女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレたちは翌朝も、街を散策しながらサラトバの勇者に関する情報を探しに出かけた。すると、街の中心部で思いがけない人物に出会った。ウェスティリアにあるオレたちの自宅兼喫茶店の近所に住む少年クレオだった。
「おおっ!クレオじゃないか!どうしてここにいるんだ?」
オレが驚いた顔で声をかけると、クレオも喜んで応じた。
「オイラもびっくりだぜ、達也兄ちゃん!オイラ、父ちゃんの仕事でここに来てるんだよ。で、らんま姉ちゃんも一緒かー!相変わらずの大きな胸だなあ! 達也兄ちゃんとは中出しセックスしまくりかー?!」
クレオは元気いっぱいに声をあげ、らんまの胸を指差してからかうクレオに、らんまのゲンコツが飛ぶ。
ドカッ!
「ったく……、久しぶりに会えば、このエロガキがっ!」
「痛ててて……冗談だよ、冗談。イッツジョーキング♪」
クレオは生意気な口調で話すが、それがまた魅力の一つだった。クレオは自分が生まれたときに母を亡くし、男手一つで育てられていた。そのため、彼はオレたちと特別なつながりを感じていたようだ。そして、オレたちと秘密の夜を過ごした仲でもある。
「クレオも相変わらずだな、ははは♪まさかこんなところで会うなんてね。それにしても、元気そうで何よりだ」
「そういえば、クレオ。この街でサラトバの勇者についての情報を集めてるんだけど、なにか知ってるか?」
らんまが質問すると、クレオは顔をしかめて考え込んだ。
「情報って言っても、なにも知らないよ。でも、こないだ、勇者の墓の下に迷路があって、そこを探検したんだ。でも、薄暗いし、魔物も出そうだったから、オイラはちょっと進んだだけで引き返してきちゃったけど。」
クレオはそう言って、ちょっぴり恥ずかしそうに顔を背けた。彼の言葉にオレたちは興味津々だった。
「へえ、迷路があるのか。それは面白そうだね。」
「だな。クレオ、迷路についてもっと詳しく教えてくれるか?」
「うーん、オイラも詳しいことはわからないけど、墓の下にある入り口から入って、狭くて薄暗い通路が続いてるんだ。あと、途中で分かれ道があって、どっちに進むか迷ったんだよね。そこでオイラは引き返してきちゃったけど。」
クレオはそう言って、ちょっぴり残念そうに話した。
「迷路って、どうやって行くんだ?あそこの墓には、なにも、そんなダンジョンの入り口なんか見当たらなかったけど?」
「ああ、それはちょっとした秘密なんだよ。オイラが偶然見つけちゃったんだけど、勇者の墓石にある手形に手を合わせると、墓石が動いて、そこからダンジョンの入り口が現れるんだ。」
オレとらんまは驚いて口を開けた。
「そんなことがあるのか!」
らんまが目を輝かせて言った。
「クレオ、それは大変ありがたい情報だよ。ありがとう!」
オレも感謝の言葉を述べた。
「でも、危ないからクレオは留守番な?」
「えっ、らんま姉ちゃんのケチ。オイラも一緒に行きたいよ〜。あの先がどうなっているか、すごく気になるし」
オレとらんまは考え込んだが、いざとなれば、守れば良いだろうと判断した。
「わかったよ、クレオ。一緒に行こう。ただし、中は危険だろうから、何かあったら、クレオだけでも逃げるんだぞ?」
「了解、達也兄ちゃん!」