女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
通路を抜け、宝物が散りばめられた広大な部屋に足を踏み入れた瞬間、オレたちの目に飛び込んできたのは、金色に輝く無数の宝物たちだった。
その中でも、特にオレの目を引いたのは、金細工の装飾が施されたブラジャー。その美しさと独特の輝きは、まるでこのピラミッドの神秘を象徴しているかのようだった。そして、絶対にらんまに似合う。そう確信していた。
「らんま、これを見てくれ。すごくないか?」
「何がすごいって、それただのブラジャーじゃないか。それに金製だぞ?実用的じゃない」
「でも、これはただのブラジャーじゃない。見てこの細工。古代の工芸技術の粋を集めた芸術品だよ。一度でいいから、らんまに着けてほしいんだ」
オレは少し照れながらも、本心からの願いを伝えた。
らんまは驚きの表情を浮かべ、しばらくの沈黙の後、困惑した声で答える。
「達也、冗談はそのくらいにしておけ。なんで、オレがブラジャーなんか……、イヤだね、絶対、イヤ」
「こんな機会、二度とないかもしれないじゃないか。冒険の記念に、ほら、あの宝石と同じで、価値ある体験だよ」
オレはらんまの手を取り、目をじっと見つめた。
しかし、らんまは首を横に振り続ける。
「……だから、絶対に着けないぞ……」
「さっき、オレのいうことをひとつなんでも聞くって約束したよな?」
「したけどさ、それとこれは話が別だ!なんで、オレがそんな金ピカブラジャーなんか……、着けないったら、着けねえんだ!」
仕方ない。ここは、無理やりにでも……。
オレは、ブラジャーを片手にらんまを追いかけた。広大な部屋の中で繰り広げられる追いかけっこ。
「逃げられないぞ、らんま!」
オレは息を切らしながら叫ぶ。金のブラジャーを手に、らんまの後を追い続ける。しかし、らんまはまるで風のように身軽で、オレの手の届かないところを巧みに舞い続ける。
通路を駆け巡り、宝物の山をよけながら、二人の間で展開される追いかけっこ。
追いかけっこは、宝物で満たされた広大な部屋の中で続いた。金色に輝く宝物が散らばる中、らんまは巧みにオレの追撃をかわし続ける。オレはブラジャーを手に、捕まえようと必死だったが、らんまはピラミッドの迷宮を操るかのように、一瞬一瞬で方向を変え、オレの手の届かないところを巧みに舞い続けた。
「らんま、観念しろぉおー!!往生際悪いぞ」
「達也、こんなことしてる場合じゃないだろ!」
追いかけっこが続く中、突然のことが起こった。床に落ちていた小さな石にらんまの足が引っかかり、らんまがつまづいた。オレはその一瞬の隙を逃さなかった。
ついに、オレはらんまに追いついた。つまずいた一瞬を逃さず、金のブラジャーを背後から無理やり、装着させる。
「装着ーっ!」
「ぐええええっ。」
らんまが叫び声を上げた。驚きと苦痛が混じる声。
「やめろぉ~~~っ、胸がつぶれるーーっ」
「こ、このらんまの苦しみよう、これはまさか。身につけた者をしめ殺す呪いのブラジャー?!」
オレは心底から恐れた。このピラミッドの秘宝に、何か恐ろしい呪いがかけられているのではないかと。絶対にらんまに似合うと思っていたブラジャーだったが、これは呪いのアイテムだと……。
「んぐえぇ、た、ただ、小さいだけだ、早く、早く外してくれぇえーーっ?!胸がつぶれるぅうーー、ぐえぇええ」
しかし、その心配はすぐに杞憂であることがわかった。単純にこのブラジャーは、らんまの胸に対して、小さすぎるだけだったのだ。
オレは慌てて、らんまからブラジャーを外した。
「わかった!ご、ごめん、らんま!大丈夫か?!」
らんまは少し息を切らしながら、半ば呆れながらも安堵の表情を見せた。
「はぁはぁ、まじで死ぬかと思ったぜ……わかったよ、そんなにこの金のブラジャーがいいなら、持ち帰って、防具屋とかでサイズを変えてもらうよ、んで、それを着ければいいんだろ?」
「らんま……」
オレは感謝の気持ちを込めて、らんまを見つめた。
「本当にありがとう、らんま。お前がそうしてくれるなら、それでいい。」
らんまは苦笑いを浮かべながら、再び周囲の宝物に目を向けた。
「でもな、こんな場所に来て、まさかブラジャーでこんな騒ぎになるとはな。」
「あはは、本当だよ。でも、これも一つの冒険だろ?」
しかし、そのときだった。らんまの後ろにいた石像が斧を振り降ろしてきたのは。