女らんまと異世界冒険記 ※AIイラスト挿絵920枚付き 作:RNOVEL
ミス・ビーチサイドコンテスト当日。個別の控え室にいるオレとらんま。
「おい! らんま、バカか。オマエは、どこの世界に水着コンテストにタンクトップとトランクス姿で出る女がいるんだよ、負けるに決まってるだろうが」
「うっせぇ、水着姿を見せるなんて恥ずかしいだろ」
「いっつも、いつも、そうやって往生際悪いな。らんまはこれ着るんだよ、これこれ」
オレはミスリル鉱石を除去するときに、らんまが着てくれたスリングショット水着を手にらんまを説得する。上と下がつながっている点はワンピースと同じだが、布が縦長で首・胸・臍の横を通って股間まで左右に二分割され、横につながる部分が首と腰しか無い点が特徴であり、型が投石器のスリングショットに使われる布を連想させるため、その名がついたというスリングショット水着をらんまに渡した。
「はぁ? こんな格好でミスコンに出場したら、アホの変態女じゃねーかよ」
「これ、着たら、優勝間違いなしだから。これ着るんだ。いいな?」
「だ、だったら、達也もこれを履け。ひとりじゃ恥ずかしいだろ」
らんまが出してきたのは、男性用ブーメランパンツ。スリングショット水着に負けじとも劣らない男性用のきわどい水着。
「だいたい、客席にいるオレはエントリーするわけじゃないんだから、関係ないだろっ」
「達也が、これ履いてくれないなら、オレ出ないもん」
もうミスコン開始まで、数分もないので、オレはらんまの要求に応じることにした。
「わ、わかったよ。それじゃ、約束どおり、履くから。らんまもちゃんと、それ着て出るんだぞ。いいな」
と言い残して、オレは、一度、男性用着替え室を通り、ブーメランパンツを履いて、ミスビーチコンテストの客席へと行った。
◆◇◆◇
『おまたせ、いたし……ました! ただいまよりミスビーチサイドコンテストを開催いたしまーす。優勝商品はなんと、どんな魔法攻撃も無効化にすると言われているあぶない水着です』
大盛り上がりの客席。なびきがうまいこと、チケットを大量に売りさばいたのか、多勢の男性客で賑わっていた。
『それでは、さっそく出場者の皆様に登場していただくことにしましょう、エントリーナンバー1番の方、どうぞ』
まずは、エントリーナンバー1番の女性がステージにあがっていく。可愛らしい水着を着ながらも抜群のスタイルを持つ美女だ。続いて、2番、3番と名前を呼ばれて、ステージにあがっていった。
(なかなかの美人揃いのコンテストだな、らんま、がんばれ)
エントリー者は全員で6人。らんまの番は最後だ。
「最後のおひとりです。エントリーナンバー6番!」
会場が静まり返り、いよいよ、らんまが登場する。
「早乙女らんまぁああああ~!!」
スリングショット水着姿のらんまが登場すれば、会場は、その日、一番の盛り上がりを見せる。
「うおおおぉ、めちゃくちゃ可愛い!」
「なんだ、あの水着、紐水着じゃねえーか」
「らんまちゃーん、応援に来たよー!」
堂々とした様子でステージにあがるらんま。その姿に旦那ながら惚れ惚れしてしまう。毎晩、あのくっそエロい身体とオレはセックスしてるんだぜ。
(うむ、やっぱ、うちのらんまが最高だ)
ステージの上で意気込むようにらんまが呟く。
「なんとしてでも、オレが優勝するんだ。あの優勝商品が他の女の手に渡ると面倒な事になっちまうからな」
『それでは、水着審査です。みなさん、お手元の記入用紙に一番素敵だと思う方の番号を記載して、投票BOXに入れてください』
オレは当然のようにらんまの番号である6を記入しながら、周りの人らの数字を見る、らんまの6も多いが、他の番号も多いようだ。これはさすがにらんまも苦戦か?
数字を記入し終え、投票BOXへ向かう人らの列に並ぶと、ステージから悲鳴が起きた。
「きゃぁあーーっ! 魔物ーっ!」
巨大な蟹モンスターのぐんたいガニや、ピンク色の海棲大トカゲであるマッドルーパーがステージ上の水着美女たちに襲いかかっていた。
『みなさん、これは演出ではありません! ただちに避難してください』
実況アナが避難指示を出す、大慌てとなる会場。
ステージでは、らんまがぐんたいガニとマッドルーパーと戦いはじめている。しかし、動きがぎこちない、おそらくはダイナミックに動くことによって、スリングショット水着が脱げてしまうのを気にしているのだろう。
「わーっははっはは! ハッピー参上じゃ」
モンスターの群れの後に現れたのは八宝斎だった。
「生きてやがったか、じじぃ」
「おぉ、らんまも来ておったんか、ワシの水着コレクションに、このあぶない水着も加えようと思ってな♪ ここにあるとゼノリスに聞いて、やってきたんじゃ。いただいていくぞい」
泥棒のように頭巾をかぶった八宝斎の手には、今回のミスコンの優勝商品である『あぶない水着』が盗まれていた。
「てめぇ、それはオレのだ。渡さねえぞ」
「ふっはははは、そんな格好しているらんまにワシが倒せるかのぉ、ひっひひひ」
らんまのエロいスリングショット水着姿を眺めると気色悪いよだれを垂らす八宝斎。
「らんまぁ、加勢するぜ」
オレもステージへとあがり、戦いに加わった。
「達也!」
「スリングショット水着がズレてしまうのを気にしているなら、いい方法がある」
「水着がズレて、ポロリしない方法が……?!」