では、読んでください!
ゆきかぜ、不知火、きららとの交わりの翌日の土曜日、春輝は3人と共に自身の修行している空間へとやって来た。そこには柱間、白嶺、扉間がおり、不知火達は3人に挨拶をし、その間にきららは自身の修行をしている。
きららもこの空間で修行をしており、彼女の担当はフェアリーテイルのグレイ・フルバスターであると知り、春輝は驚いた。
しかしそんな中で、扉間はまさか春輝が家族や恋人を連れてくるとは思わず、扉間は春輝を若干睨み付けるように見る。
「春輝よ、何故母や妹までも連れてきたのだ?真剣にやらなければならないというのに。」
「千手扉間さん、でしたわね。私は息子がどのような修行しているのか、母としては知りたいのですわ。口も手も出しませんから、どうか宜しくお願いします。」
「……まぁよい。それよりも春輝、貴様の事を白嶺に教えてもらったが……不要な術や力が多い。不要な術の使用は避け、尚且つ忍術は極力使わないようにしろ。そういった力は余計な隙を生む。」
「は、はい!」
春輝が姿勢を正して礼をすると、早速修行を始めることとなった。
「それでは修行を始める前に……春輝、貴様はある程度心を鍛えて新たに“眼”の力も開眼した。だが、その程度では獅子の名を関する者達には勝てぬ。
さらに言えば、今のままでは体術を極めようと術を極めようと、芯がなければ意味を成さん。何よりこのままでは、死ぬのがオチだ。」
「扉間!そういう言い方は「兄者は黙ってろ!!」は、はい……。」
「「(お、弟の方が強いのね……。)」」
扉間に怒鳴られ、落ち込み俯く兄、柱間を見た不知火とゆきかぜは心の中で弟、扉間に驚いていた。
「それなら、やっぱり心の持ちようですか?」
「それもあるが……そもそも貴様は忍になってなにをしたい?ただ家族を守りたいのか?」
「俺は……確かにそれもありますけど、出来れば獅子堂に、獅子堂 宗一郎さんに少しでも追い抜けるくらいには強くなりたいです!」
「っ!春輝あなた!?」
春輝の言葉に不知火が驚き立ち上がる。しかし、それ以上に柱間が豪快に笑った。
「獅子……あの強き者を喰らうつもりか。だが、男なら夢は大きくなければな!!」
「あ、あの……柱間さん、扉間さん。」
「む、なんぞ?」
「前から疑問に思っていたんですが、お二人はご存知なのですか?獅子堂宗一郎さんのことを?」
「むぅ、そうだなぁ……あやつはわしとマダラ、2人で全力で戦って勝てるか分からん程だ。言うなれば、時代が時代なら影になっとったのう。」
「実力で言うならば、貴様は追い付くのは難しいかもしれんほどだ。この俺たち兄弟ですら手を抜けんほどにな。」
NARUTO世界最強の忍びに数えられる二人から自身の目標である男の評価を聞いて戦慄する春輝。しかし、同時に“負けたくない”という思いと“もっともっと強くなる”という思いを目に宿す。
それを見た柱間は驚きつつも微笑んだ。
「兄者……こやつはわしが。まぁ良い、2人でやった方が効率は良いな。」
「え!?えぇ!?」
「春輝、言っておくが……わしらの修行は今までの修行よりも過酷だぞ。何せ獅子を超えるのだからな。」
「は、はい!!」
こうして、春輝の修行が始まった……。
◆◆◆
不知火は春輝の修行の様子を見て、そわそわしていた。
彼女から見ても、柱間と扉間は強い。獅子堂……いや対魔忍の上忍でも恐らく引き分けが良いくらいであると、感じていた彼女。そんな彼女の隣ではゆきかぜが兄の修行の様子を見て、固唾を呑んでいた。
その中で不知火は遠目で見守っている白嶺に、席から立ち上がって近付き声を掛けた。
「白嶺さん、春輝はいつからこの場所で修行を?」
「……それに答える意味は?」
「答えて。母として知る権利があるわ。」
不知火の真面目な視線に白嶺は唸りながらも、春輝が幼い頃から修行をしていたことを話し、なおかつ彼の修行の内容を聞いた不知火は頭を抱え、ふらりと倒れそうになるが何とか立て直すと、白嶺に頭を下げた。
「……息子がそんな風にしていたなんて知らなかったわ。白嶺、いえ、白嶺さん。息子を鍛えてくれてありがとう。それと、私達に協力「それは出来ない。」え?それは、何故?」
「私は、春輝くんだから修行をさせたの。他の人を修行をさせるほどお人好しではない。あと、私の事は他言無用でお願い。まだ春輝くん以外は見る気ないから。」
「そう……。それは残念ね。気が変わったらいつでも連絡して。」
不知火の言葉に白嶺は手を軽く振る。
その後、柱間、扉間の両名との修行を終えた春輝、そして別の場所で修行をしていたきららはボロボロになっていて、合流して4人は家に帰ると凜子達と夕飯にし、その後に春輝は疲れたのか風呂に入った後にすぐに寝てしまい、きららもその日は水城家に泊まったが、不知火は今日の修行を見て白嶺を不思議に思った。
何故春輝を贔屓するのかが分からなかった。贔屓するのなら実力があるのは他にも獅子堂等がいるのにである。
「(彼女の目的は何?何故春輝をあんなに……少し用心しておくべきかしら?それに扉間さんが言った”眼”の力って一体どういうこと?)」
そんなことを考えながらも不知火も風呂に入って、早く休むことにしたのであった……。
◆◆◆
翌日、春輝は学園に再び行くと、そこで仲間たちと穏やかな時間を過ごしながら修行をしていき、鍛練を重ねていた。その中で春輝、藤孝、咲弥、薫、そして新しく友人となった源太がアサギに呼び出され、彼女のいる理事長室に向かうと、そこで任務を言い渡された。
それは若干変わった任務内容であった。
「湖の調査、ですか?」
「そう、秋田にある田沢湖……その周囲に妖魔が放ったと思われる氷が拡がっているの。貴方達5人には調査に行ってきて欲しいの。」
「私達、だけですか?上忍の方は?」
「紫が貴方達と共に行くことになるわ。現場は政府の指示で一般人の立ち入り禁止になっているけど、不振な点があればその都度紫の指示で動くように。」
「「「「はいっ!」」」」
「っしゃあああああああああああああっ!!行くぜぇぇぇぇっ!!」
「ちょ、源太!!待ってくれ!!」
「行っちゃいましたね……。」
「あらあら。」
「あいつ、耳元で騒ぐなっての。」
源太を追いかけた春輝は一礼して部屋を出ていき、3人も一礼して部屋を出ていき任務の用意をする為に支度に出たのであった……。
そして、紫と合流した春輝達5人は車で田沢湖に向かうと、周囲が寒くなった事に気付き、警戒心を露にし、裏から田沢湖に向かう。そして、彼らの視界に入ったのは……紫色の氷が拡がる田沢湖であった。
「なんだこれは……?こんな凍るもんなのか?」
「さぁな、けど普通の氷じゃないぞ。」
幻想的であるがまだ氷が張るには早い上に、その氷にもかなりの違和感がある光景に、春輝がそう言って氷を見ていると、薫が氷の正体に気付いた。
「この紫色の氷……篠宮さん。」
「えぇ……。みなさん、この氷は毒です。決して肌で触れたり、食べたりしないように。」
「毒の氷って……洒落になんねぇな。」
一同が警戒していると、紫が指示を飛ばした。
「よし、指示を出す。水城、犬塚、篠宮は辺りを警戒しながらこの氷の発生源を調べろ。藤堂と芳廼は私と共にこの周囲に妖魔がいないかを探る。何かあり次第、通信機で連絡するように。」
「「「「「はいっ!」」」」」
春輝達は3人ずつに分かれて行動することになった。春輝達の班が毒の氷の拡がる森を警戒しながら進んでいく。
氷は徐々に厚く肥大しており、肌寒さを感じるほどに空気が冷えていた。
「どこの誰か知らないが、こんな氷をよく作ったものだ。篠宮さん、この氷の毒は解毒出来る?」
「分かりません。どんな毒なのかも分かりませんし、解毒出来るかも。」
「そうか。」
「うだうだ考えても仕方ねぇ!!こうなりゃあやるだけだぜ!!」
「それは……ん?2人共、あれ!」
春輝が指差した方向……そこには一面氷に覆われた田沢湖があり、一見幻想的であるが毒の氷に覆われている為にそうも言ってられない。春輝達は辺りを調査しようとした時、九喇嘛が春輝に、穆王が源太に話し掛けてきた。
【春輝、湖の中に何かいるぞ。】
【源太!何か来ます!!】
「「え/なに?」」
その瞬間、湖の氷を割って巨大な陰が現れた。灰色の甲羅を纏った体、3本の尾を持つ巨大な亀のような生き物が現れ、その姿を見た春輝、九喇嘛、穆王は驚いて声をあげた。
【【「磯撫!?」】】
「「磯撫?」」
【誰、君達?君達もあいつらの仲間?】
「おい春輝、この亀は何言ってるんだ?それと、穆王。こいつ知ってるのか?」
「な、何なんですか?この大亀は!?」
状況が読めない源太と全く付いていけない咲弥が磯撫に驚いていると、穆王は源太に説明を始めようとしたが、磯撫はそれを許さなかった。
【誰だか知らないけど、君達もここから消えろ!!あの子に……葵に近づくな!!水遁、大砲弾!!】
「「「っ!?」」」
巨大な水の塊が春輝達に物凄い速度で迫り、その水の塊が爆発すると辺りの森の木々が粉々になるのであったが、その様子を遠くで見ていた荼毘とミサキが笑みを浮かべていた。
「始まるな。」
「えぇ、楽しくなりそう。」
加筆させて頂きました!