女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
試練の塔の中は薄暗く、時折、光が差し込む場所もあったが、全体的には陰鬱な雰囲気が漂っていた。壁には、ところどころ、神秘的な飾りつけがされており、人工物ではなく、まさしく神に造られた塔だった。オレたちは、石畳の道を進んでいく。奥に進むにつれ、どんどん難解な仕掛けやパズルが現れてきた。例えば、床には重さに応じて沈むタイルが並んでおり、正しい順番で歩かないと罠が作動するものがあった。また、部屋の中央には回転する円盤があり、その上に浮かぶ文字を指定された順番に押さないと先に進めない仕掛けもあった。
オレはらんまに話しかけた。
「もうちょっとで次の階に行けそうだな」
らんまは息を切らしながらも、返事をした。
「ああ、でも、この先にはもっと厳しい試練が待ってるんだろうな」
階段を螺旋状に登り続けていくと、突如、部屋に入ると目の前に大量のモンスターが現れた。それは緑の鱗に覆われた獰猛なドラゴニアンや、透明な体で姿が見えにくいミスト・スリーカーなど、様々な種類のモンスターがわんさかと湧いていた。
オレたちは慌てて戦いに身構えた。らんまは拳を構え、モンスターに向かっていった。
「らんま、一気に呪文で一掃する。伏せてろ。……空を裂く雷よ、我が手に力を与えよ!オラクル・ライトニング・バースト!!」
しかし、魔法は発動しなかった。
何度、呪文を唱えても、オレの手から魔力が解き放たれることはなかった。
「ちぃ、なにやってんだ、達也!」
どうやら塔の中では魔法が封じられているらしい。オレは焦りを感じながら、素手でモンスターたちと戦うことにした。
素手で戦うのはらんまと違って、苦手なオレも、懸命に拳を振るった。戦えないことはないが、らんまよりも、だいぶ、攻撃力が数段低かった。魔法や剣が使えない勇者なんて、庶民に毛が生えたものなのか?だが、それでこそ、レベルアップのための試練という気もしはじめていた。
オレたちは、モンスターたちとの白熱したバトルに挑んでいた。竜のような姿をしたドラゴニアンが炎を吹いて、オレに襲いかかってきた。
「くそ、これがドラゴニアンか!炎を吹くなんて、こっちは呪文を使えないってのに……!」
オレは怒りに駆られたが、らんまは落ち着いていた。
「達也、焦るな。炎を避けながら近づいて、一発でやっつけるぜ!」
オレはらんまの言葉に従い、炎をかわしながらドラゴニアンに近づいた。オレは拳を固め、ドラゴニアンの腹部に力強い一撃を叩き込んだ。ドラゴニアンはうめいた。
効いている!
オレはさらに、何度も、無心でドラゴニアンの腹部に拳を叩き込んだ。
やがて、ドラゴニアンはよろけて、その場に倒れた。
「はぁっ…はぁ、なんとか……よし、これで一匹退治したぜ!」
「達也、ナイスぅ! よし、オマエはオレが相手するぜ、かかってこい。ミスト・スリーカー!」
身体から霧を発生させて姿を消すミスト・スリーカーとらんまのバトルがはじまった。。らんまは顔をしかめて言った。
「こいつは厄介だな。霧で姿を消すのか…。達也、目を凝らして動きを見逃すなよ!」
ミスト・スリーカーは霧の中から、鋭い爪で襲いかかってくる。らんまはその攻撃を避けながら、逆に攻撃のチャンスを狙った。
「くそっ、こいつの動きがつかめねえ!」
「らんま、落ち着け。息を合わせて、一気にやっつけるぜ!」
オレとらんまは、息をぴったり合わせて、ミスト・スリーカーの隙をついた。らんまは素早くミスト・スリーカーに近づき、力強いキックを繰り出した。
「くらえ、このキックで!でぇい、無差別格闘早乙女流奥義・円舞脚ぅう!」
ミスト・スリーカーはらんまの繰り出したキックをまともに受けた。その瞬間、「ズドンッ!」という激しい擬音が響いた。どうやら、本体がないと思われたミスト・スリーカーの核部分にらんまのキックがヒットしたようだ。
ミスト・スリーカーはらんまのキックによる圧倒的な威力に飛ばされ、壁に激突して倒れた。
「よし、これでミスト・スリーカーも倒したぜ!」
そして、先へ進んでいくと、今度は魔剣を持ったマント姿のモンスター、シルバーマントが現れた。
シルバーマントは全部で、5匹、剣を振るって、オレたち襲ってきた。
そのスピードはすさまじく速い。草原であったパープルウィップの比ではないほどの俊敏さだった。
先に進んでいくと、今度は魔剣を持ったマント姿のモンスター、シルバーマントが現れた。その姿は、まるで闇の中から飛び出してきたような不気味さがあった。
シルバーマントは全部で、5匹。剣を振るって、オレたち襲ってきた。そのスピードはすさまじく速い。草原で戦ったパープルウィップの比ではないほどの俊敏さだった。
オレは驚きのあまり、らんまに声をかけた。
「こ、これはやばいぜ!こんな速さで襲ってくるなんて…!」
らんまも緊張しながら答えた。
「うん、でも、オレたちも負けてられねぇ。お互いに、力を合わせて倒すしかねぇぜ!」
オレとらんまは、シルバーマントたちの猛攻に耐えながら、共闘し始めた。その速さにも慣れてきたオレたちであるが、かなりの苦戦を強いられた。
「くっそ、これじゃ、防戦する一方だな……、さすがは試練の塔、手ごわいぜ」
オレたちは、シルバーマントたちとの激闘の最中に、ふと、布の袋の中で魔法のTバックが光り始めたことに気づいた。その光は、まるでオレたちを助けるかのように煌めいていた。
オレはらんまに声をかけた。
「らんま、見てくれ!また、あの魔法のTバックが光ってるぜ!」
らんまもシルバーマントの攻撃を避けながら、袋の中の光に目を向け、驚いた様子で言った。
「うわ、また、オレに穿けっていうのかよ……このTバック……」
オレは、魔法のTバックを着用することに躊躇しているらんまを説得することに決めた。
「このままじゃ、オレたちは負けちまうぜ。あのTバックを履いて、俊敏性を上げるんだ!」