女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレたちが神殿の中央部に辿り着くと、そこには美しい女神が立っていた。彼女の美しさは、らんまも口を開けて見とれてしまうほどだった。
「わ、わぁ…」
らんまが言葉を失っているのも無理はない。その女神は、まるで絵画の中から飛び出したかのような美しさを持っていた。
女神は、太古の昔から豊穣と大地を司っている女神のトリスタンと名乗った。カジノで聞いたとおりのレスランドの神だった。
「オレ達が聞いていたのは本当だったんだな」
オレは驚きの声をあげた。
「そうです、私はトリスタンと言います」
彼女は優雅に微笑んだ。
「この神殿で何をしているんだ?」
らんまが尋ねた。
なにをしているかなんて、らんまは本当に失礼なやつだな。と呆れながらも、女神トリスタンは少しだけ微笑んで教えてくれた。
「私はこの地を見守っているのです。しかし、最近の出来事に心を痛めています」
トリスタンは悲しげに言った。
「どんな出来事ですか? やはり、四カ国の争いですか」
オレが尋ねると、トリスタンは四カ国それぞれに神がいることを教えてくれた。
「はい。そうです。それぞれの地にはグランゼンにはタイタンという巨人がいます。ウェスティリアには水神龍リバイアサンが、エルファリアには森の神シルフィがいます」
「なるほど……、それぞれに神様がいるんだな」
「今、封印を解かれているのはタイタンと、この私だけです」
らんまがトリスタンに問いかけた。
「トリスタン様は暴れたりしないのか?」
彼女は微笑んで答えた。
「うふふふ……、私は暴れませんよ。タイタンは眠りから強引に覚まされたため、機嫌が悪いのでしょう。神はその地の民の心を現わすもの。おそらく、グランゼンの民の心を反映させて、好戦的になっているのでしょう」
オレは懇願した。
「タイタンの倒し方を教えてほしい。もしくは力を貸してほしい」
トリスタンは考え込んだ後、言った。
「そうねぇ、タイタンには水が天敵。ウェスティリアの滝で水神龍リバイアサンの力を呼び覚ます技を覚えなさい」
「どうやって覚えるんだ?」
オレが尋ねた。
「リバイアサンの加護を受けるには、ウェスティリアの滝に行って、滝の清らかな水で祈りを捧げる必要があります。そうすれば、リバイアサンが力を貸してくれるでしょう」
「分かった。ウェスティリアの滝へ行ってみるよ」
オレはトリスタンに礼を言った。
「ありがとう、トリスタン」
彼女は優しく微笑んだ。
「どういたしまして。私も皆さんが成功することを祈っています」
「トリスタン、お前もどこかで助けてくれるんだろう?」
らんまが訊ねた。
「もちろん、私も力になれることがあれば喜んで助けます」
「ありがとう、トリスタン。頼りにしてるぜ」
らんまも礼を言った。
「さぁ、オレ達はこれからウェスティリアの滝へ向かわなきゃならない」
オレはらんまに向かって言った。
「そうだな。早く行って、リバイアサンの力を手に入れよう」
らんまも意気込んでいた。
「では、皆さん、お気をつけて」
トリスタンは手を振りながら別れを告げた。
去り際もトリスタンは、少し強引な仕草で髪を撫でた。その動きから、なにやら、ロランとプタゴラスと関連性があるのじゃないかと、オレは疑った。