女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレとらんまはある日、ウェスティリア王に呼ばれた。王は真剣な表情で話し始めた。
「達也、らんま。グランゼン軍が、グランゼンとエルフェアルの間にあるタウンゼン=フューゲン火山の最深部で、太古の巨人を復活させようとしているらしい。」
らんまが驚いた顔で言った。「マジか、それって大変なことじゃねえか?」
王は隣にいた美しい女性を紹介はじめた。
「達也、らんま。ソテメリア商会第三商船船長のルーイ・キャシーを紹介しよう。彼女がエルフェアルへの航路を案内してくれる。」
ルーイ・キャシーは元気な女性で、すぐにオレたちと打ち解けた。
「こんにちは、達也さん、らんまさん。私がルーイ・キャシー、第三商船シルバームーンの船長です。どうぞよろしくお願いします。」
オレは彼女に礼を言った。
「どうも、ルーイ・キャシー船長。これからよろしくお願いします。」
らんまも挨拶をした。
「おお、よろしくな。」
王は命じた。
オレたちは、ルーイ・キャシー船長とともに第三商船シルバームーンに乗り込み、エルフェアルへ向かった。船長は経験豊富で、エルフェアルとの木材輸入交渉でも活躍していたらしい。
船旅は順調に進み、遠くにエルフェアルの大樹海が見えてきた。ルーイ・キャシー船長は、船の操舵を手際よく行っていた。
オレは船長に聞いた。経由するだけとはいえ、エルフェアルについても知っておく必要があるからだ。
「船長、エルフェアルについて何か知ってる?」
ルーイ・キャシー船長は答えた。
「もちろん、エルフェアルは大樹海が広がる自然と共にある国よ。森や森の生き物たちと共存しているんだって。ただ、最近はグランゼンとの鉄の道具の取引が悪化しているらしいわね。」
らんまは興味津々で言った。
「へえ、森と一緒に生きてるんだ。すげえな。」
地中海を経由して行ったので、思ったよりも、すぐにエルフェアルへと着いた。
船が到着し、積荷を下ろす命令をしていたルーイ・キャシー船長にオレはお礼を言った。
「ありがとう、ルーイ・キャシー船長。この情報、助かるよ。」
らんまも船長に礼を言った。
「ありがとな、船長。また、シルバームーン号に乗せてくれよな」
「えぇ、もちろんよ。ほら、あそこに見えるのがタウンゼン=フューゲン火山。森を抜ければ、火山への入り口があるよ。ただ、注意が必要よ。グランゼン軍が太古の巨人を復活させようとしているという話だから、エルフェアル側からの入り口でも警戒しているはずよ。」
オレはらんまに言った。
「らんま、この先は船長の言うとおり、厳しい戦いが待っているだろう。グランゼン軍の警戒も厳しいだろうから、慎重に進まないと。」
らんまは熱い眼差しで答えた。
「ああ、分かってる。でも達也、オレたちがやらなきゃ誰がやるんだ?太古の巨人を復活させるなんて、絶対に許せねえ。」
オレはらんまの気迫に頷いた。
エルフェアルの小港につくと、森の先には噴火を続けるタウンゼン=フューゲン火山がそびえていた。
「んふふふ……、なんだか、二人は別の遠い国で世界を救った伝説の勇者とその妻みたいね」
「そう、そう、ここにいる達也が……ふんぐぅ!!」
オレは焦って、らんまの口を手で抑え、防いだ。
「あはははー、ですね。オレもそんな話は聞いたことあります。でも、オレたちはただの雇われの身分ですから」
その後、ルーイ・キャシー船長と分かれた後にらんまが聞いてきた。
「なんでだよ、別にバラしちまってもいいじゃねーか」
「らんま、もっと考えろよ。だいたい、伝説の勇者と、その武闘家の力を受け継いだなんて知られたら、他の3カ国から、真っ先に狙われちまうぞ? それに勇者様、勇者様ってあがめられるの苦手なんだよな」
らんまは少し納得したような顔をして言った。
「まぁ、そっか、それもそうだな。じゃあ、もっと慎重に行こうぜ。」
切り替えが早いのは、らんまの良いところだ。