女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
「うぅ……ん……」
それから、数時間後、らんまが目を覚ましたようだ。オレはおっぱい枕を堪能させてもらいながら、夢の世界と現実の狭間にいたところだった。
「ムニャムニャ・・・なんだ?ここ、どこだ?」
「らんま、目が覚めたか?」
寝ぼけた様子のらんまに声をかける。
「胸が重いと思ったら、達也じゃねーか」
らんまはオレの頭をはねのける。おっぱい枕もここまでか……。オレは少々残念に思いながらも起き上がる。仕方がない。ダンジョンはまだまだ序盤だ。オレ達は先に進まなくてはならない。らんまのおっぱい枕をじっくり楽しむのは宿に帰ってからでも遅くない。
「あれっ?オレはさっきまで達也とセックスしてたんじゃ……?でも、なんでそうなったんだっけ?夢?」
「忘れたのか?らんまはさっきまでスライムに襲われて、アンアンヨガってたんだよ」
狐につままれたような顔をしているらんまにご丁寧に教えてあげると、らんまは顔を真っ赤にした。
「しかもオレの名前を呼んでイッちまうなんて・・・いったいどんな幻覚見てたんだ?」
「うっ、うるせー!オレが達也なんかとヤる幻覚なんて見るわけねーだろ!!!」
「ほー、オレとヤる幻覚ねー。あんだけヤッてるのに、らんまちゃんは足りないのかねー」
「うるせー!!!」
らんまの鉄拳がオレの頭にヒットする。女の力とはいえ、らんまのストレートはなかなか脳天に響く。
「本気で殴るこたねーだろ!誰が助けてやったと思ってんだ!」
「うるせぇ!しつけーんだ、テメーは!さっさとここから脱出するぞ!」
らんまはこちらを見向きもせず、壁に足をかけて登り始めた。全裸なのもなんのその、石の出っ張りにうまく手足を掛けてあっという間にスルスルと壁を登っていく。
「達也ー!お前も早く上がってこーい!」
石壁をよじ登っていくと、既に落とし穴を登りきったらんまが手を差し出して待っていてくれた。
「ほら、掴まれよ」
「ありがとう、らんま」
らんまの手を握り、引き上げてもらう。やれやれ。上層階へ這い上がったオレは一息ついた。
「オレこそ、さっきはありがとな」
らんまがぼそっと照れたように呟く。
「ん?なんか言ったか、らんま?」
「なんでもねえよっ」
照れ臭そうに、プイとそっぽを向くらんま。まったく、こういうところがらんまのかわいいところである。
「それよりアレ、中見てみようぜっ」
らんまは部屋の中央のテーブルを指差す。あの小さな壺の中に何かキラキラするものが入っていて、オレたちは迂闊にも気を取られて落とし穴トラップに引っかかってしまったのだ。
「お宝だったりして……」
手をすり合わせて、舌舐めずりするらんま。
部屋の中央のテーブルの上には金色の鍵が入っていた。
「鍵?」
取り出したオレは首をかしげる。この部屋には扉のようなものは無い。
「ヘヘッ、ちょっと待ってろって」
らんまはピンときたように部屋を検め始める。らんまは何に気付いたんだろうか?らんまがあちこちを探し始めてから暫くして、部屋の隅でらんまの歓声が上がった。
「よっしゃー!達也、来てみろよ!」
らんまは部屋の中に巧妙に隠された宝箱を見つけたところだった。冒険慣れしているからか、らんまはこういう目端がよく利くのだ。
「ほれ見ろ、鍵のある部屋にはアイテムが隠されてるもんだぜ~!」
得意げに胸を張るらんま。鍵穴に鍵を入れてみると、なるほどピッタリだ。
「早く開けてみろよ!すげー高額アイテムが入ってるかもしれねーぜ!」
「おう、開けるぞらんま!」
物々しい音を立て、軋みながら宝箱の蓋が開く。中には衣服が一式入っていた。
「勇者の装備じゃないか、これはありがたい!」
オレは喜んで中の装備を取り出した。先ほどのスライム戦で、オレもらんまも服を溶かされて失っている。いかに高レベル勇者といえど防具無しは心もとないし、単純に全裸なのは落ち着かない。町のショップでならどこでも手に入るようなシンプルな衣服とアーマーだが、この状況では何よりも役に立つ。らんまの機転に感謝しなくてはならない。
「どれどれ、オレのぶんもあるかなっと」
オレの背後から、ヒョイとらんまが覗き込む。
「おっ、女物の服もあるじゃねーか!もーらいっと!……って、なんじゃこりゃあ!?」
らんまが素っ頓狂な声を上げる。宝箱の中に入っていたもう一式の衣服はバニーガールのコスチュームだった。ご丁寧にウサミミカチューシャまで用意されている。
「こんなアホな装備、着れるかよぉ!!」
「いいじゃないか、らんま。昔、着たこともあるわけだし」
「あの時はやむを得ない事情があったからだろーが!こんなピラミッドダンジョンでバニーガールなんて、誰がやるかってんだよ!!」
「で、でもらんま、その格好でこれからダンジョンを攻略する気か?」
両手を振り回して怒っていたらんまはハッとしたように剥き出しの乳房を押さえた。ここは未知のダンジョン。スケベなモンスターが潜んでいることもわかっている。そんな場所で、女の体のまま全裸で戦うことがどれだけ危険なことか……。
「とりあえず着るだけ着てみたらいいじゃないか」
「ま、まぁ、達也がそういうなら……」
らんまは渋々コスチュームを身につけはじめた。