女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
「いったいどこまでこのダンジョンは続いてんだろうな?っと!」
らんまは得意の足技で雑魚モンスターを蹴散らしながら進んで行く。先ほどの戦いでバニースーツは跡形もない。らんまはウサミミカチューシャをつけ、襟と袖のカフスとビリビリになった網タイツだけを身にまとって、器用にハイヒールで魔法サソリや毒ネズミを踏んづけていく。衣服と呼ぶには心もとなく、大事な部分をなにひとつ隠すことのできていない姿でも全裸よりはマシらしい。きっと何がしかの魔法効果が発生しているのだろう。にしても、そんな姿のらんまはとても扇情的だ。はち切れんばかりの巨乳を弾ませながら、元気に脚を振り上げてモンスターをなぎ倒していく姿はまるで絵画にある戦いの女神のようだ。薄暗いダンジョン内部の中で、らんまの裸体だけが白く光り輝いていた。
「らんま、おまえなんつーカッコで暴れまわるんじゃ!」
らんまが跳び箱を飛ぶ要領で空中で両足を大きく開き、勢いづいた蹴りで両側にいるモンスターを2体同時に倒した時にとうとうオレは突っ込んでしまった。
「いくらなんでもおてんばすぎだ!なにもかもが丸見えじゃないか!」
「状況見てもの言えやー!今に始まった話じゃねーだろが!」
「だからって、大事な部分くらい隠したらどーだ!もっと恥じらいを持て!!!」
一応、らんまにだって羞恥心はある。俺以外の男の前で裸体を晒すことに抵抗はあるようだし、俺の前ですら局部を隠そうという気持ちはある。しかし、今回のように戦いの最中となると話は別だ。武闘家の血が騒ぐのか、はたまた攻撃全振りタイプなのか。ああは言ってみたものの、鍛え上げられた肉体を惜しげもなく晒して戦うらんまは美しい。らんまはオレに頼る素振りも見せず、ツカツカとハイヒールを鳴らしながらダンジョンの奥へ進んで行く。
「ん!?達也~!こっち来てみろよ!」
何かを見つけたらしいらんまが声を張り上げる。らんまを追うと、開けた空間に出た。
「なんだ?ここは……」
薄暗いピラミッド内部には似つかわしくない、明るい広間。遥か向こうに次の部屋へと繋がるらしき扉が見える。その扉へ辿り着くには……オレ達と扉への間には仄かに輝く湖が立ちはだかっていた。
「湖だと?ここはピラミッドだぞ?」
なんで砂漠のド真ん中のピラミッドにいきなり湖なんか?考え込むオレ。
「ほいっ、と!」
そんなオレの背後で上がる派手な水飛沫。
「コラー!らんま!どんな罠があるか、わからんぞ!!!」
「ヘーンだ、黙って考え込んでても始まんねーや。達也も早く来いよー」
らんまはすいすいと泳いでいく。泳ぎの上手いやつだ。
「らんまー!待たんかー!!!」
「やなこった、すぐそこに扉が見えてんだから、こんなとこでジッと突っ立ってる意味なんかねーや」
らんまはバカにしたような目でこちらを見る。
「ほれ見ろ、第一足がつくくらい浅い湖なんだぜ?ビビってねーで、さっさと飛び込んで来いよなっ」
「らんま、ピラミッドは墓荒らし対策に侵入者を食い止める為のトラップがいっぱいあるもんなんだぞ!」
「まったく、な~に怖気付いてんだか……ん…んあああああっ!!!」
らんまが身を反らし、苦しみ始めた!言わんこっちゃない、やっぱり罠じゃないか!
「ぎゃあああああああああああ!」
「らんま、大丈夫か!?」
「ぎゃはははは、あははははっ」
湖の中央で笑い転げるらんま。よく見ると、らんまのまわりに電気クラゲが群がっている。透き通るような水の中でジタバタと身をよじるらんま。なるほど、この湖は侵入者対策に間違いない。本来はあのクラゲが侵入者を倒すのだろうが、らんまのレベルが高すぎてくすぐったい程度の攻撃しか出来ないのだ。命には別状無いとはいえ、らんまはたまったものでは無い。
「ひゃはははは、オレはくすぐりには弱いんだぁ!!やめろぉ~!!!」
電気クラゲ達はらんまの肢体を弄ぶ。無数の触手でらんまの肌をくすぐる。
「んひぃ、おっぱいはやめろぉ!電気がビリビリ乳首にくるぅ!!!オマンコにしゃわるなぁ!!!」
ゼリー状のクラゲ達に陵辱される裸のらんまは、まるでファンタジーの登場人物のようだ。ここは異世界ではあるのだが・・・。
「達也ぁ!ボサッと見てないで、助けろぉぉ!」
おっと、らんまからの救助要請だ。
「なんだ?らんま、助けて欲しいのか?」
「助けてくれっ!このままだと、くすぐり殺されて死ぬ~~!」
「だから言わんこっちゃないというのに~~」
らんまを助けるべく、飛び込もうとしたオレはふといいことを思いつく。らんまは今、なんとかしてセクハラ電気クラゲ達を自分から引き離すことしか考えてない。
「らんま、わかったか?オレの慎重さが恐ろしいダンジョンの中でどれだけ重要か」
「わかった、わかった!能書きはいいから、さっさと助けてくれぇっ!」
「ちょっと待ってろよ、らんま!」
「ぎゃははは!遅いんだよ、ぎゃは、達也!早くしてくれ!ぎゃはははは、たすけちくりぃいーぎゃははは!」
電気クラゲの群れをかき分けながら、オレはらんまのもとへと急いだ。らんまは笑いながらも苦しんでいるようだ。なんとかして救い出さなければ。このまま、大好きならんまが笑い死んでしまう事もあるかもしれない。
「ほら、捕まれ!」
オレはらんまの手をつかんで、クラゲたちから引き離した。幸いにも、オレたちは無事に湖の岸辺にたどり着くことができた。
「ありがとう、達也。マジで助かった……。でも、くすぐりってば、ひどい拷問だぜ」
「次は、もっと注意深く行動しような。らんま、ピラミッドってのはただの遊び場じゃないんだから」
「はいはい、わかったって。でもさ、オレたちって結局、どんな罠にもめげずに進んでるじゃん」
「そうだけどよ……気を引き締めて、次行くぞ。」
らんまとオレは、しっかりと手を握り合い、先ほどの恐怖を乗り越えた勇者のように、扉に向かって歩き始めた。扉の前に立ち、オレは深呼吸をして、ゆっくりとその重い扉を開いた。
ギイッという重厚な音と共に開いた扉の先は、また通路だった。数十メートルの長い通路を進んでいくと、やがてそこは広い空間に開けた。その部屋の中央には、巨大な彫像が鎮座している。彫像はこのピラミッドを守護する神の姿のようでもある。その周囲には金色に輝く宝物が無造作に積み上げられていた。
「す、すごい……こんな場所があったなんて!」
「これが、本当の宝物部屋か……!」
らんまが目を輝かせる。オレも驚きを隠せない。部屋の隅には、古代の文明の記録と思しき壁画や文書も残されていた。これは、ただの宝物以上の価値がある。
宝物の中には剣や槍などの武器の他にも、装備品や衣服などもあった。
とくにオレの心を奪ったのは、金細工の装飾が施されたブラジャーだった。
ぜひ、らんまに着けてもらいたい……。