女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
翌朝、試合会場のある街へと向けて、猛ダッシュで走るらんまとオレ。
「だぁー!遅刻だ、遅刻だ」
らんまは試合用のピンクレオタードを入れた布袋を抱え、オレは試合で使う新体操の道具セットを抱えながら、走っている。
オレとらんまは昨夜、練習用のリングで何度もセックスしてしまい、そのまま、眠りこけてしまった。起きると太陽は真上にあり、つまりは昼になっていたのだ。午後からの小太刀との試合にオレたちは、あろうことか、寝坊しまったのだ。
「スケベ達也が、あんなに中出ししまくるからいけねーんだよ、寝坊しちまったじゃねえか」
「うるせー、らんまこそ、何度もオレのバーサーカーチンポを求めたくせに」
痴話喧嘩をしながら、走るオレとらんま。傍から見れば、どれだけ変態なラブカップルなのか一目瞭然だろう。
なんとか時間ぎりぎりに試合会場が設置された街へと着いたオレたち。街はいつもの賑わいを見せており、お祭り騒ぎになっていた。スタイルの良いらんまと小太刀の試合となれば、元の世界だろうが異世界だろうが、関係なく人気の好カードなのだろう。
控え室となる部屋に入れば、すぐさま、裸になったらんまはピンク色のレオタードに身を包んだ。らんまの生着替えも見たかったが、オレは控え室に置かれた花束に早速、罠が仕込まれているのを見破った。袋を被せて、花束を揺らせば、中から粉が霧となって現れた、おそらくしびれ薬の類だろう。
リングにあがるレオタードらんま。オレはセコンド役として試合をサポートする事にした。
「乱馬様の名を語る不届きな女、この黒バラの小太刀が今日こそ、成敗してくれる」
「何度、口で言ってもわからねえなら、今日も負けてもらうしかねぇな、小太刀」
レオタードが食い込んだらんまの尻に思わず、興奮してしまうオレ。勃起しているが、試合に集中しなければ。
「らんま、負けるなよ!特訓の成果を活かせ」
オレの声も届かないくらいリングを囲むギャラリーたちの熱気がすごい。
試合のゴングがなれば、手に持ったクラブやフープで激しい攻防を始めるらんまと小太刀。もはや、格闘新体操というよりはバーリトゥードの試合を見ているような興奮がリングを包む。
『早乙女らんま選手、釣られましたーっ!そのまま、リングに真っ逆さまか?!』
小太刀のリボンに足を釣られたらんまがそのまま、空中からリングに叩き落されるそうになる。声の大きな女性がらんまの危機を実況する。
「らんま、危ねぇ!」
オレはらんまに向けて、ボールを投げ入れる。らんまはそのボールをクッションがわりにして、難を逃れた。
「サンキュウな、達也。リボンもくれ」
らんまがバレーボールの要領でボールを小太刀にスマッシュしている間にオレは新体操リボンをらんまに渡した。リボンを剣のように伸ばし、構えるらんま。
「怪我しねえうちにリングアウトさせてやるぜー、小太刀ぃ!」
向かいあう小太刀もリボンソードを構え、らんまと打ち合う。その二人の様子に観客たちも大喜び、らんまと小太刀、両者に声援が飛ぶ。格闘センス抜群のらんまに対して、小太刀もすごい身のこなしと剣さばきだ。あなどれない。
「おーっほほほほ!この私のリボン捌きは天下一品。敗北の二文字はなくてよ」
「口で言ってもわからねえようじゃ、やっぱり、負けてもらうしかねぇようだな!」
続いて、オレが投げ入れたクラブをヌンチャクのように振り回して、小太刀を威嚇するらんま。
小太刀もそれに応じて、リボンからクラブに持ち替えた。まずい、あの技が来る。
「格闘新体操奥義!千手棍棒・乱れ撃ちぃ!!!」
小太刀から放たれた千手棍棒・乱れ撃ちの凄まじい威力でらんまのクラブが弾き飛ばされる。そして、らんまの顔面を小太刀のクラブがヒットしそうになったところで第一ラウンドの終了を告げるゴングが鳴った。
汗だくとなったらんまがオレの待つセコンドへと戻ってくる。
「らんま、焦るな…、まだ試合は長い」
「わかってるけどよ、けっこう小太刀のやつ、前のときの試合よりも強くなってやがるんだ」
おそらくは小太刀もこの世界でモンスターを倒したりして、レベルが上がっているのだろう。元の世界のときの小太刀よりも身のこなしと腕力が上がっているようにオレの目にも見えた。
それから、3ラウンド、らんまと小太刀の格闘新体操の攻防が続いた。そして、最終ラウンドを迎える。
「はぁはぁあぁ…はぁ…、小太刀め、実力が偽物じゃなくなってる、このままだと」
珍しく弱気ならんまの肩を揉みながら、汗を脱ぎ、水を飲ませるオレ。
「らんま、次で最終ラウンドだ。かならず小太刀は自慢の技である千手棍棒で仕留めてくるはずだ、そこを狙え」
「わかってるよ、うるっせぇ、わかってるから黙っておけ」
らんまが苛立ちをオレにぶつけてきた。オレは何も言わずに黙っておくべきかとも思ったが。
――んちゅ!
らんまを振り向かせて、両乳を正面から鷲掴みして、レオタードごしに揉み回した。そして、キスをして、らんまの口内に舌をねじ込んだ。数十秒。
「ちゅっ、ちゅ、むちゅっ、れろぉっ、じゅる、ちゅぱ。んちゅ、ちゅぱ、ちゅぅ、れろれるっ、ちゅ。」
キスを終えれば、らんまとオデコを合わせて、呟く。
「らんま、目を覚ませ。最強のオマエが勝てない相手じゃないだろ、自信を持て。」
「達也、ありがとうな♪おかげで冷静さを取り戻せたよ」
苛立っていてらんまの表情に笑顔が戻ってくる。向き合ったオレも微笑み返した。
「それでこそ、オレの大好きならんまだ。らんまの火中天津甘栗拳なら小太刀の千手棍棒を打ち破れるはずだ。オレがクラブを投げ入れる、それを合図にしてやってみてくれ」
「わかった…、達也を信じるぜ」
最終ラウンドがはじまり、らんまのフープと小太刀のリボンが打ち合いはじめた後に小太刀がクラブを構えた。今だ!オレはらんまに向かって、こちらもクラブを投げ入れる。
「らんま!来るぞ」
「おーほほほ、わかっていても、この技は打ち破れまい。奥義!千手棍棒、乱れ撃ちぃ!!!」
「小太刀、これで終わりだ。無差別格闘早乙女流…、いや、らんま&達也流奥義!火中天津甘栗棍棒でぃ」
「いけーーーっ!らんまぁああ!」
オレはリングロープを握りしめ、声の限り、応援する。
—カキン!カキン!カキィン!
らんまと小太刀の
『おっとー、ここで小太刀選手、リングアウト!勝者は早乙女らんま選手!』
試合終了のゴングが街に鳴り響いた。らんまと互角に戦った小太刀にも拍手が贈られる。
フラフラで倒れたらんまをオレは抱え込んだ。
「やったな、らんま、勝ったな!おめでとう」
「へへへ…、達也のおかげだぜ。」
試合会場で眠るようにして気を失ったらんまを背負って、オレは小屋まで帰っていった。
ベッドの上でらんまを横たわらせ、オレもテーブルにうつ伏せで寝入った。
数時間後に起きたオレは食事やスープの準備をしたりして、らんまが目覚めるのを待っていた。