※この作品はR-18です。

女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き   作:RNOVEL

404 / 480
16-15☆.グリーンドラゴン(前編)

そのグリーンドラゴンは、劇場の暗がりからゆっくりと這い出てきた。体長は約3メートル、鱗は鮮やかな緑色で、その目は赤く、まるで炎を宿しているかのように輝き、長くとがった尾は床を叩くたびに鈍い音を立てる。口からは時折、白煙を吹き出し、一瞬のうちに客席はパニックに陥った。人々は叫びながら出口へと殺到し、お互いに押し合いながら必死に逃げようとしていた。

 

「このモンスター、演出じゃないよな?本物だよな」

 

「あぁ、本物だぜ、はやく逃げろ。なんで、モンスターが現れるんだよ、この街は平和だろ。近衛兵なにしてる!」

 

その大半は恐怖に駆られていた。舞台裏からもスタッフたちが慌てて避難する姿が見える。全員がこの予期せぬ訪問者に対して、どう対処していいのか戸惑っているようだった。

 

モンスターは客席に向かって猛然と突進し、その途中で席や装飾を容赦なく破壊していった。人々はその巨大な影に脅えながらも、必死に逃げるしかなかった。その様子は、まるで古代の神話に出てくる怪物が現れたかのようだ。

 

「くそっ、まさかこんなことになるなんて……」

 

モンスターがさらに客席に迫る中、俺は剣の小道具を手に取った。服も脱いでしまったが、今はそんなことを気にしている場合ではない。オレとらんまが裸で戦うのは日常茶飯事だ。

 

「らんま、行くぞ!」

 

「任せろ、達也!」

 

普通の女性なら、おっぱいもまんこも丸見えで戦うなんて恥ずかしくてできないだろう。しかし、元男であるらんまは、裸であることを全く気にせず、果敢に立ち向かっている。これがらんまの独特な魅力であり、オレが愛してやまない部分だ。

そして、当然、一緒に戦うオレも裸のらんまに興奮せずにはいられない。不謹慎ながらもビンビンに勃起したペニスを隠さずに戦う。

 

らんまは一瞬、俺のビンビンに勃起したペニスを見て、にやりと笑った。

 

「おいおい、達也。こんな時にまで興奮してるのかよ。戦う気満々なのはいいけど、そっちの剣も振り回す気か?」

 

「馬鹿言うな、らんま!これは自然現象だ!男として、裸で戦うらんまを見たらこうなるのは仕方ないだろ!」

 

「はっははは、相変わらず、どスケベでどうしようもない野郎だな」

 

らんまは笑いながら、わざと片足をあげる構えをとってきた。オレに大事な割れ目を見せつけるように……。

 

「ほら、もっと見てみろよ、達也。これで集中できるか?」

 

【挿絵表示】

 

「お前、わざとだろ!そんな挑発で、戦いに集中できるかってんだ!」

 

「集中できないのは達也の方だろ?」

 

「くそ、らんま!今はふざけてる場合じゃないっての!」

 

オレは慌てて振り返り、迫り来るモンスターに目を向けた。

 

「なら、早くそっちの剣をしまって、戦いに集中しろよ」

 

「くそ、らんま……後で覚えてろよーっ」

 

そんなふざけたやり取りをしながらも、らんまは舞台装飾の一部を武器に変えるほどの機転も利かせていた。らんまは長い金属の棒を手にしていた。それを槍のように構え、モンスターへと立ち向かう。舞台上で演じるロミオとジュリエットとは違う、現実の戦いがはじまる。

 

モンスターの目は、その視線だけで周囲が凍り付くような冷たさを放っていた。だが、その恐怖を前にしても、俺たちは一歩も引く気はない。

 

「でぇえいい、怪物野郎!オレたちが相手だ!」

 

【挿絵表示】

 

らんまは金属の棒をくるくると回しながら、モンスターを威嚇する。

 

モンスターの注意を引きつけ、舞台へと寄せていくらんま。その間に、客たちを非難させるつもりだろう。あんな野次を飛ばしてきた客を思いやるなんて。

 

その間、周囲のスタッフや客たちは一斉に避難していた。劇場の中はパニック状態にあったが、少しずつ人が減っていく。

 

この場で、オレの雷撃魔法を放てば、劇場が壊れてしまう。かといって、劇場の外に連れ出しても、他の店や民家が巻き添え食う。

 

なら、作戦はひとつ。

 

このまま、劇場内で、こいつの息の根を止めなければ。

 

「ほらほら、こっちだぜ、はやくこいこい!」

 

オレは小道具の剣を振り回して、グリーンドラゴンをらんまと共に舞台上へと呼び寄せた。

 

グリーンドラゴンがゆっくりと舞台に向かって進んでくる。その足取りは重く、一歩ごとに劇場が揺れるようだった。

 

とにかく、建物の損害を最小限に抑えることだ。

 

らんまが先陣を切って、槍となった金属の棒でドラゴンの足元を狙う。金属が鱗に当たる音は鋭く、一発一発がドラゴンの怒りを買っている。

 

「ふん、こいつぁ重いな!でもな、お前に負けるわけにはいかないんだよ!」

 

俺もその隙をついて、剣の小道具でドラゴンの顔面を狙う。剣が空を切り、ドラゴンの大きな顎をかすめる。怒ったドラゴンが大きく口を開け、炎を吐こうとするその瞬間。

 

「らんま、下がれ!氷の結晶よ、この焔を封じろ!アクア・フリーズ・バリア!」

 

オレは力強く詠唱し、手から冷たい青白い光が放った。瞬時に氷の壁が形成され、ドラゴンの吐き出す炎を効果的に阻止する。炎と氷がぶつかり合い、蒸気と轟音が周囲に響き渡る。

 

「へへ、ナイスっ!」

 

「よし、行くぞらんま!これで少し時間も稼げそうだ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。