※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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決意と入学式

 謎の男(八津九郎)に襲われた数日後。

 

 

 春輝は芳陰家での交流と病院での診察も無事に終わり、回復速度に驚く沙希であったが、春輝は九喇嘛の助けもあって完治し。

 

 

 初めは驚かれるも、それを『成長期です!』と言って押し通したので、彼女も首を傾げながら頷くしかなった。年のために検査入院で1日病院に留まる事になった春輝だったが、彼は翌日“家族や友達を護る”という思いの為に、そしてその護るために必要な事を不知火に聞くことにした。

 

 

「なるほどね、家族や友達を護る……それは良いことだと思うわ。なら春輝のすべき事は“知る事”ね。」 

 

 

「“知る”って、何を?」

 

 

「家族をなんで護りたいのか、そしてどうすれば“護れるのか”……それを知る必要があるわ。」

 

 

 不知火の言葉に春輝は深く考え込むと、彼女は優しく笑うと息子を抱きしめ、春輝はその暖かさに若干驚きながらも、ドキドキとしてしまう。

 

 

「深く考えなくていいのよ春輝。大切なのは“気持ち”。何かを命をかけても護りたいという、強く硬い“意志”が大切なの……春輝、あなたはどうしたい?」

 

 

 不知火のまっすぐな瞳に春輝は拳を強く握る。

 

 

 最初の自分にはナルト達のように“夢や目指すモノ”がなかったが、春輝は九郎に襲われた時に、もしも家族や友人が同じように襲われた時にどうするかを考えた。

 

 

 しかし、彼の中で答えは決まっている。

 

 

「俺は強くなって、みんなを守りたい!」

 

 

「そう……。なら私もあなたの修行を手伝うわ。だから、何かあれば必ず話してね。」

 

 

 こうして春輝は不知火指導の元で共に修行をしていくのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 それから月日が経ち、桜が舞う4月。

 

 

 春輝、真、凜子、きららは中等部。ゆきかぜ、達郎は初等部に入学しそこには友人達もおり、対魔忍育成機関である五車学園へと入学し、学園理事長であるアサギの話を聞くために体育館に来ていた。

 

 

 数多の一般生徒がおり、全員が対魔忍の家系の者達であり、彼等は将来の影となる者達であり、ライバルになる者達でもあった。

 

 

「すごい人数。」

 

 

「これだけの対魔の家系が揃うと壮観だな。」

 

 

「まぁ大半は女子が多いが、春輝……彼処を見てみろ。」

 

 

 真に言われて壇上を見ると、そこには数名の学生がいたがその中でも目を引く1人の男性がいた。

 

 

「あの人は?」

 

 

「“獅子堂(ししどう) 宗一郎(そういちろう)”……アサギ様と同じく現対魔忍最強であり、若くして当主となった男だ。

春輝……俺達はあの人を越えるつもりで強くならなければいけない……。やれるか?」

 

 

「当たり前だ。俺は強くなる……そして、本当の忍になってみせるんだ。」

 

 

 春輝のその言葉に真は微笑むと、手を差し出してきた。

 

 

「なら、共に頑張ろう。」

 

 

「おう!」

 

 

 真と強く握手すると、その後アサギや教師陣が入ってきて演説が始まる。

 

 

「みんな、入学おめでとう。あなた達はこれから厳しい訓練、学んでいき立派な忍になることを願うわ。その為のサポートもしていくので申請すれば訓練場も開けます。詳しくはガイダンスの資料を読むように。」

 

 

その後、春輝達中等部生やゆきかぜ達初等部生は1度各自のクラスに向かった。

 

 

「(中等部、エスカレーター式の学校ってやつなのかここ。)」

 

 

「よ、春輝、真。」

 

 

「あ、藤孝。」

 

 

「藤堂か。お前もこのクラスか。」

 

 

 話し掛けてきた少年は、藤堂(とうどう) 藤孝(ふじたか)。

 

 

 医療忍者を志す少年であり、特異な忍術“異療”に目覚め、剣技も扱える上に頭もいい、春輝達の友人でもある。

 

 

「まぁな。まぁけどいない奴もチラホラいるぜ?“特待生”とかな。今回は“獅子堂”が何人かいるらしい。」

 

 

「なぁ、獅子堂って、そんなにすごいのか?」

 

 

「あぁ、新進気鋭の新興勢力で噂じゃ、かなりの使い手の集まりらしい。どちらかと言うと、体術がメインの一族らしいな。」

 

 

「へぇ。(体術か、俺も鍛えないと。)……そう言えば、藤孝は推薦じゃないんだな。」

 

 

「まぁな。一般の方が気を張らなくていいし。まぁ今後は一緒の任務に出たりすると思うから、その時はよろしく。」

 

 

 その後、学園での詳しい日程などを説明しに来た教師の八津 紫から話を聞いた春輝らはそれぞれの家へと帰っていった……。

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