女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
オレたちがこのダンジョンの奥深くに挑むにつれて、空気はどんどん重くなり、湿度も増していった。鳴り響く自分たちの足音と、遠くから聞こえる水の滴る音が、不気味な雰囲気を一層強調しているようだった。
「そろそろ、このダンジョンも終わってほしいものだぜ。あと、どれくらいだろうね?」
「さあな、でもな、こんな場所に来たんだ、何か大きなのがいてもおかしくねえだろう」
通路は徐々に広がりを見せ始め、その先には巨大な扉が見えてきた。オレたちはお互いに視線を交わし、深呼吸を一つ。そして、重い扉を押し開けた。
目の前に広がったのは、巨大な空間。壁には古代の壁画が残され、天井からは薄暗い光が幾条も漏れている。そして、中央には異様に大きな木の怪物が存在していた。
その瞬間、どこか古代の力を感じさせるような圧倒的な存在感に、オレたちは思わず息をのんだ。
「な、なんだこれ……」
「見りゃわかるだろ、でっけぇ木の怪物だ」
「そりゃ、そうだけどさ……」
古代の巨木はゆっくりと動き出し、巨大な枝を伸ばしてきた。オレは剣を構え、らんまと共にその攻撃を避ける。だが、枝が地面に叩きつけられると、周囲に衝撃波が広がり、オレたちはバランスを崩しそうになった。
「らんま、こいつ、どうやって倒すんだ?」
「わかんねぇよ、でもどっかに弱点があるはずだ!」
オレは叫びながらも剣を振り下ろし、枝を切り払った。らんまは素早く動きながら、根元に向かって駆け出した。
巨木の根が地面から伸び上がり、らんまを捕まえようとする。しかし、らんまはその動きを見切り、軽々と跳び上がって回避する。その瞬間、オレも巨木の幹に向かって突撃し、剣を突き立てた。しかし、鋼のような硬さに阻まれ、深くは刺さらなかった。
「これじゃ埒があかねぇ……」
オレは歯を食いしばりながら、もう一度剣を振り上げた。
「達也!あの光ってるところが怪しいぞ!」
らんまの指差す方向を見ると、巨木の根元に心臓部のような部分がかすかに光っている。オレは瞬時にそれを理解し、全力で駆け出す。
「オレが行く!らんま、援護してくれ!」
「わかった、任せろ!」
らんまはさらに根を避けながら、巨木の注意を引くように動き回った。
その間に、オレは全力で心臓部に向かって突進した。巨木の枝や根が次々と襲いかかってくるが、オレはそれを必死にかわし、ついに心臓部にたどり着いた。
「よし、今だ!」
オレは心臓部に剣を突き立てようとしたが、その瞬間、巨大な枝がオレを振り払った。吹き飛ばされて地面に叩きつけられた衝撃で、視界が揺れた。
「達也、大丈夫か!」
「くそっ、全然刺さらねえ……」
オレが立ち上がろうとする間に、巨木の怪物はさらに大きな枝を振り上げ、さらに花粉を撒き散らし始めた。視界が霞み、鼻の奥がむずむずし始める。
「らんま、この花粉、ヤバいかもしれねえ!オレ花粉症なんだよ」
「くしゃみが出そうだ……」
らんまが鼻を押さえながら言った。その瞬間、オレも同じく鼻を押さえたが、耐えきれずに大きなくしゃみをした。
「へっくしょん!」
「へっくしょん!」
らんまも同時にくしゃみをした瞬間、オレたちは思わずお互いに抱きついた。
「ちょ、ちょっと待て、なんで抱きついてんだ!」
「わかんねえよ!でも、こいつの花粉のせい?!」
「離れるぞ!」と、オレは叫びながら、らんまから距離を取った。しかし、巨木の怪物は再び花粉を撒き散らしてきた。
手で覆うも、細かな花粉が鼻をくすぐるたびに、何度もくしゃみをしてしまう。
「へっくしょんっ!!」
オレがくしゃみをすると、らんまが突如、抱きついてきた。もちろん裸で。
まるで、巨大な引力に引き寄せられるように、遠くからでも飛んでくる。
つまり、この巨大樹のモンスターの心臓部を攻撃しようとも片方がくしゃみをするたびに、近づけないってわけだ。
しかし、この役得な状況にオレのペニスは、らんまとの約束は守れそうになかった。