女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
双竜降臨弾が石像に向けて放たれる。二つの龍の形をした輝く光の球が、空中で螺旋を描きながら石像に迫る。石像の目には一瞬、驚愕の色が浮かび上がるが、次の瞬間、双竜降臨弾が石像の胸部にヒットした。
衝撃と共に、煌めく光が爆発的に広がっていく。巨大なエネルギーの波が周囲を揺るがし、その場で一瞬にして粉々に砕け散る石像。轟音と共に破片が四方八方に飛び散り、石像がかつて存在していた場所には、ただ光の渦だけが残っていた。
その威力は想像を絶し、周囲の空気さえ震わせた。双竜降臨弾のエネルギーが徐々に収まり、静寂が戻る中、石像は完全に姿を消していた。しかし、その威力は石像だけに留まらず、ピラミッドダンジョン全体に影響を及ぼしはじめてしまた。
「うわぁ!」
らんまが叫ぶ。
ピラミッドの壁や天井が、魔法が解けたかのように崩れ始め、砂となって崩れ落ちていく。わずかな光が天井から差し込む中、オレたちは砂まみれになりながら必死に脱出を試みた。まるで迷宮からの脱出を試みる冒険者のように、息を切らしながら、ピラミッドダンジョンからの出口を探し走った。
なんとか、太陽が見え、そこに向かって、持てる力すべてを脚力に込め、ジャンプした。
そうして、なんとか、オレたちはピラミッドの外に躍り出ることができた。背後で巨大なピラミッドは最後の一部分が崩れ落ち、砂漠の一部と化してしまった。あれだけの壮大なダンジョンが、まるでそこに何もなかったかのように消え去ってしまった。
「全部、無くなっちまったな……」
らんまが肩を落とす。
金銀財宝や売れそうな書物も、全て砂と化してしまい、持ち帰ることができなかった。二人はがっくりとしたが、らんまの手にはひとつだけ、金のブラジャーが残っていた。
「せっかくの宝物も、これだけか……」
「それでもいいじゃないか。らんまが無事で、それにこれだけの冒険ができたんだから。それが何よりの宝物だろ?」
らんまはオレの言葉に少し考え込んだ後、頷いた。
「ああ、そうだな。達也と一緒にいられるのが、オレにとって一番の宝物だ」
夕日が二人を照らし、砂漠は金色に輝いていた。二人は互いを見つめ合い、笑い合った。金のブラジャーを手にしたまま、オレたちは新たな冒険への旅立ちを誓った。今回の冒険が終わったとしても、オレたちの冒険はまだまだ終わらない。これからも、どんな困難にも立ち向かい、乗り越えていく。それがオレとらんまの冒険者としての宿命だ。
〜短編・ピラミッドダンジョン編・完〜
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