※この作品はR-18です。

女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き   作:RNOVEL

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〜これまでのあらすじ〜
どこにでもいる普通の男子高生だった達也は、憧れの早乙女らんまと、ある日、異世界ファンタジーの世界へと転移する。らんまは、呪溺泉という呪いの泉に落ちた結果、水で女性に、お湯で元の男性に戻るという呪いを受けた。転移してきたときに女の姿だったため、この世界で男に戻ることはないが、元来の男らしい性格は抜け切れていない。

二人は異世界で冒険し、結婚後にウェスティリア王から任務を受け、サラトバへとやってくる。サラトバの様々な国々を巡り、幾度の戦いを超え、平和を取り戻した。しかし、その平和は長く続かなかった。新たな脅威として、魔皇軍という強大な勢力がサラトバの平和を脅かすようになる。

達也とらんまは、魔皇軍の基地への潜入を見事に成功させ、その内部で圧倒的な力を持つ魔皇と遭遇する。しかし、彼らは直接戦うことを避け、戦術的な撤退を選択する。その後、達也たちは魔皇を打倒するための戦略を練り、力を蓄えて再び挑む日を待つのであった。


9-13.サラトバの勇者

オレは魔皇軍の手下たちと取引を行い、彼らが持っている情報を教えてもらった。

 

まず、彼らは魔皇について語り始めた。魔皇はかつてサラトバの勇者によって封印されたことが明かされた。彼らはまた、魔皇が手下たちに獣人化する呪いをかけたことも教えてくれた。この呪いはお湯をかけることで元の人間の姿に戻るらしい。全員ではないが、手下の中には四カ国の兵士だったものも多く存在しているという。

 

翌朝、オレとらんまはエルフェアルの王に挨拶を済ませ、ウェスティリアへ戻ることにした。なぜなら、ウェスティリアにはサラトバの勇者の伝説が伝わるブレフロの街があるからだ。そこで、過去に魔皇を封印したサラトバの勇者にまつわる情報を聞こうと考えたのだ。

 

ブレフロの街へと向かうため、オレたちは馬に乗り、荒野を横切りながら進んだ。風は強く、砂埃が舞い上がり、オレたちの視界を遮ることもあったが、それでもなお進み続けた。途中、何度か立ち寄る村や町があったが、そこで休憩を取りながら、ブレフロへの道のりを急いだ。

 

ブレフロの街は古い街並みが残る美しい町だった。石畳の道路が整然と並び、並木道が風情を醸し出していた。オレたちは旅の疲れを癒すため、街の宿屋で一晩休んだ。翌朝、オレたちは街を散策しながら、サラトバの勇者に関する情報を集め始めた。

 

【挿絵表示】

 

「ここが、サラトバの勇者ってやつの故郷か。こんな街がウェスティリアにあったんだな」

 

「あぁ、だな……。ずいぶんと綺麗な街だ。ここにも魔皇軍がいつ攻めてきてもおかしくないな」

 

オレとらんまは街を散策しながら、手分けして、サラトバの勇者に関する情報を集め始めた。街の人々に話を聞くことで、彼らは次第に勇者に関する情報を明かしてくれた。特に重要な情報として、サラトバの勇者の墓がブレフロの街を出て南東へ進んだ丘にあることが分かった。

 

「らんま、街の人たちによると、サラトバの勇者の墓はこの街から南東にあるらしいぜ」

 

「ほんとうに?んじゃ、その墓に向かってみるとするか」

 

オレたちは勇者の墓を目指して、街を後にした。南東へと進む道のりは、静かな森を抜け、小川が流れる緑豊かな丘陵地帯へと続いていた。風が穏やかに吹き、鳥たちのさえずりが聞こえる中、オレたちは歩き続けていった。

 

やがて、目的地である丘が見えてきた。丘の上には、立派な石碑が建てられ、そこには勇者の名前が刻まれていた。勇者の名前は『カーティス・レオ』というらしい。

 

「これが、サラトバの勇者・カーティス・レオの墓か。彼の遺品が何かヒントになるものがあるかもしれないな」

 

「そうだな。墓の周りには何か特別なものがあるかもしれないから、よく調べてみよう」

 

オレたちは丹念に墓の周りを調べたが、特別なものや何かヒントになるものは見つからなかった。落胆しながらも、オレたちは互いに励まし合った。

 

「うーん、残念だけど、ここには何もないみたいだな」

 

「ちぇっ、サラトバの勇者ってケチだな。武器のひとつくらい残してくれたっていいのにな。ま、もう一度、街へ戻るか。なにか魔皇を倒すための情報があるかもしれないし。」

 

そう、らんまの言うとおり、今、頼みの綱は勇者の故郷であるブレフロの街だけなのだから。

 

オレたちは再びブレフロの街へ戻り、街の人々や訪れている冒険者たちから、もっと詳しい情報を聞くことにした。街の酒場や宿屋では、様々な人々が交流を持ち、情報が集まることが多いため、オレたちはまずそこを訪れることにした。

 

酒場に入ると、賑やかな声が耳に入ってきた。オレたちはカウンターに座り、しばらく様子を見ながら飲み物を注文した。隣に座っていた年配の男性が、オレたちの話題に興味を持ったようで、話しかけてきた。

 

「おや、若者たちよ。サラトバの勇者について調べているのか?」

 

「ああ、そうだ。なにか情報があったら教えてほしいんだけど」

 

年配の男性はにっこり笑って、オレたちに話し始めた。

 

「実は、サラトバの勇者はとても子供好きだったという話が伝わっているんだ。彼は、村の子供たちをよく遊んでやっていたらしい。もちろん、それは200年も前の話だがね」

 

「ほんとうに?それは興味深い話だね」

 

「だが、魔皇と戦ったことについては、伝承には残っていない。それがどうしてなのかは分からないが、彼のことを調べる上では大事なポイントかもしれない」

 

オレたちはその話に興味津々で聞き入った。サラトバの勇者が子供好きだったという話は、彼の人柄について知る上で重要な情報だった。しかしその一方で、魔皇と戦ったことが伝承に残っていないのは、なぜか疑問に思った。

 

「ありがとう、その話はとても役に立つね。オレたちはもっと彼について調べていくよ」

 

「いいことを聞いたよ。これからも色々な人と話をして、さらに情報を集めよう」

 

オレたちは酒場で得た情報を胸に、サラトバの勇者にまつわる謎を解き明かすために、さらなる情報収集に励むことにした。

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