女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
暗闇の中で目覚めたオレは、さっきまで起きた出来事を思い出していた。たしか、オレは銭湯で勾玉から放出されたエネルギー波から、らんまを守った。
死んだかと思ったが、どうやら、まだ、生きているようだ。
『はぁはぁあぁ……はぁ……はぁはぁ、なかなか具合の良いマンコだ。種つけてやろう。幻獣界の神の精液だ。ありがたく受け取れ、早乙女らんまぁ!』
『くはぁはぁっはぁ、達也……達也……達也……達也……達也……達也……!』
『あっはぁあ、イく、イクぞぉお、出すぞぉお! 早乙女らんまぁああ!』
暗闇の中で声が聞こえる。オレの声とらんまの声。どうやら、オレの身体は幻獣界の神と名乗る麒麟に乗っ取られているらしい。
さらに、麒麟は乗っ取った「オレの身体」を使って、らんまを犯しているようだ。
絶対に許せない。オレは怒り、暗闇の中で叫んだ。強い自我を叫んだ。
「そうはさせねぇ! 麒麟。オレは愛するらんまを守る」
目の前にらんまが見えた。裸のらんまが苦しんでいる。涙を浮かべ、麒麟の強姦に必死に耐えている。
「うぉおおぉお! 神だかなんだか知らないけど許さねえったら、許さねえぞぉ!」
らんまに蹴り飛ばされたのか、オレと麒麟が入った「オレの身体」がらんまから離れた。
「うぐぅうう、まさか目覚めるとは……ううぉおあうあぁ」
「麒麟、さっさとオレの身体から出ろ! 邪魔だ」
ズタボロになったらんまの前でオレは無我夢中で麒麟を追い出そうと、喚いた。どうすればいいのかわからないが、強い意志で排除しようと試みた。
すると、上空に向けて、オレの身体から霊気のようなものが排出された。
「はぁはぁはぁ、も、もどった……こ、ここは、学校か?!」
「た、たつやぁああーーっ!」
らんまがオレに向かって抱きついてくる。その顔は涙でぐしゃぐしゃだ。
「てめぇ、心配したんだぞ。で、でも、戻って良かった」
「わけわからなかったけど、とにかくまぁ、追い出しには成功したようだな」
上空には目が赤く染まったオレがいる。
「ふぅう、はぁぁ、達也が意識を取り戻すとは想定外だったが、この身体でもオマエらを倒してくれるわ」
リングの外に集まっていた人らが逃げようと校庭から出ていこうと試みている。しかし、校庭から外は闇に覆われていて、外に出れないようだ。この空間事態が別次元へと移動させられているのかもしれない。
「むっ……空間ごと転移。フレイヤの仕業か」
あまりハッキリと聞き取れなかったが麒麟の口からフレイヤの名前が出た。どうやら、学校の外を覆う暗闇は麒麟の仕業じゃなさそうだ。
「らんま、アイツを倒すぞ……」
「あぁ、もちろんだ」
「死ねえぇえ!」
上空の麒麟がオレとらんまに向けて、爆炎呪文を放った。凄まじい熱風を伴った爆炎が襲いかかってくる。
「ウィンドワイドウェーイブ!」
そのとき、聞き慣れた声と共に真空刃が現れ、爆炎をかき消した。
「ギリギリ間に合いましたね……!」
真空刃が現れた方向には青い転移ゲートがあり、そこから賢者アムと魔法剣士パラム、そして、幻獣姫のフレイヤが飛び出してきた。
「アムにパラムにフレイヤ様!」
「まさか、二人が違う世界のものだったとはな」
「麒麟の力が弱まり、なんとか、この場所ごと、狭間の次元に飛ばしました」
一気に形成逆転となった。
「ちょうどいい幻獣姫のフレイヤのおでましか。憎き、オレを封印した幻獣姫……、亡き者にしてくれるわぁ!」
気づけば、オレは勇者の鎧の姿となり、らんまも武闘着を着ている。そして、オレの手には聖剣エクスカリバーが携えられていた。
「麒麟、もうオマエの負けだ。教えてやるよ。かならず最後に愛は勝つんだよ」
「そーだ、そーだ!」
オレは今まで身体を乗っ取られていた怒りを乗せて、麒麟に斬りかかった。
「んぐぅはあぁあ、はぁ……貴様ぁああ!」
「それはこっちのセリフだ。麒麟。オレの大事ならんまをよくも多勢の前で……!絶対に許さない」
「援護します、魔法剣・フレイムソード!」
「でぇやぁあ! 無差別格闘早乙女流奥義!火中天津甘栗さみだれ突きでぃい!」
パラムが炎を宿した魔法剣で、らんまが槍の多段攻撃で麒麟にダメージを与えていく。
「人間が神に逆らうなど、生意気だぁ。我が力、思い知れぇえ!」
ダメージを与えられた麒麟が大きく振りかぶると、その手から不死鳥。いや、朱雀が現れた。
炎を宿した朱雀がオレたちの足元を焼き払っていった。
「だぁあ、なんで、いつも、火炎ばっかなんだ、冷気の呪文でも覚えておくんだった」
「朱雀の炎はわたしが……。ブリザードストーム!」
フレイヤが杖を振るうと、冷気を纏った突風で朱雀の炎をかき消していった。
「ちぃいい、フレイヤァ!」
我を忘れた麒麟が四方八方に向けて無差別に攻撃をしかけてきた。
「へへへ、麒麟め。怒ってやがるぜ。ここは一気にいくぞ!」
らんまとパラムが駆けていく。
「らんまとパラムが前衛、オレとアムで後方支援。いくぞ!」
「おう!!!」
これだけ味方側の人数が多ければ、麒麟がいかに強くとも攻撃がバラける。
予想どおり、麒麟は後方のフレイヤに狙いを定めた。
(そうはさせない!)
最後方に女神フレイヤを配置し、その前に勇者であるオレ、賢者アムを配置。前衛には左翼に武闘家らんま、魔法剣士アムを配置した陣形で抗戦した。
「パラムさんとのコンビネーション技いきます! ディアナ・スカイ・ボルティカ・サンドラ!雷鳴撃呪文ライトニング・サンダーストーム!」」
アムが呪文を唱え終えるとパラムが振りかざした剣に無数の雷が落ちていく。パラムの剣を中心に光り輝く。
「魔法剣士最大奥義・雷鳴剣・極!」
パラムが賢者カイと組んでいた時代からの技を放った。カイと入れ替わったアムと息もピッタリだ。
ズギャゴーーーン!
強烈な電撃剣が麒麟に命中する。
「お次は、このオレだーーい!」
拳に手を当てたらんまが俊敏な動きで麒麟に向かっていく。
「無差別格闘早乙女流奥義・飛竜降臨弾だぁあー!」
らんまが「気」を利用した咆哮弾を放ち、麒麟を吹き飛ばした。
「どんなもんでぃ!」
続いて、アムとパラムが2人で同時に詠唱を開始した。
「パラム、いきますよ!ルシュマ……シュマーダ……イシュルア……イルシュシア……イシュルアーク、アムいきますよ!」
「よくってよ……ディアシュマ……シディュマシュルア……デシュシア……デルアーク」
「「光属性呪文・ロゴスレイシア!」」
麒麟の足元に大きな法術陣が浮かび上がり、瞬時に聖炎が吹き上がった。大火力の聖なる炎が麒麟の身を包んだ。叫びを上げながら炎に抗おうと、麒麟は首や尾を振り回して暴れもがく。
麒麟はその信じがたい呪文の威力から逃れるべく、勢いよく上空へと飛び上がる。炎に焼かれた体は表面から小さな粒子が崩れるように剥がれ消えていく。
「まだまだぁーー、いきますよ!」
「「光属性呪文・ディアナスレイシア・レイン!」」
憤怒している麒麟のさらに上に現れた法術陣から、無数の光の雨が無防備な背部に降り注ぐ。激しい光の雨は接触すると次々に小さな爆発を起こして麒麟の体躯をリングへと叩き落した。
「ぐがぁあああーー、人間にエルフめぇええーー! 喰らええええっ!」
怒りに我を忘れた麒麟が振りかぶると、闇属性の攻撃呪文をアムとパラムに放ってきた。
「あぶない!!」
オレは咄嗟に闘気でオーラシールドを作り出し、二人を麒麟の法撃から守った。
「達也さん、さすが!」
「今のは危なかった、助かった。詠唱後も無防備な時間が持続してしまうからな」
そして、オレも密かに開発していた新技を試す。
「喰らえぇえ! 麒麟っ。アルテマソードだ!」
両手で聖剣エクスカリバーを握りしめ、強烈な一撃を放った。
斬撃と聖のダメージを与えると、麒麟の動きが停止した。
「ぐぬぬぅうう、こざかしい人間どもがぁああ!」
「今だ、チャンスだ、いくぞ!」
らんまと二人で顔を見合わせて、聖剣エクスカリバーから高エネルギー波を放出する。
「愛の闘魂気砲・ラブラブフラッシュゥウウウ!!」
ズドオォオオオーン!
麒麟の身体に闘魂気砲が直撃した。
「んううはぁあ、くううっはぁあ、くっそおはぁあああーーっ! また、四千年も眠らされてたまるかぁーぁああ!」
「二発目、いくぞ。らんま!」
「おうぅ、合点!」
「愛の闘魂気砲・ラブラブフラッシュゥウウウ!! おかわりだ!」
二発目もらんまと聖剣を二人で持ち、3、2、1とタイミングを合わせ愛の闘魂気砲を放った。
ズドオォオオオーン!
「んぐっはぁっはうはあうはぁあ、はうあぁああ、負けない、神の力……は、絶対なのだ……絶対にぃい……」
上空で攻撃を受け続けた麒麟の姿が4つの勾玉へと変わっていった。
「やった、やった、やったぜぇ!」
大喜ぶのらんまがオレの顔に飛びついてきて、顔中にキスをしまくってきた。あっという間にキスマークだらけになるオレの顔。周りの目も気にせずに好き好きアピールをしてくる。こいつ、元男だったよな?
「よっしゃ、やりぃ!」
「やったぜぇえ♪」
その4つの勾玉をフレイヤが飛び上がり、掴んだ。
「さぁ、らんまさんに達也さん、封印の儀を!」
リングの中央にベッドが現れる。その四隅にフレイヤが勾玉をそれぞれ置いた。
「ん? 封印の儀って?」
「…………」
らんまがモジモジと顔を赤らめながら、言いにくそうにしている。
「どうしました、らんまさん。はやく封印の儀を」
この場で封印の儀を知っているのはらんまとフレイヤだけのようだ。
「まだ、達也さんに教えていなかったのですか?」
「いや、あのさのさ……そりゃ、言いにくいだろ……」
「フレイヤ様、封印の儀ってなんですか?」
一刻の猶予も許されていないと知れば、オレはフレイヤ様に聞くことにした。
「その、セックスするんだってさ、この勾玉を封印するために……」
「セックスって、オレとらんまが、ここでか?」
「そ、そうだよ、誰がいるんだよ」
「えぇええーー?!」
ベッドが出てきたときに、なんとなく予想はしていたが、これだけ大勢の前でとは。