「お・・・俺は一体・・・なにを・・・」
「ヤマトは快楽依存狂になっていたんだ」
「快楽依存狂?」
相変わらず睾丸を押さえたまましゃがんだ状態でリーゼに問うヤマト。
「これはな、精獣などの特殊な生き物がかかる呪いの一種で、強すぎた快楽に体が依存し別人格が生まれて飲み込まれるんだ。」
「そ、それじゃあ俺は・・・」
ヤマトは少しずつ落ち着いているマリサを見て顔を青くする。
「ここ数日のヤマトがおかしくなり出していたのは分かっていた。だからマリサとレイラには話していてな、このエルフの里に伝わる伝説の秘薬を誰が使うかで話し合ってたんだ。」
「伝説の秘薬?!」
「これはな、飲んだ人がその状態で異性に性交を行なわれると効果を発揮すると言う特殊なモノでな。これを使用する為に誰かが暴走したヤマトの相手を一人でしないと駄目だったんだ。」
「それじゃあまさか・・・」
「あぁ、マリサが自ら立候補したよ」
下手をしたら狂っていたか死んでいたかもしれないマリサの方をヤマトは見詰める・・・
その視線に少し嫉妬したのかリーゼは唇を強く閉じる。
「俺はどうなるんだ?」
「言ったろ?この秘薬の効果でヤマトはもう大丈夫な筈だ。この呪いは発症しても一度乗り切れればもう掛かることは無いと言う話だからな」
「そうか・・・本当にありがとう」
姿勢が姿勢なのだがそれでもヤマトはリーゼに頭を下げる。
暴走して下手すればマリサを殺してしまっていたかもしれない自分を止めてくれた事に少しでも感謝を送りたかったのだ。
「でもその薬、大切なものだったんじゃないのか?」
「まぁね、この精エリクサーは秘薬だからね。村にも極少量しか・・・」
「えっ?生理クサー?」
「いやいや、精エリクサーだ。」
この世界のネーミングセンスに久々に頭痛がしたヤマトだったが、助けられた事に感謝しながらそのままの体勢で暫くいるのであった。
それから30分ほどしてヤマトはなんとか立ち上がれるようになり、マリサをリーゼと共に肩を貸して宿まで連れ帰る。
店が大分とグチャグチャになりアデルは悶絶絶頂したままだったがそれどころではなかったので放置していた。
そして、宿にて待っていたレイラと共にヤマトは付きっ切りでマリサの看病をした。
ヤマトがこの世界に来て一番最初に体を重ねた女性であるマリサ。
その寝顔は大分と落ち着いてきており、手を握ったままでいるせいか少し表情が和らいできた気がしていた。
「マリサ、俺・・・お前に会えて本当に良かったよ。」
聞いていたのかマリサの表情が凄く嬉しそうになり、ヤマトはそれを見てもう大丈夫かと安堵をしたらそのまま意識を失うように眠ってしまった。
暖かい手のひらが頭を撫でている・・・
子供の頃に親にそうしてもらったのを思い出しながらヤマトはゆっくりと目を開いた。
「おはようヤマト。気分はどう?」
「マリサ・・・」
ヤマトは笑顔を向けるマリサを抱き締めた。
起きて早々マリサは自身よりもヤマトの心配をしたのだ。
そして、最初は短く・・・次に長いキスを行なう。
だがそれ以上は手を出さない、ヤマトもマリサも体の方が本調子ではないからだ。
「マリサ・・・あの、俺・・・」
「次は魔界に行くんでしょ?手伝うから」
「いや、だって・・・」
「駄目、ヤマトは私が居ないと駄目なんだから!」
そう言いきられたら何も言えないヤマトは頷くのみで言葉には何も出さない。
「私達も一緒に行くぞ」
「置いてけぼりは嫌ですからね」
ドアが開きレイラとリーゼがそこに立っていた。
ヤマトは笑顔を見せたまま深い息を1回吐いて告げる。
「すまないな皆」
ヤマトの言葉に笑顔を返す3人。
そして、その翌日になり回復したマリサを加えて4人で船着場に来ていた。
「今日行くのかい?」
「あぁ、頼むよ」
「あいよ、んじゃ乗りな!無事に帰ってきたらまたこっちの方も頼むぜ」
船着場で待っていたジャンヌに船を出してもらい一同は魔界へと旅立った。
この先どんな相手でもヤマトはSEXをして妊娠をさせないと駄目だと自身に言い聞かせ気合を入れる。
そうして船の旅は1日半掛かり、魔界と呼ばれる魔物と動物の国へと足を踏み入れたのだった。
「魔王ジョーマ様、御報告したい事がございます。」
「なんだ?」
紫の長い髪が振り向くと共に肩を滑らかに髪が滑って流れる。
妖艶な色気に配下の魔物はドキッとするが一呼吸入れて落ち着いてから報告を行なう。
「先程人間界から船が一隻この魔界に入りまして・・・情報によると男が搭乗しているそうです。」
「それはまことか!?」
魔王ジョーマは歓喜の声を上げて身を乗り出す。
「ひぐぅうう!出るぅうう・・・また出るぅうう・・・」
どくん・・・どくん・・・っとジョーマの中に精液が注がれる。
今ジョーマが座っている椅子のクッションの下にはふたなりの勇者が閉じ込められておりクッションの穴から男性器だけが露出しているのだ。
「くぅふぅううう、勇者よ今のは中々良かったぞ。それで、男とな?確かか?」
「はい、船を監視していた者が港町でその人間の男が性行為をしているのを確認しております。」
「そうか!そうかぁ!そうであるか!」
魔王ジョーマは声高らかに歓喜の声を上げる!
今現在本日4回目の射精を行った椅子に埋め込まれた勇者はふたなりで、男性器はあり射精も出来るのだが精液の中に精子が居ないのだ。
その為、妊娠する事も無く魔王ジョーマは物足りない毎日を過ごしていたのだが、異性を孕ませる事が出来る男が遂にこの世界に現われそれが魔界にやってきたと聞けば喜ばないわけもなかった。
「そうかそうか、早く我が元へ来れる様に楽しみにしておかなくてはな」
魔王ジョーマはそう言い配下の魔物は一礼して部屋を出て行く・・・
そして、再び勇者の男性器を膣で激しく扱いて快楽を貪る魔王ジョーマ。
ヤマトが魔界に降り立った事はその日のうちに魔族に伝わるのであった。