新しい話です。オリキャラ出ます!
ありがとうございます!
次回は新章行きます!
春輝side
紫先生達と葵という娘を連れて学園へと戻った。俺達だったが、“冥”に磯嘸を奪われ、一杯食わされた事もあり、若干雰囲気が暗くなってしまった。
幸いにも毒などは影響は無かったが、念のために俺達6人はメディカルチェックを受けることになり、体には異常は見られないとの事で無事に帰され、ゆきかぜ達も無事を喜んでくれた。
しかし、磯嘸を抜かれて保護された葵の様子が気になり、俺は病院に用があった藤孝とたまたま鉢合わせた芳廼さんと3人で病院に向かうと、そこには滅茶苦茶に破壊された病室があり、看護師から聞いたが目が覚めた瞬間に暴れだした為に仕方なく拘束したとの事らしく、葵は隔離病棟に移されたらしい。
「この先か……。」
「春輝、本当の行くのか?相手はかなり荒れてるみたいだぞ。」
「でも会って話す分には……難しいのかな。」
藤孝にそう言われながらも、俺達3人はその葵が容れられている隔離病棟に向かっている。
看護師からの話では重度の対人恐怖症で人と接するのが、かなり苦痛らしく、幼い頃に酷い虐待を受けた為と言われ、5分という時間制原付きで面会することが承認され、今その病棟に向かっている。
そして病室に入ったが、そこにはベッドに寝ずに座り込んでこちらを睨んでいる葵がおり、近付こうとした瞬間、鋭い眼光で睨み付けてきて突き放すように言い放った。
「帰って……!!磯嘸以外と話したくない!!みんな……みんなみんなみんな!!みんな大っ嫌い!!!!!どっか行ってよ!!!!!」
そう言って布団を被りながら啜り泣く葵を見た俺達は、その場を去り、彼女を1人にすることにした。けれど、俺はまたいつか話をするために来ようと考えていた時、ちょうど藤孝達と別れた時に牛鬼から話掛けられた。
【春輝、俺だ。今大丈夫か?】
「(牛鬼、どうかしたのか?)」
【昨日お前や九尾、穆王達が見たものを話してほしいんだ。真や他の人柱力も集まる、必ず来てくれ。】
「(分かった。場所は?)」
【学園の空き教室らしい。晃が明日案内する……九尾の奴にも話しておいてくれ。】
牛鬼はそう言うとリンクを切り、俺も意識を戻して家に帰ることにした……。
◆◆◆
その頃、紫はアサギ、時貞、源一、将忠の4人に報告をしており、アサギ達の手元には紫の纏めた資料があった。
「--以上が私の見聞きした内容です。」
「ありがとう紫。下がって良いわ。」
アサギは紫を下げさせると、一息吐いて情報の整理をしていた。その中で源一はアゴヒゲを撫でながら同じく一息吐いた。
「ふむ……“冥”か。厄介な者達が居たものじゃのう。それに尾獣……莫大なエネルギーを宿した獣達か。力としては神話級……いや、実在するから“級”など無意味か。」
「源一様、これについては宗一郎様と話すべきでしょう。今後の対策を打つ為にも必要になります。何より私はこの“荼毘”という男が引っ掛かります。我らに恨みを持つ者がいるのだとしたら……。それに“蒼竜院”の名についても。」
「蒼竜院、それはかつての友の家名じゃ……。だが、何故“滅んだ”とされるその名を持つ者が現れたのかは分からんが、調べるとするかのう。」
「源さん、尾獣についてはわしの方でも調べてみるわい。何か分かるかもしれん。」
「頼んだぞ、将さん。」
「私も調べてみます。何か分かるかもしれません。」
アサギ達が今後の対策を練ながら、新たな敵組織“冥”についての対応について考えるのであった。
◆◆◆
魔都・東京キングダム……エドウィン・ブラックが支配するこの街であるが、今この闇の楽園は地下の街ヨミハラの支配者であるリーアルを失った事でブラックが支配、管理することとなり、さらに闇を深くさせていた。
「ブラック様、今後はどのような行動に?対魔忍共を討つ策ならばいくつかありますが。あの馬鹿が京都で回収したあの“勾玉の首飾り”、どの様になさるおつもりで?」
「うむ、あれには特別な力が宿っている。だが、あれ1つでは力にはならん。バルト、お前には“ある任務”を頼みたい。」
「はっ。何でしょうか。」
「“時空を渡る銅鏡”……それを見つけて、手に入れてきてくれ。保管場所は……中国だ。行ってくれるか?」
「はっ。承知しました。」
バルトがブラックの命に頷き、彼は中国へと向かうのであった……。
◆◆◆。
その頃、春輝は牛鬼に呼ばれて五車学園の空き教室に向かっており、その教室に向かうとそこには、真、晃、源太がいたが、そこには黒髪の野性的な青年がいた。
その青年は春輝に微笑むと歩み寄ってきた。
「初めましてだな。俺は
お前の噂は聞いているぞ。水城、かなり無茶をする奴だと聞いているが、頼りにしているぞ。」
「あ、ありがとうございます。(この人、かなり強いな。それに、この感じは……。)」
春輝は藤志郎と握手を交わすと、藤志郎の精神世界に入ると、目の前に藤志郎と“4つの尾を持つ赤い大猿”がいた。
「やっぱり、四尾……孫悟空。」
【ほう、俺の事を知ってたか。そうだぜ!俺様こそは水簾洞の美猿王!“孫”の称号を持ちし、仙猿の王!孫悟空、斉天大聖だ!ウッキーーーーーーー!!!】
「す、凄い声だなぁ……。」
「ははっ、こいつはこういう奴なんだ。まぁ、悪い奴ではないんだ。」
孫悟空の凄まじい雄叫びに苦笑する春輝と藤志郎。
すると、その場に真と守鶴、晃と牛鬼、源太と穆王が現れ、九喇嘛も現れた。
【こうして俺らが一同に介するとはな……。】
【そうだな。まぁ、あと“あいつら”が居ないがな。】
「あいつら?」
守鶴と牛鬼の言葉に源太が首を傾げていると、穆王が補足を入れた。
【私達尾獣は9体いるんです。囚われている二尾の又旅と三尾の磯嘸、あと見つかっていないのは“六尾”の犀犬と“七尾”の重明です。因みに犀犬は巨大なナメクジで、重明は巨大な甲虫です。】
「なるほどな!尾獣ってのは面白ぇな!!」
「そうなんだよ。尾獣は面白いし、話してみたら良い奴も多いし。」
源太と春輝が楽しげに会話していると、真と晃、藤志郎はやれやれと苦笑しながらも楽しげであった。そんな中で真が話してきた。
「さて、話を戻すぞ。尾獣ハンター“冥”の狙いが尾獣なら、俺達は相棒である彼らを死ぬ気で守らなければならない。それに仲間である忍や人々も護りながらだ。
それに、人間の中にも尾獣を狙ってくる者が居るだろう。」
「それはあるな。尾獣の力を知れば、それを悪用しようとする者も居るだろ。
何せ尾獣は莫大なエネルギーの塊だ……それを兵器に使われれば、というのは考えたくないな。」
真と藤志郎の言葉に一同が頷く。
もし尾獣の力を政府が知れば、最悪自分達や尾獣達を拘束し、兵器として転用しようとする者が現れれば対魔忍という組織自体も解体される可能性もあり、最悪酷い扱いを受ける可能性も出てくる。
この力を使えば、最悪無尽蔵に戦える兵器が誕生するからであり、超人的な力を持っていても尾獣の力一つでパワーバランスが壊れてしまう程だからだ。
「みんな、何かあれば必ず連絡していこう。それで可能なら協力するぞ。」
「「「「おう!!」」」」
【へっ!】
【言うじゃねぇか、守鶴の相棒。】
【これはこれは。】
【面白ぇやつが多いな!ウッキキーーーー!!】
【ふんっ。】
5人は互いに握手を交わすと、精神世界から戻り、協力していく事を誓うのであった。
その様子を異空間で見ている白嶺が居た。
「これで良い……。これで後は春輝くんが育てば……ふふふっ。ふふふふっ!」