※この作品はR-18です。

女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き   作:RNOVEL

297 / 480
〜これまでのあらすじ〜
どこにでもいる普通の男子高生だった達也は、憧れの早乙女らんまと、ある日、異世界ファンタジーの世界へと転移する。らんまは、呪溺泉という呪いの泉に落ちた結果、水で女性に、お湯で元の男性に戻るという呪いを受けた。転移してきたときに女の姿だったため、この世界で男に戻ることはないが、元来の男らしい性格は抜け切れていない。

二人は異世界で冒険し、結婚後にウェスティリア王から任務を受け、サラトバへとやってくる。サラトバの様々な国々を巡り、幾度の戦いを超え、平和を取り戻した。しかし、その平和は長く続かなかった。新たな脅威として、魔皇軍という強大な勢力がサラトバの平和を脅かすようになる。

達也とらんまは、魔皇軍の基地への潜入を見事に成功させ、その内部で圧倒的な力を持つ魔皇と遭遇する。しかし、彼らは直接戦うことを避け、戦術的な撤退を選択する。その後、達也たちは魔皇を打倒するための戦略を練り、力を蓄えて再び挑む日を待つのであった。

かつて伝説の勇者カーティス・レオが魔皇を封印したとされるサラトバの墓を探求していた達也とらんま。しかし、墓には魔皇を封印する方法に関する手がかりは一切見つからなかった。だが、顔見知りの少年クレオが墓の下に隠されたダンジョンへの仕掛けを偶然知っていた。クレオの助けを得て、一行は未知のダンジョンを探検することに決めた。

長い道のりと数々の試練を乗り越え、達也たちの冒険者一行は遂にダンジョンの最深部にある秘密の部屋に到達する。部屋の中央にある古びた大きな宝箱から、勇者カーティス・レオが残した魔皇封印の方法が記された貴重な文書や、強力な装備品が見つかった。これらのアイテムを手に入れたことで、一行は魔皇への決意を新たにし、胸を張ってブレフロの街へ戻るのだった。

街に戻った達也たちは、宿屋で一夜を過ごすことに。
そして、魔皇との決戦に向けて、一行は団結し、決意を固めるのだった。

■登場人物
達也
この物語の主人公。サラトバの戦乱を収めた勇者だが、現在はその過去を隠し、らんまとウェスティリアの街で穏な暮らしを送っている。時折スケベな一面を見せるが、らんまへの一途な愛情が真の力を引き出し、困難な状況でもらんまを守ってきた。らんまとは結婚している。
勇者としての特殊な魔法を使いこなし、剣技にも優れて、敵に立ち向かう勇猛さを見せる。達也の持つ多彩な能力や作戦面は、物語の中で様々な冒険や困難に対処する鍵を握っている。

らんま
この物語のヒロイン。達也の嫁。
この異世界へ来る前は、お湯をかぶると男に、水をかぶると女になる体質だったが、異世界へ来たときは、女の姿だったので、お湯をかぶっても男に戻らなっている。一緒に冒険をするうちに、達也のことが大好きになり、今は女として暮らしてる。
美しく魅力的で、ナルシストな一面も持ち合わせている。しかし、表面上では達也のスケベさを馬鹿にする事もあるが、らんまも心の中では時折秘かな欲望が芽生えることがある。街の人気者でもあり、気さくな性格が特徴で、元男な口調や仕草はまだ抜け切れていない。達也とは深い信頼関係を築いており、支え合い、助け合っている。
槍や鞭といった武器を巧みに操り、蹴りなどの近接攻撃にも長けている。

クレオ
ウェスティリアに住む元気いっぱいの少年。クレオの母は彼が生まれたときに亡くなり、父親が一人で彼を育てた。生意気な口調で話し、イタズラ好きな面も魅力の一つである。達也たちと過ごした秘密の夜で精通した。らんまのおっぱいが大好き。勇者カーティス・レオが残したサークレットを頭に身に着けている。


9-21.新たな旅立ち

オレは目が覚めると、布団から顔を出してみると、隣でらんまがぐっすり寝ていた。らんまはいつものように無防備で可愛い寝顔を見せていた。そっと布団から抜け出し、寝巻き姿のまま部屋を出た。

 

一方、クレオはオレたちが起きる前に、宿屋の食堂で大人の男と話していた。食堂へ向かうと、にこにこ笑顔でクレオが手を振っていた。

 

「おっはよーーう! 達也兄ちゃんにらんま姉ちゃん!」

 

らんまも目をこすりながら食堂へとついてきた。昨夜は、クレオと一緒に過ごし、オレたちとエッチな夜を楽しんだのだ。朝食を取りながら、クレオは昨夜の話題をまた持ち出した。

 

「昨日の夜は楽しかったね!オイラもまたみんなで一緒に寝たいな♪」

 

らんまも苦笑しながらも、「そうだね、また一緒に……な?」と言った。

 

食事を終えると、らんまはいきなり、魔皇との再戦について言及し始めた。

 

「魔皇との戦いが楽しみだ。でも、また魔皇の基地へ行くにはどうすればいいんだろうね?前回はさらわれたふりをして潜入したけど、今度は顔もバレてるし、無理だろうな」

 

オレは、墓下ダンジョンで入手した勇者カーティス・レオが残した書を取り出し、魔皇城への行き方について説明した。

 

「この書によると、魔皇城は雲の上にあるから、地上に降りるためには魔法陣での転移が不可欠なんだ。だけど、そのワープを逆に利用して、地上に魔法陣を描いて魔皇城にある魔法陣へ逆転移することができるらしい」

 

らんまとクレオは興味津々でオレの話に耳を傾けていた。特にらんまは、「すぐにでも魔法陣を書いて乗り込もうぜ」と意気込んでいたが、オレはその前にもう一つの問題に触れた。

 

「だけど、その魔法陣には転移エーテルっていうのが必要なんだ。書によると、その転移エーテルはグランゼンの火山の神殿に保管されてるらしい」

 

らんまはすぐに立ち上がり、「それじゃ、次の行き先はグランゼンの火山に決まりだな。あそこは以前にも行ったことあるから、ウェスティリアから船で行こう」と提案した。

 

クレオも手を振りながら、「オイラも連れてってほしい!」と言ったが、オレとらんまは困ってしまった。火山の神殿は危険で、クレオには無理だと思ったからだ。

 

そんなオレたちの心配をよそに、クレオは大胆にも言った。

 

「達也兄ちゃん、らんま姉ちゃん、心配しなくても大丈夫だよ。オイラも強くなるし、二人と一緒に冒険したいんだ!」

 

オレとらんまは目を合わせて、少しだけ考え込んだ。確かにクレオは成長していたし、クレオも一緒に冒険に出たいという気持ちは理解できた。だけど、それでも火山の神殿は危険だと思った。

 

「どうするよ、達也?こいつも、言い出したら、聞かないぜ?」

 

【挿絵表示】

 

「うーーーん、連れていくにしても、クレオのお父さんの許可を取らないと……」

 

その言葉を聞くと同時にクレオは宿屋から飛び出していった。

 

大柄で優しい顔の黒髪の男がクレオに手を引っ張っられて、宿屋へと入ってきた。

「父ちゃんの許可があれば、オイラは冒険に出れるんだよ」

 

「クレオ、そんなに急がないでも。あぁ、これはこれは、達也さんにらんまさん」

 

深々と挨拶をしてきたクレオの父に向けて、オレたちも席を立ち、お辞儀した。

 

何度か、ウェスティリアの喫茶店に来たことがあるから顔は知っている。

 

「うちの生意気坊主が大変、お世話になって……。」

 

「いえいえ、これはお父さん。こちらこそ、いつもクレオくんには世話になってばかりで。な?らんま」

 

「あ……あぁ、そうだな!クレオと一緒にいて、けっこう楽しいぜ♪」

 

オレたちが話している間にも、クレオは父の手を引っ張って、「オイラ、達也兄ちゃんやらんま姉ちゃんと一緒に冒険に行っていい?」とせがんでいた。

 

クレオの父は悩んでいるようだったが、やがて少し考えた後、オレたちに向けて話しかけた。

 

「達也さん、らんまさん、本当にクレオを連れて行ってもらってもいいんですか?もちろん、危険があることは承知してますが、こいつにとっても大切な経験になると思います」

 

オレとらんまは再び目を合わせ、クレオのお父さんに向かって頷いた。

 

「はい、大丈夫です。クレオはすごく成長していて、きっと役に立ってくれるはずです。ただ、火山の神殿では危険がいっぱいですから、絶対にクレオのお父さんの言うことを聞いて、無茶しないでね」とオレはクレオに注意を促した。

 

クレオはにっこり笑って、「うん、大丈夫!オイラ、絶対に達也兄ちゃんやらんま姉ちゃんに迷惑かけないから!」と約束した。

 

「それじゃ、お願いします……。ただ、出発前に達也さん、二人だけでお話しさせてもらっても……?」

 

オレとクレオのお父さんは、宿の外へ出て、ブレフロの街を歩きながら話し始めた。クレオのお父さんは、なるべくクレオに話を聞かれないように注意していた。

 

「達也さん、実は、クレオには内緒なんですが、私、クレオの本当の父親じゃないんです」

 

彼の言葉に、オレは驚いた。クレオのお父さんは少し困ったような顔をして続けた。

 

「クレオは、森の中でとある女性に育ててほしいと託された子供だったんです。クレオは生まれても間もない頃でした。首も座っていなかったくらいのときです。その女性を探しているんですが、今までどうしても見つけられませんでした」

 

オレは驚きのあまり、言葉も出てこなかった。クレオのお父さんは苦笑いを浮かべながら言った。

 

「この旅が終わって、クレオが無事に帰ってきたら、そのことを伝えるつもりなんです。でも、クレオは私にとって大事な子です。血のつながりはなくても、クレオは私の息子だと思っています」

 

そして、クレオのお父さんはオレの目を真剣に見つめて言った。

 

「達也さん、もしクレオが今、サラトバを脅かしている魔皇軍討伐の助けになるのなら、クレオをお願いします。矛盾していますが、ただ、どうか彼を守ってあげてください」

 

オレはクレオのお父さんの真摯な願いを受け止め、力強く頷いた。

 

「わかりました。絶対に守ります。クレオが無事に帰ってこれるよう、全力で戦います」

 

クレオのお父さんは感謝の涙を浮かべながら、オレと握手を交わした。その後、オレたちは宿に戻り、らんまとクレオに別れを告げて、グランゼンの火山へ向かうための準備を始めた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。