体を見るたびに興奮は抑えきれなくなる。
指先で、濡れた秘裂に触れた。
「ふぁっ、あっ」
愛液を掻き分けるように指を這わせる。スリットを作る外側の肉ひだを開くと、透明な蜜が糸を引いた。
「すげぇな……さっきからずっと、こんな状態だったのか」
「いやらしい視線……感じてましたから」
くちゅ、と音を立てて、人差し指が膣口に沈む。たちまち、熱い膣壁が締め付けてきた。
「あっ、指、あっ……もう一本、入れて」
「いいぜ、おねだりできたご褒美だ」
二本目、中指を追加する。
きつい膣口が、少し抵抗しながらも受け入れた。
「あっ、そこ、Gスポット、あっ……先輩、覚えてる、そこが一番、気持ちいいとこ、です……♡」
発達したGスポットを、人差し指と中指の腹でぐりぐりと押し上げる。
雪菜の腰が跳ね上がり、シーツを掴む指が白くなった。声にならない吐息が、喉の奥で引っかかる。
「ザラついてるとこだな、お前の一番弱いのは」
「あっ、んっ、そこ、そこぉ」
古城の指が、濡れ濡れの膣内を丹念に愛撫する。
同時に、親指がクリトリスを刺激していた。
「あっ、そこ、だめ──ふぁっ、あっ、クリトリス、んっ……直接は、あっ、強すぎて」
小ぶりだが敏感なクリトリスを、しゅりしゅりと撫でる。
膝が強く閉じようとするが、古城の手が間にある。結局、太ももは愛撫してくれる男の手首を挟んだまま、震えるしかない。閉じることも、開くこともできない中途半端さが、まだまだ清楚ぶっていたい女の子の葛藤を物語るようだ。
「や、やられっぱなしじゃないですからっ」
雪菜が古城のズボンに手を伸ばす。さわさわと膨らみの形を確認して、してやったりと微笑んだ。
「先輩も……すごくなってますよ?」
「お前のせいだろ、そんな水着でくねくねして」
雪菜がジッパーを下ろし、ペニスを取り出す。
「先輩のおちんちん……熱い」
すでに限界まで勃起した肉竿両手で包み込み、ゆっくりと扱き始める。根元から先端へ、絞り上げるように動かす。先端から透明なガマン汁があふれ出し、雪菜の指を濡らした。
「ここ、好きでしょう……♡」
ぬめりを付けて、カリ首のくびれを親指の腹で丁寧にこすってくる。くりくりされると、鈴口からお代わりの我慢汁がどぷりと溢れた。
「お汁、いっぱい出てますよ? 塩辛くて、先輩の味がする可愛いおつゆ……♡」
古城の弱点を、雪菜は熟知している。初めて触れた時は震えてぎこちなかった手は、今では完璧な手つき、古城専用に調教された指使いをしてくれるのだ。
「根元から……先っぽまで……♡ ゆっくり、しごいてあげますね」
我慢汁を塗り広げながら、滑りを良くして加速する。
ぬるぬると滑る手のひらが、ペニスを包み込んだ。
「ほら、また、びくって」
「雪菜……っ、くそ、上手くなりすぎだ」
「先輩が育ててくれたんですよ」
裏筋を親指で押し上げ、先端の窪みを刺激する。
……我慢の限界が近い。童貞のときだったら、もうとっくにドピュッと出していただろう。
「やばい……このままだと出る」
「まだダメですよ」
雪菜が手を止めた。古城を焦らすように、先端を握ったまま動かない。
「中でびくん、ドピュって出してほしいから……私のあそこで、搾り取ってあげます……♡」
なんともエロいことを囁いてくれる。最初は口にするのも恥ずかしがっていたのに、今では古城が望む言葉を、色々と工夫して言ってくれるのだ。
「ゴム、私がつけますね」
古城が何か言う前に、雪菜はサイドテーブルに手を伸ばし、コンドームを取り出す。
銀色のパッケージが薄暗い部屋の中で光った。
「頼んでいいか?」
「はい」
自信のある微笑みを浮かべ、パッケージを丁寧に開いて、中からコンドームを取り出す。
そして──口にかぽっと含んでしまう。
「え? あれ? 姫柊さん?」
「ふぉら、ふぉっちふぇす」
「い、いつの間にそんなこと覚えて」
雪菜は四つん這いになり、上目遣いで恋人を見上げながら顔を近づけてくる。
唇が勃起したペニスの先端に触れた。コンドームを咥えたまま、雪菜の口がゆっくりと降りていく。
「んっ……♡」
黒髪の少女は唇でゴムの輪っかを押し広げながら、ペニスに被せていく。たっぷり唾液をまとった舌が、コンドームと肉竿の上で動いていた。
「くそ、やばい……お前の舌……っ」
サンタ帽を乗せた雪菜の頭を掴むが、さすがにどうしたらいいか分からない。押し込むわけにもいかず、ただ触れているだけだ。いつの間にか男を喜ばせるやり方を学んだ彼女のペースに任せるしかない。
赤いマイクロビキニで体を飾った女子高生の唇が、根元まで到達する。コンドームを完全に装着し、雪菜は口を離した。
「ぷはっ」
唾液で濡れた唇が、ぬらりと光る。
古城のペニスにはコンドームが被さり、雪菜のお口から出た液でてらてらと光っていた。
「先輩の、すごく大きくなってます。お口だと、よく分かっちゃう……♡」
「じょ、女子高生って進んでるんだな」
「育ててもらうばっかりじゃないんですよ?」
どう反応すべきか、分からなかった。呆れるべきか、感心すべきか。しかしビクつくペニスは、古城の隠しきれない興奮を表している。
「……もう少し」
「へっ?」
雪菜はそのまま、コンドーム越しにペニスを咥え直す。
「もう少しだけ……♡」
「いや、もう十分で」
「だめです。私にも、先輩を可愛がらせてください」
雪菜の舌が、コンドームの上からペニスを這う。まず根元にべったりと貼り付いて……それから先端へ、ゆっくりと舐め上げる。
「んん~………………へろ、こっちも……ちゅぷ」
雪菜はそのまま、陰嚢へと唇を移した。
「ここも……舐めていいです?」
問いかけは形だけだ。答えを待つことなく、剣巫が袋の上で舌をハネさせる。竿の方を軽く支え、精液を作る場所をぴちぴち、ぴちぴちと楽しげにからかう。
「先輩、びくってなった……やっぱり、ここを大事にしてあげると嬉しいんですね」
裏筋を舐め上げ、先端に戻る。亀頭の周りを丹念に舐め、また根元へ。舌の動きに遠慮はない。コンドーム越しでも、その軟体が伝える発情期の求愛メッセージが伝わってきた。
「もっと……舐めてあげたいですけど」
雪菜が口を離した。唾液の糸が、ペニスと唇の間で光る。
「これ、ください……♡ もうガマンできないです」
上目遣いで古城を見上げる瞳には、期待と欲望が混在していた。
「中で……先輩の、感じたいです」
「もう限界だ……今すぐ入れるぞ」
肩を軽く押すと、雪菜はベッドに仰向けになり、年上の彼氏の前で脚を開く。
赤いマイクロビキニは付けたままだ。Vストリングの布地だけが、横にずらされていた。秘裂が露わになり、愛液でてらてらと光っている。入り込んでフタをしてくれる肉のかたまりを待っていた。
「入れるぞ、雪菜」
「はい……先輩……♡」
古城は雪菜の上に覆いかぶさった。
正常位。古城が上で、雪菜が下。見下ろす自分と、見上げる彼女。支配する側と、される側。
その構図が、下腹部に熱を集めていく。
先端を、濡れた秘裂に宛がった。
──まだ、入れない。
「あ……♡」
雪菜の太ももの内側が、ぴくりと震えた。
触れただけ。それだけで、この反応。膣口が、ぱくぱくと開閉しているのが分かる。受け入れようとしている。欲しがっている。
──もう少し、焦らす。
古城はゆっくりと腰を動かした。入れるのではなく、擦りつけるように。先端で、濡れた割れ目をなぞっていく。上から下へ。クリトリスから膣口へ。そしてまた、上へ。
「せん、ぱい……」
雪菜の声が震えている。腰が、かすかに持ち上がった。
求めている。
入れてほしい、と身体が訴えている。
古城の喉が鳴った。
入れたい。今すぐ、この熱い場所に沈めたい。
でも、まだだ。
「……っ、先輩、意地悪……」
「もう少し待て」
先端を、入り口に押し当てる。
沈めない。そこで止める。
雪菜の熱が、コンドーム越しにも伝わってきた。濡れた粘膜が、先端を包み込もうとしている。
──限界だ。
「入れるぞ」
「はい……♡」
先端を、膣口に沈めた。
──熱い。
亀頭が、雪菜の中に呑み込まれていく。
ゆっくりと。一センチずつ。
コンドーム越しでも、その熱が神経を焼いていく。
「あ……っ……入って……♡」
雪菜の声が漏れた。
膣壁が、うねるように蠕動している。吸い込まれる。亀頭を包み込む圧力。締め付けが、裏筋を刺激してくる。
ぞくり、と背筋が震えた。
下腹部に血が集まっていく。ペニスの根元が、どくんと脈打った。睾丸が、きゅっと持ち上がる感覚。
──危ない。
このままだと、挿入しただけで出してしまう。
古城は奥歯を噛み締め、呼吸を整えた。
半分まで。
「はいって……きます……♡」
雪菜の指が、シーツを掴んだ。爪が布地に食い込んでいる。眉が寄り、口が開いている。
快感で、身体が強張っている。そう見えた。
膣の奥が、古城のペニスを迎え入れるように広がっていく。
根元まで。
「あぁ……奥まで……♡」
完全に、結合した。恥骨と恥骨がぶつかる。
古城は動かなかった。挿入したまま、静止する。
──まず、感じろ。
雪菜の膣壁が、古城のペニスを締め付けている。熱い。コンドーム越しでも、その熱が伝わる。三十七度。いや、もっと熱い。じゅうぶんに欲情した女の身体の奥は、こんなにも熱いのか。
きつい。
膣壁が波打つように収縮し、ペニスを絞り上げてくる。呼吸に合わせて、締め付けが強くなったり弱くなったりする。生きている。雪菜の身体が、俺を受け入れようとしている。
奥で何かが脈打っていた。
子宮口だ。ペニスの先端に、ぷにぷにと柔らかいものが触れている。押し当てると、雪菜の身体がびくんと跳ねた。
「ん……っ♡」
──興奮している。でも、まだ緊張も残っている。
膣壁の締め付けが、まだリズムを持っている。身体が慣れていない証拠だ。もう少し、心を解す必要がある。
──それにしても、危ない。
快感が、全身を侵食していく。腰から始まって、背中を這い上がり、首筋を抜けて、頭頂まで届く。射精したい。今すぐ、この熱い場所で解き放ちたい。
ペニスの根元が、どくどくと脈打っている。睾丸が重い。溜まっている。
古城は歯を食いしばり、射精の波を押し戻した。
まだだ。まだ早い。
「ね、先輩……動いて……♡」
雪菜が腰を揺らそうとした。古城はそれを押さえる。
「まだだ」
「っ♡」
焦らす。
雪菜の中の感覚を、じっくりと味わう。そして──雪菜にも、味わわせる。
動かないことで、結合の実感が深まっていく。膣壁の締め付けが、少しずつ変わっていくのが分かる。緊張が解け、代わりに別の収縮が始まる。
──求めている。
「先輩の……感じます……熱くて……大きくて……中がいっぱい……♡」
雪菜の目が潤んでいた。
挿入されたまま動かないことで、彼女の中で何かが変わっている。それが分かる。膣壁の動きが、さっきと違う。吸い込むように、絡みつくように。
やがて、古城は腰を引いた。
「あ……抜けちゃ……♡」
途中で止める。亀頭が膣口に引っかかるところで。
そして、再び押し込む。
「んんっ……♡」
ゆっくりとしたピストン。
奥に向かって圧力をかけ、腰を回すように動かす。激しく突くのではなく、ペニスで雪菜の膣内をマッサージするように。膣壁の隅々まで、亀頭で撫でていく。
雪菜の反応を、観察する。
どこで眉が動くか。どこで息が漏れるか。どこで膣壁が締まるか。
「あ……先輩……そこ……♡」
亀頭が、膣壁の特定の場所を押し当てた。前壁の、少し奥。Gスポット。
雪菜の反応が、明らかに変わった。膣壁が、きゅっと締まる。呼吸が浅くなる。
「ここか?」
「んっ……そこ……いい……♡♡」
その場所を、押し当て続ける。小刻みに震わせながら。膣壁を上に押し上げるように。
「あ、あ、あっ……先輩……なに、これ……おかしくなる……♡♡」
雪菜の表情が変わっていく。
眉が震え、唇が開き、目の焦点が合わなくなっていく。身体の奥で、何かが起きている。それが分かる。膣壁の動きが、さっきと違う。波打つように、吸い込むように、古城のペニスを奥へ奥へと誘い込んでくる。
──やばい。
雪菜の快感が、古城に伝染してくる。
膣壁の痙攣が、ペニスを刺激する。締め付けが、律動的に強くなる。
下腹部に、熱が溜まっていく。射精の予感。まだ早い。まだ、出すわけにはいかない。
雪菜の腰が、勝手に動き始めた。古城のペニスを、自分から求めるように。
「気持ちいいか?」
「はいっ……気持ちいい……です……頭、真っ白になる……♡♡」
声が大きくなっていく。抑えようとしているのが分かる。でも、抑えきれていない。
古城は動きを速めた。さっきより深く、さっきより強く。雪菜の反応を確かめながら、快感を与えていく。
同時に、自分の快感も高まっていく。
ペニスが膣壁を擦るたびに、電流のような刺激が腰から背筋を駆け上がっていく。気持ちいい。気持ちよすぎる。
「あっ、あっ、あっ……先輩……すごい……♡♡」
雪菜の脚が、古城の腰に絡みついた。踵が背中を押す。引き寄せる。もっと奥へ。もっと深くへ。
膣壁の締め付けが、さらに強くなった。
「先輩……私……イ、イきそう……♡♡」
──まだだ。
古城は動きを止めた。
奥まで入れたまま、静止する。
──やばい。
止めた瞬間、自分が限界に近いことに気づいた。
膣壁が痙攣している。締め付けが、波のように押し寄せてくる。今動いたら、出る。確実に出る。
息を吐く。堪える。
「え……っ……な、なんで止まるんですか……♡」
雪菜の声が震えていた。
顔を見る。目が潤んでいる。あと少しだったのに──そう訴えている。言葉にしなくても、身体が叫んでいた。膣壁が、古城のペニスをきゅうきゅうと締め付けてくる。
──動くな。頼むから動くな。
「まだ早い」
「意地悪……♡」
雪菜の膣壁が、古城のペニスを絞り上げてくる。イきたい。イかせてほしい。身体が勝手に訴えている。腰を動かそうとしているのが分かる。古城は腰を押さえつけ、動きを封じた。
雪菜の反応を観察する。
呼吸が、少しずつ落ち着いてきた。頬の紅潮が、わずかに引いた。膣壁の痙攣が、収まりつつある。
──よし、ここだ。
再び、腰を動かし始める。
「あっ♡ また……♡」
さっきより、雪菜の反応が大きかった。
焦らした分だけ、感度が上がっている。膣壁が、敏感に反応する。締め付けが、さっきより強い。
「雪菜……締め付けてくるな……」
声が掠れた。自分でも分かる。
「だって……気持ちよくて……身体が勝手に……♡♡」
膣壁が、きゅうきゅうと締め付けてくる。波打つように収縮し、ペニスを搾り上げる。古城のペニスを、離さないとでもいうように。
──まずい。このままだと。
古城は射精の波を必死に堪えた。
下腹部に溜まっていく熱。ペニスの根元が脈打っている。睾丸が、今にも爆発しそうだ。意志の力で、押さえ込む。
「先輩……私……もう……♡♡」
雪菜の身体が、緊張していく。背中が反り、つま先が丸まる。
絶頂が近い。
──そして、雪菜の身体が崩れていく。
最初は膝を揃え、背筋を伸ばしていた。京都の名家で躾けられた、美しい所作。今は違う。脚は大きく開かれ、腰は浮き、背中は弓なりに反っている。口は半開きで、涎が垂れそうになっている。整えられていた黒髪は乱れ、額に張り付いている。
──俺が、こうした。
古城は満足げに雪菜を見下ろした。
あのお堅い剣巫が、こんな姿になっている。俺が、彼女の所作を崩した。
その事実が、新たな興奮を呼び起こす。
「イってもいいぞ」
「っ……♡♡」
古城は腰を打ち付けた。奥まで、一気に。子宮口にペニスの先端が触れる。
「あああっ♡♡」
──締まる。
雪菜の背中が、大きく反り返った。
膣が痙攣している。
波のように。
繰り返し。
何度も。
締め付けが──止まらない。
古城のペニスを、絞り上げてくる。搾り取ろうとしてくる。離さない、と言うように。
「イっ……てる……♡♡ 先輩……♡♡」
波が押し寄せるように、雪菜の身体を駆け抜けていく。指先が震え、つま先が丸まり、全身が痙攣している。涎が口の端から垂れた。目が虚ろになる。
──これが、雪菜の絶頂。
膣壁の収縮が、古城のペニスを締め上げる。律動的に。容赦なく。
もう、堪えられなかった。
古城も限界だった。
下腹部に溜まっていた熱が、臨界点を超えている。ペニスの根元が、どくどくと脈打っている。睾丸が持ち上がる。もう堪えられない。堪える必要もない。
「俺も……出る……」
「はいっ……出して……先輩……♡♡」
雪菜がしがみついてきた。
その身体を抱きしめ、腰を打ち付け、奥で──解き放つ。
びゅるっ……びゅるるっ……
コンドームの中に、精液が放たれる。
──気持ちいい。
射精の瞬間、視界が白く染まった。
ペニスの根元から先端へ、快感の波が駆け抜けていく。全身の神経が、そこに集中している。腰が勝手に動く。もっと奥へ。もっと深く。精液を全部、出し尽くしたい。
意識が飛びそうになる。
全身の力が抜けていく。
でも、腰だけは止まらない。
本能が、最後の一滴まで絞り出そうとしている。
「あ……先輩……出てる……♡♡」
雪菜の声が、遠くに聞こえる。
膣壁が、射精に合わせて収縮していた。搾り取るように、何度も何度も。ペニスを締め上げ、精液を絞り出していく。
──雪菜の身体が、俺の精液を求めている。
長い、長い射精だった。
何度も、何度も、波が押し寄せてくる。出し尽くしても、まだ快感が続いている。ペニスがびくびくと痙攣している。
「はぁ……はぁ……」
古城は雪菜の上で、呼吸を整えた。
まだ繋がったまま。雪菜の体温が、直接伝わってくる。膣壁がまだ、余韻でぴくぴくと震えていた。
「すごかった……♡」
雪菜が、とろんとした目で古城を見上げている。焦点が合っていない。快感で、脳がまだ痺れているのだろう。
「気持ちよかったか?」
「はい……先輩……最高でした……♡」
雪菜の声は、蕩けるように甘かった。
──イルミネーションの光が、汗ばんだ二人の肌を照らしていた。BGMは「Santa Claus is Coming to Town」のジャズアレンジに変わっている。
◆◆◆
古城はゆっくりと身体を起こした。
繋がりを解くと、使用済みのコンドームが姿を現す。先端に溜まった白濁液。かなりの量だった。ゴムが膨らんでいる。
──よく出たな。
「いっぱい出ましたね……♡」
雪菜が恥ずかしそうに呟いた。視線が、コンドームの先端に吸い寄せられている。
古城はコンドームを外し、ティッシュで処理した。ベッドサイドに置いてあったペットボトルを取り、キャップを開ける。
「ほら、水」
「ありがとうございます……♡」
雪菜がペットボトルを受け取った。
マイクロビキニ姿のまま、上半身を起こす。赤い紐が汗ばんだ肌に食い込み、乱れた黒髪が肩にかかっている。
──色っぽい。
さっきまで抱いていたのに、また欲情しそうになる。
こくこくと喉を鳴らして水を飲む姿。喉仏が上下する。白い喉が、ごくりと動く。水を飲んでいるだけなのに、どうしてこんなに艶めかしいのか。
「……ぷはっ」
雪菜が息をついて、ペットボトルを差し出してきた。
「先輩も、どうぞ」
間接キス。
古城はそれを受け取り、同じように喉を潤した。雪菜の唇が触れた場所に、自分の唇を当てる。かすかに、彼女の味がした。
「……ふぅ」
二人とも、まだ息が整いきっていない。でも、心地よい疲労感だった。
雪菜が古城の隣に寄り添い、肩にもたれかかってきた。汗ばんだ肌同士が触れ合う。柔らかい。温かい。
「……先輩」
「ん?」
「さっきの……すごく気持ちよかったです……♡」
「ああ。俺もだ」
古城は雪菜の頭を撫でた。
汗で少し湿った黒髪。指を通すと、するりと流れていく。フローラル系の香水の香りに、汗と愛液の匂いが混ざっている。行為の後の、甘酸っぱい匂い。
──もう一回、したいな。
そう思った瞬間だった。
「ねえ、先輩」
「なんだ」
「もう一回……したいです……♡」
雪菜が顎を引いて、視線だけ上げた。頬が赤い。恥ずかしそうだ。でも、目は真剣だった。
──こいつ、俺の心を読んだのか。
「お前、体力あるな」
「だって、今日は特別な日ですから」
雪菜が古城の胸に頬を寄せた。
指先が、古城の腹筋をなぞる。筋肉の溝を、一つ一つ確かめるように。くすぐったい。でも、心地いい。
「それに……先輩とするの、好きですから……♡」
「そうか」
古城は満足げに笑った。
こういう素直な雪菜は、可愛い。普段は強気で、剣巫としての誇りを持っていて、隙を見せない。でも、二人きりになると、こうして甘えてくる。
──俺にだけ見せる顔。
その事実が、胸の奥を熱くする。
「じゃあ、もう一回するか」
古城がコンドームを取ろうと手を伸ばした。
「あの、先輩」
雪菜が、その手を止めた。
「なんだ?」
雪菜の目が、少しだけ逸れた。
何かを言いたそうにしている。でも、恥ずかしくて言えない──そんな表情。唇が、何度か開きかけて、閉じる。
──何だ?
古城の中で、期待が膨らんでいく。雪菜が言い淀むとき、大抵は──
「……言ってみろ」
「今日は……生で、してほしいな……って……♡」
小さな声。でも、はっきりと聞こえた。
──生。
その言葉が、古城の脳を直撃した。
下腹部に、熱が集まっていく。さっき射精したばかりなのに、ペニスが反応しようとしている。
古城は雪菜の顔を見つめた。雪菜の頬が、さらに赤くなる。
「生でくださいとか、姫柊もエロくなっちまったな」
「もう、名字で呼ばないでください……♡」
雪菜がぽかぽかと古城の胸を叩く。照れ隠しだ。力は入っていない。
「昔はパンツ見ただけでビンタしてきたのに」
「そんなの、中学生のときの話じゃないですかぁ」
雪菜が頬を膨らませる。でも、口元は緩んでいた。
──四年前か。
あの頃の雪菜を思い出す。手を繋ぐのに、キスするまでに、どれくらいかかっただろう。それが今──
──生で、と自分から言ってくる。
成長したな、と思う。いや、堕としたな、と言うべきか。
「あの頃の雪菜は、手も繋いでくれなかったよな」
「先輩がいやらしかったからです」
「今もいやらしいぜ?」
「今は……いいんです……♡」
雪菜が古城の首に腕を回した。顔を近づけて、囁く。吐息が、耳に触れる。くすぐったい。そして、熱い。
「いやらしいの……好きになりましたから……♡」
──やばい。
その言葉だけで、完全に硬くなった。
さっき射精したばかりだというのに。雪菜の言葉が、身体を直接刺激してくる。
「……お前、本当にエロくなったな」
「先輩が育てたんですよ?」
雪菜がいたずらっぽく笑う。
古城は雪菜の腰を引き寄せた。マイクロビキニの紐が、指に触れる。腰骨の上で結ばれた蝶結び。引っ張れば、簡単に解ける。
──後で解いてやる。
「じゃあ、責任取って──今日は生で気持ちよくしてやるか」
「はい……♡」
雪菜の目が、期待で輝いた。
瞳孔が開いている。呼吸が、少し速くなっている。
「でもな、雪菜」
「はい?」
「ちゃんと言え。何が欲しいか」
「……っ」
雪菜の頬が、一層赤くなる。
──言わせたい。
雪菜の口から、卑猥な言葉を聞きたい。普段は清楚で、凛としていて、剣巫としての品格を保っている彼女に、淫らな言葉を言わせたい。
「先輩の……生で……欲しいです……♡」
「生の何だ?」
「おちんちん……♡」
「どこに欲しい?」
「中に……♡」
雪菜が古城の胸に顔を埋めた。恥ずかしさに耐えられないらしい。耳まで真っ赤だ。
──可愛い。
この反応が見たかった。恥ずかしがりながら、それでも言葉にする雪菜。その姿が、たまらなく愛おしい。
「それで?」
「中に出して……ほしいです……♡」
雪菜の声は、蚊の鳴くような小ささだった。でも、確かに聞こえた。
──中に出せ、と。
その言葉が、古城の本能を刺激する。
孕ませたい。雪菜の子宮に、精液を注ぎ込みたい。その衝動が、腹の底から湧き上がってくる。
古城は雪菜の顎を持ち上げ、唇を重ねた。
「ん……♡」
短いキス。離れると、雪菜の瞳が潤んでいた。
「よく言えたな」
「もう、先輩のいじわる……♡」
「お前が可愛いからだ」
古城は雪菜を抱き上げた。
軽い身体。持ち上げると、骨の軽さより肉の柔らかさが先に伝わった。華奢な肩。そして、マイクロビキニに包まれた柔らかな曲線。腕の中で、雪菜の身体が少し強張った。
「きゃっ……♡」
小さな悲鳴。でも、嫌がってはいない。むしろ、嬉しそうだ。
ベッドの上に座り直す。雪菜を膝の上に乗せる体勢──対面座位の準備だ。
「今度は、向かい合ってするか」
「はい……♡」
雪菜が古城の上に跨る。顔と顔が近い。吐息がかかる距離。
窓の外では、街のイルミネーションがきらめいている。BGMは「O Holy Night」のピアノアレンジに変わっていた。静かで、神聖な旋律。
──でも、これからすることは、神聖とは程遠い。
古城のペニスは、すでに完全に硬くなっていた。
生で雪菜を抱く。その事実だけで、全身が熱くなる。
「いくぞ、雪菜」
「はい……先輩……♡」
雪菜が古城の膝の上に跨った。
向かい合う体勢。顔と顔が近い。互いの吐息がかかる距離。マイクロビキニの赤い紐が、汗ばんだ白い肌に映えている。
古城のペニスは、すでに限界まで硬くなっていた。
雪菜の秘部に、先端が触れる。
「あ……♡」
雪菜の太ももの内側が、ぴくりと震えた。
──さっきと、違う。
ゴムがない。
生の熱が、直接伝わってくる。皮膚と粘膜が、直接触れ合っている。
それだけで、頭の奥が痺れそうになった。
濡れている。
雪菜の愛液が、亀頭を濡らしていく。ぬるりとした感触。温かい。いや、熱い。コンドーム越しとは、まるで違う。
「入れるぞ」
「はい……♡」
雪菜がゆっくりと腰を下ろしていく。
先端が、濡れた膣口に沈んでいった。
──熱い。
亀頭が、雪菜の中に呑み込まれていく。
「あっ……熱い……♡」
雪菜の声が漏れた。眉が寄り、唇が開く。
──違う。全然違う。
ゴムを隔てていた時とは、明らかに違う。
雪菜の膣内の温度が、ダイレクトに伝わってくる。三十八度。いや、もっと熱い。燃えるように熱い。濡れた肉壁が、古城のペニスに直接絡みついていた。
膣壁の襞が、亀頭を撫でていく。
一つ一つの凹凸が分かる。ざらざらした部分。つるつるした部分。ぬるぬると滑る愛液。全てが、直接伝わってくる。
神経が、焼き切れそうだった。
──やばい。
快感が、いきなり臨界点に近づいていく。
まだ半分も入っていない。なのに、もう射精しそうだ。
匂いが変わった。
汗と愛液が混ざった、甘酸っぱい匂い。フェロモンの匂い。雌の匂いだ。本能を刺激する、原始的な匂い。鼻腔から脳へ、直接届く。
(やばい、今日の雪菜と生、マジで危ない……)
孕ませてしまうかもしれない。
その考えが頭を過ぎった瞬間──ペニスが、びくんと跳ねた。
──駄目だ。その考えは危険だ。
孕ませたい。
雪菜の子宮に、直接精液を注ぎ込みたい。
その衝動が、腹の底から湧き上がってくる。本能が、理性を侵食していく。
歯を食いしばる。
まだだ。まだ入れたばかりだ。こんなところで出すわけにはいかない。
「ん……っ……入って……きます……♡」
雪菜が腰を沈めていく。
半分。さらに深く。膣壁がうねるように蠕動し、ペニスを奥へ奥へと誘い込んでくる。
──吸い込まれる。
雪菜の身体が、俺を求めている。膣壁が絡みつき、締め付け、奥へと引きずり込んでいく。
根元まで。
「あぁ……奥まで……♡」
完全に、結合した。恥骨と恥骨がぶつかる。
古城は動かなかった。生で繋がった感覚を、じっくりと味わう。
熱い。
きつい。
そして──濡れている。
雪菜の愛液が、古城のペニスを包み込んでいた。ぬるぬると滑る。同時に、膣壁がきゅうきゅうと締め付けてくる。相反する感覚。滑るのに、締まる。気持ちいい。気持ちよすぎる。
ペニスの根元が、どくどくと脈打っていた。
下腹部に、熱が溜まっていく。睾丸が重い。もう、かなり溜まっている。さっき出したばかりなのに。
──雪菜の中が、気持ちよすぎる。
「先輩……生……すごい……♡」
雪菜が首に腕を回してしがみついてきた。胸と胸が密着する。マイクロビキニ越しに、乳首の硬さが伝わってくる。
「さっきと……全然違う……♡」
「ああ。俺も感じる」
古城の声は掠れていた。
正直に言えば、今にも射精しそうだった。生の刺激が強すぎる。膣壁の感触が、ダイレクトに神経を刺激してくる。
「先輩のが……直接……私の中に……♡」
雪菜の膣壁が、きゅうっと締め付けてきた。古城のペニスを、離さないとでもいうように。
──やばい。締めるな。
「動いてみろ、雪菜」
「はい……♡」
雪菜が腰を動かし始めた。
ゆっくりと、上下に。対面座位は、女性が主導権を握る体勢だ。雪菜の動きに合わせて、古城のペニスが膣内を出入りする。
腰を上げると、ペニスが抜けそうになる。
膣口が、亀頭の縁を締め付けてきた。離したくない、と言うように。ぎゅうっと、くびれの部分を絞り上げてくる。
──気持ちいい。
腰を下ろすと、ペニスが奥まで沈み込む。
子宮口に、先端が触れる。ぷにっとした感触。柔らかくて、熱い。その度に、雪菜の身体がびくんと跳ねる。
「んっ……あっ……♡」
雪菜の声が漏れる。
自分で腰を動かしながら、自分で快感を作り出している。自分で、自分を気持ちよくしている。先輩のペニスを、自分から求めている。
──恋人が、快楽に溺れていく。
その事実が、古城の興奮を煽る。
清楚だった彼女が、自分から腰を振っている。剣巫としての誇りも、名家の躾も、全部かなぐり捨てて、快楽を求めている。
──俺が、こうした。
向かい合っているから、雪菜の表情がよく見える。眉を寄せ、唇を開き、時折目を閉じて──快感に浸っている顔。
目がとろんとしている。焦点が合っていない。口が半開きになって、涎が垂れそうになっている。理性が溶けていく顔。
(この顔を見られるのは、俺だけだ)
「お……なあ、あっち見てみろよ」
「え……?」
「横だよ、ほら」
雪菜がゆっくりと首を向けた。そこには大きな鏡がある。
「……っ♡」
雪菜の身体が、びくんと震えた。
鏡に映っているのは、古城の上に跨る自分の姿。赤いマイクロビキニは乱れ、乳房がほとんど露出している。汗ばんだ肌が、間接照明の光を反射している。そして──結合部。古城のペニスが、自分の中に入っているのが、鏡越しに見えているはずだ。
「これが今のお前だ」
「やだ、見せないでぇ……だめぇっ♡」
雪菜の膣壁が、きゅうっと締まった。
恥ずかしがっている。でも、感じている。締め付けが、さっきより強くなっている。
「見ろって。自分がどれだけエロい顔してるか、よく見ろ」
雪菜は鏡から目を逸らせないでいる。自分の顔。目がとろんとして、口が半開きになっている。
──とろり。
唾液がひとすじ、垂れていく。
古城の目の前で、雪菜が涎を垂らした。その姿が、鏡にも映っている。
──エロい。
ペニスが、びくんと跳ねた。
雪菜の中で、勝手に反応してしまった。
「可愛いよ、エロすぎる、雪菜……雪菜」
「もう……見ないでくださいっ♡」
鏡を見ながら腰を動かす雪菜は、さっきより激しく反応していた。膣壁の締め付けが、強くなっている。自分の淫らな姿を見せつけられることで、興奮が増幅しているのだ。
「気持ちいいか?」
「ああ……はい……気持ちいい、です、さっきより、もっとっ♡」
雪菜の動きが、少しずつ速くなっていく。
ぬちゅっ、ぐちゅっ♡
濡れた音が響く。
雪菜の愛液が、結合部から溢れ出していた。透明で、粘り気があり、泡立って、古城の腹部を濡らしている。
「すごい音っ、恥ずか、しいっ♡」
「お前が濡れてるからだ」
「だって、生だから、先輩のが直接だからっ♡」
雪菜の頬が赤い。恥ずかしがりながらも、腰の動きは止まらない。むしろ、速くなっていく。
古城は雪菜の腰を掴んだ。動きを補助するように、引き寄せる。
「あっ、先輩っ♡」
より深く。より強く。雪菜の膣奥に、古城のペニスが突き上げられる。
「そこっ、奥、当たってっ♡♡」
雪菜の背中が反った。
子宮口に、先端が触れている。押し当てるたびに、膣壁が痙攣する。
古城は腰を回すように動かした。ピストン運動ではなく、押し当てるような動き。ペニスで雪菜の膣内をマッサージする。膣壁の前壁を、押し上げるように。
「あ、あ、あっ、先輩、なに、これ、おかしくなりそう、♡♡」
雪菜の声が、さっきより大きくなっている。さっきより甘くなっている。生の感触が、快感を増幅させている。
──俺も、やばい。
雪菜の膣壁が、古城のペニスを締め上げてくる。快感が、下腹部に溜まっていく。射精の予感。近づいている。
「先輩、好き、好きっ、好きですっ、先輩っ♡」
雪菜が古城の唇を求めてきた。
キスしながら、腰を動かす。舌を絡ませながら、結合を深める。唾液を交換しながら、精液を交換する準備をしている。
「んっ、ちゅ、先輩……♡」
密着した胸と胸。マイクロビキニ越しに、雪菜の乳首の硬さが伝わってくる。汗ばんだ肌同士が擦れ合い、体温を交換していた。
雪菜の匂いが、鼻腔を満たす。汗と愛液と、フローラルの香水。全部が混ざった、雪菜だけの匂い。
「雪菜……締め付けが……やばい……」
声が掠れた。もう、限界が近い。
「だって、気持ちよくて、身体が、勝手にっ♡♡」
膣壁が痙攣するように締め付けてくる。波打つように収縮し、ペニスを搾り上げる。古城のペニスを、離さないとでもいうように。
──まずい。このままだと。
古城は射精の波を必死に堪えた。
下腹部に溜まっていく熱。ペニスの根元が脈打っている。睾丸が持ち上がる。射精の直前の感覚。もう、時間がない。
「先輩、私、もうっ♡♡」
「イきそうか?」
「はい、イきそう、一緒に、先輩も一緒にっ♡♡」
古城は雪菜の腰を掴み、動きを速めた。
下から突き上げるように。雪菜の膣奥を、何度も何度も刺激する。子宮口に、先端を押し付ける。
「あっ、あっ、あっ、先輩、イクっ♡♡」
「俺も出る……中に出すぞ……」
「はいっ、出して、中に、全部、中にっ♡♡」
雪菜が古城にしがみついた。
腰を押し付け、奥まで受け入れる。一番深いところに、古城を迎え入れる。子宮口が、ペニスの先端に触れている。
──もう、限界だ。
ペニスの根元が、どくんと大きく脈打った。
睾丸が持ち上がる。精液が、尿道を駆け上がっていく。
「っ──」
びゅるっ……びゅるるっ……
精液が、雪菜の最奥に叩きつけられた。
「あああっ♡♡」
雪菜の身体が、大きく震えた。
膣が痙攣し、古城のペニスを締め上げる。射精と同時に、雪菜も絶頂を迎えていた。
その瞬間──。
遠くで、教会の鐘が鳴った。
十二回。
日付が変わる。クリスマスイブが終わり、クリスマスが始まる。
結ばれながら迎えた、聖夜。
──でも、そんなことを考える余裕はなかった。
快感が、全身を支配していた。
(気持ちいい──ッ)
生で出している。
ゴムがない。隔てるものが何もない。俺の精液が、直接雪菜の中に注がれている。
視界が白く染まる。
意識が飛びそうになる。
射精の波が、何度も何度も押し寄せてくる。ペニスの根元から先端へ、快感が駆け抜けていく。腰が勝手に動く。もっと奥へ。もっと深く。全部、出し尽くしたい。
(出る、出る、まだ出る──ッ)
コンドームの時とは、比べ物にならない。
直接、雪菜の膣壁に精液が当たっている。その感触が、射精の快感を増幅させる。ゴムに遮られていた感覚が、全て直接届いている。
(俺の精液が──雪菜の子宮に──)
その事実が、本能を刺激する。
孕ませている。今、この瞬間、雪菜を孕ませているかもしれない。その考えが、射精を加速させた。
「あついっ……せんぱいの……なかに……ドクドクきてるぅぅぅ……♡♡」
雪菜の声が聞こえる。
膣壁が、射精に合わせて収縮していた。搾り取るように、何度も何度も。ペニスを締め上げ、精液を絞り出していく。
──雪菜の身体が、俺の精液を求めている。
「いっぱい……出てる……止まらないです……♡♡」
雪菜の膣壁が、波打つように収縮する。
精液を、奥へ奥へと送り込んでいる。本能的な動き。子宮に届けようとしている。
「お腹の中……あったかいです……いっぱい来て……先輩ので、いっぱいにしてくださいっ……♡♡」
長い、長い射精だった。
何度も波が押し寄せてくる。出し尽くしても、まだ快感が続いている。ペニスがびくびくと痙攣している。余韻が、全身を支配していた。
やがて、放出が収まっていく。
でも、まだ繋がったまま。古城のペニスは、雪菜の中で脈打っていた。余韻で、まだびくびくと震えている。
「はぁ……はぁ……」
二人の荒い息が、重なり合う。
「メリークリスマス……先輩……♡♡」
雪菜が、古城の首に顔を埋めた。
涙が頬を伝っている。快感と、幸せと、愛しさが混ざった涙。
「メリークリスマス、雪菜」
古城は雪菜の背中を撫でた。
汗ばんだ肌。震える身体。幸せそうな吐息。
聖夜は、最高潮を迎えていた。
◆◆◆
ふたりは繋がったまま、しばらく動けなかった。
雪菜は古城の胸に頬を寄せ、荒い息を整えている。古城のペニスは、まだ雪菜の中にある。余韻の中で、時おり膣壁がきゅっと締め付けてきた。
──まだ、痙攣している。
オーガズムの名残だ。雪菜の身体が、まだ快感の余韻に浸っている。
「……まだ、びくびくしてるな」
「だって……すごかったから……まだ、じんじんしてます……♡」
雪菜の声は、とろけるように甘かった。
古城は雪菜の髪を撫でた。汗で湿った黒髪。指を通すと、するりと流れていく。乱れたサンタ帽。マイクロビキニは完全に乱れて、赤い紐がただの飾りになっている。胸元の布地はずれて、乳房がほとんど露出していた。
──俺が、こうした。
その事実に、深い満足感を覚える。
「先輩」
「ん?」
「ありがとうございます。幸せです……♡」
雪菜が顔を上げた。
潤んだ瞳。紅潮した頬。とろんとした表情。焦点が、まだ少し合っていない。
──可愛い。
さっきまで淫らに喘いでいた彼女が、今は幸せそうに微笑んでいる。そのギャップが、たまらなく愛おしい。
「今日、先輩と一緒にいられて……♡」
「ああ」
「こうやって、繋がっていられて……先輩でいっぱいになれて……♡」
「俺もだ」
古城は雪菜の額にキスをした。汗の味。塩っぱくて、でも、どこか甘い。
「んっ……♡」
続けて、頬に。瞼に。鼻先に。そして──唇に。
長い、優しいキス。舌は絡めない。ただ、唇を重ねるだけ。行為の後の、愛情を確かめ合うキス。
「ん……♡」
唇を離すと、雪菜が幸せそうに微笑んだ。
「先輩……好き……♡」
「知ってる」
「意地悪……♡」
雪菜がぽかぽかと古城の胸を叩く。でも、力は入っていなかった。
古城がゆっくりと身体を起こそうとした。
「あン、待ってぇ」
雪菜の脚が、古城の腰に絡みついたままだった。離さない、という意思表示。
「まだ、抜かないでください♡」
「雪菜?」
「もう少しだけ、このままで」
雪菜の膣壁が、まだ古城のペニスを締め付けている。余韻で痙攣しながら、それでも離そうとしない。
「先輩が中にいると……安心するんです」
──安心、か。
その言葉が、胸の奥に染み込んでいく。
古城は動きを止めた。雪菜の体温が、直接伝わってくる。繋がったまま。一つになったまま。
「分かった。もう少しイチャイチャするか」
「ありがとうございます……♡」
雪菜が幸せそうに目を閉じる。古城を中に入れたまま、余韻に浸り続ける。
しばらくして──古城は雪菜を横たわらせ、ゆっくりとペニスを抜いていった。
「あ……抜けちゃう……♡」
ずるり──と音がした。
古城のペニスが完全に抜けると、繋がっていた場所から──
──白い液体が、溢れ出してきた。
「あっ……出てくる……♡」
とろり、とろり。
白濁した液体が、ゆっくりと流れ落ちていく。粘り気があって、糸を引いている。透明な愛液と、乳白色の精液が混ざり合い、太ももを伝っていく。
古城は、その光景に目を奪われた。
──俺のが、出てくる。
ぽたり──。
シーツに精液が落ちる。赤と白のチェック柄に、新しい白が加わった。
それでもまだ、雪菜の秘所から流れ出している。押し出されるように、次から次へと。ぬるり、とろり。途切れることなく、白濁液が溢れ続ける。
──こんなに、出したのか。
古城は雪菜の太ももを伝う白濁を見つめながら、深い満足を感じていた。
俺の精液で、雪菜がいっぱいになっている。
その事実が、本能的な充足感を与えてくる。
匂いが立ち上る。精液の匂い。愛液の匂い。二人の体液が混ざり合った、甘酸っぱい匂い。情事の証拠。交わった証。
「すごい量……♡」
雪菜が恥ずかしそうに呟いた。
膣口から、まだ精液が流れ出している。押し出されるように、次から次へと。お腹の奥に、これだけの量が入っていたのだ。
恥ずかしそうに脚を閉じようとする雪菜を、古城が止めた。
「見せろ」
「恥ずかしいです……♡」
「俺が出したんだ。見る権利がある」
「もう……♡」
雪菜は諦めたように脚を開いた。
──ピンク色の秘裂から、白濁液がとろとろと溢れ続けている。
中から押し出されるように。雪菜の身体が、余分な精液を排出している。でも、奥には──きっと、まだ残っている。子宮の入り口に、俺の精液が届いている。
その想像だけで、ペニスがぴくりと反応した。
「いっぱい、入ってたんですね……♡」
「全部、お前の中に出したからな」
「嬉しい……♡」
雪菜が照れくさそうに笑う。
古城はベッドサイドからタオルを取り、雪菜の脚の間を拭いてやった。
「あ……先輩……♡」
「じっとしてろ」
丁寧に、優しく。敏感な場所を刺激しないように、でも確実に綺麗にしていく。精液、愛液、汗──全てを拭き取る。
──俺が汚して、俺が綺麗にする。
その行為に、不思議な充足感があった。
「ありがとうございます……♡」
雪菜が恥ずかしそうに呟く。
処理が終わると、古城は雪菜を引き寄せ、二人でベッドに横になった。力の抜けた女体は、吸い付くように腕の中へ収まった。
「ふぅ……♡」
雪菜が満足げな息をつく。
マイクロビキニはもう、ほとんど水着の用をなしていない。赤い紐がかろうじて身体に絡みついているだけだ。
──でも、それがいい。
乱れた姿の雪菜を、腕の中に抱いている。その事実が、古城の胸を満たしていく。
「先輩」
「ん?」
「さっきの……どうでしたか?」
腕の中の雪菜が顎を引いて、視線だけ上げた。評価を求める目。少し不安そうな目。
「どうって?」
「その……私……気持ちよかったですか?」
「ああ。最高だった」
「本当ですか?」
「嘘つくと思うか?」
「思わないです……♡」
雪菜が嬉しそうに笑った。
上気した頬。潤んだ瞳。幸せそうな表情。
──可愛い。
こういう素直な反応が見られるのは、二人きりの時だけだ。剣巫として、名家の令嬢として、普段は見せない顔。
「生、どうだった?」
「すごく……気持ちよかったです……♡」
「さっきより?」
「はい……さっきより……♡」
「コンドームの時より?」
「はい……♡」
雪菜が恥ずかしそうに頷く。
「先輩のが……直接感じられて……♡」
「どこで感じた?」
「奥……です。子宮のところに、先輩が当たって」
「他には?」
「中に、出されるときが……熱いのが、どくどくって来て……♡」
雪菜の声がどんどん小さくなっていく。恥ずかしいのだろう。でも、古城は容赦しなかった。
──もっと聞きたい。
「どんな感じだった?」
「熱くて……いっぱいで……お腹の中が、先輩でいっぱいになって……♡」
「気持ちよかったか?」
「はい……♡」
「今までで一番か?」
「はい……今までで、一番……♡」
雪菜が古城の胸に顔を埋めてきた。
「もう、恥ずかしいです……♡」
「可愛いな」
「意地悪……♡」
抱きしめると、身をくねらせる。甘えと媚びが混じった仕草。
──俺にだけ見せる顔。俺にだけする仕草。
その事実が、胸の奥を熱くする。
──部屋の隅では、小さなクリスマスツリーが赤と緑の光を点滅させている。BGMは「White Christmas」のジャズアレンジに変わっていた。窓の外は、静かな聖夜。
時計を見ると、もう日付が変わっている。
「先輩」
「ん?」
「クリスマス……ですね……♡」
「ああ。そうだな」
「今年のクリスマス……最高です……♡」
雪菜が古城を見上げる。幸せそうな顔。
「来年も……一緒にいてくれますか?」
「当たり前だ」
「再来年も?」
「ああ」
「ずっと?」
「ずっとだ」
雪菜の目が、潤んだ。
「先輩……好き……♡」
「知ってる」
「じゃあ、なんて言ってくれますか……?」
「何度でも言ってやる」
古城は雪菜の唇にキスをした。
「俺も、お前が好きだ」
「……っ♡」
雪菜の目から、涙が一粒こぼれた。
「……泣くなよ」
「ぅ~……だって、先輩がかっこよくて……幸せで、嬉しくって……♡」
雪菜が古城にしがみつく。
二人は、そのまま抱き合っていた。
イルミネーションの光が、二人を照らしている。遠くで、教会の鐘の余韻がまだ残っていた。
──幸せだ。
単純に、そう思った。
雪菜を腕の中に抱いて、彼女の温もりを感じている。この瞬間が、永遠に続けばいいと思う。
でも──
同時に、別の感情も湧き上がってくる。
「もう一回、メリークリスマス……いいですか?」
雪菜が、いたずらっぽく笑った。
「おう。だけど、ここから先は俺が攻めるぞ」
古城が雪菜を押し倒そうとした──その瞬間。
「うふっ。いいえ先輩、私たちが攻めるんです。ほら、ね?」
雪菜の指が、古城の尻の谷間をなぞった。
「っ──」
予想外の場所への刺激に、古城は腰が抜けそうになった。
──こいつ、いつの間にこんな技を。
「雪菜、お前──」
「先輩が育てたんですよ?」
雪菜が、悪戯っぽく笑う。
その笑顔は、四年前の清純な少女の面影と、今の淫らな女の顔が、混ざり合っていた。
◆◆◆
聖夜の贈り物は、まだ終わらない。
「んっ、んっ、そこですっ、んっ、んっ、そこ、そこ気持ちイイッ、んあっ、んああっ♡」
後背位で白い尻を叩きながら突くと、ぱしんぱしんと淫らな音が響いた。赤い手形が浮かぶ肌を見下ろしながら、雪菜の奥に精液を注ぎ込む。
そして、抜いた後——
「次は、どこに出してくれますか……♡」
雪菜が振り返り、上目遣いで問いかけた。
精液と愛液が混ざった肉竿を、自分から咥え直す。
「んっ、ちゅぱ、じゅる……先輩の味……♡」
お掃除フェラで丁寧に舐め上げる。再び硬くなった肉竿を喉奥まで咥え込み、雪菜は頬を窪ませた。
◆
「先輩、洗いっこ、しましょう……♡」
浴室では、雪菜が体を洗ってくれた。
泡立てた手のひらが、胸板を滑る。首筋に唇を寄せ、舐めるように吸い付く。
「先輩の味……今日は特別、濃い……♡」
もちろん、古城も女子高生の身体を洗わせてもらう。鎖骨の窪みを指でなぞり、おっぱいを泡だらけにする。
「やん、くすぐったい……♡」
雪菜が泡で滑りの良くなった乳肉を左右に開き、ぬるぬると肉竿を包み込む。
「先輩、私のおっぱいで気持ちよくなってください」
ぱいずり、ぱいぱい、ずりずり。
上下にしごかれ、三発目は雪菜の胸元に放たれた。
白い精液が、まるで乳房をコーティングするようにべったりと張り付いている。
◆
泡をシャワーで流してから、立ちバックで一回。
「ひゃんっ……あっ、やぁぁん……♡」
雪菜は壁に手をつき、背後から突かれていた。
タイルに反射する水音と、肉が打ち合う音が混じる。
「やっ……でも、そこいい……もっと……♡」
乳首をすりすりとつまむと、雪菜は悩ましげに腰をくねらせた。きゅっと引き締まった尻肉を、にゅりにゅりと何度も古城の腰に押しつける。
「あっ、立ったまま、立ったままだと、のぼせて、おかしくなるっ♡」
四発目は、引き抜いて雪菜のお尻に放った。丸みのある臀部に、白濁が飛び散る。
◆
ベッドに戻り、雪菜に目隠しをして側位で一回。
「はぁぁあぁぁっ……そこぉぉぉ……」
「いいか?」
「はい、見えないから、すごく、感じますぅ……♡」
視覚を奪われた雪菜のどろりと濡れる花びらに、後ろからペニスを突き刺す。
男が楽をできるのが側位のいいところだ。雪菜と脚を絡ませ合いながら花びらの奥を揺さぶり、乳首とクリトリスを同時にこねこねできる。
「あっ、あぁぁぁぁ……♡ それもダメぇぇぇぇ……おかしく、おかしくなるぅぅぅ……♡」
多点責めをされ、触覚を過敏に働かせた雪菜は身も世もなくすすり泣いた。お尻をゆっくり、何度も、古城の腰にすりつける。
桃源郷をさまようような善がり声の出口を、古城はキスでふさいだ。ねとねとの唾液をすすってから、力なくうごめく舌をじゅるじゅる吸い立てる。
「んぁ、舌……ひゅわれて……頭ぼぅっ、と……♡」
古城は色々な意味で夜型だ。正直まだまだ瑞々しい女体をむさぼりたかったのだが、雪菜のほうが先にギブアップした。
「……っっっっっ♡♡♡♡♡」
最後は、声にならなかった。口だけが開き、涎が垂れる。目隠しで見えないが、白目を剥いているのかもしれない。
古城はゆったり腰を使い、細かく痙攣する膣内に五発目を注いだ。
「泣くなよ。そんな顔されたら……また抱きたくなるだろ」
目隠しを外し、頬を撫でてやる。幸せそうな、本当に幸せそうな笑顔を浮かべたまま、雪菜は失神していたのだ。
◆
恍惚に沈んだ雪菜が目を覚ますまで、古城は汗まみれの体を離さなかった。
ベッドの上で、絡み合うように横たわる。三十分ほどで目覚めた雪菜は彼氏の胸に顔を埋め、子猫のように甘えてきた。
古城は汗ばんだ背中を撫でる。滑らかな感触の中、背骨の凹凸を指でなぞっていく。
部屋の中で、二人の匂いが混ざり合っていた。
雪菜の香水──フローラル系のローズとピオニーはほとんど汗で流れてしまって、残り香だけがかすかに漂う。
その代わりに、別の匂いが充満していた。汗、愛液、精液、二人の体臭が混ざり合った甘酸っぱい情事の証拠。二人だけの匂い。
「……先輩の匂い、すごい♡」
「お前の匂いもすごいぜ」
「混ざってますね……♡」
雪菜が嬉しそうに笑う。
「この匂い、好きです……♡」
「そうか?」
「はい。わたしたち二人の匂いですから」
明日シャワーを浴びれば消えてしまうだろう。でも今は、性の匂いが二人を包んでいた。誰にも知られない、二人だけの秘密だ。
「先輩」
「ん」
「いっぱい気持ちよくしてくれて、ありがとうございます。幸せです……♡」
雪菜の声はとろけるように甘い。幸せをつかさどるホルモンに脳を全部やられて、蜂蜜みたいな声音しか出せなくなっている。
汗で少し湿った黒髪をすくと、名残を惜しむように指へと絡んできた。
──サンタ帽はくしゃっと乱れ、ベッドの隅に転がっていた。
「寒くないか」
「先輩があったかいから、大丈夫です……♡」
雪菜がしがみついてくる。腕を回し、脚を絡め、まるで離れたら消えてしまうとでも言いたげだ。
古城はシーツを引き上げ、恋人の肩を覆ってやる。
「ん……ありがとうございます♡」
二人の体温が、シーツの中で混ざり合う。
しばらくの間、何も言わなかった。言葉はいらない。ただ触れ合っているだけで十分だ。互いに心臓の鼓動を確かめ合えば、生きること全てを素晴らしく思える。
やがて、雪菜が顔を上げた。
「先輩」
「ん?」
「キス、してください……♡」
額にキス。
「ん……♡」
続けて、まぶたに。まつ毛が唇に触れる。
「あ……♡」
頬に。
鼻先に。
そして──唇に。
「んぅっ……んふ♡」
長くて優しいキス。舌は使わず、重ねた唇で押したり、はさんだり、マッサージしたりするだけだ。
唇を離すと、雪菜は幸せそうに微笑む。
「ね、もういっかい♡」
「欲張りだな」
「だって先輩のキス、好きですから……♡」
二人はまた優しいキスを楽しむ。何度も、何度も。
「んっ……ん……先輩……♡ はむ……ちゅ……離さないで……ずっと……♡」
雪菜の指が、古城の胸板をなぞる。何を描いているのか分からない。……ハートかもしれない、と思うと、気恥ずかしくって
「なあ、雪菜」
「はい」
「今日、どうだった?」
「もちろん、全部気持ちよかったです」
「どこが一番よかった?」
「えっと、対面座位……で、先輩のお顔を見ながら、イチャイチャするのが、一番……♡」
「中に出された時は?」
「やだ、言えません……♡」
「言ってくれよ、なぁ」
「ぁン、つまんじゃダメぇ……あのね? 熱くて……お腹の中が先輩でいっぱいなのが、すごく幸せで」
古城は胸のすくような気持ちでうなずく。ごほうびに胸を揉んでやると、雪菜は身をくねらせて喜んだ。
「来年は、もっと気持ちよくしてやる」
「あぁん、もっと? おかしくなっちゃいます」
「おかしくなれ。責任取ってやるから」
「先輩のばか……♡」
古城は雪菜を抱き寄せ、腹部に掌を当てた。さっき、精液を受け止めてくれた場所の上だ。細いウエストの内部で、自分の遺伝子情報を宿したオタマジャクシがうようよ泳いでいるはずである。
「ん……♡ お腹の中、まだあったかい気がします」
「そうか」
「先輩の、いっぱい入ってますから……♡」
古城は何も言わず、雪菜を抱きしめた。
窓の外では、イルミネーションがまだ瞬いている。
時計を見ると、もう午前三時を過ぎていた。
「……眠いか?」
「少しだけ……」
「寝ていいぞ」
「でも、まだ先輩と話していたいです……♡」
「明日も一緒だ」
「……そうですね」
黒髪の少女が、胸板に顔を埋めてきた。
「おやすみなさい、先輩」
「おやすみ、雪菜」
雪菜はそのまま、腕の中で眠りについた。穏やかな寝息……幸せそうな表情だ。
古城は伴侶の髪を撫でながら、その寝顔を見つめていた。
聖夜の夜は、静かに更けていく。
◆
翌朝。
クリスマスの陽光が、ラブホに近いカフェの窓から差し込んでいた。
「……寝不足です」
「俺もだ」
コーヒーカップを両手で包みながら雪菜がぼやく。古城がモーニングセットのトーストをかじりながら応じると、「お行儀悪いですよ」と軽くにらんでくる。
「寝不足なの、先輩のせいですからね」
「お互い様だろ」
「まあ、そうですけど」
後輩女子高生の頬が、少しだけ赤くなる。
「お前、駅まで歩けるか?」
「な、なんとか」
剣巫が視線を逸らす。腰が少し痛いのだろう。
「なあ、雪菜」
「はい?」
「次は何したい?」
「え……ここで、そういう話します?」
「小声でいいから」
「……温泉旅行……とか……♡」
「温泉?」
「はい……露天風呂で……その……♡」
「いいな、それ」
「ほ、本気にしないでください」
「もう本気にした。正月休み、空けとけよ」
「本当、ですか?」
「嘘つくと思うか?」
「……思わないです。だって先輩は、いやらしい人ですから……♡」
年下の恋人が琥珀色の瞳を潤ませ、微笑みながら、手を重ねてくる。
「先輩」
「ん?」
「来年のクリスマスも……また、サプライズ用意しますね♡」
「おう、楽しみにしてる」
絡みついてくる指には、槍のタコがいくつかある。皮膚が固くなったところをスリスリ撫でてやると、雪菜の体が傾き、吸い寄せられるように近づいてきた。
(こいつって、いつか俺の子ども……てか、娘を産むんだよな)
奇妙な表現ではあるが、古城はふと、未来のことを『思い出し』た。今さら疑う気持ちはないが、なんと言うか、のび太君にでもなった気分である。
「先輩」
「ん」
「大好き、です♡」
「知ってる」
「もう、また知ってるって言いましたね。いけず」
「何度でも言ってやる。雪菜が俺を大好きだって、ちゃんと知ってるぜ」
「……っ♡」
「いつか聞かせてやらないとな」
「え? 誰に……」
「ほら、俺たちの子どもにも」
「!? や、やめてください! 先輩の、バカー!」
◆◆◆
「……みたいな事があって、零菜ちゃんが生まれてきたんだよね~♪ 雪菜ちゃんにマイクロビキニ買ってあげてよかった♪」
「もー、凪沙おばさん! 親のそーゆー話しないでって前にも言ったじゃん! 言ったよね!?」
(了)
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
雪菜とイチャコラしたい貴方へのプレゼントでした。
感想や評価もらえると、とてもうれしいです。メリークリスマス!
追伸:ヌーディストビーチの続き、来年になりそうです。すみません……。
pixivにも投稿しています。