※この作品はR-18です。

女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き   作:RNOVEL

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19-8☆.宝箱の中身

オレたちは慎重にダンジョンを進んでいた。湿った空気が肌にまとわりつき、古びた石の壁は長い年月を経たことを物語っている。足音だけが静寂を破り、まるでこのダンジョンが永遠に続くかのような錯覚を覚える。

 

「おい、達也、見ろよ。宝箱だぞ」

 

らんまの声が響く。視線の先には重厚な宝箱が鎮座していた。その存在感は、ただの飾りではなく、何か貴重なものが入っていることを期待させる。オレたちは興奮を抑えきれずに、その宝箱に引き寄せられるように近づいていく。

 

「何かすげぇもんが入ってるかもな」

 

らんまの興奮が伝わってくる。オレもその期待に胸を膨らませながら、宝箱に近づいた。

 

「本当だな。開けてみようぜ、らんま」

 

らんまはすでに鍵に手をかけていた。手が鍵を回すと、ガチャンと音を立てて蓋が開いた。中に何が入っているか、一瞬の静寂が続く。オレたちは息を呑んで、その中身を見守った。

 

「なんだこれ? んー、これはパンストかよ」

 

蓋の中から現れた薄い生地を広げてみると、それは数枚のパンストだった。オレたちの期待を裏切るような光景に、らんまの顔にがっかりした表情が浮かぶ。オレも同じ気持ちだった。

 

パンストとは、パンティストッキングの略称で、女性が足全体を覆うために履く薄手のストッキングのことだ。通常はナイロンやスパンデックスなどの伸縮性のある素材で作られており、ファッションアイテムとしても、また防寒やエチケットのためにも用いられる。オレたちが期待していたような武器や魔法のアイテムとは違い、まさかこんな日常的なものがダンジョンの宝箱に入っているとは思わなかった。

 

「せっかくの宝箱なのに、期待外れじゃねぇか」

 

【挿絵表示】

 

「ほんとだな。せめて、武器とか魔法のアイテムが入ってると思ったのに……まぁ、しょうがない」

 

らんまの声に同意しながら、オレもがっかり感を隠せなかった。せめて、武器とか魔法のアイテムが入っていると期待していたのに。

 

らんまはパンストを手に取り、しばらく眺めていた。薄い生地が光を透かし、手の中でふわりと揺れる。その姿を見ていると、少しの間、何か特別な意味があるのではないかと思ったが、らんまはすぐにそれを投げ捨てた。

 

「もっと役立つものが欲しかったぜ、要らね。ぽいっと」

 

パンストは無造作に床に転がり、再び静寂が戻る。オレはその光景を見ながら、らんまに声をかけた。

 

「おい、ちょっとらんま、なにも捨てることはないだろ?」

 

らんまは肩をすくめて、納得がいかない様子だ。

 

「だって、パンストだぜ?なんの役に立つっていうんだよ」

 

「まあ、確かにすぐには思い浮かばないけど、ダンジョンの中では何が役に立つか分からないだろ?それにさ、こういうダンジョンでの宝箱に入ってたものって、意外な時に役立つことがあるんだよ」

 

「そう言われてもなぁ。パンストだぜ?魔法のアイテムとかなら分かるけど、これで一体何ができるんだ?」

 

「例えばさ、何かを包んだり、怪我をした時に応急処置で使ったりできるかもしれないじゃないか。想像力次第でどうにでもなるものさ」

 

「なるほどなぁ。でも、それにしてもがっかりだよな」

 

らんまはため息をついて、床に投げ捨てたパンストを見下ろした。

 

捨てたパンストを拾い、アイテム袋に収納したオレをらんまは呆れていたが、最後には笑って頷いていた。

 

「お前、ほんとに何でも拾うよな。まあ、いいけどさ」

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