女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
ウェスティリアを旅立ってから、1日程度でレスランド に入国した。一面に広がる小麦畑を馬車で通る。もしかすると、魔皇という、名前から察するに魔王みたいなやつが、この国らを襲うかもしれないのに平和そのものだった。
今回の旅では、らんまはビキニアーマーではなく、グリーンのチャイナドレスを着用していた。
オレは気になったので聞いてみた。
「らんま、今回は、そのさ……、穿いてるのか?下着」
なんせ、前回、チャイナドレスで戦いに赴いたときには、ノーパンで戦ったという経歴がらんまにはある。
「あぁ!?なんだよ急に!!なに期待してんだよ。お前ってホントにスケベなんだな……。ま、今日はちゃんとパンツはいてきてやったぜ。ほれっ。見てみろよ♪」
そういってらんまがスリットをめくった。
しかし、期待していた女性モノのパンツではなく、男モノの黒いボクサーパンツだった。
「うわ、セクシーの欠片もないじゃねーか」
がっくし肩を落とすオレを見て、らんまは笑っていた。
「ははは!残念だな~。どうだよ。これなら、オレも安心できるんだ。ま、こんな格好だと、襲われても仕方ないけどな。ははは!」
らんまは笑いながら、腰に手を当てたポーズで胸を張った。
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そうこうしているうちに、馬車はカジノがあるレスランドの都市部まで着いた。
ここは、ちょっと前にオレとらんまがバイトをしていたところだ。カジノに寄りたい気持ちもあるが、ここは我慢して、先を急ぐことにした。
馬車を降りたオレたちは、レスランドの都市部を抜け、神ロプトがいる村へと向かった。この村は都市部から離れた山間にあり、訪れる人も少ないと言われている。レスランドの田舎道を進むと、次第に道も荒れてきた。
オレとらんまは、神ロプトがいるという村にたどり着いた。その途中、小さな山村の景色が目に入ってきたが、今回の目的はあまりに重大だったため、そんなことに気を取られる余裕はなかった。
「まずは、神ロプトに話を聞くしかねぇよな。でも、あのスケベじじぃのことだから、嫌な予感するぜ……」
ついにロプトの家に到着し、一軒の家の戸をノックした。すると、老人の姿をした神ロプトが出てきた。
「おぉ、こりゃ、勇者達也にらんまちゃん。久しぶりじゃな♪ ぱいぱいも育っておるのぉ。どれ、このワシが……」
ロプトがらんまの胸を触ろうとした瞬間。らんまがその指を握り防いだ。
「なんだよ、このエロじじぃ、相談に乗ってきたんだ。マジメにしやがれ」
「神ロプト、お願いがあるんです。」
オレは緊張しながら言った。
「数日前に男の乱馬の姿をした者に襲われたんです。その男、魔皇という謎の者が手を引いていたって言ってました。」
合わせて、オレたちはこの世界の人間ではなく、らんまは元の世界では半分男だった事もロプトに伝えた。今回の件では、それを伏せているメリットはないと思ったからだ。
話をすべて、聞き、ロプトは深くため息をついて言った。
「魔皇か……。はるか昔に封印された邪悪な存在だ。もし、その男が言うのなら、復活しているかもしれない。しかし、動き出すまでは待つしかない。おそらく誰かが復活させたのだろう。」
オレはらんまと目を合わせ、互いに不安そうな顔をした。魔皇の復活は、想像以上の大変事だった。
「魔皇が動き出す前に、らんまちゃんに男としての自我がある限り、男の乱馬の姿の敵をまた作り出すかもしれない。」
神ロプトは重々しく言った。
「では、どうすればいいんだ? また、あんなやつが現れたり、このサラトバの人々を襲ったら、オレぇ……」
珍しく、らんまの瞳が潤んでいた。そう、この正義感の強さがらんまなのだ。
「まぁ、安心するが良い。少々、危険じゃが、男としての自我を封印することはできなくはない。サラバトの中央には試練の塔が封印されておる。その塔へと登り、その最上階で儀式を行えば良い。では、試練の塔を呼び出す呪文を教えよう。」
オレとらんまは唾を飲み込んだ。また、新しい大冒険の予感がしたからだ。
「呪文じゃが……」
「なんか、イヤな予感がするぜ、またエッチな取引をしようとしてないか?」
とらんまは警戒しながら尋ねた。
「いや、今回はそのような事はしない。ただ、その呪文を唱えれば、らんまちゃんは男としての自我を失い、完全に女の子になるんじゃよ。」
「えっ!? それって、どういう意味だよ!」
らんまは動揺して、声が上ずった。
「つまり、らんまはもう二度と男の身体には戻れないということだ。それで良ければ、その呪文を教えるがのう。」
「わかった……、いいぜ。もう覚悟はできてる……」
らんまは真剣な表情で答えた。
「らんま……本当にいいのか?」
「ああ、仕方ねえだろ。このままだと、いずれこの世界にいる人たちに迷惑をかけちまうしな……。それに、もう、オレは達也の嫁なんだからさ、別に構わねーさ。」
「ふむ。さらに女を受け入れる必要がある、ま、それは、塔に登りきれたらの話じゃからな。んで、呪文じゃが、幽かなる試練の塔よ、光の導きに従い顕現せよ・サラトバ・ノ・シャタク・イグナイション。これじゃ、これをサラトバの中央にある小さな島にある神殿で唱えるが良い」
「よし、分かった。必ず成功させてやる。そして、達也とずっと一緒にいるんだ。」
らんまが決意を固めた様子で言った。
「まぁ、試練の塔はちょうど男女の冒険者じゃないと登れない塔じゃから、おぬしらは二人組みでちょうど良い」
「そうなのか?良かった。これで安心したぜ。」
らんまが安堵の声を漏らす。
「そう、それから、なんじゃ、そのチャイナのスリットから見える黒いパンツは」
ロプトが指差すと、らんまのチャナイドレスのスリットの隙間からは、黒い男モノのパンツが見え隠れてしていた。
「あ……これは、その……、わかったよ、だから、今、脱ごうと思ってたところなんだけどさ……。」
「男としての自我を封印する旅なんじゃから、どれ、これに穿き替えなさい」
ロプトは懐から、Tバックを取り出した。
「これは魔法のTバック・パンティじゃ。まぁ、効果は穿いてればわかる」
「げっ……、よりにもよって、Tバック……。でも、なんでそんなもん持ってんの?」
らんまが怪しげな顔をしながら聞いた。
「ほっほ、ワシを誰だと思うとるか。神様なんじゃぞ。下着ぐらい、いつでも用意できるわい!」
ドヤ顔をして答えるロプト。ここは、もう笑って済ませるしかなさそうだ。
しかし、らんまはロプトから魔法のTバック・パンティを受け取ったが、すぐさま、地面に捨てた。
「うわ!?らんま、神様からいただいた大事な品になんてことを……!」
「だって、こんな紐みたいな布切れだろ! 女モノなんか穿いて戦えっかよ!」
オレは地面に落ちていた魔法のTバックを拾い上げ、砂を払い落とし、それを布製の袋に大切に収めた。
「んじゃ、その試練の塔へと向かおう。では、ロプト様ありがとうございました! 魔皇の動向も探っておいてくださいね」
「うん、そうだな。それじゃ行くとするか。んじゃ、またなエロ・じじぃ!」
オレとらんまは別れの挨拶をして、魔法のTバック・パンティを手に入れ、サラトバの中央の島へ向かうのであった。それから、試練の塔へは武器は持ち込めなくなるとのことで、剣や槍、鞭などはロプトに預かってもらうこととなった。