女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
タウンゼン=フューゲン火山の洞窟を進む我々。この場所は、かつてらんまとオレが太古の巨人と戦った場所でもある。神殿への道程は遠く、汗だくになりながらも進んでいた。オレたちは互いに声をかけあい、目標に向かって進んでいく。
先頭を歩いていたオレの足に突然、炎の鎖が巻きつけられた。その瞬間、オレは力が抜けるように倒れてしまい、身動きが取れなくなってしまった。
「くっ……! なんだ、これ、トラップか!?」
「ハッピー参上じゃーーい!」
そして、神殿の奥から現れたのは、八宝斎だった。とてもスケベな性格をしているが、武術や魔法にも精通している強敵だ。過去にオレとらんまは何度も戦っている。二人がかりでやっと倒せるほどの力を持っている。
らんまはクレオを八宝斎から守るように立ちふさがる。
「出やがったな! この妖怪じじぃ!」
「らんまと達也らが、ここに来ることは知っておったわい。なんせ、グランゼンにもワシら魔皇軍のスパイがおるからのぉ。ひっひっひひ」
「八宝斎、なぜ、そこまでして、魔皇軍に肩入れをする。魔皇はこのサラトバの国々を滅ぼそうとしているのだぞ」
「ワシには、この国々なんぞ、どうでもいい。なんせ、魔皇はワシにたくさんの若い娘と下着をたくさんプレゼントしてくれるから。それに、オマエたちは、魔法のブラジャーとTバックを持っているらしいじゃないか。おとなしく、それをよこせ。まぁ、それをよこしても達也の命はないがな。がっははっは!!」
オレの眼前で、らんまと八宝斎の戦いが始まった。それは、クレオが介入できるほどの生易しいものではなかった。オレは炎の鎖に繋がれ、身動きが取れず、ただ見守るしかできなかった。
「いい気味だ。都合よく、この神殿のトラップにひっかかりおったわい」
八宝斎は小さな身体で、キセルを武器に戦っていた。らんまは槍で応戦しようとしていたが、まったく歯が立たない。八宝斎は魔法攻撃もどんどん仕掛けてきた。オレもサポート魔法を放とうとしたが、炎の鎖が魔法を吸収してしまい、役に立たなかった。
らんまの顔は痛みに歪んでいたが、それでも必死に戦っていた。彼の槍は八宝斎に向かって繰り出されるが、八宝斎は見事にかわし、逆にらんまにダメージを与えていた。
「くそっ、こんなじじぃにやられるわけにはいかねぇ!」
らんまは怒りに震える声で叫んだが、八宝斎は嘲笑うように笑っていた。
「今日の衣装はバニーちゃんか、相変わらずじゃなー。ふふふ、そんな調子でこの元祖無差別格闘・八宝斎に勝てると思うかね?」
八宝斎の言葉に、らんまはさらに悔しさを感じていた。オレも見ているだけでは我慢できず、炎の鎖を何とか解こうと試みたが、どうしても解けなかった。
その時、クレオが勇敢な表情で前に出てきた。
「らんま姉ちゃん、達也兄ちゃん! オイラも戦わせてくれ!」
八宝斎はクレオを見て、興味津々な様子で言った。
「ほう、こいつも戦いたいというのか? 面白い子じゃのう」
八宝斎はクレオに挑戦するような目で見つめていた。らんまは戦いの最中でも、クレオに心配そうな目を向けた。
「クレオ、お前はまだ子供だ。こんな危険な戦いに巻き込むわけにはいかねぇ……」
しかし、クレオは決意した様子で言った。
「オイラも強くなりたい! だから、戦わせてくれ!」
らんまが苦戦する中、クレオの勇気が戦いの流れを変えることができるのか。オレはクレオの覚悟に心を打たれ、クレオを信じて見守ることにした。しかし、そう甘くはない。やはりクレオは八宝斎には歯が立たなかった。それは、まるで武術の達人と初心者の戦いくらいにまったくレベルが釣り合っていなかった。
クレオは何度も剣を振りかざし、勇敢に戦おうとしていたが、八宝斎は軽やかに身をかわし、時折魔法で反撃していた。クレオは次第に疲れ果て、その表情にも焦りが見え始めていた。
「くっ…達也兄ちゃん、らんま姉ちゃん、ごめんなさい…オイラ、役立たずで…」
クレオががっかりした様子で呟くと、らんまは痛みに耐えながらもクレオを励ました。
「諦めるな、クレオ! お前が戦ってくれるだけで、オレたちは助かっている。これからも力を貸してくれ!」
クレオはらんまの言葉に感動し、涙を流しながら頷いた。
オレは炎の鎖が緩まないことに焦りを感じていた。
しかし、次の瞬間……。
らんまはその場でバニースーツを一気に脱ぎ捨て、裸になった。
その場にいたオレもクレオも八宝斎も目を丸くして驚いた。
「このままじゃ全滅だ。……達也! しょうがねえ、魔法のブラジャーと魔法のTバックを着る。こっちに投げろ!」