女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレたちはキサラズへの船便に乗せてもらおうと魚港に訪れると、中年の男から『フェラの早抜き対決』を申し込まれてしまったのだった。
「はぁ?! そ、そんなのできるわけないじゃないですか」
「だって、そっちも夫婦なんだろ?」
美熟女の肩を男が抱き寄せた。喋り声に酒臭さが漂う。これは酔った勢いで持ちかけてきた冗談だろうか。
「ワシの名はガルテオ。こっちは妻のユマだ」
「自分は達也……妻のら」
「嫁のらんまだ」
オレの言葉を遮って、らんまが名を語った。まずい。らんまはこの勝負に乗る気かもしれない。その前にオレはらんまを制した。
「ちょっと、らんま。こんな勝負、バカげている。引き受ける必要はないぞ」
「おい、達也。逃げる気か、こいつらオレたちを試してんだ」
予感が当たった。らんまはこの勝負を受けるつもりだ。フェラの早抜き対決なんて、まとまな対決じゃない。
「ふふふ、威勢の良い娘だこと。好きよ、嫌いじゃないわ。いいわ、私も乗るわ、この話」
さっきまで一言も喋っていなかったユマが口を開いた。ロココファッションが簡略化されたドレスに包まれたその姿はまさに美熟女という言葉が相応しい。年は30代前半くらいだろうか。
「おぉ、いいね! ガルテオ船長の早抜き対決」
「ふへへへ、これは今夜も酒が進みそうだぜ」
「ユマさんのテクをまた見せてもらえるんですか?!」
なるほど。ガルテオは自前の船を持っているんだな。だから、こういう勝負を持ちかけてきたのか。
「では、勝負するかどうかの返答は後回しにさせてもらって、勝負の内容を詳しく教えてくれませんか?」
「ほぉ、なかなか慎重だな、ひっく。慎重な冒険者は長生きする。よし、教えてやろう」
ガルテオが酒臭い息を吐きながら、説明をしはじめた。
「ワシは妻のユマにフェラでヌいてもらう。達也もらんまにフェラでヌいてもらう。せーので開始して、はやく射精したほうが勝利だ。べつに難しいルールじゃないだろ? それぞれ互いの妻に触るのも禁止だ。べつにスワッピングの類じゃねーからな」
オレは冷静に考えてみた。ガルテオはすでにかなり酔っ払っている。
これだけ酔っ払っていれば、オレに勝ち目はあるだろう。なんせ、この数日間、らんまと旅の移動に忙しかったらからヌいていない。
ゆっくりと、隣のらんまの様子を窺う。まっすぐとらんまはユマを睨んでいた。こんな勝負を持ちかけられて、怒っているのか、はたまた、単純に勝負と名のつくものから逃げるのは許されないのかは、わからない。でも、らんまの目はやる気に満ちていた。
オレは一度、呼吸を置いてから、心を決めた。
「わかりました……いいでしょう、その勝負をやります」
おーーっと湧き上がるテーブルの男たち。その場に2名しかいないのに、まるで大勢の歓声が巻き起こったかのようだった。
「ただし、どういう事があっても、オレのらんまには指一本触れさせません。もしも、触れたら、そのときは力尽くで船を奪います」
「はっははは、大丈夫だ。あくまでコイツらは見物人だ、ワシだってユマには、コイツらの汚い手には触れられたくねぇ。気持ちは尊重するぜ」
ガルテオに案内され、建物の二階にある客室へと場所を移した。
馬鹿げた勝負だけど、やるからには絶対に勝たないといけない。オレは初めて味わう緊張感に心がざわつきながら、らんまの手を握った。