女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
「なぁ、お前はどっちが勝つと思う?」
「らんまに決まってるだろ!こないだのセラルディとの試合を忘れたのか?」
「オレは達也に全財産を賭けるぜ!なんてったってらんまの亭主だ!らんまを倒せる男がいるなら、達也に違いないぜ!」
観客どもは野次を飛ばしながら好き勝手なことを言っている。オレ達の勝敗を賭けてバクチまで始まった。
「ヘヘッ、達也、お前と拳を相見える日が来るなんてな」
「らんま、お前とバトルすることができて嬉しいぜ!」
らんまはやる気に満ちたイキイキとした瞳でオレを睨みつける。オレと闘うことができて、嬉しくて仕方ないという顔つきだ。武闘家の血が騒ぐのだろう。戦いに臨む時のらんまはとても美しく、カッコいい。その凛とした佇まいにはいつも見惚れてしまう。いつもそんならんまを傍から見守っていたが・・・今日はそんならんまを真正面から見つめることができる・・・。
ビュッ!
「っと!!」
らんまに見惚れていたら、蹴り技が飛んできた。オレは間一髪、避ける。
「な〜にボサッとしてんだ?達也がかかってこねーなら、こっちからいくぜ!」
らんまは次々と蹴撃技を繰り出す。オレはらんまの白い太腿を避けるので精一杯だ。
「バニーガールらんまのバトル、たまんないな!」
「らんま、流石だな!この調子なら、ダンナも軽々とノックアウトだぜ!」
「達也〜!何やってんだ!逃げてばっかじゃなくて、反撃したらどうだ!」
回避一辺倒のオレに厳しい野次が飛ばされる。まったくうるさいやつらだ。そんなに待ちきれないなら見せてやるよ、ショータイムだ!
オレの両手が煌めき、らんまが驚いたように動きを止める。
「な・・・!?」
らんまのバニーガールコスチュームには、真正面から縦一文字に派手な切れ込みが入っていた。
「なんだ?」
「何が起きたんだ?」
ざわつく観客達。
「あっ!達也を見ろ!」
一人が上げた声をきっかけに、皆がオレの両手に注目した。
「あれは・・・!」
「あれは、セラルディの・・・!?」
オレの両手にはセラルディから受け継いだ鉤爪が輝いていた。
「さぁ、反撃だ!覚悟しろ、らんま!」
怯んだらんまの隙を突いて、今度はオレがらんまを追い詰める。らんまは軽い身のこなしを活かしてひらり、ひらりとオレの攻撃を紙一重でかわしていくが、切れ味の良い鉤爪は一枚、また一枚と少しずつらんまの衣服を剥ぎ取っていった。観客達は固唾を飲んで、成り行きを見守っている。
「く、くそっ、スケベ達也めっ!」
らんまが息を切らしながら悪態をつく。ビリビリにされたバニーガールのコスチュームはらんまの肌を覆う役目を果たしておらず、らんまの豊満なおっぱいや引き締まったウェストが外気に晒されていた。オレは確信を持っていた。バニーガールコスチュームのらんまは可愛らしい。ビキニアーマーのらんまも魅力的だ。でも、やっぱり・・・!
「らんま、この世で最も美しいのは、素っ裸のらんまだ!」
「へっ!?」
急に突拍子もないことを言われて、思わずキョトンとするらんま。今だ!オレはその虚を突いて、鍵爪を操った。らんまのコスチュームは見るも無惨な布キレとなって地面に落ちた。露わになった輝かしいらんまの肌には、傷ひとつもない。観客が歓声を上げた。
「すげーぜ達也!ついにあのらんまを丸裸にしちまった!」
「しかも、らんまは無傷じゃないか!達也のらんまへの愛がわかるってもんだ!」
「達也の言う通りだ!この世にらんまの身体ほど素晴らしいものは二つとないぜ!」
あれほどブーイングを上げていた観客達がすっかりオレの味方だ。薄情な奴らだが、無理もない。らんまを裸にひん剥いたオレに対して、いくら謝意を表しても足りないはずだ。らんまと手合わせする度胸も無い、互角に渡り合う実力も無いこいつらには、らんまを脱がせるチャンスなど一生無いのだから!
「こんのどスケベ達也がっ!折角の衣装をビリビリにしちまいやがって」
らんまはムッとしたような表情を浮かべていたが、すぐにニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「暗器なら、オレだって使えるんだぜ?」
そう言うと、らんまは衣装の切れ端をむしり取り、オレに向かって投げつけた。オレはひらりとそれを躱したのだが、それはオレの気を引くための囮に過ぎなかったようだ。次の瞬間、背後から数本の鋭い棒状のものが飛んできた。思わず飛び上がり、間一髪で避けることに成功するも、そのうちの一本が左頬にかすり傷を作った。観客からどよめきの声が上がる。
「今のは・・・!?」
オレが驚きながら振り向くと、そこには3本の暗器を抱えたらんまが立っていた。つぎの瞬間、それを、何度も投げつけてくるらんま。オレの衣服が切り裂かれていく。
「な、なにい……、これは!?」
「へっへへ、達也。てめぇも同じようにひん剥いてやるよ!」
らんまが次々に暗器を投げつけてくる。オレはそれを紙一重で躱すのに精一杯だ。どんどん破られていくオレの衣服。
「フンッ!避けてばっかいねぇで、てめぇも攻撃しやがれ!」
らんまがドヤ顔で挑発してくる。
「おおっと、ここで達也のピンチ!いつものキレがありません!」
「頑張れ達也!負けるな!」
観客たちがオレの味方をしてくれる。くそっ、余計なお世話だ・・・っと!しまった!! すでにオレはすべて剥ぎ取られてしまっていた。
「さあ、どうすんだ?達也。丸裸にされた気分はよぉ?」
らんまが不敵な笑みを浮かべながらじりじりと距離を詰めてくる。くそっ・・・ここまでか!! オレは覚悟を決めた。
「らんまぁああーーっ!格闘シックスナインで勝負しろぉー!」