女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
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転移ゲートで移動し、達也と分かれて、八宝斎と争うこととなったらんまとアム。
「らんまさん、すいません……! 転移ゲートは陸続きじゃないと移動できなくて」
「大丈夫だって♪ オレとアムがいれば、魔王の島だって」
二人が移動した場所はヴィヒル島から、すぐ近くの孤島。魔王の島だった。
到着するなり、八宝斎が襲いかかってくる前に血走った目のモンスター軍に囲まれる。この島は魔王という主人を失っていても、凶暴化したモンスターが数多く棲む島だ。
らんまとアムに続いて、八宝斎も転移してきた。
「ぐえっへっっへへ♪ らんまちゃんにそして、レムール国のお姫ちゃん。おとなしく、勾玉をよこすのじゃ」
モンスターよりも気色悪い顔をした妖怪じじぃが二人に近く。モンスターに囲まれ、前からは八宝斎が近寄ってくる。
「戦うぞ、オレが八宝斎のじじぃを相手する。アムはモンスターらを頼む」
「……わかりました、任せてください」
らんまが八宝斎に向けて飛び込んでいくと同時に、アムが詠唱を開始した。
「ウィンディ・ブロウ・フェレ・イング。カイ様、私に力を貸してください! ウィンドトルネード!」
詠唱を終えたアムが両手を広げると巨大な真空の竜巻がモンスター軍に向かって放たれた。アムから放たれた巨大な竜巻に巻き込まれ、モンスター軍が飛び散っていく。
「ひょえぇー? こりゃ、すげえ威力だな。オレも負けてられねぇぜ、じじい覚悟! 無差別格闘早乙女流奥義・火中天津甘栗拳っ」
神獣のツメを装備したらんまの両手が八宝斎に向けて、多段攻撃を放っていく。
「なんの、これしきでやられるわしでないわい!」
カキンカキンカキンッ!
キセルでいなされていくらんまの甘栗拳。
「ちぃ、なら、これでどーだっ。飛竜降臨弾っ!!」
らんまの両手からエネルギー弾が放たれる。
「八宝大花輪!」
らんまから放たれたエネルギー弾は八宝斎から放たれた爆弾と宙でぶつかりあい、爆発しあった。
爆煙の中から、現れるらんまと八宝斎の姿。
「やるじゃねえか、じじぃ」
「らんまさん……!」
らんまの元へと駆け寄るアム。モンスターは一時的に睡眠魔法で眠らせたようだった。どのモンスターら目を閉じて、気持ちよさそうにスヤスヤと眠っている。
「アム。オレが勾玉のスキルでじじぃの動きを封じる、その間に最大威力の魔法で仕留めてくれ。チャンスは一度だ、いいな?」
「勾玉のスキル?」
「詳しい話は後だ、いくぜ」
「はいっ」
アムは様子を見守りながら、八宝斎に悟られないように詠唱の準備をはじめる。らんまも握りしめた勾玉に力を蓄えていく。
「あぁあーー、じじぃ! あっちに裸の美女エルフがいっぱい」
「どこどこ?! ワシのスゥイート♡美女エルフちゃんはどこどこ?!」
「いるわけねーだろーが。バーカ! 喰らえぇー。タートルスネークブラスト!」
らんまが勾玉スキルを放った。
右手から亀が、左手から蛇の幻影が現れ、八宝斎へと向かっていく。八宝斎を捕らえた亀と蛇の幻影が動きを封じた。
「ぬわぁ、らんまちゃん、卑怯だぞ。どこにもおらんじゃないか!ワシを騙したなぁ」
「へっへへえー、騙されるほうが悪いんだよ。いっつも単純な手にひっかかりやがって」
「ふっ、これが玄武の勾玉スキルか。ええ技じゃな、ますます欲しくなったぞ」
らんまは両腕を上げ、八宝斎の動きを封じながらアムに向かって叫んだ。
「アム、いけぇえ!最大出力の魔法をぶっぱなしてくれ」
「はい、いきます……。スケベおじいさまにありったけの魔力をぶちかましてやりますわ! ディアナ……モルドア……ルマド……モルドラ……ディアナ……クダミヤ……ボルティカ……モルドア……モルドラ……闇属性呪文ダークディアナ・エクスプロージョン!」
アムが詠唱を終えると、かしの杖から八宝斎に向けて水平に闇の攻撃呪文が飛んでいく。速度は遅いものの、かなりの強力な闇の破壊呪文だ。
「ふっ、まだまだよのぉう、見せてくれよう! 朱雀の勾玉スキルを」
動けない八宝斎の懐から朱色の勾玉が現れると空中でアムの闇呪文を受け止めた。
まるでアムの呪文の威力を吸い込むように受け止めていく朱色の勾玉。
「あっちにも勾玉が?!」
「ちぃ、くるぞ、アム」
呪文を吸いきった勾玉はその色をさらに赤くし、輝きを増していく。
「喰らえ、らんまにアム。朱雀の勾玉スキル・ファイヤーフェニックスじゃぁあ!」
勾玉はその形を変え、炎の不死鳥がらんまとアムに向かって飛んでいく。わずか、一瞬の出来事だった。腕をあげたままのらんま、詠唱を終えたアムは避けることもできずに、不死鳥が駆け抜けると同時に巨大なエネルギーを全身に喰らった。直撃だった。
「うっ……」
「うぅうっ……」
地面に這いつくばるらんまとアム。らんまの側に落ちている玄武の勾玉。その勾玉を拾いあげて、八宝斎がニヤっと口元に微笑を漂わせた。
「我が手に2つの勾玉が。愉快じゃ、愉快。4つの勾玉をこの手中に収めてくれるぞ」
「じじぃ、返せ……」
「ふっ。返せと言われて返すもんか。らんま、女の姿じゃ、一生、ワシには勝てんぞ。さっきの甘栗拳も威力は半減どころか激減しておる」
「くぅっそ……達也……」
「すっかり女になったのぅ、らんま。そうやって勇者に助けを求めておるから強くなれんのじゃ」
そう言い残すと八宝斎は転移ゲートへと入っていった。そこはこの世界を移動するゲートではなく、元の世界へのゲート。
「ちきしょおおお……!」
らんまは残された体力で土の地面を叩くだけで精一杯だった。
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