この章が終われば、エロをたくさん書きます。
突然の起こった謎の火柱、それは幾つも現れて“逆五芒星”を形作っており、多くの人々が悲鳴を挙げながら逃げ惑う中、春輝達と天御剣の者達は突然の戸惑い、現状を理解することが出来ずにいたが、それでも近くの民家に避難できた。
アサギは他の仲間達に連絡を取ろうと、スマホで連絡を試みている。
「お兄ちゃん、これって……!?」
「分からない。けど、何か嫌な予感がするのは確かだな。アサギ様、他の先生達との連絡は?」
「……駄目ね、連絡が一切繋がらない。たぶん他の場所でも同じように。」
「そうですか……ん?んぐっ!?」
「「春輝/お兄ちゃん!?」」
春輝がアサギの言葉に俯くと、蓮弥がズカズカと歩み寄ってきて春輝の胸ぐらを掴んで壁に押し付けた。その目には敵意が宿っていた。
「おい!これはテメェらの仕業か!?どうなんだよおい!!?」
「知らない、っての!俺らも訳が分からないんだ。一方的に責めるな!」
「んだと!?テメェらじゃねぇんなら、他に誰が「蓮弥、止せ!」っ!は、勇斗!?」
「蓮弥、今はこんな事をしてる場合じゃない。今は総隊長と連絡する手段が先だ。分かったら無闇矢鱈な事はするな。」
「わ、分かった。」
勇斗の強い口調に蓮弥は、春輝の胸ぐらから手を離す。すると、勇斗は春輝らに頭を下げて謝罪をしてきた。
「すまない、どうやらキミ達でないという事はよく分かった。だが、まだ容疑が晴れた訳じゃない。それは理解してほしい。それと、すまないが暫くここで軟禁させてもらう。この騒動が収まるまで、この建物に居てほしい。」
勇斗はそう言うと、仲間達を連れて外へと出てしまい、4人は民家の中に軟禁されることとなった。ゆきかぜときららが頬を膨らませて、不満を溜め込む中でアサギは腕を組んでどうすべきかを考えていると、春輝に真から念話が届いた。
「【春輝、大丈夫か!?】」
「【真!?こっちは何とか……。そっちは大丈夫なのか!?】」
「【こちらも似たような物だ。突然火柱が起きて、身動きが取れない。さらに“三の目”で空から見てみたが、形は逆五芒星……何やら不吉な予感がする。晃も用心しろと言ってきたほどだ。】」
逆五芒星……その話を聞いた春輝は驚きながらも真に尋ねる。
「【逆五芒星……確か混ざることに悪魔に関係することだったが、誰かがこの炎を?】」
「【可能性は高いな。春輝、そちらには確かアサギ様がいたな。そちらで動けそうか?俺も晃も動けそうにない。ここは、各々の判断で動くしかない。】」
「【了解、何とかしてみる……気を付けてな。】」
春輝はそう言って念話を切ると、アサギに駆け寄り指示を仰ぐ事にした。
「アサギ様、真からさっき連絡がありました。あの火柱は逆五芒星の陣の1つらしいです。あれを止めないと!」
「春輝、その情報は間違いないのね?あと、どうやって連絡を取ったの?」
「念話です。まだ一部の人としか話せないですけど……。けど、真からの情報は本物です。間違いありません。」
「……分かったわ。きらら、ゆきかぜ……!今から急だけど、あなた達は春輝と3人でチームとして動いてもらうわ。私の指示に従うこと、出来るわね。」
「「「はいっ!」」」
「それじゃあ、今から『キャアアアァァァッ!!』っ!?」
アサギの言葉に強く返事をする春輝達、そんな3人にアサギは頼もしく思うと3人に指示を出そうとした。そんな時、外から悲鳴が聞こえて4人は慌てて飛び出した。
すると、外には燃え盛る体をした“怪物”がおり、ゆっくりと歩きながらまるでゾンビのように人々に襲い掛かっており、怪物に噛まれるとまるで“感染”するように同じ怪物になる。春輝は鉄扇を口寄せして扇ぎ、爆風で怪物達だけを吹き飛ばしていく。その後にきらら、ゆきかぜは襲われていた人々に駆け寄った。
「大丈夫ですか!?」
「は、はい!ありがとうございます!」
「ここは危ないから屋内に避難して!」
「は、はい!」
きらら達の言葉に頷くと、襲われていた人々は指示された通りに別の屋内へと避難していく。すると、周囲の怪物達は春輝達の方へと集まってきており、遠くでは天御剣の隊士達が戦っているが、苦戦を強いられていた。
さらに燃え盛る怪物達は火柱の中から続々と出現しており、春輝達も応戦するが中々数が減らず、圧されてきていた。
「このっ!このっ!もうっ!なんなの、こいつら!?さっきからうじゃうじゃと現れて、鬱陶しいったらないっ!!」
「凍らせれば何とか出来るけど、後から後から湧いて出て来るし……これじゃあ切りがないわ!」
「はぁっ!……確かにこのままではジリ貧ね。」
「3人とも下がって!水遁、水龍弾!」
ゆきかぜは銃で、きららは氷で、アサギは忍者刀と体が応戦する中、春輝は自身のチャクラを巨大な水の龍へと変化させ、火の怪物達にぶつけていく。すると、怪物達はドロドロに溶けていった。
「なにこれ、どういうこと?」
「見た目通りに“水”が弱点らしいな。水が当たった瞬間、ぐずぐずに溶けていったぞ。」
「ていうか!お兄ちゃん、水が使えたんだから早くやってくれれば良いのに!!」
「ごめん、何が弱点か分からずに探ってた。だが、“あんなに”いるとはなぁ……。」
春輝達の視線の先にはゾロゾロと多くの怪物が数百体程が歩いてきていた。そんな中でアサギはあることを思い付き、春輝に尋ねた。
「……春輝、2つの系統を同時に使えるかしら?可能なら水遁と風遁で纏めて倒せるかもしれないわ。」
「っ!やってみます!」
春輝はアサギに言われ、早速風遁と水遁の術をイメージする。けれども、水と風を合わせると氷になってしまう為に中々上手くできずにいた。
「(あぁくそっ!水遁と風遁を合わせたら氷遁になる!『混ぜる』んじゃなくて、『別々』にやりたいのに!!……ん?『別々』?)そうだ、別々だ!!」
春輝は術を使う際に血継限界……つまり混ぜて使おうとしてしまう癖が身に付いていた。普通の術よりも血継限界の方が威力はある。しかし、それではそれぞれの系統の短所と長所が混ざってしまう。
そこで春輝は別々に使うことを考え、影分身を1体出した。
「よし。俺が水やるからお前は風を頼む。」
「任せとけっ!」
「お兄ちゃん?何で分身を?」
「水遁、破奔流!」「風遁、大突破!」
「「颶風水渦!」」
水と風が混ざり合い、巨大な水の竜巻となって怪物達を巻き上げていく。すると、怪物は崩れていき吹き飛んでいった。その光景にアサギやきらら、ゆきかぜは勿論、天御剣の隊士達は口をあんぐりと開けていた。
「よしっ!OK!!」
「OK!!じゃなーーーーいっ!!お兄ちゃん、あんなの出来るなんて知らなかったわよ!!ていうか!?そんなに色々出来るなんてずるいっ!この才能マンっ!!(また先に進んで……!負けないんだからぁ~~!)」
「いや、才能マンって……春輝が滅茶苦茶なのは今に始まった事じゃないでしょ?でも、やっぱり春輝は凄いのね。……あたしも訓練すればあんなことが出来るかしら?」
「どうしたんだ、2人とも?」
春輝が2人に首を傾げていると、アサギはそんな様子を見て驚愕していた。
「(まさか別々の系統の忍術を分身で使うなんて……!この子は恐らく、獅子堂の者達とは違うベクトルで成長するのが速い。見て覚えつつ、自分なりに解釈してスポンジのように何でも吸収する……!この子、成長の底が見えないのかしら?)」
春輝の物覚えの速さに驚きながらも、アサギはそれ以上に“興味”を抱いていた。春輝の成長性は特典などではなく持って生まれた物であり、その成長する速度は速く、戦闘、学習などの内容で異なるが、まるでスポンジのように何でも吸収するのだ。
そんな春輝をアサギはますます欲しくなったが、今は現状をどうするかを考えていたが、そんな中で五重塔の方から爆音が響き、春輝達は塔の方を見ると、モクモクと煙が立ち登っているのが見えた。
「何あれ……?何かあったの?てか、今の爆音はなに!?」
「何かあったの?」
「……アサギ様、すみません。俺行ってきます!」
「あ!春輝!?」
春輝は嫌な胸騒ぎを覚えて、仲間達を置いて五重塔へと駆けていってしまったのであった……。
そんな中、五重塔の最上階の部屋では勇斗と蓮弥が今回の騒動の首魁である天地 泉水と戦闘を繰り広げていた。五重塔の内部は剣戟によってボロボロになっており、勇斗と蓮弥の2人は肩で荒く息をしながら、目の前の泉水を睨み付け、泉水は余裕の笑みを浮かべている。
「どうした?天御剣の隊長と副長が、目の見えていない男に苦戦するとはなぁ。だが、中々面白いぞ。もっと滾らせてくれ!」
「くそっ!この化け物がっ!」
「侮っていたわけではないが、かなり厄介だな。」
2人が泉水を見つけたのは、五重塔の付近を警戒していた隊士達からの報告が有ったからだ。その隊士は五重塔の最上階で座していた泉水を見つけ、初めは逃げ遅れた一般人かとも思ったが、目が見えていないのに五重塔に1人でいるのはおかしいと思い警戒していた。
すると泉水はニタリッと笑い、隊士達を切り伏せ、そこで泉水が仲間達を殺した張本人だと察し、生き残りの隊士が重傷を負いながらも勇斗と蓮弥に伝え、2人が駆け付けた時には隊士達は皆殺しにされており、それを見て勇斗と蓮弥は泉水と戦闘になったが、その実力に2人も苦戦していた。
「京都を護る、天御剣の隊長と副長……確かに強いと言えば強い。だが、まだまだこの程度ではないだろう?我が首を取るのなら、本気で来るが良い。」
「上から見下ろしてんじゃねぇよ!!」
「っ!蓮弥、止せ!!」
泉水の挑発とも取れる発言に蓮弥は自身の愛刀である“王蛇”を振り、左から袈裟斬りを放つが泉水はそれを軽々と躱す。しかし、蓮弥の猛攻は止まらずに何度も斬りかかる。そして真向斬りを放とうとした瞬間、泉水は機械仕込み手甲で弾き、泉水の得物である妖刀『現前』を振り、蓮弥を一閃する。
「ガハッ!!」
「蓮弥!?」
「くっ……!くそっ……がはっ!!?」
王蛇を弾かれながらも、立ち上がろうとした蓮弥の腹と右手を踏みつけにする泉水、彼は楽しげに勝ち誇った笑みを浮かべながら勇斗に尋ねる。
「天御剣の隊長殿、血の気の多い副長を持つと苦労するな?こんな盲目な男に押さえつけられてしまう……。」
「勇斗!俺のミスだ!?お前はこいつをあがっ!」
現前の切っ先を口の中に突き立てられる蓮弥、それを見て勇斗は動揺するが泉水は話を続ける。
「黙りたまえ。私の現前をこのまま喉に突き立てられたくはあるまい?私に隊長殿との会話をさせたまえ。なぁ、隊長殿?」
「……お前は、何が目的だ!?何故京都をこんな!?」
「“ある目的”の為だ。“特別な力”を持つ者を見つけ出す為の儀式だよ……。だがまぁ、見込みがあるのは中々居なかったがね。さて、そろそろ“おしまい”にしようか。」
「っ!?や、止めろ!!」
勇斗は泉水が何をするかを即座に察知し、止めるように言おうとしたが泉水は笑みを浮かべながら現前を少し上げて、そのまま蓮弥の喉を貫こうとした瞬間……。
「おらああああぁぁぁぁぁっ!!!」
「っ!?がはっ!?」
「「っ!?」」
突然窓から飛び込んできた春輝が跳び蹴りを放って泉水を蹴り飛ばした。まさか外から跳び蹴りをして入ってくるとは思わず、吹き飛ぶ泉水と突然現れた春輝にギョッとする勇斗と蓮弥であったが、春輝は辺りを見渡していた。
「あれ?ここから嫌な気配を感じたんだけど……。」
「「いや、なんでここにいるんだよ!?」」
「いや、階段で登るのアレだと思って全速力で飛んできた。それより……。」
突然現れた春輝に勇斗と蓮弥は驚きながらも、春輝は跳び蹴りを当てて吹き飛んだ泉水の方を見る。
「おい、あんた。倒れたフリしてないで起きろよ。蹴った感触無かったの分かってんだよ。」
「……やれやれ、剣士の次は“忍”か。退屈しないな。」
泉水は立ち上がると、軽く埃を払いながら立ち上がる。その顔には未だに笑みが浮かんでおり、春輝はそんな泉水を見据える。
「あんた……あの時の?」
「おや?その声はあの時の少年かね。まさか忍だったとは……。」
「……知り合いか?」
「いや、ただ軽く話しただけ……あんた何者だ?普通の人間じゃないよな?てか、なんで俺が忍だって思うんだ?」
「なに、体つきの違いで分かるのさ。……だが面白い、対魔剣士と忍を相手できるとは。3対1でも構わんぞ。さぁ、かかって来るが良い」
挑発的に笑いながらそう言う泉水に勇斗と蓮弥が愛刀に手を掛けた瞬間、春輝は武器を口寄せをした。そして、口寄せで取り出したのは鉄扇“颪”ではなく“斬れ味”に特化した刀であった。
「なんだ、それは……刀か?」
「これか?俺の得物の1つ……“白鰐”だ。んじゃあ、一緒にやりますか。」
春輝は“白鰐”を構えて、泉水と相対するのであった……。
さぁて、春輝は新しい武器を取り出して勝てるのでしょうか!
備考
春輝の新武器
緋々色金製の刀“白鰐”。
斬れ味に特化している。