女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
らんまと一緒に森を抜けてタウンゼン=フューゲン火山へ向かっていた。森の中は、どこか神秘的で美しい光景が広がっていた。高樹齢の木々が天を突くようにそびえ立ち、苔むした岩が道のりを隠すかのように立ち並んでいた。
太陽の光が木々の間から差し込み、地面には小さな光の輪が描かれていた。それはまるで、自然が作り出す幻想的なアートのようだった。森の中には、さまざまな鳥たちのさえずりや、小さな動物たちが忙しく動き回る音が聞こえてきた。それらの音は、オレたちが進む道しるべのようでもあった。
風が吹くたびに、木々がやさしく揺れ、森の香りが漂ってきた。新緑の葉からは生命力を感じることができ、オレは勇気づけられる思いだった。
「達也、この森ってなんか不思議な雰囲気だよな。」
らんまが感嘆しながら言った。
「ああ、そうだね。こんなに美しい場所があるなんて、驚くよ。改めて、エルフェアルの自然の美しさに驚いた」
オレはらんまに同意しながら、改めて森の美しさに心を奪われていた。
しかし、その美しい森の中には、危険なモンスターも潜んでいることを忘れてはいけない。オレとらんまは、互いに助け合いながら、この森を抜けることができるだろうか。
オレの予感はすぐに当たった。
エルフェアルの森では、フォレスト・ドレイクというモンスターに出会った。
「らんま、あの木の陰にいるのは…フォレスト・ドレイクだ。慎重に進もう。」
オレは、船の中でエルフェアルの森のいるモンスターに関する情報を本で読んでおいた。
らんまは槍を手に握り締め、「おお、分かったぜ、達也。」と答えた。らんまの槍はロンギヌスの槍という伝説の武器だ。槍の穂先は聖なる力を宿し、その切れ味はどんな敵も切り裂くことができると言われている。棍術に長けているらんまだからこそ、この世界では槍を持ってもらっている。
フォレスト・ドレイクは、それなりの大きさの竜で、竜の一種だ。緑の鱗に覆われ、樹木に擬態して待ち伏せを行う。オレたちに気づいていないようだったが、突然奇襲を仕掛けてきた。
「達也、こいつ、動き出したぞ!」
「まぁ、予定どおりだ……!」
オレは魔法を使えるが、火山での戦闘に備えて魔力を温存するため、剣だけで戦うことにした。らんまはすばやく槍を構え、フォレスト・ドレイクに向かって突進した。
「食らえ、無差別格闘槍殺法!」
ドレイクはらんまの槍をかわし、緑の鱗がきらめく尾で反撃した。らんまはうまく避けたが、動きが鈍っているのがわかった。
「達也、ちょっと手間取るかもしれねえ!」
「大丈夫だ、らんま。オレも剣で戦うから!」
オレは剣を構え、ドレイクの脇腹を狙って斬りつけた。しかし、緑の鱗は硬く、剣が通りぬけなかった。
「くそっ、この鱗、硬すぎるぜ!」
らんまは再び槍を振り下ろし、ドレイクの首筋に傷をつけた。それでも、まだ倒れる気配はなかった。
「達也、どうすればいいんだ?」
オレは考え込んでしまった。しかし、戦いを続けるしかないと悟り、二人で協力してドレイクを倒す方法を考えた。
高火力の魔法を放てば、一気に焼き払えるかもしれない。ただ、派手にやらかしてしまえば、エルフェアルの人々にオレたちが入国していることもバレてしまうかもしれない。
なら、やはり、武器で戦うしかない。
「らんま、オレが剣で足止めをするから、その隙にロンギヌスの槍でとどめを刺してくれ!」
「分かったぜ、達也!じゃあ、行くぞ!」
オレはドレイクに向かって剣を振り下ろし、足止めに成功した。らんまは槍を構え、瞬時にドレイクの胴体に突き刺した。
うまい。図鑑などで急所の位置を知っていたわけではないのに、らんまはドレイクの急所を一閃。ドレイクの息の根を止めたのだった。
ロンギヌスの槍の力で、ドレイクはとうとう倒れた。
「やったぜ、達也!」
「良くやった、らんま。これで森を抜けられる。」
オレたちは森を抜け、タウンゼン=フューゲン火山へ向かった。巨人の復活を止めるためには、火山で戦わなければならない。火山の入り口に近づいていくと、グランゼンの兵士たちが見えてきた。
「あれがグランゼンの兵士たちか…」
らんまは顔をしかめながら言った。
「ちょっと、待ってくれ。らんま、避難用のワープポイントをここら辺に設定しておく」
オレは周囲を見渡し、緊急避難用のワープポイントを設定すべく、適切な場所を探し始めた。石と石の間にある小さなくぼみを見つけ、その場所にオレは手を置き、青白い魔法陣を作り出した。魔法陣を草で隠した。
「これでワープポイントの設定が完了だ。もし何かあったら、この場所に戻ってくることができる。万が一のことがあっても、ここからエルフェアルの人々にもバレずに逃げられる。」
らんまは達也の言葉に安心した様子で頷いた。
「よくやったな、達也。いざとなったら、これが命拾いになるかもしれない。でも、このワープポイントを各地に設定しておけば便利ないんじゃないのか?」
「いや、オレのこの移動方法は、一箇所しか設定ができないし、距離もたいした距離を移動できない」
「んじゃ、ホントに緊急脱出用のためだけだな」
「ま、そういう事だ。それと、火山入り口の見張り役のグランゼン兵士らをどうするかだな。っちはエルフェアル領側だっていうのに、やっぱり、いたな」
オレはしばらく考え込んでいた。もし戦闘になれば、火山の最深部にいるであろう太古の巨人を復活させているグランゼン軍に気づかれてしまうだろう。何か、こちら側の森におびき寄せて、あの兵士たちを静かに眠らせる方法があればいいのに。
そんなことを考えていると、オレの目に、らんまの色気抜群の身体が映った。
「らんま、ここは、お色気作戦でどうだ?」
「お色気作戦……?」
らんまは疑問に思った顔で、オレを見つめた。