女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
馬車は疾走を続け、国境の村が近づいてきた。空気が急に重くなり、どこか暗くなるような感覚に襲われた。辺りは焼け野原になっており、黒煙が空に立ち上っていた。
村に到着すると、まるで地獄絵図のような光景が広がっていた。グランゼン軍の中央には、太古の巨人が君臨していた。その姿はまるで神話から抜け出したかのようで、恐ろしいオーラを放っていた。
そして、その場にはウェスティリア王もおり、グランゼンの王と激しい言い争いを繰り広げていた。
「この戦争は意味がない!お前たちグランゼンは、なぜ無意味な争いを続けるのだ!」
ウェスティリア王は怒りに震える声で叫んだ。しかし、グランゼンの王は冷ややかな笑みを浮かべ、反論した。
「意味がない?ウェスティリアよりも我がグランゼンが強いことを証明するのに、どうして意味がないと言える?」
「お前たちの野望によって、多くの村人や兵士たちが犠牲になっている。それでもお前は強さを証明するだけの価値があると言うのか?そもそも、この村は中立の村であるはずだ」
ウェスティリア王は悲痛な表情でグランゼンの王に詰め寄った。しかし、グランゼンの王は余裕の笑みを崩さず、返答した。
「弱者が死ぬのは戦争の常だ。力こそがすべて。それがこの世界の真理だ」
その時、オレたちの存在に気づいたウェスティリア王は、驚きと希望に満ちた表情でこちらに向かって来た。
「おお、達也、らんま!なんとか間に合ったようだ。この場にいる太古の巨人を倒してくれ。これで戦争を終わらせることができる!」
オレたちは力強くウェスティリア王に頷いた。そして、らんまとオレは太古の巨人に向かって進んでいった。
「いいぞ、らんま。これでリベンジマッチだ。オレたちの水神龍昇天波で、この巨人を倒すんだ!」
らんまも熱い目でオレを見つめ、力強く頷いた。
「ああ、絶対に倒してやる。だが、達也、この巨人は強大だ。気を抜いてはいけない」
しかし、ここで戦い続けても、村の被害が拡大してしまう。
ならばと、グランゼン軍はウェスティリア兵たちに任せて、オレとらんまは巨人を村から引き直そうとした。
「へっへー、ここまでおいでーだ、バーカ、アホ!ノロマー!」
太古の巨人は、そもそも、グランゼンの神であるので、神様に対して、その言葉はどうかと思ったが、巨人はオレたちの意図通りに村から離れた場所へと移動させることに成功した。炎を纏う巨人相手にオレとらんまは戦いを挑む。
オレたちは炎を纏う巨人と激しい戦いを繰り広げた。巨人はその強大な力でオレたちを圧倒し、次々と炎の柱を巧みに操って攻撃してきた。オレたちも全力で立ち向かうも、なかなか勝機が見えない苦戦を強いられた。
「らんま、このままじゃヤバいぞ!どうにかして、あの巨人を倒さないと…」
達也は息を切らしながら叫んだ。
「分かってるよ、達也。だけど、どうすればいいんだ?」
らんまも焦りを隠せない様子だった。そんな中、オレたちが疲労困憊の中で、遂に決死の覚悟で水神龍昇天波を放とうとした。オレが、水の魔法陣をらんまの頭上に完成させた。らんまがその中心部に飛龍昇天波を打ち込んだ。しかし、その瞬間、炎の巨人が一瞬の隙を突いて強烈な火球を放ってきた。らんまは慌てて回避し、水神龍昇天波はうまく放つことができなかった。
「だぁ、熱ぃ!熱ぃいーっ!」
慌てて回避したものの火球は、らんまのチャイナドレスの一部を燃やした。オレは、すぐさま、水の魔法でらんまに纏った炎を鎮火させた。
「くそっ、動いているやつ相手じゃ難しいな……」
オレは焦りを隠せない表情を浮かべていた。
「大丈夫だ、達也。もう一度、力を合わせてやり直そう。今度こそ、水神龍昇天波であいつを倒すんだ!」
「なにか、あいつを足止めする方法でもあればいいんだけど……。くそ、考えろ、考えろ、考えろ……」
オレは必死になって巨人を足止めする方法を考えた。オレが数十秒だけでも、巨人の動きを止めることができれば。
オレは巨人を見つめながら、何かアイデアがないかと考えていた。そんな時、らんまがふと提案をしてきた。
「達也、おまえの水の魔法で、一度その巨人を凍らせることはできないか?」
オレは少し考えた後、答えた。
「確かに、それなら動きを止めることはできるかもしれない。でも、その巨人の炎が強烈すぎて、凍らせるのは難しいだろう…」
らんまは考え込んで、再び言葉を続けた。
「じゃあ、おまえが水を操る力で、巨人の周りに水を溜めて湿気を上げるんだ。そして、オレがその湿気を利用して、あいつの動きを遅くする。その隙に、水神龍昇天波で決める!」
オレはらんまの提案に賛同し、力を合わせることにした。