口調とか能力はこんな感じでしょうかね?
磯撫side
また変な奴等が来た。今度は3人……あの“継ぎ接ぎの男”と“金髪の女”とは何かが違うし、男の子2人からは何だか知っている気配がした。でも、そんなことはどうでも良い。
僕はあの子を……葵を護れるなら、誰だって倒してやるんだ!
【ん?】
砂ぼこりが止んで、視界が鮮明になると目の前には結晶の壁らしき物で護られていて、無傷で立っていた。僕の大砲弾を受けて少しヒビが入っただけで済むなんて……何なんだあの結晶は!?
「ふぅ……危なかった。2人とも大丈夫か?」
「はい、無事ですよ。」
「咄嗟によく出せたな。まだまだ隠し球があるんじゃねぇか?」
「それはどうだろうな。さて、それよりも目の前の相手……どうするか。篠宮さん、取り合えず紫先生に報告を。」
「分かりました。」
金髪の子が女の子に通信するように指示をすると、彼女は何かを始めようとしている。こいつらもあいつらの仲間か!?
【このっ!1発でダメなら何発でも撃ち込んでやる!!彼女を……葵を傷つけようとする奴等は、全員僕の敵だ!!】
そうだ。葵は……彼女はずっと傷ついてきた。親にも、周囲にも理解されず、獲てしまった力で『化け物』と呼ばれ、ずっと孤立してたんだ。それを僕はずっと近くで見ていたし、葵が何度泣いたかも知っている。
前に来た“継ぎ接ぎの男”も“金髪の女”も“こいつら”も……皆、皆皆皆皆皆皆……!皆敵だ!!!!
【水遁!大砲……】
「ちょっ!話聞けっての!!俺達は敵じゃない!!」
【信じられるか!?僕は知ってるんだ!そういう人間は嘘つきだ!!葵を傷付けた両親も、力を知った友達も、その力を欲して近付いた連中も!!お前達と同じ敵だ!!!】
「いや、俺達はその葵ってこの子と知らないし、何があったのかも知らない!俺達はこの湖を調べに来たんだ!お前達の事は初めて知ったんだ!」
金髪の男の子がそう言いながら、僕の前に出てきた……。敵意を感じない。
それどころか、何だか分からないけど……何か知ってる気配もする。
【キミは……何なの?】
◆◆◆
【キミは……何なの?】
春輝が前に出ると磯撫は攻撃を止めてそう尋ねた。磯撫はいまだに警戒をしているが、攻撃の意思はなく、春輝達を見据えて攻撃出来る構えを取っているが、攻撃をしようとはしなかった。
「俺は春輝。後ろにいるのは仲間だ。俺達はこの辺りの調査に来たんだ。戦う気はないから、出来れば信用してほしい。」
「春輝さん、そんな堂々と明かさなくても……はぁ。まぁ春輝さんらしいと言えばらしいんですけどねぇ。」
「あはははっ!やっぱり春輝は面白いな!俺は犬塚 源太だ!!」
呆れる咲弥と心底楽しげに笑う源太に磯撫は戸惑うが、気持ちを切り替えて質問する。
【……キミ達は3人だけで、ここに来たの?葵を傷つけに来たんじゃなくて?】
「……春輝さん、犬塚さん。私にはあの大きな亀がゴロゴロと唸っているようにしか聞こえませんので、翻訳をお願いします。何て言ってるんですか?」
「どうやら俺達が葵って子を傷付けに来た奴と勘違いしたらしい……。えっと、俺達はここに調査に来たんだ、その葵って子を傷付けに来たんじゃない。信じられないかもしれないけど、信じてほしい。」
「まっ、細かい話は八津教官達が来てからにしようぜっ!おい亀公、春輝の言う通りだ!俺らはお前の敵じゃねぇ。攻撃は止めてくれよ?」
【……分かった。キミ達が敵ではない事は信じるよ。僕は磯嘸。まぁ見ての通り亀なんだけど。】
「自己紹介ありがとう。俺は春輝、こっちの2人は源太と篠宮さん。」
「宜しくなっ!!!」
「どうも……。」
磯嘸にそれぞれ挨拶をすると、磯嘸はそんな春輝達を面白く思ったのか声を上げて笑う磯嘸。そんな姿を見た3人は若干驚いた。
【キミ達面白いね?僕を見たらほとんどの人間は“化け物”っていうのに……。キミ達だけで来たの?】
「いや、あと数人仲間がいる。話せば分かると思うぞ。」
【そうなんだ……。】
「そう言えば磯嘸。さっきから“葵”ってこの子を護るって言ってたけど……何かあったのか?」
【葵、葵は……】
ドオオーーーーンッ!!
「「「【っ!!?】」」」
磯嘸が葵について話そうとした時、遠くから爆音が響き、その音のした方を見るともくもくと黒煙が立ち上っていた。突然の事に春輝達と磯嘸が驚いていると、通信機から連絡が入り、咲弥が通信に出た。藤孝からだった。
『篠宮!犬塚!春輝!無事か!?』
「はい、こちら!今の爆音は!?」
『いきなり変な奴に襲われたんだ!黒髪の男なんだが、そいつの仲間が近くにいるらしい!それと、その襲撃者に攻撃されて八津教官が負傷した!』
「「!?」」
紫が負傷した、その報せとともに敵からの襲撃を受けたと聞いて3人は驚いた。何より紫はアサギの部下であり、歴戦の戦士でもある。そんな彼女が負傷したという報告を聞き、言葉を無くす。
「藤孝、そっちは大丈夫なのか!?」
『今は芳廼が応戦してくれてるが、正直言ってキツい!3人とも今からいう場所に来てくれ!』
「分かった。今から……!?」
通信に応答しようとしたその時、3人と磯嘸に向かって蒼白い炎が向かってきたのを見て咄嗟に春輝が晶遁で防ぐ。すると、遠くの方から2人の人物が歩いてくるのが見え、さらにその1人を見た春輝と咲弥は驚き、磯嘸は警戒心を露にする。
「よぉ、戦闘バカの対魔忍ども……。元気そうじゃねぇか。」
「「荼毘!?」」
「こいつが……荼毘か。」
荼毘を見つけて好戦的な笑みを浮かべながらファインティングポーズを取る源太。そんな源太を横目に見る荼毘。
「ほう?知らねぇ奴もいるが……まぁ関係ねぇか。そうだろ、“ミサキ”。」
「そうですね。ふふっ。」
荼毘が隣にいる金髪と十字の瞳をした特注らしいコートを身に纏っている女性に声を掛けると、そのミサキと呼ばれた女性はクスクスと嗤う。
見たことのない敵がいる事に春輝達は身構えると、ミサキは仰々しく挨拶をする。
「初めまして対魔忍の皆さん、私は“蒼竜院ミサキ”。試験の時は荼毘とサギーがどうも。」
「……あんた。荼毘達の仲間か。まさか、この氷はあんたが?」
警戒心を向けながら睨み付ける春輝にミサキは微笑みながら、愉しげに答える。
「えぇ。良く出来てるでしょ?私は氷と毒、それと“在るもの”を操れるのだけど。まぁそれは良いわね。」
「そうか……。ならこれは聞かせろ。何のためにこんなことをしたんだ?」
「何のため……?それは、そこの大亀……三尾を手に入れるためよ。」
「……何だと?」
訝しげに見る春輝達を他所にミサキは話を進めていく。
「私たちの目的は巨大なエネルギーの塊であり兵器となる獣、“尾獣”。その全9体を私たちはそれを集めているのですよ。尾獣1体でもかなりのエネルギーになると噂されているんですよ。しかも、尾の数によってエネルギーの質と量が大きく変わる……これほどの存在、放っておけますか?」
「お前ら、何なんだ……!?何が目的なんだ……!」
春輝の問いに荼毘とミサキはニヤリと嗤い、自分達の事を答えた。
「俺達は“冥”。尾獣を狩り、世界を壊す。それを邪魔するなら、対魔忍だろうが妖魔や魔族だろうが……叩き潰す!!!オラァ!!!!」
「ッシャアアアアァァァァッ!!!」
荼毘が蒼炎を放つと源太が荼毘達に向かってとび蹴りを放つが、荼毘とミサキはそれを難なく回避していく。そんな中、源太は体から蒸気を立ち上らせ、大声で雄叫びをあげる。
「ッシャアアアアァァァァッ!!!ゴチャゴチャ話すのは後だ!!ようはテメェらをぶっ倒して取っ捕まえれば良いわけだろ?分かりやすいぜ!!……春輝!篠宮!こいつらは俺がやる!!」
「!?源太、お前!?」
「今ここで戦力を割くわけには行かねぇだろ?それに藤堂達の方も苦戦してるだろうからよ、お前ら援軍に行け!終わったら追い付くからよ!!」
「犬塚さん、ですがそれでは「分かった。」春輝さん!?」
「ただし!」というと、春輝は影分身を2体出すと、源太の近くに待機させる。
「影分身を置いていく。もし分身が殺られたらすぐに来るから、しばらく頼む!!篠宮さん、行こう!!磯嘸も隠れてろ!!巻き添え食ったらヤバイからな!」
「は、はい!」
【わ、分かった!】
咲弥と春輝が藤孝達の所へ向かっていく。しかし、それを許す荼毘ではなかった。
「行かせるかよ。特に水城 春輝!てめぇはここで「お前らの相手は俺だろうが!!!」っ!ちぃっ!!」
源太が荼毘とミサキに蹴りかかると、2人は後ろに下がる。そんな中でミサキはニヤリと嗤うのであった……。
◆◆◆。
その頃、薫、藤孝の2人は負傷した紫を休ませ、自分達に襲い掛かってきた謎の男との戦闘を行っていた。
「はぁ!!」
「やぁ!!」
「……。」
薫と藤孝が刀を振るうが目の前の男、短めの黒髪と口元に傷がある白い中国の服らしき物を纏い、両手に鉤爪を着けた男は平然とそれらの攻撃を避けていく。
「……この程度か。まぁ多少はやるといった所か。」
「くっ!!ナメられてる!?」
「お前、何者だ!?」
「これは失敬、僕は
蒼都はそういうと自身の得物であるオリハルコン性の鉤爪を構え、2人に突貫していく。薫と藤孝は何とか防ぐが、蒼都の戦闘力は高く、2人はまとめて蹴り飛ばされてしまう。
さらにその爪の斬撃を受けて2人も負傷してしまう。
「ぐっ!?」
「きゃっ!!?」
「そろそろ終わりにしよう。」
「はぁ!!」
蒼都が2人に近付こうとした瞬間に紫が斧を蒼都に向かって降り下ろすが、その体を破ることは無く、甲高い金属がぶつかる音がした。
「残念だったね。」
「なっ!?何だと!?」
「僕の能力は“鋼遁”。鋼を自在に産み出し、操ることも出来れば、体を鋼に変える事も出来る。硬度、強度共に自在に変えられるし、金属を採り入れる事でオリハルコンよりも硬く、強く出来る。如何に貴女が剛力でも、破ることは出来ない。」
「このっ!!」
「鋼烈爪。」
「ぐっ!?」
「「八津教官!!?」」
鉤爪の斬撃を避けようとした紫だったが、その斬撃を避けきれず受けてしまい、後ろに倒れ込む。そんな中、蒼都は構わずにトドメを刺そうとしていた。
「貴女に恨みも興味もないが、これも仕事だ。死んでもらう。確か、脳と心臓を破壊すれば死ぬのだろ?」
「くっ!!?」
トドメを刺そうとする蒼都に薫が向かおうとするが、蒼都はそれよりも早く爪を降り下ろすが、その瞬間に藤孝は自身の忍術の一つで己と紫の位置を入れ換えた。
「なっ!藤堂くん!!」
「位置を入れ換えるか……。だが、無駄だよ。」
「しまっ……!!?」
爪が藤孝に迫ったその瞬間に地面から岩の槍が蒼都に伸び、その体を押したことで藤孝は難を逃れた。藤孝は即座に紫の下まで行き、即座に治療を開始した。
「!?こ、これは!?」
「岩の槍!?」
「みんな、遅れてごめん!!」
春輝と咲弥の2人が紫達に駆け寄ってきたのを見て、藤孝達は安堵する。
「春輝、篠宮……。助かった。」
「あ、あれ!?犬塚くんは!?」
「今は別の敵に応戦してます!敵の名は“冥”と言い、そこには荼毘とその仲間の姿も!!今は春輝さんの影分身も応戦してますが、すぐに戻ります。」
篠宮が伝える中、春輝は蒼都を睨み付けながら臨戦態勢を維持していた。
「お前、荼毘の仲間か?」
「だったらなんだい?敵同士なんだ。やることは変わらないだろ。」
ご意見、感想あればください。
あと、この話、直した方が良いとかも受け付けます。