女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
階段を下がっていった。すると、その先には階段と小部屋があるだけで何もなかった。
「ちぇっ……何もねーのかよ。いったいお宝は、このピラミッドのどこにあるっていうんだよ」
らんまはがっかりした声で呟いた。その声からは苛立ちのような気持ちも感じる。しかし、オレはあることに気がついた。部屋の中央に置かれたテーブルの上に何やら小さな壺のようなものが置いてあり、その中に何かが入っているように見えたからだ。それを取り出そうとして近づいていくと、突然、足元が崩れて落下してしまった。ボロボロと崩れ落ちる床。オレはそのまま、落下してしまった。
「うわああ!」
「達也!大丈夫か?」
下には水が溜まっていたらしく、幸い怪我はない。だが水の中に落ちてしまったので、服や装備がびしょ濡れになってしまった。溺れるほどの深さはない、むしろ、浅すぎるくらいだ。
「トラップか……くそっ、なんだよこれ……」
水の中でイヤな感触がする。すぐにそれは、スライムのようにドロッとした液体であることがわかった。しかも、その色はどこかで見たことのあるような青色や緑色をしていた。
「これって……まさか!?」
そう、その液体は粘液状生物のスライムにそっくりな色と質感をしていたのだ。
「達也!大丈夫か?」
らんまも心配して降りてきたようだ。しその粘液を見て呆然と立ち尽くしすオレたち。
「これ……スライムだよな?でも緑色だぞ?」
オレがモンスター名を口にすると、その粘液生物がぶるぶるっと震えだした。まるでオレたちの言葉がわかるかのように……。そして次の瞬間にはスライムは増殖し、らんまとオレの体に纏わりつき始めたではないか!
「んあっ!?なんだ、なんだ!?」
驚く暇もなく、粘液の触手がらんまの体を拘束していく。しかもそれだけで終わらず、今度はオレのほうにも襲いかかってきたのだ。らんまと同様にオレの身体に纏わりついてきた。ヌメヌメともツルツルとも言えない感触。
「うわああ!!この雑魚モンスターめ」
オレは必死に抵抗したが、粘液生物の力は強く、振りほどくことができなかった。雑魚モンスターと呼ばれるスライムであるが、その粘着力はしつこい。いわゆるドラクエのスライムではなく、アメーバ状のスライムがオレとらんまの身体上を侵蝕していく。そしてついにらんまの全身がスライムに全身を覆われてしまった。
「んん、あうあ……んふっ」
らんまは甘い吐息を漏らすと体をくねらせている。
「やめろぉ!」
しかしオレの叫びなど無視して、粘液生物はどんどん迫ってくる。そしてとうとうオレの体も完全に取り込まれてしまった。しかもそれだけではない。粘液生物はマントや服、アーマーまでも溶かし始めたのだ。以前、八宝斎と楽京斎が持ってきたピンクスライムは、ここまでの溶解力はなかったはずだ。つまり、このピラミッドにいるグリーンスライムは、ピンクスライムよりも、さらに戦闘力が高いということなのだろうか。
「んぅ、んうぅうあ、あうあ、ううぁあ、ち、ちからが抜けるぅうう!」