女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
「あー、今日は暑いわねぇ、暑いからコロッセオで全裸でトレーニングしちゃおうかしら」
翌朝、まさに朝飯前にコロッセオに集合したらんまと、オレと支配人とその部下たち。今、オレと支配人らは建物の影に隠れて、八宝斎の登場を待っていた。
らんまいわく、全裸でトレーニングをしていれば、すぐに八宝斎は現れるとのことだった。
―このオレの最高の果実(おっぱい)を無防備に見せつけてれば、あのエロじじぃはすぐに現れるはずだぜ
昨夜、この作戦を決めたらんまの言葉を思い出す。
数十メートル先に見えるらんまが全裸でトレーニングをはじめた。
空は青く、太陽は容赦なく照りつける中、過去の栄光を静かに物語るコロッセオ。その歴史的な舞台に、らんまは全裸で立っていた。
コロッセオの強烈な日差しの下、らんまの肌は細かな水滴で覆われていた。太陽の熱が直接肌に触れるたびに、その汗は裸体を冷やそうとして光っているように見えた。らんまが動くたびに、その汗は動きに合わせてしなやかに流れ、まるで小さな川が肌の表面を這っているかのようだった。
らんまの動作は力強く、しかし繊細で、肌の各部が太陽に照らされると一層強調された。オレは、そんならんまの姿に、身体のしなやかさと、普段のトレーニングによる肉体の鍛錬を感じ取ることができた。
オレはそんならんまの姿を見て、ただただ感嘆する他ない。
しかし、数分、経っても、まだ、八宝斎はすぐには現れない。
オレの横にいる支配人らは、焦り始めるかと思ったが、むしろ、らんまの全裸トレーニングに興奮していた。
支配人やその部下らは、股間を盛り上げ、テントを張っている。
まぁ、オレも、らんまの全裸トレーニングをこうして見張っているだけで、興奮してしまうのは事実だが。でも、あそこにある最高の果実はオレだけのものだ。
「達也様、なかなか来ませんね。こんなことで本当に来るのでしょうか」
支配人がそっとオレを注意した。まだ八宝斎は現れない。
「おかしいな・・・この作戦ならすぐに現れると思ったんだが……」
「では、別の方法を考えるべきでしょうか?」
「そうだな……、一時間して、来なければ、作戦を練り直しましょう」
オレが顎に手を当てて思案していると、突然らんまの叫び声が聞こえた。オレたちは慌ててコロッセオの中央へ視線を向ける。すると、そこには八宝斎の姿があった。
「はっぴー、参上じゃぁー!」
「出やがったな、このスケベ妖怪!今日という今日は……!」
オレは支配人に、今回の謎の老人が、らんまの目の前にいる八宝斎と同じ人物であることを確認した。
「はい!間違いありません、二人の情報をくれたのはあの老人です」
支配人たちよりも、一歩先にオレはらんまのもとに走っていく。
「達也もおったか。くぅ、やはり、二人の仲を割くのは簡単なことではないのう、えぇーい、罠とわかれば。元祖無差別格闘流・八宝大華輪!!」
八宝斎が放った八宝大華輪は、その名の通り、強力な技であった。爆風とともに黒い煙が広がり、コロッセオは一瞬にして戦場のような雰囲気に包まれる。支配人と部下たちは、その強烈な爆発によって一時的に動けなくなり、混乱の中で方向感覚を失ってしまう。八宝斎曰く、「揚子江の流れを一撃で逆流させた」「万里の長城を一撃で破壊した」という大技。
しかし、すでに何度もこの技を喰らっているオレとらんまは腕で顔を覆い、爆風をかいくぐっていく。すぐに八宝斎の追跡を開始した。
「達也とオレの仲をよくも……!逃すか、このくそじじぃ!」
「あぁ、らんま。絶対に捕まえるぞ!」
らんまの顔には戦いの興奮と確固たる決意が浮かんでいた。
「ほーれ、こっちじゃ、こっちじゃ」
「待てじじぃ!そこへ直れ!逃げるな、じじぃー!」
八宝斎を追いかけるたびに、走るらんま。ぷるんぷるんと、豪快に乳房も揺れている。
「これでも、食らえ!」
八宝斎が狡猾にも逃げ回る中、オレは深く息を吸い込んだ。目に集中の光を宿し、手を前にかざして、古代の文字が刻まれたアミュレットをいイメージする。瞬間的に空気が振動し、周囲に青白い電光がほとばしらせた。
「雷神の怒りを!雷撃閃!」
オレが力強く唱え、手から放たれた電撃が雷のように八宝斎を目指して蜿蜒と進む。
八宝斎、その電撃が迫るのを一瞥し、驚異的な反射速度で身を低くしてかわした。電撃は八宝斎のすぐ横をかすめ、背後の壁に衝突し、小さな爆発とともに石が飛び散る。
「ほほう、達也よ、その術もなかなかに洗練されておるが、まだまだじゃ!」
八宝斎は嘲笑うように言い放ち、再び跳びはねるようにしてその場を離れる。
コロッセオの影から一気に駆け出し、石畳を踏みしめながらソドムの街へと方向を変える八宝斎。太陽は容赦なく照りつけ、小さな影の背後でらんまとオレは必死に追跡を続ける。
そして、八宝斎を先頭にし、ソドムの街へと躍り出るオレたち。
「待ちやがれぇえー、スケベじじぃ!」
「待てぇえーーー!」
「何事だ、何事だ!」と市場の中心で売り子たちが声を上げ、野菜や果物を手に持ったまま立ち止まって眺める。
全裸のらんまが猛スピードで走る姿は、ソドムの街の住民たちにとっては異様な光景だった。市場で買い物をしていた人々、カフェでくつろいでいた若者たち、道を行く老若男女が次々と振り返り、その奇妙な光景に目を丸くする。
子供たちは指をさし、笑いながら「ママ、見て、あの人、服を着てないよ!」と叫ぶ。大人たちはその衝撃的な光景に困惑しながらも、中には、「こんなことってあるのか?」と口にする者もいた。
「こないだ、すっぽんぽんでモンスターとバトルしたおさげの娘じゃないか?」
「あぁ、そうだ。後ろに勇者もいる」
「また、面白いバトル見せてくれそうだぜ、ついてけ!ついてけ!」
街の石畳を叩く足音が響き渡る中、八宝斎は一瞬も停止することなく、曲がり角や小道を巧みに使い分け、追うオレたちを翻弄し続けた。しかし、オレたちもまた、八宝斎の動きに合わせて敏捷に動き、決して距離を広げさせなかった。
後ろから追いかける住民たちが増える中で、市場の一角は一時的な観戦場所と化していた。「あっちへ行った!」「早く、追いかけろ!」と声を上げる人々。中には冒険を楽しむかのように、オレたちの後をついていく若者たちもいた。
一方で、らんまの全裸は動きを妨げるものではなく、むしろ身体の自由さを際立たせていた。筋肉は動くたびにしなやかに動き、汗が肌を濡らし光を反射する様子は、戦いの集中力と決意を物語っていた。らんまは追走中でも八宝斎を捉えることに全力を尽くし、一切の羞恥心を捨てているようでもある。
オレもまた、らんまの後ろを追いかけながら、街の住人たちの反応に動じることなく、目的に集中していた。時折「すみません、通ります!」と叫びながら、人々の間を縫うように走り抜ける。
「くっそ、あのエロじじぃ、相変わらずのスピードだぜ。ぜんぜん追いつけねえ……!はぁはぁ」