女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
3-8.キサラズへ出航
久しぶりによく眠れた。
昨晩は早抜き対決の後に、フェラチオのお礼にと、らんまにクンニで奉仕して何度もイカせた。挿入はしなかったが、お互いに気持ちよくなった後にぐっすり眠れたらしい。
「らんま、起きろ。朝だぞ……」
窓から差し込む朝日にすっかり明るくなった部屋から一階へ降りていくと、ユマが起きていた。
「おはようございます……」
「んふふ、おはよう。あの人はね、あの後もずいぶんと飲んじゃったみたいで、出発は昼前からしね」
漁師の朝は早いはずだ。オレたちをキサラズに送るために、漁を休んだから、ゆっくり寝ることにしたんだろうか。
「それに、あの人はぶっきらぼうなとこあってごめんなさいね。あんな勝負を持ちかけちゃって」
「いえいえ、その……色々と教えられました」
「じつは私たちも、もう何十年も前に同じ勝負を持ちかけれたことがあったのよ」
「そうだったんですか……」
勝負に勝ったとはいえ、キサラズまで送ってもらえるし、寝場所まで貸してくれた。オレはなにかガルテオに返せるものはないかと考えた。
建物の外に船が見えた。けして大きくはないが頑丈そうな漁船だ。
ガルテオが起きてくるまでの間に甲板磨きをさせてもらえるようユマに聞いてみようと思った。多少、出しゃばった真似かもしれないが、そうさせてもらいたかった。
「あの船で送ってくれるんですよね。オレ、掃除させてもらいたいんですけど、いいですか?」
「ふふ、もちろんよ。きっと主人も喜ぶわ、やってくれるなら是非お願い。デッキブラシはそこの倉庫に入っているから、持っていってくんな」
オレは倉庫からデッキブラシを取り出し、起きてきたらんまと共に漁船の掃除を始めた。
◆◇◆◇
昼過ぎまで漁船を掃除していると、ガルテオが起きてきた。
「おい、コラ! 他人の大事な船になにしてくれてるんだ!」
遠くからドスを効かせたガルテオの声が響いた。
「す、すいません。乗らせてもらうなら、掃除くらいはさせてもらおうかと……」
「ちゃーんと、ユマさんには許可ももらったぜ」
船に乗ってくるガルテオ。血相を変えていた顔は演技で、すぐにニカっと豪快に笑った。
「あっはっはは、ちょっとはオマエらをビビらせてやろうとおもってな。ありがとな! ピッカピカの船なら気分もいいさ。それじゃ、まもなく出航するぞ」
「はいっ!」
ガルテオとユマ、そして、ガルテオの子分でもあるジェロ。そして、オレとらんまの5名が乗船し、キサラズへ向けて出航した。
沖に出たところで、オレは小瓶に入っている幻獣アーバンクの湯太郎を見せた。
「あのうちの湯太郎に引っ張ってもらってもいいですか? そのほうがキサラズへは早く着くと思うんです」
ガルテオの操船の邪魔はしたくないが、四聖獣討伐の旅は、そんなにゆっくりはしてもいられない。それに昨日、言いたいことはすべて言うべきだと、教えられたわけで。
「幻獣アーバンクの湯太郎? よくわからんけど、見せてみろ。そういえば、昨日もピクシーを出してたな」
らんまが小瓶の蓋を開けて、湯太郎を海にだしてやった。鎖に繋がれた湯太郎が引っ張ると、漁船が速度を増した。
「おおー、これはすごいな。オマエたち、ずいぶんと不思議なやつらだな。外は広いな。湯太郎はビーバーみたいだけど、魚は食うか?」
「はい、魚は大好きです」
「それじゃ、後でしっかり食わせてやるよ」
「ありがとうございます!」
オレとらんまが御礼を伝えると、湯太郎はイルカのように海面をジャンプして喜んだ。
湯太郎のスピードアップも加わって、船は今夜中にはキサラズに着きそうな見込みとなった。オレはキサラズに着く前にガルテオと話をしておきたかった。
「あのガルテオさん……いいですか?」
船の舵を握るガルテオの横に立つ。
海を眺めた視線を戻さずにガルテオが歓迎してくれた。
「ふはは、男同士の話か。いいぜ、なにか話したいんだろ?」
「今回はありがとうございました。それに昨日の勝負のことも……」
「礼はいらねーよ。こっちだって好き好んで持ちかけたんだ」
「オレ、らんまとずっと一緒にいたいです。夫婦になって、そろそろ半年は経ちますけど、やっぱり、まだまだ知らないことも多くて」
「らんまはいい娘だな。思いやりもあるし、気も効く。周りもよく見えている。でも、オマエは甘えてばかりじゃダメだ。助け合うのが夫婦だが、助けられてばかりじゃダメだ。男なら、ときにはリードしてみろ。そうすれば、もっと惚れてくれるぜ」
それからオレはガルテオと二人で海を眺めながら、いろんな話をした。やはり話して良かった。
そうこうしているうちに港が見えてきた。キサラズだ。