女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
足元が崩れ、鍾乳洞からさらに下の階層へと転がり落ちたオレ。神斧ラブリュスを咄嗟に取り出し、それをつっぱり棒にしようと試みもしたが真っ逆さまに落ちた。
「どわぁあーーあっ!」
ジェットコースターの類は苦手でもなくバンジージャンプも機会があればやってみたいとは思っていたオレだが、さすがにビビった。そりゃ、命綱なしでの落下は危ないよ。
落ちた先で、うつ伏せの状態となった。ピクシーとはぐれたらしい。真っ暗だ。オレの頭上にポインと柔らかい岩が落ちてきた。ファンタジー世界の岩ってのは、こんなに柔らかい岩があるのかとも思ったが、オレの推察よりも先に股間が反応した。ズボンの中でチンポは地面へと垂直に固くなり、オレの腰を浮かす。
これ、柔らかい岩なんかじゃない「らんまの尻」だ。らんまの尻が頭の上に乗っかっている。
大きく息を吸うと紛れもないらんまの陰部の匂いがした。
「悪いぃ、悪い、下敷きにしちまって♪」
オレの股間は主よりも先に正解していた。下着は断固、女性モノを身に着けないと未だにそのルルールを守っているらんまだが、あぶない水着をメイルの下に着ている。その生地の感触がオレの後頭部に伝わっている。ずっとこの状態になっていたかったがピクシーが合流して周りを照らしてくれれば、らんまがオレの後頭部椅子から降りた。グリグリして、らんまをムラつかせさせれば良かったぜ。
「大丈夫、先へ進むか」
地下の洞窟を進むオレたち。数匹の灰色のコウモリが道を遮っていたが、とくに攻撃性はないようだ。灰色のコウモリたちを払いながら先へ進み続けた。背中には神斧を背負っているので、とても重い。ずっとバーサーカーの姿で進めば良いのだが、エネルギーの消費が高いため、ずっと、そのバーサク状態を続けれない。これから遭遇するであろうボス戦のために温存しなければ。
「この先、どんなモンスターいるんだろうな……どうせなら強い奴がいいよな。らんまだって強いやつとのバトルのほうがいいだろ?」
「それもそうだけどさ……油断は大敵だぜ? 達也。」
鋼鉄の肉体を持つバーサーカーに変身できるオレと魔法攻撃を無効化にするあぶない水着を着用したらんま。さらには武器も神斧ラブリュスと神獣のツメを装備している。RPGでいえば、レベルを上げすぎて、周りが弱くなってしまった状態だ。
とは言いながらも、現在の敵でもあり宝玉を集めるライバルの八宝斎もチートだ。元の世界でも最強であったのに、この世界ではオレたちと同じく最強レベルの武器・ゴッドロッドを手にして、魔法も使えるようになっている。宝玉のありかを知る術を使う魔道士がいると騎士団の人が言ってたな。八宝斎は洗脳や催眠術も元々使えたから、魔道士を操っているかもしれない。
洞窟を先を進むと円形のフィールドに入った。強い殺気を感じる。オレは斧をかまえ、らんまも両腕にツメを装備した。いつでもバーサクできるように準備し待ち構えた。
「らんま、来るぞ……!」
「おう」
ボロボロと壁が剥がれ、無数の岩や土がオレたちの目の前に集まっていく。すごい土埃だ。岩と土は大きな人型を形成していく。ゴーレムだ。2メートル、いや3メートル近い巨大なモンスターが現れた。ゴーレムが拳を振りかざし、オレたちをなぎ払った。
「ん……!速い、らんまぁあ!」
ゴーレムの攻撃を間一髪で避け、オレとらんまは左右に散らばった。
「へへへ、こいつは歯ごたえありそうだぜ、いくぜ、無差別格闘早乙女流奥義!火中甘栗神獣拳」
らんまが素早い身のこなしでゴーレムに攻撃をしかけていく。爪装備での多段攻撃だ。ダメージを受ければボロボロと破壊されるゴーレムの腕。しかし、土埃をあげては、もう一度、復活する。つまりはとかげの尻尾状態。
「お次はオレがいく。バーサク! どぉらぁああ!」
バーサーカーとなったオレは斧を水平に振り抜き、ゴーレムの足元を崩した。体制を崩しはじめるゴーレム。数十秒も経たないうちに当然のようにゴーレムの足は復活し、オレたちに襲いかかってくる。
オレはゴーレムのパンチを斧で受け止め、らんまは華麗な身のこなしで避けている。ゴーレムは両手を頭上にあげると、なにやら、得体の知れない言語をつぶやきはじめる。火が集まっていき、大きな炎球を作り出した。それをらんまに向けて放った。らんまが十字にクロスして耐えきる。メイルが溶け出してしまい、らんまが水着姿となった。
「ひゃぁーー、なんちゅう熱さだ。あぶない水着着てなければ、大火傷だったぜ。でも、ゴーレムさんよ、オレに魔法攻撃は通じない。って、ゴーレムって魔法とか使えたっけ?」
「いや……、どんなゲームでもゴーレムはパワー型のモンスターだ、魔法なんて使えない」
ゲームに疎いらんまでもわかるように魔法を使えるゴーレムなんて存在しない。だと、すれば、誰かがチート化させた可能性が高い。
「わーはっははは! ハッピー、再び参上じゃ」
噂をするとゴーレムの影から八宝斎が現れた。右手にはゴッドロッドを持ちながら、左手には緑色の宝玉が。
「らんま、達也。一足どころか、二足も三足も遅かったのぉ、すでにこのゴーレムはワシが討伐済みじゃ。緑の宝玉は、ほれ、このとおり」
「でやがったな、妖怪じじぃ! 達也、じじぃを倒すぞ」
「愚かもんめい! 倒すなんて物騒な言葉を使うでない、ワシは魔王の力を手に入れ、この世界でハーレムを形成するつもりじゃ。もちろん、らんまちゃんもハーレムの一員にはしてやる。だから、おとなしく仲間になれい。達也もワシの下着コレクションのアイロン係くらいにはしてやってもよいぞ」
予想どおりというか、たぶん、そうだろうなと思っていた魔王復活への不純な動機が明らかになった。
「オレの大事な恋人・らんまをハーレムの一員なんかにされてたまるか」
「そうだ、そうだ…!」
つい、口が先走って、大事な恋人と豪語すると、らんまの顔が赤らめた。
「なんにせよ、八宝斎。オマエを止めるのは、オレとらんまだ!」
ゴーレムの肩に乗った八宝斎がゴーレムを操縦しながら、オレに無数の魔法を放ってくる。らんまは魔法が効かないとわかっているから、オレだけを狙ってきた。腕で炎球を防ぐが、すごく熱い。らんまは装備した爪で八宝斎に殴りかかっていくが、ゴッドロッドにあしらわれる。神獣のツメでも傷つけれないってことはゴッドロッドも相当な素材なのか。いなされたらんまがゴーレムに掴まれ、投げ飛ばされた。らんまの身体が壁に激突した。気を失ったのか?らんまの声が聞こえない。
「この世界でもワシのほうが強いのぉー、その水着邪魔じゃな、ワシが脱がしてあげる、ひひ」
ゴーレムの肩から降りた八宝斎がらんまの元へと近づいていく。
「おい!八宝斎、待てーー!」
オレはそれを食い止めようと走っていったが、ゴーレムに背中を焼かれ、道半ばで突っ伏してしまった。しまった。
「いーっひひひっひっひ、脱がしちゃうもんね」
気を失っているらんまの水着をぐいっと伸ばし、脱がせていく。らんまの乳が丸出しになる。水着すべてを脱がさないままに、らんまの乳に見惚れたのか、八宝斎の妖怪舌がらんまの乳首に向かって伸びていく。
「ひゃーはははは、らんまちゃんの綺麗なピンク乳首舐めるぞ、ひゃはははー、れろぉ」
八宝斎の妖怪舌が乳首に辿り着きそうなときにらんまの目が開いた。
「スケベなじじぃの事だから、自ら脱がしにくるとおもってたぜ。この乳首を吸っていいのはなー、達也だけなんだぁあー!」
らんまが八宝斎の頭を掴み、まるで豪速球投手がボールを投げるようにゴーレムに向かって投げつけた。見事、ストライク。ゴーレムの身体が崩れていく。
「へへへ、どんなもんでぃ♪」
半脱ぎになって片乳が丸出しになったらんまが鼻を指でこすり得意げな表情を見せた。
「まじで心配したぞ、らんま」
その顔を見てオレも安堵の表情を浮かべた。ここからが反撃だと、オレも立ち上がる。
「八宝斎!オマエの数々な無礼な行い、本当に頭きてるんだからな。覚悟しろ」
「だからと言って、達也、オマエになにができる。それ、ゴーレム!ワシを守れぃ」
斧を振り上げて走ってきたオレを遮らせるようにゴーレムに命令をだした八宝斎だが、ゴーレムはダメージの箇所が多くて、立ち上がりに時間がかかっている。
「そこまでだな、八宝斎。おりゃぁあああああ!!!!!!」
八宝斎の脳天をめがけて、フルパワーで斬りかかっていく。
「なんの、オマエごときにワシは倒せん。元祖無差別・炎の魔法」
オレに向かって、瞬時に巨大な炎弾を作り上げてきた。まずい。
「達也ぁああ!!無差別格闘早乙女流奥義!猛虎高飛車ぁあああ!!」
見事に作戦が成功して強気となったらんまが相手を威圧する強気の気弾をふんぞり返るモーションから放った。八宝斎が作り出した巨大な炎弾とらんまの強気の気弾がオレの真下で打ち消しあった。若干、らんまの気弾が押し負けている。猛虎高飛車は少しでも弱気になると威力が激減する欠点を持つ。それなら、らんまをもっと強気にさせるまでだ。
「らんま!すごい可愛い。女になったときのらんまは世界一可愛い。めちゃくちゃ色っぽいし、乳首の色もちょーー綺麗だ。巨乳なのにウエストはすっごいくびれていて、スタイルも抜群だし、それに格闘もすごく強い!勝気なところもすごく可愛い。でも、根はすごく優しいのをオレは知っている。らんま!大好きだ、愛してる、結婚したいくらい大好きだ!」
オレは恥ずかしがらずにらんまを褒めた。すべての言葉は嘘じゃない、オレが本気で思っている事を全部、言葉に変えた。後ろのらんまの反応を見る。
「へへっへへー!!ありがとうよ、達也、オレも結婚したいくらい大好きだ。猛虎高飛車ぁあああ!!おかわりぃいいー!!!!!!」
強気マシマシな状態になったらんまがもう一発、猛虎高飛車を放った。八宝斎の炎弾を打ち消した。
「な、なにぃい!! いたいけな年寄りをいじめちゃダメ」
涙目で訴える八宝斎だが、その手には乗らない。オレもらんまの技に続くぜ。
「オレも強気でマシマシだー! 猛虎高飛車大斬斬!!!」
八宝斎が咄嗟にゴッドロッドで受け止めたが、オレの強気が乗った神斧ラブリュスが打ち勝った。折れて二本となってしまったゴッドロッドを手にした八宝斎が逃げていく。
「ここまでの実力までにはなるとはのう、ゴッドロッドが折れてしまったら、さすがのワシも不利じゃ。今日の勝負はここまでじゃ、また会おうぞ。」
「くっそ、宝玉は持っていかれたか。待ちやがれ、じじぃ」
「らんま、もう、ダメだ。洞窟が崩れ始めた」
八宝斎の巨大な炎弾とらんまの気弾がぶつかりあった事によって、洞窟が崩れ始めた。らんまの手を握って、来た道を走って戻っていく。らんまの手が真っ黒だ。無我夢中で崩れていない洞窟を走り抜けると、最初の坑道にあたった。騎士団がいた。団長もそこにいる。
「はぁはぁあぁ…はぁ..はぁはぁ、すいません。八宝斎にゴーレムの緑の宝玉を取られてしまいました。」
「もうちょっとだったんだけど…はぁはぁあぁ……」
全速力で走ってきたもんだから、息を切らしながら団長に伝えた。
「八宝斎が相当な強者ということは私たちもわかっている。さ、もう、ここは危険だ。ベリーヌ様の屋敷に戻ろう」