女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレたちの放った威力の放出系電撃技によってダウンするパンスト太郎。空中で炸裂する雷の光は、まるで夜空を照らす稲妻のように、アリーナ全体を明るく照らし出す。そして、その光が消え去った後、パンスト太郎は力尽きたかのように大地に崩れ落ちた。その巨体が地面に打ちつけられる音は、重低音としてアリーナ中に響き渡った。
一瞬、全てが静まり返る。そして、次の瞬間、アリーナは爆発的な歓声に包まれた。
「達也&らんまペア、見事勝利!!二人の愛と勇気、そして絆の強さが、見事、パンスト太郎を打ち倒しました!!」
このアナウンスは、魔法を使ってアリーナいっぱいに拡声され、観客たちに届けられる。その声は、誇り高き勇者たちの勝利を讃え、その偉業を称えるようにも聞こえた。
アリーナにいた観客たちは立ち上がり、拍手喝采を送り始める。その拍手と歓声は、オレたちの耳に心地よい響きとなって流れ込んできた。
「いぇい、いぇーーい。やったな、達也!俺たちの勝ちだ!」
「ああ、らんま!これもお前と一緒に戦ったからだ!」
オレたち二人は全裸のまま、汚れや傷にまみれながらも、互いに笑顔を交わし、その場で力強く手を高く挙げた。アリーナからの拍手喝采は止むことを知らず、その中でオレたちは改めて、この戦いを共に戦ったことの喜びを感じていた。
「すごいぞ、勇者達也とらんま!彼らの勝利だ!」
「あんな強敵を倒せるなんて、本当に凄い!」
「おめでとう!二人の勇気に感動したよ!」
「また彼らの全裸試合を見たい!最高だった!」
観客たちの声は一つとなり、オレたちを英雄として讃える。その中を、オレたちはイカ墨や土にまみれたまま、控え室へと戻っていく。
その歩みは、まるで凱旋する戦士のように堂々としていた。控え室に戻るまでの道のりは、長いようで短く、オレたちはその全てを勝利の余韻と共に味わう。
そして、控え室の扉を開けるとそこには今回の試合を企てた支配人とその部下たちが待っていた。彼らはオレたちの前に跪き、深く頭を下げていた。
「勇者達也様、そして、その妻・らんま様、本当に申し訳ございませんでした!」
支配人は声を震わせながら謝罪する。
「今回の試合の企画を開催したものの、対戦相手をあなたたちにしたことは、私たちの意思ではありませんでした。見知らぬ謎の老人が私たちに近づいてきて、あなた方を拉致し、戦わせないと、このコロッセオを爆破すると脅してきたのです」
その話を聞いて、らんまが眉をひそめる。
「謎の老人……って、一体誰だ?そいつの目的は何だ?」
「なぜ、わざわざオレたちをここに拉致して、戦わせる必要があったんだ?」
「その老人は、身体は小さくとも、とても強大な魔力を持っていまして、私たちには逆らうことができませんでした。彼の目的については…正直、私たちにもわかりません。ただ、あなた方がこの世界にいる限り、彼の計画を阻止することができるとだけ言っていました」
支配人が再び口を開く。
「この度は、大変な目に遭わせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。私たちの手落ちでございます」
らんまは深く息を吐き出した。
「まぁ、結果的には無事に勝つことができたからいいけど、次からはこんなことがないようにしてくれよ」
「わかった。今回のことは許すよ。でも、その老人のこと、気になるな…」
「ありがとうございます。今後は十分に注意し、二度とこのようなことがないように致します。」
支配人とその部下たちは、深く頭を下げたまま、控え室を静かに後にした。彼らの足取りは重く、負い目を感じていることが歩く姿からも伝わってくる。しかし、あまり気にしないでほしい。それくらいに、パンスト太郎とのバトルは楽しかった。
扉が閉まる瞬間、支配人が振り返り、もう一度深く頭を下げると、小さな声で「本当に申し訳ありませんでした」とつぶやいた。その後、扉は静かに閉じられ、オレたちを残して、彼らの姿は控え室の外へと消えていった。
「小さな身体で強力な魔力を持つ老人か……」
「嫌な予感しかしねーな……」
それから、オレたちはコロッセオに常設されたシャワールームを借り、そこで汗や汚れを落とすことにした。
コロッセオのシャワールームでは、冷たい水が二人に容赦なく降り注ぐ。達也は、戦いの疲れを癒やそうと、らんまの背中を丁寧に洗ってあげた。泡立てたソープを手に取り、力を込めずに滑らかな動きでらんまの背中をなぞる。
「ちぇっ、湯船もないのかよ、ほんとにシャワーだけだな」