女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
しかし、オレたちの連携も虚しく、巨人の皮膚はどんな攻撃もはじき返し、その力は圧倒的だった。
「達也!」
らんまは、オレが突き飛ばされる度に、オレを助けようと駆け寄ってくれた。しかし、巨人はそれを察知し、らんまにも攻撃を仕掛けた。
「らんまっ!」
オレは叫んだが、らんまは巨人の手に捕まってしまった。
「らんまを離せ!」
オレは剣を振るい、らんまを救おうとしたが、巨人の攻撃によってオレも倒れてしまった。
「達也っ!大丈夫か!? くっそ、よくもぉ……!」
らんまは槍を振りかざし、巨人に立ち向かっていた。しかし、巨人は簡単に槍を躱し、らんまに迫った。らんまは必死に巨人の腕を引きはがして逃げようとしたが、巨人は力強くらんまを掴んで、そのマントを引き裂いた。
それでもらんまは立ち向かい続けた。槍を持つ右手は、傷ついた肩を抱えていたが、巨人に立ち向かい続けた。巨人は、ボロボロとなったらんまを嘲笑うかのように、何度も襲いかかってきた。
らんまは、己の身体を巨人の攻撃から守りながら、自分の技を駆使して巨人に反撃を仕掛けた。らんまの身体は、巨人の熱気に包まれながら、勇敢に戦い続けていた。しかし、巨人の攻撃は激しさを増すばかり。らんまは徐々に疲れていった。
「あああっ!くそっ…っ!」
らんまは、熱を感じる巨人の拳に弾き飛ばされた。巨人の攻撃を受けたことで、床に打ち付けられ、意識を失ってしまった。
オレは、らんまが倒された瞬間、胸が締め付けられるような思いを抱えた。らんまを助けることができなかった自分自身に対して、深い自責の念を感じながら、悔しさを覚えた。
「らんま……!」
オレは、力なくらんまの名を呼びかけた。らんまは倒れたまま動かなくなっていた。
「くそっ……!ダメだ、このままじゃ、勝てねぇ…強すぎる……」
ギリギリに声だけが微かに聞こえた。しかし、その声から、らんまは戦意を失っていた。
「らんま……、ここにいても、やられる。逃げるぞ」と決意を固め、オレは緊急避難用の呪文を唱えた。
「セダリクツヲショバゲニ、イタケスタヲマ、ンラルスイア!」
唱えた呪文によって、オレたち二人は瞬時に空間転移して、巨人の攻撃から逃れた。オレたちは、エルフェアルの森に配置しておいた魔法陣へとワープし、戦いから一時撤退したのだ。
「らんま、大丈夫か?」
オレはらんまを抱きしめ、状態を確認した。らんまは意識を取り戻していたが、体力は底をついて、動けなくなっていた。
「悪いな……」
らんまは、苦しそうに答えた。しかし、その表情は、その言葉とは裏腹に、明らかに痛みを感じていた。
オレは、らんまを抱きかかえて、治療用の魔法を唱えた。彼の身体の傷は、少しずつ元通りになっていく。
「……ありがとう、達也」
「気にするな。お前が無事でいてくれるだけで、十分だ」と言って、らんまの髪を撫でた。