女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
らんまもオレの魔法に合わせて、再び攻勢に出る。金属の棒を槍のように操り、氷で一時的に視界を遮られたドラゴンの側面へと大きく振り下ろす。金属の棒がドラゴンの厚い鱗を突き、その大きな体を揺さぶる。ドラゴンは怒りに身を震わせ、再び口から炎を吹こうとするが、オレは機敏に動いて、再度氷の魔法を放った。
「凍てつく煌めきよ、魔物を縛りつける!クリスタル・ファング!」
今度は、ドラゴンの四肢を目指して、尖った氷の矢を飛び立たせた。鋭い氷の矢が地面を蹴り、ドラゴンの足に命中し、動きを大幅に制限する。FFの魔法で言えばスロウ。ドラクエの魔法でいえばボミオス。つまりは、敵の動きを遅くさせた。
「なかなかやるな、達也。こっちも本気で行くぜ!」
「よし、怯み始めた!いいぞ、らんま。そして、あらためて言うけど、裸のらんまと一緒に戦うの、大好きだ」
「へへ、オレもだよ。達也の勃起チンポと一緒に戦うのも悪くねーな」
らんまは高く跳び、ドラゴンの頭部に向けて全体重をかけた一撃を加える。その衝撃でドラゴンは大きく後退した。
「このまま押し切るぞ、らんま!」
「へへへ、楽勝、楽勝!」
そういって余裕をかましていたらんまに、ドラゴンの尻尾が強烈なアッパーショットを浴びせてきた。
らんまの身体は空高く打ち上げられ、劇場の窓ガラスを破って街の空へと飛ばされていった
「だぁあーーっ?!」
「ら、らんまぁあーー!」
オレの叫び声が虚しく響く。
オレはすぐさま、らんまを追いかけるように高く飛び上がった。劇場の外に飛び出した瞬間、屋根の上で何かが動いたのが見えた。それはらんまだった。らんまはどうにか自力で屋根まで上がていた。
街の灯りがらんまの姿をぼんやりと照らし出す中、オレは急いでらんまのそばまで駆け寄った。
「らんま!大丈夫か?!」
「ああ、なんとかな…。油断大敵だぜ」
らんまは手に持った金属の棒を握りしめた。その様子からは、まだ戦う気力が残っていることが伝わってきた。
しかし、汚れたらんまの裸体には若干の傷も見えた。オレは心中で怒りを感じずにはいられなかった。しかし、こんなときこそ、冷静でなければ。
その時、劇場の屋根を破壊しながら、ドラゴンがその巨大な体をゆっくりと現した。月明かりに照らされ、その鱗はより一層不気味に輝いている。
「達也、こいつ、しぶといからな…」
「わかってる、らんま。でも、ここで倒さなきゃ!」
ドラゴンがその巨大な尾を振り上げ、らんまに向かって一気に振り下ろしてきた。オレはその動きを見逃さず、素早くらんまに警告した。
「らんま、尻尾だ!避けろ!」
らんまは咄嗟に身を翻し、なんとかその直撃を避けようとしたが、ドラゴンの尾の先端がらんまの横腹をかすめ、彼女の体を激しく揺さぶった。
「くっ……! しまった!」
らんまは一瞬の痛みに顔をしかめながらも、再び戦闘態勢を整えた。
「らんま、大丈夫か?!油断するな、次の一撃が来るぞ!」
「こんなの、へっちゃらだぜ!ドラゴン相手に負けるわけにはいかねぇんだよ!」
オレは剣の小道具を再び構え、らんまと共に戦闘態勢を取る。ドラゴンは低い唸り声をあげながら、オレたちに向かって炎を吹きかけようとしてきた。
「また来たぞ!らんま、気をつけて!」
オレは急いでらんまを押しのけ、ドラゴンの炎から遠ざける。その隙に、オレは雷撃魔法を発動するつもりだった。こうやって、外で一気に命中させれば。
「氷雲集め、雷光を導け!クラウド・スパーク!」
空から落ちてくる雷がドラゴンを直撃する。ドラゴンは激しい痛みに身をよじりながら、怒り狂ったようにオレたちに襲い掛かる。
「今だ、らんま!フィニッシュだ!」
「今こそ、オレたちの絆の力を見せてやる! 喰らいやがれぇえーーっ!飛竜昇飛竜降臨弾!」
らんまの叫び声とともに、熱い“気”が放たれた。それは宙に漂い、まるで炎のように燃え盛っていた。らんまは集中して冷たい“気”を生み出し、その熱い“気”に向かって放つ。
冷たい“気”が熱い“気”を下方に打ち抜くと、その瞬間、熱い“気”が集中し、猛烈な力で下降していった。その衝撃波がドラゴンに直撃し、巨大な体を吹き飛ばす。
「これで終わりだ!オレたちの勝利だ!」
らんまの技がドラゴンを捉え、その巨大な体は吹き飛ばされ、激しく叩きつけられた。同時にオレも剣をドラゴンに突き刺し、その剣を経由して、稲妻を送る。
重い打撃音と共に、ドラゴンの動きが鈍くなり、ついには大きな音を立てて崩れ落ちた。
ドラゴンはそのまま、宝石へと変わり、砕け散っていった。
「ん……なんだ、こいつ」
屋根の下から、セラルディが現れた。
「そいつは、宝石モンスターさ。野生の魔物じゃない、なにものかが、その宝石に魔法を変え、グリーンモンスターに変えた」
「オマエはこないだの……!」
しかし、セラルディの言葉から、これが誰かによって操られた魔物であることを知り、事の重大さを改めて感じた。
「操られた魔物って、一体誰が? どうしてこんなことを?」
俺はセラルディに問いただしながら、らんまの様子も気にかけた。俺たちは緊迫した面持ちでセラルディの答えを待つ。
「さぁな、それは自分たちで調べることでしょう……」
そういって、セラルディは夜の空へと消えていった。
「ったく……相変わらずキザな野郎だぜ」
オレたちに恨みを持っている者といえば、やはり、アレックスとナディアがしかけたのだろうか。