女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
レスランドとウェスティリアの国境付近の和風の旅館にオレとらんまは泊まっていた。
オレは一人目を覚ましてしまった。どうやら夢を見ていたらしい。隣で添い寝しているはずのらんまを探すと、なんとその隣にいたのは、八宝斎だった。
驚いて飛び起きるオレ。八宝斎は、らんまの身体に抱きついていた。
「てめえは、八宝斎! さっさとらんまから離れろい」
「嫌じゃ、嫌じゃ。らんまちゃんからは離れられんわい」
そんな子供じみた冗談を言われ怒りに震えるオレ。すぐさま、殴りかかったが、八宝斎は寸前で瞬間移動のようにして消えた。
暗闇の中、らんまを起こす。
「らんま、はやく、起きろ。八宝斎が現れた」
「はぁ?じじいが、こんなところにいるわけねーだろ」
まだ、眠気まなこな、らんまの頰をペシペシと叩いて、起こした。
すぐにまた、八宝斎が現れ、オレとらんま相手に勝負を挑んできた。
八宝斎と素手で戦い始めるオレたち。寝どころに置いておいた武器もどこかに消えていた。
八宝斎は実戦型格闘技「無差別格闘流」の創始者で、らんまや早乙女玄馬、天道早雲の師匠でもあり、極度のスケベだが、その強さは本物だ。基本的な性格もわがままにして尊大、傍若無人、おまけにいたずら好きとなかなかに強烈な老人だ。
キセルを巧みに使ってオレを攻撃してくる八宝斎。
オレとらんまは、八宝斎との戦いに全力を尽くした。しかし、八宝斎は瞬く間に身を翻し、キセルでオレたちの攻撃をかわしていく。
「くそっ、このじじい、本当に強いな!」
らんまも息を切らしながら、八宝斎に立ち向かっている。
オレたちは裸で寝ていたので、当然、今も裸だ。
「達也、左右から攻めてみようぜ!」
「いい考えだ、やってやろう!」
オレとらんまは、左右から八宝斎に迫る。らんまは素早い蹴りを繰り出し、オレは強力なパンチを放つ。しかし、八宝斎はまるで風のように身をかわし、反撃を狙ってくる。
「ふっ、この程度の攻撃では、この八宝斎にはかなわんぞ!二人とも、まだまだよのう。どれ、久しぶりに稽古をつけてやるとするか」
八宝斎が、オレとらんまの攻撃をキセルで促しながら、叩き返してくる。
こっちは、二人がかりだっていうのに、まるで歯が立たない。
せめて、魔法が使えれば、チャンスを掴めるのかもしれないが、ここだと、この旅館が燃えてしまう可能性もある。
次第に息が上がっていくオレたち。
「達也、何か考えがあるか?」
らんまの問いかけに、オレは瞬間的に考える。
「らんま、八宝斎の攻撃をかわすタイミングで、同時に蹴りを繰り出そう。その隙に、オレがパンチを決める!」