アズールレーンR18短編集 作:ガルーダ
当時はAIのべりすとの仕様を手探りしていた時でしたので、ある程度慣れている現在で作り直してみました。
尚タイトルで察しが付くと思いますが、途中から全く新しい要素を入れていますのでご注意を。
pixiv小説覗いてると、「こういうものもあるのか」と色んなものが学べる。
「ふぅ……」
指揮官は書類の山を崩し終えると一息つく。
ここ最近になってセイレーンの出現が多くなったせいで、仕事量が一気に増えてきた。
必然的に艦隊が出撃する事が多くなり、艦隊指揮をこなしながら基地の運営をこなさなければならない為、疲労感も溜まりやすくなっている気がした。
(この調子だと、過労で倒れるかもね……)
そんな事を思いながらも執務を続ける。
すると部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「誰?」
『私よ』
「ああ、オイゲンね。開いてるから入って良いよ」
そう言うと一人の女性が入ってくる。
美しい銀髪の女性だった。
その女性は黒いドレスを着ており、胸元を大きく開けていた。その美貌なスタイルと相まって、一見すれば妖艶な雰囲気を放っている。
彼女の名はプリンツ・オイゲン。鉄血陣営に所属するKAN-SENの一人であり、この基地の最古参であり、指揮官が信頼を置く秘書艦だ。
彼女は執務室に入ると椅子に座っている指揮官に近づく。
「相変わらず忙しそうにしてるわね」
「まあね、でももうすぐ終わると思うよ」
指揮官は苦笑しながらも机の上に散らばった資料などを一旦片付ける。
「そういえばオイゲンは何か用でもあったの?」
「ええ、ちょっとあなたに伝えたいことがあって来たんだけど……」
彼女は指揮官の隣に立つと顔を近づける。
「その前に少しだけ仮眠を取ったら?酷い顔してるわよ?」
「大丈夫だよ、まだやれるから」
「駄目よ、一度休んだ方が良いわ」
「大丈夫だって。それに、まだやらなきゃいけない書類だってあるんだし」
「………」
指揮官の言葉を聞いてプリンツは呆れたような表情を浮かべる。そして彼女の頬に手を当てる。
「何言ってんのよ、あんたの目の下に隈が出来てるじゃない。こんな状態で仕事をしても効率が悪いだけでしょ?」
「うっ……」
オイゲンが言っているように、指揮官の顔にははっきりと分かるくらいに濃い隈が出来ている上に、目の開き具合にも覇気が無いように見える。
「もうちょっとだけ、もうちょっとだけだから……そこまで行けば丁度キリが良いから……」
「だからって無茶して身体壊して倒れたら意味ないでしょ。私達の代わりになれるのはいるけど、貴女の代わりになれるのは居ないのよ?」
「それは分かってるつもりだけど……今は休んでる暇が無いからさ」
そう言いつつも彼女の目線は僅かながらも宙を彷徨い始めている。見た目通り、明らかに寝不足の状態だ。このままではいずれ過労で倒れてしまうのは明らかだった。
「……本っ当に貴方って人は……しょうがないわね」
彼女はため息をつくと、いきなり指揮官の首筋に右手を伸ばしてきて撫で始める。
「ちょ、何やってんの!?」
「いいからじっとしてなさい。今楽にしてあげるから」
「いや、どういう事?というか何を―――ッ!?」
戸惑う指揮官を無視してオイゲンはそのまま右手を首の後ろに回すとグイッと引き寄せられる。
いきなりの事だったので反応できずにいると、次の瞬間には唇を奪われていた。
「んむッ!?」
「ちゅ……♡れりゅ……♡れる……♡じゅるる……♡」
突然の出来事に驚いて反射的に離れようとするも、右手で後頭部を押さえられており、逃げる事が出来ない。
そのまま口内に舌を入れられて、絡め取られていく。
「んぐぅ!ぷぁ、はぁ、はぁ……んむぅ……!」
呼吸が苦しくなってきたタイミングで、オイゲンはゆっくりと口を離し、呼吸の余地を与える。しかしすぐに再び塞がれてしまい、今度は更に激しく貪り始めた。
「ちゅぅ、ぢゅぶ、ずぞぉ……♡じゅぱ、ぴちゃ、べろぉ……♡」
「んふぅ、ふぅ、はふぅ……んむっ、ふぅ、ふぅぅぅ……」
オイゲンの舌使いはとても巧みであり、まるで別の生き物のように動き回って口腔内を犯してくる。歯茎の裏表、口蓋垂に至るまで丹念に舐め回され、唾液を流し込まれる。
(い、いきができない……)
息継ぎをしたいのだが、その隙を与えてくれずにひたすらディープキスをされる。
(あたま、ボーっとしてきた……ちからがはいらない……)
元々疲労が蓄積していた事も相まって、だんだんと抵抗する力が失われていき、オイゲンのされるがままになってしまう。
オイゲンはその間に左手を背中に回し、指揮官を抱き寄せるようにして密着させながら、椅子に座っている指揮官の膝の上に跨がるような体勢を取る。
此処で、オイゲンはゆっくりと腰を落として座り込むと、また少しだけ指揮官に呼吸をさせたら、より一層深い接吻を開始する。
「じゅる、ちゅぱ、じゅぽ、ちゅば、れりゅう……♡」
「ふぁ、はぁ、あふぅ、んむぅ、うう……」
まるでサキュバスの吸精行為のような激しい口付けに、指揮官は完全に骨抜きにされてしまっており、思考が蕩け始めていた。
そしていつの間にか移動していたオイゲンの左手が、指揮官の股間部分をズボン越しに触れていた。その事に気づいた指揮官は思わずビクッとする。
「ん、ん……」
だが、オイゲンの手は止まらず、優しく愛撫し始める。最初は服の上から触っていただけだったが、次第に大胆になってきて、やがては下着の中にまで手を入れて、割れ目に直接触れてきた。
「んむぅっ!?」
敏感な部分を直接触れられた事で、指揮官は身体を大きく震わせる。
そのタイミングで、ようやくオイゲンは長い長いキスを終えて、ゆっくりと口を離した。
二人の口からは銀色の橋が架かり、指揮官の顎にはオイゲンの唾液が垂れ落ちていた。
「ぷはっ、はぁ、はぁ……」
「どう?気持ち良いかしら?」
「ふぅ、ふ……オイゲン、一体何考えて……」
「言ったでしょう?楽にしてあげようと思ったのよ。このままじゃいつか倒れるのは目に見えてるわよ?」
「だからって、こんなやり方でなくても……ッ!?」
反論を言おうとしたが、それを妨害するようにオイゲンは再び顔を近づけて、指揮官に覆い被さるようにして彼女の首元を舐め始めると同時に、左手の指先が再び割れ目に触れる。
「ちゅる、ぺろ……♡れる、ちゅ……♡」
「ひゃっ!そ、そこは……あっ!」
首元を舐められる感覚と、割れ目をなぞられる感触を同時に味わった指揮官は堪らず声を上げる。
身を捩ろうとするも、後ろは背もたれが、前は密着するオイゲンの身体によって阻まれている。それはまるで獲物を捕まえた蛇の如く、完全に逃げ場を失っていた。
その時。
──クチュ。
左手の人差し指が、指揮官の割れ目の中に挿入された。その瞬間、今まで感じたことの無い刺激に襲われ、彼女は身体を仰け反らせる。
「ああッ!?♡」
既に濡れていたせいかあっさりと入った指先は、そのまま膣壁を押し広げるようにして中へと入り込んでいく。
(なにこれぇ……きもちいい……♡)
初めての異物を受け入れるにも関わらず、痛みどころか快感を感じてしまい、思わず甘い吐息を漏らす。
そして、入り込んだ指先がゆっくりと動き始めると、それに呼応するように指揮官の声も艶やかになっていく。
「はぁ……♡あん……♡はぁ……♡んん……♡」
「あらあら、随分と感じやすいみたいね。でもまだまだこれからよ♡」
「あ、あ、あ……♡や、だめ、そんな……♡」
「ちゅる……♡んむ……♡」
首筋への甘噛みも再開され、指揮官は未知の快楽に身を悶えさせる。しかし、オイゲンの手は止まらない。むしろ激しさを増していき、遂に二本目の指が挿入された。
更に、同時に右手が胸の方へ伸びてきて、制服の上着の中へと侵入し、ブラジャーの上から乳房を揉み始めた。
「はぁあ……♡んん……♡ふぅ……あ……♡」
(あ……まずい……もう、なんにもかんがえられなく……)
もはやオイゲンのされるがままになっており、指揮官は完全に抵抗する事が出来なくなっていた。
そしてついに三本目が膣内に入り込み、バラバラに動かされる。その度に強烈な刺激が襲い掛かり、脳髄にまで響くような強い衝撃を受けた指揮官は、全身を痙攣させて絶頂を迎えようとする。
しかし、そこでオイゲンの動きがピタリと止まった。そして耳元で囁く。
「まだイッちゃダメよ。我慢なさい」
「は、は、はぁ……んぅ、ど、どうして……」
もう少しでイけそうだった指揮官は、何故止めてしまったのかと困惑する。
するとオイゲンは妖しい笑みを浮かべながらこう言った。
「そうすればもっと気持ち良くなるからよ。ほら、頑張って耐えないと……」
そして再び左手の指先で秘所を刺激し始め、今度は親指を使ってクリトリスを弄り始める。
「ふぁっ!?♡だ、だめぇ……そこぉ……♡」
「ここが良いんでしょう?なら存分に味わいなさい」
「は、はいぃ……♡」
「うふっ、素直な子は好きよ」
そして、右手も同じように動かし、ブラジャー越しではなく直接乳首を摘んだりと様々な方法で責めていく。
その間、首筋に這わせていた舌はゆっくりと上に移動していき、やがて指揮官の頬に到達すると、そこから顎までを舐め上げた。
「はぁ、はぁ……♡」
「さっきより顔が蕩けてるわね。気持ち良いの?」
「は、はい……♡すごく……きもちよくて……♡いっちゃいそ……です……♡」
「まだよ、まだイカせないわ」
「そん、なぁ……♡」
それからしばらくの間、オイゲンによる愛撫が続けられる。
その間、指揮官は何度も絶頂に達しそうになるも、寸前のところで止められ、またすぐに責められを繰り返させられていた。
「ふぁ……♡あ、あ、あ……♡イク……♡いっひゃいまひゅ……!♡」
「まだ駄目。ほら、こっちを見て」
「あ……♡」
指揮官が視線を向けると、そこにはこちらを見つめるオイゲンの顔があった。
普段の彼女からは想像できない程に淫靡な雰囲気を醸し出しており、その瞳はまるで獲物を狙う肉食獣のようにギラついており、とても興奮しているように見える。
服装と相まってその姿は、まるでファンタジーのサキュバスが目の前にいるかのようであった。
「あ、あ、ああ……♡」
(わたし、食べられてる……)
そんな事をぼんやりと考えながらも、指揮官の身体は再び絶頂を迎える準備を始めようとしていた。
「ふふっ……そろそろいいかしら?」
「ふぁ……?」
「それじゃあ、そろそろ本番といきましょうか……」
次の瞬間、指揮官は何が起こったのか理解出来なかった。
あっという間に意識が朧げになり、視界が霞む。オイゲンの顔すら見えなくなり、そのまま何も考えられなくなる。
「……?♡……?♡」
「あら……随分可愛い反応してくれるじゃない♡ 一瞬でイッちゃったから何が起こったのか分からないって感じかしらね」
オイゲンの言葉通り、彼女は絶頂を迎えた。それも今まで経験した事が全く無い程の強烈な快楽に飲まれたのだ。身体がそれを理解できず、混乱していたのである。
しかし、そんな彼女に構わずオイゲンの手の動きは止まらない。むしろ激しさを増しているようにも感じる。
「あ、あ、あ……♡だめ……♡あ……♡まって……あ……♡あ……♡」
「待たないわよ。これからが本番なんだから……♡」
「あ……♡あ……♡」
オイゲンの言う事が聞こえていないのか、指揮官の反応はかなり鈍くなっている。それでも彼女の責めは止まらない。
ガクガクと震える身体をKAN-SANのパワーで押さえつけ、秘所と胸への愛撫を続けていく。強烈な快楽によって大量分泌された女性ホルモンの影響で、指揮官の肉体は更に敏感になり、快楽がより強力になって襲いかかる。
「……♡……?♡……♡……♡」
秘所から大量の潮を吹き出し、身体をビクンと跳ねさせ続けている指揮官の表情は完全に蕩けきっており、口元にはだらしない笑みを浮かべていた。
「うふふ……もう完全にトんじゃって、まともな言葉も出なくなってるみたいね。そのまま楽にしてなさい……」
「♡……♡……♡…………♡」
それからもしばらく責め続けられた後、ようやくオイゲンの手が止まる。指揮官は完全に脱力しきっていて、全身汗まみれになっており、秘所からは絶えず愛液が流れ出て、座っている椅子を濡らし続け、床にまで大きな水溜りを作っていた。
瞳は焦点があっておらず、時折思い出したかのように痙攣を繰り返している。
「ふふ…」
指揮官が完全に意識を失っているのを確認したオイゲンは、次の段階へと進むべく、指揮官の服装を脱がし始める。そして全裸になった指揮官を抱き抱えると、執務室にあるソファの上に寝かせる。
「それじゃあ、最後の仕上げをしないとね」
そう言った次の瞬間に、オイゲンの艤装の右半分が展開される。現れたのは、サメの口のようなギザギザの歯を先端部に持っている異形の艤装。その上部に連想砲塔が2基付いているが、それは今回に於いて全く使用しない。
ガキンと機械音がなり、艤装そのものが巨大化を始める。それと同時に、2基の砲塔が解体され始め、その分の装甲などが巨大化していく艤装の一部に転換。最終的に、人1人を呑み込むに十分なサイズにまで巨大化した。
「さぁ、指揮官。今から貴女を私の胎内に入れてあげるわ……♡」
意識を失ったままの指揮官の脚を艤装の口が咥え、傷付けないようにゆっくりと少しずつ、指揮官の身体を足から呑み込み始める。
「ふふ……♡」
オイゲンの口から甘い声が漏れる。それは、艤装から伝わってくる愛する人が自分の中に入ってくる感覚に酔っていたからだ。その顔は幸せに満ち溢れ、指揮官の頭を優しく撫でながら微笑んでいる。
下腹部が艤装の中に完全に呑み込まれ、指揮官の下肢が完全に艤装の中へ姿を消す。上半身だけが残った状態で、指揮官の下半身はオイゲンの艤装に取り込まれてしまっていた。
「これで……」
艤装が指揮官を咥えたまま、ゆっくりと口を上に向け、艤装が大きく口を開いていく。まるで巨大な魚が餌を捕食するかのような光景であった。
「さぁ、おいで……♡」
次の瞬間、残っていた指揮官の上半身もあっという間に艤装の口に飲み込まれてその口が閉じられ、完全にプリンツの艤装に丸呑みされた。
指揮官を丸呑みしている部分が、淡いピンク色の光を放ち出す。その光は艤装が元の大きさに戻っていくのと同時に収束しながら強くなっていき、最終的に艤装は元の状態となり、光は一点となって鮮明に輝いている。
そして、光は艤装を伝いながらオイゲンの下腹部を目指して移動し始めた。
光がオイゲンの下腹部…子宮に辿り着いた瞬間、光が一際に強く輝き、オイゲンの身体に強烈な快楽が襲いかかった。
「んんっ……!!♡」
ビクンッ!と身体が跳ね上がり、オイゲンは思わず艶めかしい吐息を漏らす。膣内が激しく収縮し、愛液が大量に分泌され、絶頂を迎える。そして光はその輝きを急速に消失していき、やがて完全に消え去った。
「うふふ……あはっ♡」
オイゲンは僅かに膨らんだ自分の下腹部に手を当て、子宮に宿った指揮官の魂を感じ取る。
セイレーン技術を大いに取り入れた鉄血の技術は指揮官の身体を分解しながら遺伝子や記憶、魂すらも丁寧に分離し、オイゲンの胎内に取り込んでいた。その代償に彼女の身体は完全に消滅したが、しかし回帰技術も既に開発済みの鉄血の技術にとって、それは然程大きな問題では無い。
「私の中でゆっくり休みなさい、指揮官……♡」
----
(ん……あれ……)
意識がゆっくりと、朧げながらも戻り始める。身体が重く、怠い。胎児の姿勢から動かす気力すら湧かない。
(なんだろう……すごく……気持ちいい……)
何か柔らかい物に包まれていて、心地良い感覚だ。まるで母親の胎内にいるような安心感を覚える。このままずっとこうしていたい。そう思える程だった。
ゆっくりと目を開くが何も見えず、只々真っ暗な世界が広がっているだけだった。だが、不思議と恐怖心はない。むしろこの暗闇こそが自分にとっては居心地の良い空間だとさえ思えた。
『起きたようね』
どこからともなく聞こえてきた声に反応し、指揮官は声の主を探す。しかし、辺りを見回してもその姿を見つける事は出来ない。そもそも、本当に声が聞こえたのかも分からなかった。
(オイゲン……?どこにいるの……?)
『貴女のすぐ側よ』
再びオイゲンの声が聞こえる。しかしその位置が全く分からない。声の方向から場所を特定しようとするが、全く見当もつかない。ただ、声が聞こえているのは間違いないようだ。
『側というより……私の胎内の中に貴女がいる、と言った方が正しいわね』
(え……?)
『貴女は、私の胎内にいるの。私が何もしない限り、貴女はここから出る事はできないわ。貴女が完璧に癒されるまで、安らかな眠りへ誘ってあげる……』
その言葉を聞いて、指揮官はゾクリと悪寒を感じた。本能的に危機を感じる。
(な、何を言って……?)
『ふふ、そんなに怯えなくても大丈夫よ。ほら、臍を触ってみて……そこから私と繋がってるのが分かるはずよ……♡』
そう言われて、指揮官は恐る恐る自分の手をお腹に当ててみる。すると、確かにそこにへその緒が繋がっているのが分かった。
トクントクンと脈打つ心臓の鼓動が、へその緒を通して伝わってくる。それは紛れもない命の証。自分が今オイゲンによって生かされているという証拠であった。
…とはいえ、これはあくまでもオイゲンによって投影されたイメージの映像に過ぎない。
本当の状態は、オイゲンの子宮の中に魂と遺伝子が閉じ込められており、その生命維持の為に、定期的にKAN-SANのエネルギーが卵巣部分で生命維持のエネルギーに変換され、子宮に送られている。つまりオイゲンに何らかの異常が起きない限りは、そしてオイゲンが望むままに、指揮官の魂はいつまでもこの揺籠に揺蕩い続ける事が出来るのだ。
『ふふ……これでもう分かったと思うけど、貴女は私の胎内に取り込まれているわ。つまり……これから私の胎内に居る限り、永遠に生き続ける事ができるし、私が貴女を思うがままにできるという訳……♡』
オイゲンの言葉を聞きながら、指揮官は改めて自らの置かれた状況を理解し、戦慄する。
自分はオイゲンの胎内に囚われ、オイゲンは自分に絶対的な優位を持っている。その事実に抗う術など無い。もはや彼女にされるがままの状態なのだ。
『けど私は別に、貴女の事を食べたりはしないし、酷い事も絶対にしない。最初に言ったでしょ?貴女を楽にしてあげるって……』
(……でも、私は……)
指揮官は言い淀む。しかし、その先を言う前にオイゲンが口を開いた。
『そもそも、どうして貴女は戦い続けるの?』
オイゲンの問い掛けに、指揮官は言葉を詰まらせる。
(……それは……)
『貴女のお陰で戦争直前だったアズールレーンとレッドアクシスは和解して、改めてセイレーンに対抗する為の条約を結んだ。貴女は十二分な功績と報酬を貰うべきなのに、鉄血の面子を潰さない程度のささやかな報酬しか受け取っていない』
オイゲンの言う通り、指揮官が立てた功績は鉄血にとってあまりにも大きすぎた。故に、指揮官が望むならば鉄血はどんな要望にも応えられるように準備をしていた。
しかし、指揮官は鉄血の面子を潰さない程度に受け取った後は、それら殆どを断った。それどころかより精力的に対セイレーンの為に尽くしている始末だ。
(……それだけじゃ駄目なんだ。皆、平和になった世界で幸せになって欲しいんだ。だから、その為に戦わなくちゃ……!)
指揮官は必死に訴える。だが、オイゲンは呆れたように溜息を吐いた。
『だったら、尚更貴女には休息が必要よ。私達KAN-SENと違って人間である貴女が無理をして良い事なんて一つも無いわ。それに、貴女が傷つく事で悲しむ娘がいる事をちゃんと認識しなさい』
(でも……)
『ああ、この事に関しては私から相談して、皆から承諾を得ているから心配はいらないわ。何だったらビスマルクからもせめて無理矢理にでも休ませろって言われてるし』
指揮官が食い下がろうとすると、オイゲンがそれを遮るように話を続ける。
『そういう事だから、諦めて私の胎内でゆっくり休みなさい……♡』
へその緒から、何か温かい物が送られてきている感覚が伝わってくる。それが臍から全身に染み渡る度に、身体が温かくなっていくのを感じる。無意識に心が安心感を覚え、次第に瞼が重くなっていく。
実際は卵巣部分で変換されるエネルギーの濃度が少しだけ上がり、ちょっとした催眠効果を孕んでいるのだが、今の指揮官はその事に気が付く事は出来ない。
(あ……ダメ……眠くなって……きちゃった……)
『いい子ね……そのまま身を委ねれば良いだけよ……♡』
(だめ……わた、し……まだ……やることが……ある……の…)
『ふぅん?そうなの?』
微睡んでいく意識の中で、オイゲンの声が聞こえてくる。
(うん……だから……わたし……は……がん、ばらないと…………いけ、ない…………の…………)
『そう……貴女は本当に頑張り屋さんなのね……けど、少しは自分の事と、周りの事を考えて頂戴。貴女一人で頑張るのだってもう限界でしょう?少しの間くらいは、私達に任せておきなさい……』
(そう…………なの…………かな…………?)
徐々に思考が鈍っていく。何も考えられなくなっていき、遂には深い眠りへと落ちていく。
『そうよ。だから今はただ、ゆっくりとお眠りなさい……♡』
(ぁ…………………)
指揮官は完全に意識を失い、長い眠りについた。その様子を感じ取り、オイゲンは慈愛に満ちた笑みを浮かべながら、愛おし気に指揮官の魂が眠るお腹を撫で、囁く。
『お休みなさい……貴女は十分に頑張ってるわ。もう十分過ぎる程に……だから、今は何も考えずに、安らぎの中に身を浸ってて頂戴……♡』
----
それから数日後。
指揮官代行を勤めているオイゲンは、これまでのように指揮官の代わりに書類仕事をこなしていた。
普通ならば引き継ぎ作業無しでは滞りそうなものだが、彼女は特に問題無く仕事を熟していた。それは偏に彼女が優秀な秘書艦で手際の良さがあるというのもあるが、指揮官の魂を胎内に取り込んだ際に、記憶も取り込んで指揮官の全てを把握しているからだ。
一通り書類作業をこなした所で、オイゲンは休憩を挟む。すると、部屋の扉がコンコンとノックされた。
「どうぞ」
オイゲンが返事を返すと、部屋に入って来たのは鉄血の指導者であり、代表的な戦艦KAN-SANとしても活躍しているビスマルクであった。
「あら、貴女が直々に来るのは久し振りね。どうだったかしら、ロイヤルとの外交は?」
「少なくとも、前よりは良好な反応だったわ。落とし所はまだまだ探る必要はあるけど、一歩ずつ前進はしてる。それよりも、彼女は何処に居るのかしら?皆は貴女に聞いた方が早いって言ってたけど……」
「ああ……指揮官なら、此処にいるわ」
オイゲンはビスマルクに見えるように、下腹部に手を添えながら言った。
分かりやすいように微かなピンク色を放ち始めたオイゲンの下腹部を見て、ビスマルクは僅かに目を見開くが、すぐに納得したような表情になる。
「成程、そういう事だったの……いざとなったら無理矢理にでも休ませておいて、とは言ったけど……本当にそれを実行に移すなんてね……貴女らしいと言えば貴女らしいわね。それで、彼女の様子はどんな具合なのかしら?」
「静かに眠っているわ。最近はずっと忙しそうにしてたし、今までの疲れが溜まってて限界寸前だったみたい。前からこういうのを隠すのは上手かったけど、まさかここまで無理してるなんてね」
「……少し、触っても良いかしら?」
「どうぞ」
オイゲンの許可を経て、ビスマルクはそっとオイゲンの下腹部に手を伸ばす。そして優しく触れた後、目を閉じて手に伝わってくる感覚に神経を傾ける。オイゲンの身体を通して伝わってくる指揮官の魂の状態を感じ取って、ビスマルクの表情が一瞬厳しくなる。
(かなり感覚的な物だとは聞いてたけど……それでも明確に解るくらい、かなり弱ってる。此処まで無理をした理由が分からない訳じゃないけれど……流石に無茶し過ぎよ。少しは自分を大事にしなさい)
指揮官の魂に触れてその状態を確認し終えた後、ビスマルクはオイゲンの下腹部から手を離し、視線をオイゲンに向ける。
「……確かに、かなり酷いわね。暫くはこのまま?」
「ええ。最低でも2週間以上はこのままのつもり。もしかすると1〜2ヶ月……いえ、それ以上かも知れない。その間は、私が代わりに指揮官代理を務めるわ。記憶もちゃんと取り込めているし、問題なくこなせる筈よ」
「……そう、分かったわ。これからの予定もあるし、私はこれで失礼するわ。彼女の事、宜しく頼むわね」
「勿論。任せておきなさい」
オイゲンの言葉を聞き届けると、ビスマルクは執務室から立ち去って行った。その後ろ姿を見送った後、オイゲンは再び机に向かい、指揮官の仕事を再開する。
(全く……こんなになるまで我慢しないで欲しいものね……)
オイゲンは呆れた様にため息をつく。だが、その口元は微かに緩んでいた。
(……けど、指揮官には悪いけど……この感覚、悪くないわね……♪)
オイゲンは光が収まった下腹部を再びさすりながら目を瞑り、そこに宿っている魂の存在を感じ取るのに集中する。
自身の心臓の鼓動に合わせて、自身のエネルギーの一部が子宮に流れ込み、卵巣部分へと送られる。そこでエネルギーの性質が変換され、卵管を通って魂へと送り込まれる。
その際に、微弱な快楽によって脳が刺激を受け、心地良い快感を生み出す。
(ふふ……♡)
オイゲンはうっとりとした表情を浮かべながら、再びお腹を撫で始める。その姿はまるで聖母の様であり、同時に淫魔の様な妖艶さを放っていた。
いや……「淫魔の様な」ではなく、「淫魔」そのものと言っても良いかもしれない。
その目的が指揮官の為とはいえ、積極的に身体を艤装に呑み込んで、魂や遺伝子、記憶などを取り込んでいる。幾らそれが出来る手段があるとはいえど、それを積極的に行う時点で彼女の感性は、少し外れていると言えるだろう。
「Ich liebe dich, mein Schatz.」
しかし、それはオイゲンには関係のない事。
オイゲンは愛おし気に指揮官の事を思い浮かべながら、お腹を撫で続ける。
指揮官は未だに、オイゲンの胎内で魂が癒えるまで、眠り続けている。
オイゲンが作り上げる、全てを溶かし尽くす程の甘美で幸せに満ちた夢の世界に浸かりながら。安らぎの中で、永遠とも思える時間を揺蕩っていた。
AIのべりすとで出力していたら、唐突に胎内回帰の描写をぶっ込んできた。
その時は取り敢えず不採用メモにポイしましたが、オチとして有力だったので移植。使わない文章でも、取り敢えずメモに溜め込んでたのが良かった。
しかしこういう感じの胎内回帰をやるなら、パーセヴァルの方が適任な気がしないでもない。
性格も良いし、艤装も良いサイズだし、変形という名のご都合主義でそういう事も出来れば良いんだし。
モチベとシチュが整ったら、やってみたいなー…
赤城編の続き、見てみたい?(pixivと合算して集計予定)
-
二番煎じ感があっても見てみたい
-
一話完結で十分