※この作品はR-18です。

女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き   作:RNOVEL

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15-3.アリーナ

時間は緩慢に流れ、オレたちは牢屋の中で待たされていた。外の世界とは隔絶されたこの狭い空間で、『重力の手枷』は僅かな動きも重く感じさせる。オレたちが互いに目を交わすと、言葉は不要だった。諦めはしないという確固たる意志が、お互いの目には宿っている。しかし、絶望的な状況であることは間違いない。

 

突然、重い足音が牢屋の外で響き始め、鍵が外れる音がした。ドアが開くと、フルヘルメットの兵士らが現れ、厳しい視線でオレたちを囲んだ。彼らは言葉少なに、手荒にオレたちを牢から引きずり出した。オレたちは兵士たちに押しやられ、会場へと向かう。

 

歩くことすらままならない重さに、足は思うように上がらず、オレたちは何度もつまずいた。しかし、兵士たちは容赦なく、急かすようにオレたちを前に進める。通り過ぎる廊下の石壁は冷たく、そこに刻まれた無数の傷跡。

 

この場所がいかに多くの絶望と戦いを見てきたかを物語っていた。ここから逃げ出そうと戦闘も行われたのかもしれない。戦闘というよりも虐殺か……。

 

「早くしろ!」とある兵士が吠えると、群衆のざわめきが遠くから徐々に聞こえてきた。それは次第に大きくなり、やがて轟音となってオレたちの耳を打つ。アリーナに近づくにつれて、その音はより一層高まり、観客たちの興奮した声が聞こえてきた。

 

「見せ物にされるなんてな…」

 

【挿絵表示】

 

「とにかく、モンスターを倒す。それしか、オレたちの生きる道はないってことさ」

 

 

「黙れ、歩け!」

 

 

オレたちがアリーナに近づくにつれて、気温も上がっていくように感じた。

 

外へと引き出されると、視界には巨大なアリーナが広がっていた。数え切れないほどの観客がすでに席を埋めており、その喧騒が鼓膜を打つ。彼らの多くは期待に胸を躍らせているようだったが、中にはらんまに卑猥な言葉を投げかける者もいた。

 

「ほら見ろ、今日の星だ!」

 

「美しい身体を今から見れるとはな、楽しみだぜ!」

 

「おいおっぱい美女、俺たちのためにいいショーを見せてくれよ!」

 

らんまはそうした声を無視して前を見据えた。

 

「てめえら、タダ見しやがって…、このスケベ野郎ども」

 

むしろ、タダ見ではなく、ファイトマネーさえもらえれば、らんまは全裸での格闘試合にも応じるのだろうか。そんな疑問も湧いたが、今はそれどころではない。

 

手枷で繋がり、右隣にいるらんまの目には怯えはなかった。むしろ、その目には火がついていた。怒りの炎だ。

 

らんまがこちらを向いて、低い声で言った。

 

「気にするな、達也。オレたちは負けない」

 

オレも頷いた。この状況は惨めだが、らんまと一緒なら、どんな苦境も乗り越えられる気がした。

 

「やるべきだけだってことだよな」

 

兵士たちはオレたちを戦場の中心へと押しやった。アリーナの真ん中に立つと、すべての視線がこちらを射抜いていた。

 

観客席からは好奇心に満ちた目や冷たい笑いが聞こえてきた。そして、アナウンサーの声が鳴り響く。

 

「さあ、皆さんのお待ちかね!本日のメインイベント、勇者とその仲間の美女がモンスターに挑む!」

 

観客の興奮が一気に高まった。喧騒はさらに大きなものになり、オレたちはアリーナの中央で立ち尽くすのみだった。

 

オレはらんまを見た。らんまは勇敢に頷き、戦う準備ができていると告げた。オレたちはもう裸のまま、手錠に繋がれ、武器も魔法も使えない。だが、一つ確かなことがある。オレたちは決して一人ではない。

 

「らんま、何が起きても、オレはお前のそばにいる」

 

「あぁ、どんな敵だろうと、ぶっ倒すのみだぜ」

 

向かい側の門が開くとそこに現れたのは。

 

 

「お、おまえは……パ……」

 

「なんでオマエがここに!」

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