女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
ベッドの上で仰向けにすやすやと寝始めているらんまを眺める。
手甲とすね当てやマントを外し、ビキニ姿のらんまの胸の膨らみ、腰のくびれを見つめた。見れば、見るほどに男をそそり立てる雌の身体をしている。ワインのようなものが口元から垂れれば、唇が潤っている。
――こんな身体しているらんまが悪いんだ...。
オレの手がゆっくりと寝ているらんまの乳へと近づいていく。
「ったく…、ホントに呪溺泉の呪いってやつはすごいよな。格闘青年の男性高校生がこんな女体になっちまうんだから」
ふと、元の世界でらんまがお湯を被って、男の乱馬に戻れた頃の姿を思い出した。竹を割ったような性格かと思えば、シャンプーや久能の妹に追いかけられて、ちょっとナルシストなところもあるんだっけか。天道道場のあかねとは許嫁の早乙女乱馬。それが、目の前の娘の本当の姿。
らんまはオレとこの異世界に転移してきて、こうやって一緒に行動を共にしてきて、幸せなのかな?そもそもはオレたちは行動を別にする選択肢はないから、仕方なく、一緒にいるんじゃないか…。
目の前で寝息を立てて寝るらんまを眺めて、オレは想いを巡らせていた。オレがらんまのことを好きっていうんだったら、らんまにとっての一番の幸せを考えなきゃいけないんじゃないかって気になってくる。そのためにはどうすればいいか…、考えれば考えるほどに答えや自分がするべき事は迷宮入りしてしまった。今、この寝ているらんまを犯す事ではないことだけはわかった。
――誰かのことで、こんなに悩むなんて初めてだな…
オレは自然と大きいため息が口から漏れ、身体の中が暖かくなってくるのを感じた。胸がドキドキして痛い。きっと、これが『恋』ってやつなんだなと実感する。
らんまの笑顔や幸せのために生きたい。まだ、16年間しか生きてきていないけど、これからの人生のすべて捧げてもいいくらいの人に出会えた事を喜ぶべきかと思った。いつかは、らんまにオレの気持ちを正直に話そう。そのときに、もしも、らんまがオレの気持ちを受け止めてくれたときには….。そう考え、ぎゅっと勃起したペニスを握った。
「らんま、大好きだよ…、おやすみ」
眠っているらんまにおやすみを伝えれば、らんまが寝ているベッドとは違うベッドに横たわり、布団に包まって、眠った。
「らんま…らんま…らんま…らんま…。」
◆◇◆◇
翌朝、久しぶりに遅く起きたオレ。珍しく、らんまのほうが先に起きていた。オレたちは旅館の人らに、朝食をご馳走になった後、村を探索する事にした。旅館には朝早くから、人が集まってきている。若い村娘や冒険者たちで賑わっている。アーヴァンクを退治した事で女湯が解禁になったからだろう。
「この温泉宿も賑わいはじめてよかったな、らんま」
「そうだけどよー、風呂入るときは裸の女らと入らなきゃいけないオレの身にもなってくれよ」
「なんだよ、らんま。女風呂入るのは気が引けるのかよ?オマエも男だな」
「うるせぇやい、べ、べつにそういうんじゃねえよ。女の身体は見慣れているからぜんぜん平気だ」
今、思えば、合法的に女湯で裸になったらんまを覗けたのは本当に役得だった。
アーヴァンクを退治したお礼として、この宿に長期滞在できるようになり、食う飯にも困らなくなった。しかし、異世界というのは衣食住を確保すると暇してしまう。暇するというか目的を持って、行動しないと毎日が退屈になってしまう。
「なぁ、らんま、この世界ってのは平和なのかな?」
「んー?いきなりなんだよ、達也」
「そのさ、悪い魔王とかいるんだったら人々は怯えて暮らしていて、そこに勇者様が現れて魔王討伐にでも出かけるんだろ?」
「うーん….」
珍しくらんまもオレと一緒になって考え込んだ。
ゲームソフトを購入したは良いが、どういうゲームかもろくに調べずに最新作だからというので買った。勇者はプレイヤーのはずなわけで、それはこのオレとらんまである。その勇者らが、こうやって女湯を解放したりとか、そんな風に過ごしていていいのかと戸惑ってしまった。
「ったく…達也がちゃんと下調べしてゲームソフトを買わないから、いけねーんだぞ」
「うあ!?今さら、それを言うか〜?」
オレはらんまが本心ですべてをオレのせいにしていない事はわかった。そう、こいつはいつも、こうやって冗談で本音をぼかす。
「まぁ、でも、この世界はこの村も今までいた街も平和、そのものだったから、無理して魔王を討伐しなくてもいいんじゃないか」
「ははは、アホ達也が勇者様なんて世界は平和そのものだぜ」
らんまが減らず口を叩けば、オレはいたずらならんまを追いかけた。
「よくぞ言ってくれたな〜、らんま、この野郎、男女のくせにぃー!」