女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
バニーガールのコスチュームを身につけたらんまの姿は、目を見張るほどの美しさだった。その姿はどこか不服そうでありながらも、らんまの肢体にはマッチしている。
光沢のある黒いレオタードが、らんまの豊満なバストやしなやかなウェストのラインを強調し、ぴったりとしたフィット感は動きやすさを保証しているように見えた。ウサミミカチューシャはらんまの俊敏な動きに合わせて軽快に揺れ、なんとも言えないチャーミングさを演出していた。
「達也、じろじろ見るなよ……恥ずかしいだろ」
「いや、似合ってるよ、らんま。まるで本物のバニーガールみたいだ」
らんまは顔を真っ赤にして「べ、別に褒められて嬉しくなんか……」とつぶやくが、その声はどこか照れくさそうで、まんざらでもなさそうだ。
「ホントによく似合ってる、サイズもピッタリだし」
「ま、こういうのもオレのスタイルとなると似合っちゃうんだよなぁ」
ピラミッドのダンジョンを進むにつれ、らんまのバニーガール姿は予想外の効果を発揮した。ダンジョン内の敵モンスターたちは、その異様な装いに一瞬戸惑う。そのわずかな隙をついて、らんまは鋭いキックやパンチで敵を一掃していく。らんまの戦闘スタイルは変わらず激しいものだが、バニーコスチュームのせいでなんとなく華やかさが加わり、まるでアクション映画のヒロインのようだ。
「くそっ、こんな恥ずかしい格好で戦うなんて……だが、動きやすいことは動きやすいな」
恥ずかしい格好と言いながらも、ムースとの戦いでは、自ら用意してきていたのは誰だっけ?
らんまが不満げに言いつつも、確かな手応えを感じているのがオレにはわかる。このコスチューム、見た目に反して実戦での有効性は高いらしい。
ダンジョンの奥深くを進むにつれ、らんまのバニーガール姿は次第に自然なものとなっていった。もはやオレたちにとっては、らんまの戦闘スタイルの一部と言っても過言ではない。その魅力的でありながらも戦う姿は、オレたちの戦いに華やかさを生み出していた。そして、その異様な装いは、ダンジョンの冷たい空気にも関わらず、温かい笑顔を生み出す。
「らんま、お前がいると、どんなに厳しいダンジョンも楽しくなるな」
「達也がそう言ってくれるなら、このバニーガールも悪くないかもな」
再び、ダンジョンを進んでいくと薄暗い通路へと足を踏み入れた。足元の不安定な石たち。壁沿いに進む際、目を凝らし、それらを避けながら慎重に歩みを進める。
「この通路、どこまで続いてるんだろうな。ってか、いつになったら、お宝にありつけるんだ?」
この一本道を進みはじめてから、かなりの時間が経った。これだけの長い一本道は、このピラミッドダンジョンでは初めてだ。
「大丈夫だ、きっと何かが見つかる」と励ますように言い返したが、内心ではこの先に何が待ち受けているのか、少なからず不安を感じずにはいられなかった。
「なんか、嫌な予感がするぜ……」
通路は今まで通ってきた迷宮のように入り組んではいない。もしも、この通路がループしてしまうような通路だったら、困る。しばらく歩いた後に、オレは壁に印を付けた。
壁に印を付ける方法として、ただの線や記号ではなく、もっと意味のあるものを選ぶことにした。
落ちていた石を手にとり、薄暗い壁に向かって彫り始める。手元を照らすのは、わずかに漏れる光だけだったが、その光が今は何よりも心強い。
「何してるんだ?」
壁に印を付けはじめたオレに向かって、らんまが不思議そうに尋ねる。
その声には、この先の不安よりも、オレの行動に対する好奇心が満ちていた。
「ちょっと待っててくれ……、もしも、この道をもう一度、通ることがあっても、わかるように……っと」
集中して、オレは壁に一心不乱に彫り込む。オレとらんまの名前が入った愛合傘を刻んでみた。二人の名前が一つの傘の下に共存するこのシンボルは、オレたちの絆を表したつもりだ。まるで、この冒険を共に乗り越えていく誓いのようでもある。
らんまはそれを見ると、一瞬顔を赤らめ、照れくさそうに下を向いた。らんまが下を向くと同時に、ウサ耳ヘアバンドも折れる。
「ば、バカ、こんなところに……」
しかし、その声のトーンは怒りよりもむしろ喜びに満ちていた。オレは、その反応を見て、心の中で小さく笑ってしまう。こんな時でも、らんまのそんな表情を見られるのは、この冒険の中での小さな楽しみの一つだ。
「これなら、わかりやすいだろ?」
「……ったく、もう……」
今まで、らんまとは幾度も身体を重ね、愛し合ってきたが、このような淡い恋心は忘れたくはない。
照れているらんまは、めちゃくちゃ可愛い。今すぐ、この場でセックスをしたかったが、先も急ぐ必要があるから、仕方なしに我慢しなければならない。
この道へ戻ってきてしまったときにわかるように、相合傘という印を付けたところで、再び、オレたちは通路を歩きはじめた。らんまとのセックスを1回、我慢したのだから、前進あるのみだ。
壁には古代の象形文字が刻まれており、私たちの訪れを何世紀も前から待ち構えていたかのようだった。
歩き続けている通路は湿気があり、時折、不気味な風が吹き抜けていく。
ひゅうひゅうと隙間風が通る音。
「なんか、嫌な音だな……まるで幽霊みたい」
「幽霊……か。まぁ、ピラミッドはお墓だし、出てもおかしくはないかもな」
「縁起でもないこと言うなよ」
「なんだよ、らんま、お化け怖いのか?」
「べ、べつに怖くはねーけどさ、気味が悪いってだけさ……」
途中、古びた壁画を発見した。それはこのピラミッドを建造した古代文明の日常や、神々への崇拝を描かれた壁画だった。らんまが「達也、見ろよ、これ。すごくない?」と指さす。オレはうなずきながらも、その美しさの中に秘められた警告のようなものを感じていた。
なにかメッセージのようなものが書いてあるのかもしれない。でも、オレたちには、どんな意味が込められた壁画なのか、検討もつかない。
ふと、遠くから微かな光が見え始める。オレたちはその光に向かって歩を進めた。光が強くなるにつれ、それが小さな部屋へと続いていることがわかった。
「お、ようやくゴールか?!」
「だと、いいな」
このピラミッドダンジョンもそろそろ終わりか。たいしたトラブルもなくて良かった。
部屋の中央には、不思議な輝きを放つ宝石が置かれた台座があった。しかし、その周りには複数のスケルトンが散乱しており、何らかの警告を発しているようにも見える。
「よっしゃ、お宝だ!」
「ふぅっ、いよいよ、これでゴールか。でも、この宝石アイテム、どんな効果があるんだろうな?」
「んなの、持ち帰って、鑑定とかしてもらうしかないんじゃねーの?」
不気味な静けさの中、台座に置かれた宝石を手に取ると……。突然、オレたちの頭上で重い音が鳴り響き、目を上げると、巨大な石が転がりはじめた!石は軌道を変えることなく、オレたち目がけて容赦なく迫ってきている。このピラミッドに仕掛けられたトラップだ。
石の大きさはオレたちが抱えられるようなものではなく、まるでインディジョーンズの映画。
「げっ?!石?!逃げるぞ、達也!」
「あぁ、これはまずい!」
らんまの叫び声を合図にして、オレたちは必死になって来た道を一目散に走り始めた。
せっかく、ここまで進んできたのに、来た道を戻ることに抵抗はあったが、大石はすり抜けることができない大きさだったからだ。
その巨大な石は、まるで巨大モンスターのように、オレたちを追いかけてくる。不安定な足場を、一生懸命に前へと走る。心臓の鼓動が耳に響くほどだ。
「はぁはぁ、はぁ……これじゃ、まるで映画の世界だな、インディジョーンズかよ!」