女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレとコロンの1対1のスイカ割り勝負がはじまった。
堂々と打ち合えば、こちらが手数で負けて、さっきのらんまのように割られてしまう。
ディフェンス重視で戦うことにしたオレはスイカをかなり後方に構えた。棒で打ち合う。
こちらのほうが手のリーチが長いはずなのに、コロンの長杖よりもかなり不利だ。そうか、このスイカ割り勝負は長杖を持つコロンのほうが有利なのか。計算高い婆さんだ。
「ちぃ、さすがは女傑族の長!」
「ほっほっほほ、なかなか筋があるのう。シャンプーの婿になるのは、らんまでなくても達也でもいいんじゃぞ」
一瞬、ドキっとするが、オレは首を振って、目を覚ます。オレはみんなに人気のシャンプーよりも、らんまが好きなんだ。
「コロンさん、いや、コロン! オレは早乙女らんまと結婚したんです、他の女なんかぁ!」
オレは棒を水平に構えて、攻撃の速度を速めた。ズガガガガっと強めに打っていく。一発でもスイカの芯を捉えられれば、割れるはずだ。
しかし、長杖捌きに巧けたコロンに一刀されてしまう。
棒を失ったオレはスイカを大事に抱えた。
「ふふふふふ、万事休すじゃな、この勝負。もっと歯ごたえあるかと思ったんじゃが」
「イヤだ! 絶対に負けたくない、絶対に! 絶対にぃ!」
オレはダダをこねる子供のように叫んだ。それくらい、らんまが大事なんだ。
少し離れた場所にいるらんまが、オレのことを心配そうに見つめている。
しかし、次の瞬間。らんまなりのエールを送りはじめた。
「達也ぁ、見ろぉお!」
水着の上半分を下げて、片乳をぶるんと丸出した。
「このおっぱいを守ってくれ! オレはもう男に戻らないって決めたんだ。達也のためにずっとずっと女でいさせてくれ」
あぁ、すごいエッチ。めちゃくちゃエッチ。あのデカパイを守るんだ。オレはあのデカパイとまだまだ、いっぱいエロエロしたいんだ。
「えーい、片乳じゃ足りねえか、なら、両乳だ! おぅらぁ♡」
らんまが完全に水着の上半分をずりさげて、両乳を丸出しにした。
さらに、わざとぶるん!ぶるん!っと揺らした後に乳首を自らつまんで、突起させた。
「うおおぉおおぉああおおああああおおあああ!!」
性欲が暴走したのか、オレの力が目覚めた。
―パラディアム!
―バーサク!
身体の二つの力が暴走し、交わる。
勇者の力と狂戦士の力は、どちらか片方づつしか使えないはずなのに。
髪の毛の色が変化し、身体に力が漲る。割られた棒を手に戻すと修復させた。
「コロン、勝負! 絶対に負けない、女傑族の長だろうが、なんだろうが」
「勝負は一瞬、かかってこい!達也殿」
勝負は一瞬で決まることを悟ったオレは、一気に超スピードでコロンを射抜いた。
「ずあぁああああ!」
射抜きあったコロンとオレ。
一瞬、オレのスイカにヒビが入りながらも、完全に割れたのはコロンのほうだった。
バッコーーンっ!
「あっぱれじゃ、あっぱれ……ワシの負けじゃよ、負けじゃ」
「やったなぁ、達也ぁあ」
上半身丸裸となったらんまがオレに抱きついてきた。一方のオレは勇者と狂戦士の力を一度に出したことで体力を使いきっていった。あのとき、コロンが完全に防御していたら勝てなかったかもしれない。
「ははは、やった、やったぜ……」
コロンがオレたちの元へと寄ってくる。
「なんだよ、婆さん。ほら、これでオレと達也の結婚を認めろ」
「婿殿、いや、花嫁らんま。いい旦那さんを捕まえたのぉう、こやつは、らんまを想う力でどこまでも限界なく強くなる。まさに愛の力じゃ」
愛の力。こっ恥ずかしくなるほど、照れ臭い力だ。よかったスケベパワーとか呼ばれないで。
「しばし、休んでから、青龍様に会いにいくと良い。この先の神殿におる」
「ありがとな、ばあさん……」
「しかし、乱馬よりも達也のほうがシャンプーの婿として欲しくなったわい。シャンプーもこれだけ愛される男と出会えれば良いのじゃが」
「だぁ?! 達也は渡さねえよ」
「ひっひひ、冗談じゃよ。そうじゃ、その格好で青龍様に会いに行くのもアレじゃろうから、ワシが見繕ってやろうかのぉ」
そういうと、コロンは竜宮城の衣装部屋へとらんまを連れていった。
しばらくして、戻ってきたらんまは髪をほどき、上でまとめあげたドレスを着たらんまだった。