女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
試合は一週間後となった。オレとらんまはその日から別々の宿屋に宿泊し、日々、別々の修行を行うことにした。エキシビジョンマッチまでの間、舞台はアレックスとナディアが行い続けることでも話がついている。
そして、オレは、らんまと戦う前に、どうしても訪れたいところがあった。それは、セラルディの元だ。彼にどうしても、らんまの衣装を引き裂くための暗器の使い方を伝授してもらいたかった。
「セラルディ、どうかオレに教えてくれ。らんまの衣装を戦いの中で引き裂く暗器の使い方を」
セラルディはその場で眉をひそめた。彼はしばらく沈黙していたが、やがて深く息をついてから話し始めた。
「達也、そのような技は戦いの本質を曇らせる。ただの技術ではない。それには相手に対する敬意と戦士としての誇りが必要だ。本当にそれが必要か?」
オレは一瞬ためらったが、やがて肯定の意を示した。
「セラルディ、これはただの試合じゃないんだ。エドワルディアでの最後のショーだからこそ、何か忘れられないものを残したい。らんまとの真剣勝負を、皆が記憶に留めてもらうためには、これも必要なんだ」
セラルディはしばらく考え込んでから、うなずいた。
「わかった。しかし、この技を教えることで、お前たちの間に何が起こっても、それはお前の選択と責任だ。覚悟はいいな?」
「ああ、覚悟はできてる」
そうして、セラルディは暗器の使い方を教え始めた。それは、相手の注意を引きつけるための小さな策略と、瞬時に衣装を引き裂く技術に焦点を当てたものだった。細かい手の動きと、タイミングの取り方を丁寧に説明され、オレはそれを真剣に学んだ。
試合の前日、オレのはついに暗器をマスターした。
「こ、これなら、らんまの肌に傷ひとつつけずに、服をすべて、ひん剥ける!!」
◆◇◆◇
遂に試合の夜がやってきた。劇場はこの特別なイベントのために特設されたリングで飾られ、エドワルディア中から観客が詰めかけた。アレックスとナディアも最前列で応援に来ていた。舞台裏では、オレとらんまは最後の準備をしていた。
らんまは、なにやら、着膨れするほどの衣装に身を包んでいる。
「達也、覚悟はいいか?」
「ああ、らんま。お前もな」
それぞれの目には決意の光が宿っていた。観客の前で、一緒に何度も舞台を飾ってきた二人だが、今日は違う。今日は、お互いがお互いの力を全て出し切り、最高の勝負を見せる日だ。
観客の歓声が増す中、オレとらんまはリングに向かった。これが、エドワルディアでの最後のショー。記憶に残る一戦をするために。
会場内が緊張感で包まれる中、支配人がレフリーとしてリングに立った。マイクを手に彼がアナウンスを始める。
「皆さん、ご期待ください!今宵、エドワルディアの劇場にて、記憶に残る一戦が繰り広げられます!試合ルールを説明しましょう。無制限一本勝負の格闘セックスバトルです。互いをイカせあい、どちらかが参ったというまで、続く、無制限一本勝負です」
観客の歓声と拍手が増幅する中で、支配人はまずオレを紹介した。
「まずは、冒険者であり、数多の伝説を築いた男、勇者・達也!!」
スポットライトがオレに当たると、オレはリングの中央に進み出て、観客に向けて力強く手を振った。歓声がさらに大きくなる。
次に、らんまの紹介が始まった。
「そして、彼の相棒であり、同じく伝説の一員、美しき戦士、らんま!!」
その瞬間、ステージ背後の大きなカーテンが勢い良く開かれ、濃密な煙がステージ上を覆った。煙が徐々に晴れると、らんまが登場し、観客を驚かせた。会場からは野太い歓声と共に歓喜の声が溢れる。
らんまはウィンク一つで観客を更に熱狂させ、煙の中から躍動的にリングへと歩いてきた。
オレとらんまはリングの中央で向かい合い、にっこりと笑いながら互いの準備ができたことを確認した。支配人が最後の確認をし、試合開始の合図をした。
「それでは、試合開始です!」
合図と共にステージ上には煙が巻き起こされ、一瞬でオレの視界を塞ぎ、一層の緊張が会場を支配した。その煙の中から、らんまが新たな姿で現れた時、会場はさらに沸き立った。
煙が晴れると、そこにいたのはバニーガール姿のらんまだった。ハイレグコスチュームは、光沢のある黒い生地でできており、ボディラインを強調していた。網タイツがその長い脚をさらに魅力的に見せ、赤いハイヒールがその姿を引き締めていた。
胸元は大胆に開き、赤いリボンがただならぬ色気を醸し出している。腕にはカフスをはめており、バニーガールの特徴的なポンポンが付いた尾も、彼女の動きに合わせてチャーミングに揺れている。
らんまはこの煽情的な姿でリングの中央に立ち、一瞬で観客を虜にした。らんまはセクシーに笑いながら、観客を更に煽った。
「らんま、それで戦うのか?」
「あたりまえだろ!これでもかってくらい、魅せてやるからな!達也の相手なんざ、バニーの姿で十分だ」
この予期せぬ変化に観客からは歓声が上がり、いくつかの歓喜の声も聞こえてきた。オレとしては、らんまのバニーガール姿に一瞬戸惑いつつも、試合への期待で心が高鳴っていた。
これで、オレが、暗器を使ったら、伝説のらんまvsムース戦の再現になってしまうじゃないか……。
オレの心がざわざわする。
向かい合ったオレたちに、観客はさらに期待を膨らませ、リング上の二人の間に緊張感が流れた。それぞれが位置を調整し、対峙すると、支配人が試合開始の再アナウンスを行い、試合が本格的にスタートした。