女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレが詠唱を続ける中、らんまは、ひとりでクロウタロンとの激闘を繰り広げていた。クロウタロンの巨大な鉤爪が繰り出す攻撃は破壊力抜群で、会場の床や壁が壊れるほどだった。観客たちは息を呑み、戦いの行方に目を奪われていた。
しかし、らんまの衣装が徐々に破れていくことで、観客の興味はクロウタロンかららんまに移っていった。
「クロウタロンの攻撃、す、すごい。触れてもいないのに……」
「どんどん衣装がはがれていく!!」
「生きていてよかった!今日、カジノ来てよかった」
「オレも心底、そう思う!」
オレはらんまの状況を見ながら詠唱を続けるが、心配のせいで集中力が切れかけていた。そんな中、ついにらんまは裸にされてしまった。
「やったぁ!」
「最後の一枚も……」
しかし、らんまはそれでも怯まなかった!
らんまの漲る闘志は決して消えることがなかった。
裸にされても、らんまはクロウタロンに立ち向かい続けた。巧みにクロウタロンの攻撃をかわしながら、迅速に反撃を仕掛けていった。
クロウタロンはらんまを見下ろしつづける。それはまるで「お前もう終わりだろ? こんな姿でまだ戦える気か?」とでも、あざ笑っているかのようだった。
ギャラリーたちも、らんまが素っ裸で戦い続けることに心配する声があがった。
「無理してないで、逃げちまえよ!」
しかし、らんまは叫び、一喝した。
「全然問題ねぇ!服なんかどうでもいいんだよ!オレは決して負けねぇ!」
一瞬の静まりの後に観客の中から、ギャラリーやカジノスタッフらが口々にらんまにエールを送り始めた。
「頼むぞ、らんま!」
「お前ならできる!」
「勝ってくれ!」
らんまは観客の声援を受け、力を込めてクロウタロンに向かっていった。裸であっても、身体は驚異的な速さで動き、クロウタロンの攻撃をかわし続けた。
クロウタロンは次第に焦り始め、攻撃が乱れていった。
クロウタロンは、苦し紛れにもがくが、らんまは止まらなかった。彼は瞬時に距離を詰め、大きく股を開いた。そして、その勢いを利用して、必殺の回し蹴りを繰り出した。
「喰らえ!無差別格闘早乙女流奥義・回し蹴り!」
その瞬間、空気が張り裂けるような音が響いた。らんまの回し蹴りはクロウタロンの顔面に直撃し、巨大な体を宙に舞わせた。クロウタロンはそのまま、会場の壁に激突し、悲痛な叫びをあげた。
壁にめり込んだクロウタロンは、ぐったりと力が抜けた様子だが、それでも、まだ、らんまに襲いかかってきた。
観客たちが息を呑む中、その戦いぶりに驚きを隠せなかった。
「おお!らんま、すごいぞ!」
「まさか裸で、ここまで戦えるなんて!」
「あの蹴り……、まさか、伝説の武闘家じゃないのか?」
オレの詠唱もとうとう終わりに近づいていた。集中力が戻り、最後の力を振り絞って詠唱を続ける。
「よし、らんま、今だ!待たせたな……! 魔力結界は解いた。」
「待ってたぜ、達也!」
オレは深呼吸をして、集中力を高めた。言葉に力を籠らせて……。
「大地より湧き上がる力、空を切り裂く稲妻よ!我が手に集い、敵を討つ雷光となれ!」
オレが両手を天に向けると、魔法の力が手のひらに集まってくる。
青白い光が集まり始め、電気のような音が響いた。
そして、オレは叫んだ。
「ライトニングボルト!」
オレは雷属性の勇者魔法をらんまに向けて放った。それを拳に蓄えたらんまは、無差別格闘早乙女流奥義・魔拳を繰り出した。
「これで終わりだぁあーーーっ!!! 無差別格闘最大奥義・ライトニングボルト・ファイナルクラーーーーーーーッシュ!」
らんまの拳はクロウタロンの鉤爪をへし折り、クロウタロンの脳天に一撃を与えることができた。その瞬間、会場全体が静まり返った。
観客たちが息を呑む中、クロウタロンは大きくのけぞって倒れた。そして、勝利を確信した観客たちが一斉に拍手喝采を送り始めた。
「すごいぞ、らんま!」
「あんたもなかなかやるじゃねーか、達也!」
勝利に浸ることなく、らんまはオレに向かって笑顔を見せた。「達也、オレたち、やったぜ!」
「ああ、らんま。お前のおかげだ。」
しかし、カジノの観客たちの中には、クロウタロンとオレたちの勝負に賭けている連中もいた。らんまは彼らを見て苦笑しながら言った。
「まさか、こんなところでオレたちの勝負に賭ける奴らがいるとはな…」
「まあ、カジノだしね。」
それでも、勝利を収めたオレたちに対して、観客たちは熱狂的な拍手を送り続けていた。クロウタロンを倒したことで、会場は歓喜に包まれていた。
オレたちはクロウタロンを倒した後、カジノ内のレストランでお祝いのご馳走に招待された。。シェフはオレたちに、特別な料理を提供してくれた。
「これは、本日の特別メニューです。新鮮な魚介類を使った海鮮料理と、牛フィレ肉のグリルです。」
「うわー、すげぇ豪華だな!」
「本当にありがとうございます!」
オレとらんまは、シェフが作ってくれた美味しい料理に舌鼓を打ちながら、今回の戦いを振り返っていた。
「さすがに、あのクロウタロンは強かったな。」
「でも、オレたちチームワークで勝てたんだから、いい経験になったよな。」
「ったく、でも、あいつら、オレの裸をタダ見しやがって……」
この一件をきっかけにオレとらんまはカジノでの借金をチャラにしてもらうことになり、このカジノを後にするのであった。
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