女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
翌日、昼過ぎに劇場へ行くと修復中だった。支配人からの話では、少なくとも数週間は、営業を再開できないとのことだった。
「達也、どうする?やることもないしさ、このエドワルディアとはおさらばして、家に帰るか?」
「まぁ、らんまがそうしたいなら、それでもいいけどさ……」
でも、オレとしては、劇場の営業が再開して、しっかりとラスト公演を行いたい気持ちもある。
とはいっても、劇場の再開までは、暇だ。前のようにレストランや他の場所を借りて、特別公演を行うのも手だろうけど。
「でもな、あんまりここでじっとしているのもなんだし、ちょっと調査してみるか? 誰がこんなことをしてるのか、背後に何があるのか、少しでも手がかりをつかみたいんだ。」 らんまは一瞬ためらったが、すぐに頷いた。「うん、それもいいかもね。ただの魔物じゃないことは確かだし、もしかしたら、もっと大きな問題が隠されているかもしれないからね。」
宝石をドラゴンに帰る魔法を調べる。それと並行して、アレックスとナディアの動向も探ってみることに。彼らが直接関与しているのか、それとも他に黒幕がいるのか、少しでも手がかりを得たかった。
◆◇◆◇
オレとらんまは、宝石をドラゴンに変える魔法についての調査を開始することに決めた。まずは、近くの図書館と街の古文書館で古い魔法の文献を調べることから始めた。 図書館の広い魔法セクションで、オレは書架を一つ一つ丁寧に調べていく。
「これだけの情報があると、どこから手をつければいいのかも一苦労だな…」
らんまも隣で、厚い魔法書をめくっているが……。どうも、こういった細かいことは苦手そうだ
「なにかヒントがあるとは思っても、こんな文字だけの本、表紙だけで頭が痛くなるぜ」
「ははは、大丈夫。オレがやるから、らんまは休んでなよ」
「いや、達也にだけやらせるのは悪いからさ、ちゃんとやるよ」
何時間もの調査の後、オレは古い羊皮紙に記された魔法の記述を見つけた。その文書には、宝石から獣を生み出す魔法。古代の変容魔法が詳しく記されていた。文書によれば、この魔法は特定の宝石に強力な魔力を注ぎ込むことで、その宝石を一時的に生物へと変えることができるという。
「これだ! これが俺たちが見た現象に関連しているかもしれないな」
「ここには、魔法を使うための呪文と、必要な宝石の種類が書いてあるな。でも、これを使えるのはかなりの魔力を持つ者だけみたい。うーん、だとすると、アレックスとナディアって線は薄いか」
アレックスとナディアに会ったとき、強力な魔力は感じられなかった。しかも、あれだけの凶暴なグリーンドラゴンだ。並大抵の魔法使いができる変容魔法ではないだろう。