美少年ハーレムを作りたい!! ~モブおじだけど転生したらチート勇者でした。なので盗賊になって好き勝手に生きることにしました~ 作:とけそうだら
ゼウバルモとの再会――その温かな励ましは、折れかけたジュリアンの心を、確かに支えていた。
師の言葉が、乱れかけた精神に一本の、鋼の芯を通してくれる。
(そうだ、もう負けない。権蔵の……あの偽勇者の仕掛けた卑劣な罠になど、屈してたまるものか。必ずや、この屈辱的な“お使い”をやり遂げ、あの男の前で、誇り高く胸を張ってみせる……!)
騎士としての矜持を取り戻し、ジュリアンは背筋を伸ばして、しっかりとした足取りで石畳を踏みしめた。
体内で渦巻くこの忌々しい媚薬の疼きは、意志の力で捻じ伏せるべき試練。
それを乗り越えてこそ、騎士としての魂の気高さを示せるのだ。
(見ていろ、権蔵。お前の卑劣な力は、私の肉体を苛むことはできても、その魂までは決して汚させはしないと――そう、はっきりと宣言してやる!)
そう、固く、固く決意したはずだった。
なのに――
「くっ……ぁ……♡ んぅっ……、くう……♡」
体内で渦巻く淫らな熱は、彼の決意を嘲笑うかのように、ますますその勢いを増していく。
一歩、また一歩と歩を進めるたびに、昂りを増す下半身の疼きが、硬く張りつめた下着との摩擦で甘く切ない痺れを生み出した。
リストに書かれた品物を求めて商店街を駆け回る最中も、道行く人々の無遠慮な視線が、ことごとく敏感になった彼の神経を苛む。
ただでさえ人目を引く美貌に、このみっともない勃起姿だ。
注目を浴びるのは当然だった。
特に、歳の離れた中年男たちの、ねっとりと舐めるような視線、そして、遠慮のかけらもない下卑た言葉は、ジュリアンの心を容赦なく抉った。
「お兄ちゃん、どうしたんだい。そんなにおっきくしちゃってさ。良かったら、おじさんの家でお話しでもしないかい? いい子だから、さあ……」
「ほう、なんとも愛らしい。どこのお坊ちゃんだい? あそこの宿で、おじさんと一休みしていこうじゃないか。とっておきのおちんぽをご馳走してあげるからさ」
「い、急いでおりますので……んっ♡ ……申し訳、ない……んぅっ♡」
溢れ出しそうになる屈辱の涙を必死で堪え、ジュリアンは硬い表情で人混みの中へと逃げ込むようにして、その場をやり過ごす。
「くぅっ……♡ こんなの……っ♡ 私の……キャラじゃないのに……あぁっ♡」
そして、彼はついに権蔵に命じられた最後のお使いの場所――大人のおもちゃを売る店へとたどり着いた。
しかし、そのけばけばしい看板を目にした瞬間、ジュリアンは愕然として足を止める。
『大人のおもちゃ・オナホからSMグッズまで! 豊富な品ぞろえであなたの夜のお供をサポート♡』
(……は……? おなほ……とは、なんだ……?)
店の看板に踊る、あまりにも下品な文句。
煌びやかなピンク色の魔導灯と、扇情的な裸婦のイラストが、ジュリアンの羞恥心を容赦なく煽り立てる。
「い、いやだ……絶対に入りたくない……! こんな破廉恥なものを買いにきたなどと、誰かに知られたら……!」
だが、そうしている間にも、身体の熱はますます高まっていく。
股間の疼きは、もはや耐え難いほどの熱を帯び、早くこの昂りを鎮めなければ、まともに歩くことすらままならない。
(落ち着け……私は、誇り高きレステンクール公爵家の者だ……)
ジュリアンは腹を括ると、意を決して店の扉に手をかけた。
「……いらっしゃい」
薄暗い店内に入ると、陰気な店主の低い声が、ねっとりと耳に絡みつく。
棚には大小さまざまな、およそ人の手で使うとは思えないような形状の玩具が、所狭しと並べられていた。
木で作られた極太の男根。
うねうねと蠢く触手のような棒。
人体では考えられない角度に歪曲した、奇怪なオブジェ。
「っ……!」
思わず顔を真っ赤にして後ずさったその時――ふと、彼の目に『おなほ』と書かれた棚が飛び込んできた。
「おなほ……オナホ……?」
その単語に、ジュリアンの脳裏にある記憶が蘇る。
騎士団の先輩たちが、下卑た笑いを浮かべながら話していた。
確か、女性の性器を模した、男性が自慰に用いるための玩具だと。
(噂には聞いてはいたが……まさか、王都の目抜き通りに、こんなものを売る店が……)
呆然と立ち尽くすジュリアンに、店主がじろりと胡乱な視線を投げかける。
「それで、お兄さんはどのような玩具をお探しで?」
「……え? いや、その……」
思わずしどろもどろになりながら、ジュリアンは権蔵から渡されたメモに目を落とした。
そこには、グレイが書いたであろう、生真面目なまでに丁寧な筆跡で、しかし、お使いを頼んだ権蔵という粗野な男の、欲望に満ちた言葉が記されていた。
――『ジュリアン用のオナホールを買ってこい。我慢できなきゃ、道端でオナニーしてもかまわんぞ! ぐへへへ』
「なっ!?」
ジュリアンの顔が、沸騰したように真っ赤に染まる。
(ジュリアン用だと!? あの偽勇者め……! 騎士である私が、このようなはしたないものを使うとでも言うのか……!?)
まるで、自分が使うことを前提としたかのような口ぶりだ。
一体あの男は、何を考えているのだ。
怒りと羞恥で、頭の中がぐちゃぐちゃにかき乱される。
だが、今は感傷に浸っている場合ではない。
とにかく目的のものを手に入れ、一刻も早くこの不浄の空間から脱出しなければ。
そう決意した、その時だった。
「まさか、お兄さんも……その昂りを鎮めるための、玩具をお探しで?」
「ちがっ……!?」
店主の、すべてを見透かしたような鋭い指摘に、ジュリアンは思わず叫ぶように否定していた。
違う。違うのだ。断じて違う。
――だが、本当に、そうだろうか?
心の奥底で、抗いがたい欲望が、甘く、そして残酷に、頭をもたげ始めていた。
言い訳をしようとするも、店主の目つきに射貫かれて言葉が出ない。
その間にも、店主はジュリアンの胸から腰へ、舐めるように視線を下ろしていく。
その視線が股間へと至った時、ジュリアンは思わず唇を噛んだ。
まだ触れられてもいないのに、欲情を示すかのように膨らんだ股間――それを見られてしまった事実に、心臓が早鐘を打つ。
しかし、店主の反応は予想外のものだった。
陰鬱な顔つきで唸るように声を漏らすと、ふと、棚の一角を指差したのだ。
そこは、他のけばけばしい商品とは一線を画した、異様なまでに静謐な雰囲気を放つ一角だった。
棚の最も奥。
まるで人目を避けるかのように、ひっそりと置かれた小さな箱。
その表面には、どこか誇らしげな、大きな文字が躍っていた。
《特別製! 匠の技術を結集させた最先端オナホール》
店主が、ゆっくりと口を開く。
「お兄さん、なにも恥ずかしがるこたぁねえ。あんたみてえなお若い方が、無理に我慢しようとすることの方が、よっぽど体に毒ってもんだ」
「え……?」
「このオナホ……こいつはな、特別製なんだ。見た目はただの女の秘部だが、その内部構造は……うねうね、ぐにぐに、つぶつぶ……とんでもねえ代物なんだぜ」
「う、うねうね……ぐにぐに……つぶつぶ……っ!」
その生々しい擬音に、ジュリアンの喉がごくりと鳴った。
「おうよ。こいつを一度使やあ、どんなに言うことを聞かねえ竿だって、イチコロよ」
店主はにやりと口角を上げると、その小さな箱を恭しく手に取る。
「お兄さん、これが欲しいんだろ? なら、代金は要らねえ」
「……っ! そ、そんな……! 代金は、きちんと払います!」
ジュリアンは慌てて財布を取り出すが、店主は静かに首を振った。
「いや、金はいらん。その代わり……この商品の、感想を聞かせてくれ」
(な、なんだこいつは……?)
訝しむジュリアンを意に介さず、店主は続ける。
「こいつはな、つい先日、俺が心血を注いで開発したばかりの新商品なんだ。自信はあるんだが、いかんせん、まだ試した奴がいねえ。だから、あんたみてえな若い衆の、率直な意見が欲しいんだよ」
「は、はぁ……」
「……でだ。お兄さんが、この商品を試してくれるってんなら、代金は要らねえ。どうだい?」
(つまり……ここで、私に、この商品を……このオナホを使って、その感想を聞かせろと、そう言うのか……?)
ジュリアンは、無意識に震える手で自身の股間を覆い隠そうとするが、それすらも躊躇われた。
「くっ……くぅっ……♡」
こんな薄汚い店の中で、見ず知らずの男の前で、自慰をしろというのか……!
歯を食いしばり、必死に屈辱を堪えるジュリアンを、店主はじっと見つめている。
「……俺はな……この世の中を、幸せにしたいんだ……」
「……え?」
「俺は、アダルトグッズを作り続けて、この道三十年……。最初は、自分の作った商品が売れて、『ああ、買ってよかった』と喜んでもらえるだけで、満足だった。だがな……ふと気づいちまったんだ。世の中には、もっと、もっと、他人を幸せにできるような、素晴らしいアダルトグッズがあるはずだってな」
「……」
店主の突然の告白に、ジュリアンの困惑は深まるばかりだった。
「このオナホールは、俺の夢そのものなんだ。こいつを使ってくれた男たちが、心から『幸せだ』と感じてくれるような……そんな逸品だ。だが、俺の夢はそれだけじゃ終わらねえ。世の中の男たちが、みんなこいつで満たされるようになれば、そのどうしようもない性欲が、弱い女たちに向けられることもなくなる。性犯罪なんてくだらないもんは根絶され、誰もが安心して、自分の性と真っ直ぐに向き合える……そんな、真に平和な世の中を、俺は夢見てるんだよ」
「店主……」
その真剣な眼差しに、ジュリアンは思わず息をのむ。
「だから頼む! 俺の夢を、叶えさせてくれ! このオナホを使って、あんたの、ありのままの感想を聞かせてくれ! あんたみてえな、若い性欲に突き動かされてる奴の感想なら……そこにはきっと、嘘偽りのない真実があるはずなんだ!」
まるで神に祈りを捧げるかのように、店主はジュリアンに頭を下げる。
その狂気じみた熱情と、あまりにも純粋な願いに、ジュリアンの心は激しく揺さぶられた。
――この男も、自分と同じなのだ。
騎士として、この国の民の幸せを願い、そのために身を捧げたいと願う自分と。
アダルトグッズという、まったく異なる手段で、人々に喜びを与えたいと願うこの男は。
その根底にある想いは、きっと、同じなのだ。
店主の覚悟に、心の奥底を揺さぶられ、気付けばジュリアンは、小さく、しかしはっきりと頷いていた。
「……わかり、ました……」
「すまねえ……! この恩は、一生忘れねえ……!」
店主は、涙ながらにそう叫んだ。
♦
店の奥、薄汚れたカーテンの向こうに案内されたジュリアンは震える手で、店主から手渡された禁断の箱を開けた。
中から現れたのは、一見すると何の変哲もない、女性の秘部を模した小さな道具。
だが、その滑らかな質感と妙に生々しい造形からは、抗いがたい魔性がじわりと滲み出していた。
「使い方は、簡単さ。お兄さんの、そのかわいらしい……いや立派な竿を、この女陰に宛がって……あとは、ただ、己の欲望のままに扱くだけだ」
「こ、こう……ですか……?」
店主のねっとりとした声に導かれるまま、ジュリアンはその道具――オナホールを手に取り、自らの熱く昂った股間へと、そろりそろりと近づけていく。
「ああ……そうだ……そのまま……」
店主はまるで神聖な儀式でも見守るかのように、息を荒げながらジュリアンの手つきを凝視している。
その粘つくような視線が、ジュリアンの羞恥心をじりじりと炙った。
(うぅ……なんて、破廉恥な……)
まるで、これから衆人環視の中で自慰に耽るかのような錯覚。
ジュリアンの頬が、ぼっと熱を帯びた。
「よし……そのまま、ゆっくりと……そうだ、恐れるな……もっと深く……」
熱い吐息混じりの囁きが、ジュリアンの耳を甘く犯す。
そしてついに、オナホールの冷たく、しかし生々しいほどに柔らかな先端に、彼の屹立したペニスが、ぬぷり、と音を立てて挿れられた――その瞬間。
「っ……!♡ んあああっ♡♡♡」
脳天を貫くような、甘い痺れ。
全身を、経験したことのない強烈な電流が駆け巡り、思わず腰が砕けそうになる。
ジュリアンは、慌てて目の前のカウンターに手をつき、かろうじてその場に崩れ落ちるのを堪えた。
「な……なんだ、これは……っ♡」
今まで、自身の性器で感じたことのない、暴力的で、しかし抗いがたいほどの快感だった。
頭が真っ白に染まり、思考が蕩けていく。
「どうだい? このオナホールの感触は……」
店主の声が、どこか遠くに聞こえる。
返事をすることすら、ままならない。
(な……なんだ、これ……!♡ なんだ……このオナホールの……中は……!♡)
「う、くぅっ♡ ああぁっ♡ ひぐっ……♡」
まるで生き物のように蠢く無数の
それが彼のペニスにねっとりと絡みつき、その鋭敏な亀頭を、何度も、何度も、舐め上げるかのような刺激を与えてくるのだ。
そのあまりの快感に、ジュリアンの腰が、がくがくと、小刻みに震える。
(だ……だめだっ! こ……こんな道具を……使ってしまったら……! いや、私は騎士なのだ……。こんな破廉恥な玩具に、負けるわけが……っ♡)
だがそんなジュリアンの、か細い抵抗などお構いなしに、店主が追い討ちをかけるように、自慢げに言葉を継ぐ。
「すごいだろう? そいつの名前は、『女神の祝福』というんだ」
「め……がみ……?」
荒い息を吐きながら聞き返すと、店主は恍惚とした表情で小さく頷いた。
「ああ……こいつはな、使う男を、ただひたすらに幸せにするためだけに作られた、特別なオナホールなのさ」
「しあわせ、に……?」
「そうだ。このオナホールにはな、ただ淫らな気分にさせるだけの安物じゃねえ……まるで、豊満な肉体を持つ女神が、その柔らかな肢体で、男を優しく、そして深く、その胎内で包み込むような……そんな、至上の快感を味わえるように、設計してあるのさ」
「っ……!♡」
店主の言葉を聞きながらも、ジュリアンの手は、もはや彼の意思とは無関係に、ゆっくりと、しかし確実に、その官能的な玩具を、自らの猛りに擦りつけ始めていた。
その動きに合わせ、ローションが、彼のペニスにぬるぬると絡みつき、甘く、そして淫らな刺激を、彼の全身へと、絶え間なく送り込んでいく。
「はっ♡ はっ♡ はぁっ♡ はぁん♡ ひっ、んくぅ……っ♡」
「ふふっ……もう、止まらないだろう……? 堪らんだろう……? このオナホールに、そんな風に優しく、そして深く扱かれて……まるで、女神の乳を吸う赤子のような、無垢な気持ちになっているはずだ……」
店主の言葉が、快感に溺れるジュリアンの脳を、さらに深く痺れさせていく。
手の動きは、次第に、次第に、速度と激しさを増していく。
(こ、こんな道具で……オナニーなどしたら……私、は……おかしく、なって、しまう……っ♡)
その理性的な恐怖とは裏腹に、彼の肉体は、抗いがたい快楽の奔流に、ただただ身を任せていた。
「どうだ……? 感想は……?」
店主の問いに、ジュリアンはもはや、まともに答えることなどできずにいた。
(気持ちいい……♡ きもち、よすぎて……くるしい……っ♡)
こんな快感、知らない。
ただ手で扱いているだけなのに、まるで本当に、生暖かく柔らかな女性器の中に、自らの猛りを突き入れ、その奥を抉っているかのような、あまりにもリアルな錯覚。
頭の中が、快感でぐちゃぐちゃにかき乱され、ただひたすらに、目の前の快楽を貪り求めている自分がいた。
「んっ……ふぅ……♡ あぁ……っ♡」
もはや、まともな言葉を紡ぐことすらできない。
未知の快楽に翻弄され、頭が真っ白に染まっていく。
それでも彼の指は、さらに強く、その官能的な玩具を握りしめていた。
「くっ……ん♡ ああぁ♡」
もう限界だった。
これ以上続ければ、本当に、自分が自分でなくなってしまう――。
その理性的な恐怖と、しかし、それ以上に強烈な未知の快楽への渇望が、ジュリアンの全身を支配していた。
「あ、あの……もう、だめ、です……っ♡」
かろうじて絞り出した懇願の声を、店主は嘲笑うかのように鼻で笑った。
「おいおい、まだ始まったばかりだろ? この程度で根を上げるなんて、ちいと早すぎるんじゃねえか?」
そして、次の瞬間――
「ほら、もっと、もっと激しく、その魂ごとイかせてやらねえと、女神様に失礼だろうが!」
店主の節くれだった無骨な手が、ジュリアンが官能的な玩具を握るその手に、乱暴に、しかし確かな熱を持って重ねられた。
「ひっ!?♡」
まるで雷に打たれたかのような衝撃が、ジュリアンの全身を貫く。
思わず腰が砕けそうになるのを、店主の手が許さない。
それどころか、さらに激しく、容赦なく、その手を上下に動かし始めたのだ。
「あっ♡ ああっ♡ んっ、あ、あああぁっ♡♡♡ だめっ、だめですってばぁっ♡♡♡」
あまりの快感の奔流に腰が抜けそうになる。
だが店主はジュリアンの身体を壁に押し付け、その震える腰をがっしりと掴み、逃げ場を完全に奪ってしまう。
(だめ……だ……♡ もう、むり……っ♡ 思考が、快楽に、溶かされて……!)
もはや抵抗する術もなく、ジュリアンはただ、店主の導くままに、背徳的な快楽の海へと身を沈めていくしかなかった。
何も考えられない。
騎士の誇りも、家の名誉も、すべてがどうでもよくなっていく。
ただ目の前の玩具がもたらす、罪深く、そして甘美な自慰行為に、夢中になってしまう。
そしてついに――理性の糸が、ぷつりと、音を立てて切れた。
「んっ♡ ああぁ~っ!♡♡♡ イくっ、イッちゃ、うううぅうううっ!!!!♡♡♡♡」
ぴゅるっ♡ びゅるるるるるっ♡♡
その愛らしい先端から、勢いよく放たれた白濁の飛沫。
それはまるで、決壊したダムの水のように、とめどなく溢れ出し、薄汚れた床と、恍惚の表情を浮かべる店主の顔にまで降り注いだ。
今まで感じたことのない、脳が焼き切れるほどの激しい絶頂感が、ジュリアンの全身を襲った。
全身がびくん、びくんと弓なりに痙攣し、目の前が真っ白な光で満たされる。
「はぁ……っ♡ はぁ……っ♡ はぁ……♡」
ようやく快感の荒波が引いた時には、ジュリアンは床にへたり込み、荒い息を繰り返していた。
(な……なんだ、これは……?)
こんな快感、知らない。
まるで本当に生暖かく柔らかな女性の秘部の中で、自らの欲望を解き放ったかのような、あまりにもリアルな感覚。
「どうだ……? 感想は……?」
店主の声にも、もはやまともに返事ができない。
快感の余韻に震える身体を、しかし、彼の意思とは無関係に、再び手が、あの官能的な玩具を求め始める。
「んあっ♡ ああぁっ♡ や、やめ……っ♡」
まるで、自分の身体が自分のものではなくなってしまったかのようだ。
「よし、これは間違いなく成功だ……! 一心不乱に、ただただ快楽を求めてオナニーする……まさしく、『女神の祝福』を受けた瞬間だ! 快適なオナニーライフ……これこそが、男を幸せにする、真の平和の象徴だ!」
店主の歓喜に満ちた声が、耳元で木霊する。
だが、その意味を理解する余裕など、今のジュリアンにはなかった。
(止まらない……これ止まらないよぉ……っ♡)
止めたいのに、止まらない。
快感に溺れてしまいそうになりながらも、必死に抗おうとするが、手は彼の理性を裏切り、さらに激しく、そして淫らに動き続けてしまう。
「んぁああああっ♡ イクぅううううう~っ!♡4」
その後ジュリアンは意識が朦朧とする中で、さらに三度、身も心も蕩けさせるほどの絶頂を迎え、ようやくその背徳的な儀式から解放された。
「ありがとよ、あんたのおかげで、最高の逸品ができたぜ」
「は、はぁ……そうですか……♡」
ジュリアンは、呆然としながら、いつの間にか店の外へと運び出されていた。
先ほどまでの、脳髄を痺れさせるような快感を思い出すだけで、股間がじくりと熱を持つ。
(四回もしてしまった……私は……騎士だというのに……)
だが、もうあの感覚を忘れられない。
手で握るだけで腰が砕けそうになるほど甘美な感触。
そしてまるで膣内の襞一つ一つが意志を持っているかのように蠢く、あの至高の快楽。
あれ以上の快楽など、この世に存在するのだろうか……?
ふと権蔵としたアナルセックスのことが頭をよぎり、慌てて振り払う。
そんなジュリアンに、店主は満足げな笑みを浮かべながら声をかけた。
「そういや、あんた、名前はなんて言うんだ? 俺は、レナードだ」
「……ジュリアン、です」
「そうか、ジュリアンか……。今日は、ありがとな! また、いつでも来てくれよ!」
にこやかに手を振るレナードに、手を振り返すだけの気力もなく、ジュリアンは、まるで夢遊病者のように、ふらふらとした足取りで、夕暮れの雑踏の中へと消えていったのだった――。