女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレはらんまと共に、八宝斎を倒したあと、周りにいた敵兵から地上に戻るための方法を聞きだした。どうやら、この基地のどこかに魔法陣があって、それを使って地上に降りることができるらしい。情報をもとに、オレたちは疲れた足取りで魔法陣がある場所へと向かったんだ。
途中で見つけた、囚われていた娘たちを次々と解放していく。彼女たちの顔には疲労と恐怖が浮かんでいたが、オレたちに感謝の言葉を述べ、一緒に魔法陣の場所へと向かってくれた。次々と解放された娘たちは、その場を後にし、オレたちの先に向かっていった。最後の一人を逃がし終えて、らんまとオレも逃げようとした瞬間、突如、ひとりの黒い鎧の騎士が現れた。
その騎士は、自らを魔皇と名乗った。彼の姿は圧倒的で、オレたちは息を呑んだ。
「よくぞここまで来た。サラトバの勇者、いや、世界を救った勇者か」
オレはらんまと一瞬目を合わせ、らんまの目にも決意が宿っているのがわかった。オレたちの心臓は高鳴り、体が緊張で震えていた。らんまは戦う気だ。
「オマエが魔皇か、話が早い、ここで勝負しやがれっ!」
「ちょっと、らんま!今は、娘たちを逃すのが先だ」
オレはらんまを制止しようとした。
「ふふふ……! 達也、らんま。オマエたちは我にとって興味深い存在だ。殺すのは惜しい。どうだ?我の手下となり、魔皇軍として働かないか?」
「なに言ってんだ!正気か! オレたちがそんな誘いに乗るわけないだろ」
「ふむ……。では、気が変わったら、いつでも来るが良い。今日のところは逃がしてやる。そんな娘たち、いつでも拐えるからな。それよりも、今はオマエたちほど、面白い存在はいない」と魔皇は意味深に笑った。
今は戦うべきではない。瞬間的に悟った。そして、言葉どおり逃がしてくれるのだろう。オレたちはまず、無事に地上に戻ることが大事だ。そのためには、この魔皇との戦いを回避しなければならない。
「らんま、今は逃げるぞ!」
オレはらんまにそう叫び、らんまも頷いて、オレたち一行は魔皇から逃げることに決めた。オレたちは足早に魔法陣の場所へと向かった。途中、迷子になりそうになることもあったが、オレたちは互いに助け合いながら進んでいった。
やがて、魔法陣のある部屋にたどり着いた。部屋の中央には、魔法陣が描かれた大きな石板があった。部屋には、解放した娘たちが待っていた。彼女たちも緊張した表情でオレたちを見つめていた。
オレは急いで石板の前に立ち、らんまと一緒に魔法陣を踏みしめた。解放した娘たちも次々と魔法陣に乗っていった。
オレたちが乗ると魔法陣が青白い光を放ち始め、その光がオレたちを包み込んだ。その瞬間、魔皇が部屋に飛び込んできたが、オレたちはもう魔法陣の力で地上に向かっていた。
地上に戻ったオレたちは、無事に魔皇から逃げ切ることができた。オレたちは、一度立ち止まり、互いに無事だと確認し合った。
「またあいつと戦う日がくるんだろうな」
「あぁ、もちろんだ。倒さないとならない相手だ」