女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレとらんまは、ウェスティリアの水神龍リバイアサンの力を呼び起こす技・水神龍昇天波を会得した。水神龍昇天波とは、オレが水の魔法陣を空中に描き、らんまがその中央部分を飛龍昇天波で撃ち抜くことで、水神龍の力を宿した拳で戦えるようになる技だ。この技を駆使して、かつて敗北を喫したグランゼンの太古の巨人に再び立ち向かう事を誓ったのだった。
グランゼンに向かう前に、まずウェスティリアの王へ報告を済ませる必要があった。陸路でも船でも移動するには、ウェスティリアの王の協力が欠かせないし、太古の巨人はウェスティリアの王にとっても敵だからだ。
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オレとらんまは、ウェスティリアの街へ着くなり、防具屋を探し始めた。街は活気に満ちており、さまざまな防具屋や武器屋が軒を連ねていた。らんまはバニーガールの格好で王に会いに行くのは気が引けると言っていたが、オレも同感だったので、防具を新調することにしたのだ。ついでのオレも新しい防具が見つかれば良いとおもっている。
「おい、らんま。あの店で防具を新調しようか。」
「いいな、雰囲気良さそう♪」
オレが指差した店は、一見すると普通の防具屋だが、ウェスティリアの特色を取り入れたデザインのアイテムが並んでいた。らんまも興味津々の様子でうなずいた。
店に入ると、店主がにこやかに出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ!何をお探しですか?」
「防具を新調したいんだ。相談に乗ってほしい」
店主はにっこり笑って、いくつかの防具や盾を紹介してくれた。オレには青色の軽鎧を選んできた。盾も勧めてきたが、断った。そもそも、オーラシールドというスキルもあるしな。
そして、肝心のらんまのほうだ。
「お仲間の方、スタイル抜群ですね〜、どんな防具にしましょう? 一緒に旅するなら、とびっきりのセクシーなのがいいですよね?」
「ふふふ、わかってるじゃないですか。そういうのがあれば、ぜひ……」
「おい、オレにも意見を聞いてくれよ。」
そう言って、らんまも話に加わってきた。たしかに、オレと店主だけで決めても、らんまが着てくれなかれば意味がない。
「ごめん、らんま。なんかつい……」
「あ、すみません。お客様のご意見も大事ですよね。では、どんな防具がお好みですか?」
「うーん、まぁ、動きやすくて、実用的なのがいいかな。」
「どのような戦闘スタイルでモンスターたちと戦うのでしょうか?」
「この拳と蹴りだな。あとは、棍がわりに槍とか」
店主はらんまの言葉にうなずき、彼女の戦闘スタイルを考慮して防具を選んでくれることになった。らんまはその場で、棍を操るかのように素早く槍を振り回し、蹴りと拳を織り交ぜた連続技を披露した。彼女の動きは瞬時に周囲の空気を切り裂くようで、オレも思わず見とれてしまった。
「なるほど、素晴らしい技術ですね。それでは、動きやすさと実用性を重視した防具をお選びしましょう。でしたら、ピッタリのがあります」
店主は、一度、店の奥へと入り、そして、緑色のチャイナドレスを手に持って戻ってきた。
「いかがでしょうか?これは、実用性とデザイン性を兼ね備えた防具です。動きやすさは抜群ですよ!」
「おお、これはいいね。らんま、どう?」
「まぁ、悪くないな。試着してみるか。」
らんまは試着室へ向かった。
オレと店主は、らんまが試着室に入った瞬間に視線を合わせ、にやりと笑った。
「ふふ、あのチャイナドレス、なかなかセクシーだよな。」
「そうですよね、あの緑色はらんまさんの肌に映えること間違いなしです。ちょっと大胆なデザインですが、彼女のスタイルを活かすには最適ですよ。スリットも入っていますし、胸元もざっくりと開いているデザインです」
「おいおい、店主さんもわかってるじゃないか。でも、あれだけ動きが良いと、戦いの最中でもいいアクションが見られそうだな。」
「まさに!お客様のお目にも楽しい光景が広がることでしょう。それに、あのチャイナドレスは動きを妨げないように特別な素材で作られていますので、安心してご使用いただけます。」
「なるほど、良い防具を選んでくれてありがとう。まさか、こんな楽しい買い物になるなんてね。」
「こちらこそ、お客様に喜んでいただけるとこちらも嬉しいです。他にも何かお探しのものがあれば、遠慮なくお申し付けください。それに、うちは防具だけではなく、夜のグッズも充実しておりますので……」
達也は店主に感謝の言葉を述べながら、らんまが試着室から戻ってくるのを楽しみに待っていた。
しばらくすると、グリーンのチャイナドレス姿のらんまが姿を現した。なんというか、見慣れたビキニアーマーとは違って、新鮮でより魅力的に見える。それにすごく大人っぽい。
オレはらんまが試着室から出てくるのを待ちわびていた。しばらくすると、グリーンのチャイナドレス姿のらんまが現れた。なんというか、見慣れたビキニアーマーとは違って、新鮮でより魅力的に見える。それにすごく大人っぽい。
「おお、らんま、すごく似合ってるぜ!」
「本当に、らんまさん、とても素敵です!」
店主もオレも、らんまのチャイナドレス姿を褒めちぎっていた。らんまはちょっと照れくさい様子で、口元に笑みを浮かべた。
「まぁ、悪くねーな。」
しかし、その次の瞬間、らんまは突然、切り出した。
「たださ、オマエらには悪いけど、渡してもらった下着は履いてねーぞ。」
「えっ!?」
オレと店主は、同時に驚いた顔を見せる。らんまは、なんとノーパンだったのだ。
「でも、らんま、それじゃあ……」
オレは言葉を失ってしまった。しかし、らんまは、堂々と言い放った。
「戦いのときに女モノの下着なんか履けるかよ!」
らんまと店主、オレとの間で口論が始まった。
「でも、らんまさん、戦いのときだって、下着は大事じゃないですか?」
店主は、プロとしての意見を述べる。しかし、らんまは頑なだった。というか、店主にとっては、下着を履かない武闘家なんて意味不明だろ。
「ああいうのは邪魔になるだけだ。俺は自由に動き回りたいんだ。」
オレはらんまの言い分もわかるが、それでも何か違う気がしてならない。
「だけど、らんま、下着があることで、実は動きがスムーズになることもあるんだぞ。それに、何かあったときの安全面も考えるべきだろう。」
「まさにおっしゃる通りです! 下着は、防具と同じくらい大事なものです。」
店主もオレに同調する。しかし、らんまはまだ納得していなかった。
でも、らんまがノーパンで戦うというなら、それはそれでアリなのか……?
その時、なにやら、外が騒がしくなった。
オレたちが様子を見に店の外に出ると、人々が集まって騒いでいる中心に、血にまみれたウェスティリア兵が立っていた。
兵士は力なく声を上げ、報せを街民に伝えた。
「……グランゼンが、グランゼンが……巨人を引き連れて国境の村に襲いかかった……」